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【伝説(笑)に】城山正の挑戦18【してやんよ】
[880]城山正 ◆2veE6wGXw2 :2010/09/14(火) 02:37:28 ID:??? 新スレ立ちました。 【監督はなくとも】城山正の挑戦19【選手は育つ】 http://capmori.net/test/read.cgi/morosaki/1284395364/ 埋めネタは近日投下予定。 その他話したいことやなにやらご自由にどうぞ。
[881]城山正 ◆2veE6wGXw2 :2010/10/30(土) 01:14:45 ID:??? 埋めネタ【プレデター捕物帳】 平和を絵に描いたような南葛市を今日もミニパトニ乗ってパトロールして回る一人の婦警。 通常2人1組で動くのが警察のセオリーだったが彼女はその能力の高さと特殊性から単独行動が許されていた。 天気は快晴。町の交通もつつがなく、今日も昨日と同じ平和な1日になる。そんな気がしていた。 その矢先車載無線がくぐもった音声で事件の発生を告げる。 「南葛署から全車へ。ショッピングモール南葛モールにて立てこもり事件発生。各車現地へ出動せよ。 なお犯人は2人組、人質をとっているもよう」 彼女は運転席に滑り込むとシートベルトを着用するのももどかしく、アクセルを踏み、サイレンを鳴らして現場へ急行する。 途中いつもの暴走マーチを見かけたが、大事の前の小事と、今回は見逃す。 既に事件の情報は知れ渡っているのか南葛モールの周りには警察車両の他にも報道の車も停車しており警官隊がロープを 張り現場への立ち入りを制限していた。 到着を報告しに本部となっている特殊車両に顔を出す。 「よく来てくれた。現在犯人との交渉中だ。子供が2人人質に取られている。 奴等の要求は、現金5億円と逃走用のヘリコプター。 それと……世に棲む生きとし生けるものすべてが自由に平和に平等に美しく明るく楽しく暮らせる幸福と 善意と優しさと愛に満ちた世界、または清潔で、美しく、すこやかな毎日」 「ふざけた奴等だな」 対策本部員からの報告に彼女は腕組をしながら答える。 「犯人の武装は?」 「爆発物らしきものとその無線発火装置らしき物。銃火器の類は携帯していないものとみられます」 「狙撃ポイントとの選定と突入準備を」 「はっ!」 彼女の指示の元本部から駆け出していく本部員達。 イメージ映像↓(※あくまでもイメージです) ttp://www.lisagas.jp/books/books/bb01.html
[882]城山正 ◆2veE6wGXw2 :2010/10/30(土) 01:16:00 ID:??? 「さっさと要求を呑まないと……ドカーンだぜ!?」 南葛モールの2階にある店舗の窓から身を乗り出した黒い服のコリオリが、爆弾の起爆装置を掲げながら 外の警官隊に向けて怒鳴り散らす。 「よしなよコリオリ。あんまり挑発すると狙撃されるかもしれないよ」 白い服の立花がたしなめる。 「ハン!日本の警察にそんな度胸あるもんか」 悪態をつきながらも店の奥へと戻るコリオリ。 未だ警察からの回答も取り囲んでいる警官隊の動きもない。ないように見えた。 「……ちょっと!コリオリ!その光……」 戻ってきたコリオリの顔を見るや否や立花が悲鳴のような声を上げた。 震える指が指し示す先には赤い光点が3つコリオリの額に点っている。 その光はついっとコリオリの身体を伝うと起爆装置の上で動きを止めた。 「うわっ!?」 コリオリの手が自分の意思とは関係なく動き、何かが炸裂した音が響く。 状況が飲みこめず顔を見合わせる暇もあればこそ。 「突入!!」 「確保!!」 怒声と共に機動隊が突入してくる。 「爆破だ!爆破しろコリオリ!」 「リモコンを吹っ飛ばされちまった!逃げるぞ!」 脱兎の如く逃げ出すコリオリ。その後を追って走り出す立花。 盾と警杖を駆使して2人の行く手を阻もうとする機動隊。 その囲みをかつて花園を目指したフットワークで巧みに交わし南葛モールからの脱出に成功する。 「はぁはぁ。いきなり狙撃してきやがった」 「畜生!もう少しで清潔で、美しく、すこやかな毎日が訪れるはずだったのに!」 2人は当てもなく市内を駆け抜けた。篭城は失敗あとは逐電するしかない。 そのためにはどこかへ逃げなければならない。遠くへ、はるか遠くへ。 イメージ映像↓(※あくまでもイメージです) ttp://www.lisagas.jp/books/books/bs04.html
[883]城山正 ◆2veE6wGXw2 :2010/10/30(土) 01:17:00 ID:??? どこをどう逃げたのか2人の逃亡者は町のはずれの高台にある公園に息を殺して潜んでいた。 すでに緊急配備が進んでおり、町の辻々にパトカーや警官が立ち、2人の行方を追っている。 ここに逃げ込むまでにも塀を乗り越え、路地を駆け抜け、2人の体力もつきようとしていた。 「……はぁ、はぁ。……畜生!なんだってこんな目にあわなきゃいけないんだ!!」 「……コ、コリオリが悪いんだからねっ!あんな子供みたいに爆弾のリモコンを振り回してるから……」 「なにをっ!?お前こそ欲をかいて現金5億なんて要求しやがったからだろっ!。 5千万くらいだったら、さっさと用意できたはずなのに」 「ハン。そんなのいくら要求しようと狙撃の準備ができるまで時間稼ぎされて、間抜けな犯人が窓辺にノコノコ やってくるのを待ってただろうさ」 「間抜けってオレのことかっ!」 激昂したコリオリが立花の頬を叩く。小柄な立花はその勢いで倒れこむ。 「殴ったね!」 起き上がり様にコリオリの胸倉を掴む。 「このっアマァ……」 「こ……のぉっ!!」 体力の限界も忘れ、髪をつかみ、爪を立ててもみあう二人。 「ぐっ!いい加減に……しろっ!!」 コリオリが立花の頬をもう1度、今度は拳で殴りつける。 再び転がる立花。口の中を切ったらしく鉄の味が口内に広がる。 「こんのぉっっ!!」 再びコリオリにつかみかかる立花。 「うぐっ!!……ぐ……ごぉ……」 「このっ!このっ!このっ!」 立花が掴んだのはコリオリの青いマフラー。かつて自分がプレゼントしたものだった。 マフラーを掴み必死にもがいていたコリオリの体から力が抜け、崩れ落ちる。 「……はぁっ、はぁっ……はぁっ。……や、やっちゃった」 立花は倒れたコリオリを見下ろし呆然としていた。 イメージ映像↓(※あくまでイメージです) ttp://www.lisagas.jp/books/books/bs10.html
[884]城山正 ◆2veE6wGXw2 :2010/10/30(土) 01:18:00 ID:??? 「……静かだ。ここ、どこだ?」 耳が痛いほどの静寂の中コリオリはぽつねんと立っていた。 眼前には大河が大量の水を湛え、静かに只静かに流れている。 「祖父さん?」 向こう岸にいる人影。遠くてはっきり見える距離ではないはずなのだが、 コリオリには小さい時に死んだはずの祖父の姿がはっきり見えていた。 「えっ!?祖父さん、なんて言ってるんだ?聞こえねえよ」 耳に手を添えて済ましてみても声までは聞こえない。身振りは手招きしている様にも追い払っている様にも見える。 足首まで川に入ったコリオリの傍にいつの間にか一艘の小舟が浮かんでいた。 「向こう岸まで渡しやしょうか?」 櫓を持った船頭が声をかけてくる。傘を目深にかぶっているので顔はわからないが年老いた男の声だ。 「向こう岸には何があるんだ?」 「さあねぇ。あっしは渡すだけで、その先はねぇ。ところで旦那。お題の方はお持ちですかい? ほんの6銭ぽっちですがね」 「銭?そんな古い金は持ってねえよ」 「銭をお持ちでない。それなら円でもドルでも。なんでしたらポンドでもドラクマでもルーブルでもペリカでも」 あらゆる国の通貨をつらつらと述べる船頭。 それを聞きながらコリオリも服のポケットを探るがどこにも財布が見当たらない。 「……すまん。持ち合わせがない。向こう岸に渡してくれれば祖父さんが払ってくれるから……」 コリオリが皆まで言う前に 「無賃乗船しようってんですかい……?それなら……っ!」 今までうつむき加減で見えなかった船頭の顔があらわになる。 「お前の身ぐるみを生皮をはがす!それが船賃の代わりだ!」 「うわっ!が、がいこつっ!」 真っ白なシャレコウベがカクカクとゆれながらコリオリの鼻先へと迫ってくる。 腰を抜かし四つんばいでコリオリは逃げ惑う。 その後をシャレコウベが追いかけていく。 イメージ映像↓(※あくまでイメージです) ttp://www.lisagas.jp/books/books/bs13.html
[885]城山正 ◆2veE6wGXw2 :2010/10/30(土) 01:19:00 ID:??? 一方その頃、公園を離れ一人町に潜む立花は町の路地から様子を伺っていた。 頭には季節外れのストールをかぶり、一見顔がわからないようにしてあるが、 むしろそれが目立ち衆目を集めることになってしまっている。 「くそたれっ!ちっとも警官の数が減りやしない。夜まで待たないとダメか……」 警戒中の警官がこちらへ向かってきたようなので電柱の陰になるように移動し、さらに路地の奥へ身を潜ませる。 夜まで待ったとしても逃走先の宛があるわけではない。コリオリだったらなにかツテがあったかもしれないが、 そのコリオリは自ら手にかけてしまった。 「……ゴメンよ、コリオリ。カッとなってやったんだ。今は反省しているよ」 誰に言うでもなく謝罪の言葉が口をついて出る。 万が一計画が失敗に終わった時に取調べの時に言えとコリオリから教わった言葉だ。 「……相手は誰でも良かった、も入れるんだったっけ……」 あやふやになってしまった記憶を訂正してくれる相棒ももう側にはいない。 塀と電柱の隙間にうずもれるようにして立花は膝を抱えてうずくまっていた。 イメージ映像↓(※あくまでイメージです) ttp://www.lisagas.jp/books/books/bs19.html
[886]城山正 ◆2veE6wGXw2 :2010/10/30(土) 01:20:00 ID:??? (……ここはどこだ?) 薄暗い部屋。見たことの無い高い天井。薬品の匂いが鼻をつく。 「ぐっ!」 身体を起こそうとしたコリオリだが首に電流を流されたような痛みが走り思わず呻く。 「目が覚めたか」 聞き覚えの無い声がかけられ、そちらに首をめぐらそうとして再び激痛に襲われる。 「ああ、無理に動こうとしないほうがいい。意識が戻ったのが不思議なほどだったんだから」 滲んだ涙を拭うことすら出来ないコリオリの潤んだ視界にスーツ姿の中年男が映る。。 その物腰から刑事だということが瞬時にわかった。 「ここは警察病院だ。南葛モール立て篭もり犯の片割れ、コリオリだな?」 未だ引かない痛みにコリオリは返事が出来ずにいたが、沈黙を肯定と受けた刑事は 「目が覚めたならこれから楽しい楽しい取調べだ。おい」 「はっ!」 姿は見えなかったが傍らにもう1人いたのだろう。短いやり取りの後病室を出て行った。 「これからいくつか質問をする。YESの時はまばたきを1つ。NOの時は瞬きを2つだ。わかったな?」 有無を言わさないその口調にコリオリは思わず3度瞬きをしてしまう。 「瞬きは1回か2回だって言ったろうがっ!!」 雷の様な怒声に病室の静寂は打ち破られる。 こんな目にあうなら目覚めない方がましだったとコリオリは深く思うのだった。 イメージ映像↓(※あくまでイメージです) ttp://www.lisagas.jp/books/books/bs05.html
[887]城山正 ◆2veE6wGXw2 :2010/10/30(土) 01:21:00 ID:??? 「……こっちもダメか」 市内を徘徊する立花は厳重に封鎖されている市道の脇道から辺りを伺い、うなだれた。 南葛駅、南葛港はもとより国道も市道までもが完全に封鎖され、猫の子一匹市外に出ることは敵わない。 立花の目にはそう映った。 逃げるためには何かが足りない。何が足りないのかわからないまま立花は市内に潜伏を続け、当ても無く さまよった。 そして 「……見つけた。これで市外へ逃げ出せる」 立花がぎらつく目で見つけたのは、小学生くらいの女の子だった。 「まーちゃんはー?」 「今日はお兄ちゃん早く帰ってくるから、ごめんねって」 「そっか。お兄ちゃんじゃしょうがないね」 少女達は連れ立って南葛モールの方へと歩いていく。どうやらまだ事件のことをしらないらしい。 (これはチャンスだ。あいつらを人質にとって市外へ脱出してやる) そう決意した立花は遮二無二踊りかかって掻っ攫って行きたい気持ちを抑え、 できるだけ、できるだけ穏やかな表情で二人の少女に近づいていった。 「ねぇ、緒嬢ちゃんたち」 「なぁに?知らないおばさん」 「瀬名ちゃんダメだって。おばさんに見えてもお姉さんって言っておかないと」 発育のいいほうの少女が髪の長い美少女を引っ張って行き耳打ちをする。 「あ、そっか。なぁに?おばさんみたいなお姉さん」 「全部聞こえてたわよ。ちょっと位可愛いからって、ちょっと位発育いいからって、世の中なめんじゃないわよ!?」 ついに抑圧されていた怒りが爆発し両腕を振りかざし、少女達を追い掛け回し始める。 「このっ!大人しく捕まって人質になんなさい!」 「きゃーっ!」 「いやーっ!」 悲鳴を上げて逃げ回る少女達。髪を振り乱して立花も追いかけるのだが何か運動でもやっているのか少女達は はしっこく捕まらない。 イメージ映像↓(※あくまでイメージです) ttp://www.lisagas.jp/books/books/bs24.html
[888]城山正 ◆2veE6wGXw2 :2010/10/30(土) 01:22:01 ID:??? その少女達と立花の間に空気を切り裂いて一条の光線が着弾する。 「ひっ!?」 「あっ!」 「やっほー」 足を止め振り仰げば公園のジャングルジムの上に陣取る人影1つ。 そう、それは南葛市の守護神。 「プレデター婦警さんだー」 少女達が手を振り、立花は身を翻し逃走を図る。 だが、その行く手を再度の銃撃が阻む。 「……くっ」 「観念して縛につけ」 抜群の身体能力で立花の頭上を跳び越し、改めて近づいていくプレデター婦警さん。 3点レーザーポインタは立花の額に照射され微動だにせず、振りかざした右腕の先ではリスト・ブレイドが 太陽光を反射してきらめいている。 「お前には黙秘権と弁護士を呼ぶ権利がある。そして私は自らの判断で犯人を処罰することができる。 (補足)場合によっては抹殺することも許される」 ミランダ警告と共に何処かで聞いたことのある条例を読み上げながら一歩一歩近づいていく。 「……わかったよ。自首するよ」 手を挙げ戦意のないことを示す立花。 「自首って犯行が発覚してからしても減刑にならないんだってね」 「瀬名ちゃんヘンなこと知ってるよね」 婦警の後ろで子供達がささやきあっていることにショックを受ける立花。 しかしその時には御用提灯が十重二十重。逃走など夢のまた夢。 イメージ映像↓(※あくまでイメージです) ttp://www.lisagas.jp/books/books/bs09.html
[889]城山正 ◆2veE6wGXw2 :2010/10/30(土) 01:23:01 ID:??? 「怪我はなかったか?」 「だいじょーぶ。ねー」 「ねー」 元気よく答える子供達。その頭をリスト・ブレイドを装着していない方の手で撫でてやる。 「町の平和は私たちが守る。だから心おぎなく遊び、学び、大きくなるんだ」 「はーい」 子供達の返事に満足そうにうなずくと愛車のミニパトニ乗り込み去って行く。 ミニパトが見えなくなるまで手を振り続ける子供達。 今日も彼女の活躍により待ちの平和は守られた。 町の治安を守るために、プレデター婦警さんは明日も行く。 行け行け僕らのプレデター婦警さん。頑張れ、負けるなプレデター婦警さん。 平和が訪れるその日まで。 プレデター捕物長・終 以上。約束よりも1ヵ月近く遅れての埋めネタでした。 いつもと文体を変えたのがまずかった。いやー筆が進まない進まないw これでどうにか埋まったかな?もう次スレではやりません。ギリギリまで進行する方向で行きますw
[890]森崎名無しさん:2010/10/30(土) 01:26:12 ID:??? 埋めネタ乙でした!
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0ch BBS 2007-01-24