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【アップダウン】小田Jr.の野望16【ストーリー】
[990]小田ジュニアの野望:2010/07/04(日) 00:02:33 ID:xBYkw3gw コートの中の悪魔→スペードA スペードクラブ みんなが思い思いに練習をしていた。 小「…残念。狩野は散策か説法か料理番…もしくは昼寝かなにかか…」 一通り見回すが一緒に練習してくれそうな人物を見つけることは出来なかった。 〜〜〜 とここまでで一旦終了です。ここからは埋めネタです。
[991]小田ジュニアの野望:2010/07/04(日) 00:03:36 ID:xBYkw3gw 小田ジュニアの野望外伝 ルリタニアにてsideB ルリタニア3日目のジュニア以外での小田家全員のピクニック。 西方小国ルリタニア。人口5万の小国家であり、公主クラリッサにより治められた現存する数少ない公国。 高原地帯にあるため夏は涼しく西洋の有名な避暑地の一つとして海外からの観光客も多く、そのために 治安維持など安全性と利便性を追い求めた観光国という一面もある。 クラリス「猛はやっぱり出かけたみたい」 強「一昨日もまともな時間に帰ってこなかったし、本当に団体行動が苦手なやつだ」 ドラミ「パパは悪くないよ。きっとどこかに遊びにいっただけだよ?」 紫乃「うん。私もそう思うの」 この家族にドラミという新しい家族が加わってからの初めての海外旅行である。 一家総出でどこかに出かけたいと思うのは当然の事であったのだが、どういうわけかジュニアは朝早くから どこかに出かけており、結局見つけることは出来なかった。 クラリス「本当に残念だけどもう時間ですよ?」 強「…そうだな。1人で出て行っているならきっと何か用があったんだろう」 彼女が持つ大きめなバスケットの中には彼女手作りのサンドイッチやビスケットのような焼き菓子が 詰められており、それをこの家で食べるのは勿体無いと感じた一家は小さな紫乃とドラミをつれて 出かけることを決定する。 紫乃「お兄ちゃん…どうしたのかな?」 ドラミ「パパなら大丈夫だよ。紫乃ちゃんもいこ?」 こういう場合、心配している紫乃と信じきっているドラミ、ジュニアにとってありがたいのはどちら なのだろうか?出るはずのない答えにぐるぐるしながら小田家の4人は郊外の牧場へと足を向ける。
[992]小田ジュニアの野望:2010/07/04(日) 00:04:43 ID:xBYkw3gw 〜〜〜 ルリタニア公国には囲郭都市が4つ存在し、その周辺は小さな村や広い高原を利用した牧畜が行われいた。 小田家一行が向かった先はその中でも観光を目的とした牧場ではなく、ごく普通の一般的な牧場であり そこには華美な装飾や観光案内図のようなものはどこにもなかった。 クラリス「私の小さい頃と変わりませんわ。レオ!レオ!」 どうやらそこはジュニアのママンのお気に入りの場所だったらしく、クラリスは勝手知ったるように 牧場の中を歩む。 しかし、ジュニアの性質を存分に受け継いでいるドラミは大人しく大人たちについていくわけも無く いきなり紫乃の柔らかい手を握ると向こうで遊ぼうと舎の方でなく、牧草を食む牛達の方へと 連れて行こうと誘ってくる。 紫乃「……どうしようなの?」 どうしますか? A.ドラミちゃんと一緒に牛さんを見たいの。 B.ママから離れるのは怖いの。 先に1票入ったものを選択します。 ※残りレスが少ないので今回に限り議論は御遠慮くださいませ。 無事に帰ってきていることが確定しているイベントなのでドボンは基本的に起こりえません。
[993]森崎名無しさん:2010/07/04(日) 00:05:53 ID:Xr/PX/r6 じゃあA
[994]小田ジュニアの野望:2010/07/04(日) 02:57:54 ID:xBYkw3gw すみません。ちょっとレス足りなくなったので本来選択肢が出るところを省略して行動させてます。 本当ならここで選択肢やカード分岐があったんだろうな…とか思いながら生暖かい眼でごらんください。 A.ドラミちゃんと一緒に牛さんを見たいの。 紫乃(ドラミちゃんがいるなら多分大丈夫なの。牛さんかあ〜いいの) まるで一輪の小さな花が綻ぶような儚い笑顔でドラミの手にくっついて牛さんの方へ向かう紫乃。 ドラミもその紫乃に満足そうにこちらは大輪の向日葵のような零れんばかりの笑顔で手を引く。 見た目も正確もまるで違う2人だったが、新年に従姉妹のレイに仲を取り持ってもらったきっかけと、 サッカーというスポーツを通して現在の関係は非常に良好なものになっていた。 因みにドラミのサッカー能力は既に一般小学生のそれを上回るものなのだが、それに難なく ついていっている紫乃の才能というのは末恐ろしいとしかいい様が無いだろう。 ドラミ「可愛いね。牛さんも角があるんだね。私にも角があるんだよ?」 草を食む牛さんに怖がる様子も無く近づくドラミ。彼女が本気になれば牛一頭を丸焼きにすることが 出来るだけの実力ゆえの余裕なのだろうか?一方紫乃も興味津々といった風に小さな牛さんに近づく。 こちらは生後数ヶ月なのだろう。まだ角も生えておらず、どっしりとしたいでたちではなく、 ひょろっとした印象を受ける。 紫乃「牛さん牛さん。美味しいの?」 恐らくまだ草を食べ出して数日レベルであろう小さな牛さんはまだピンク色の鼻先をくんくんと 匂っているだけようで、草を食べる動作はしていない。
[995]小田ジュニアの野望:2010/07/04(日) 02:59:11 ID:xBYkw3gw ドラミ「その牛さんちっちゃい!まるで紫乃ちゃんみたい!」 ドラミ本人としては褒めているつもりなのだが、微妙な顔をする紫乃。彼女としてはドラミちゃん だっておんなじくらいの背丈なのに、ちっちゃいといわれたのが心外だったのかもしれない。 そんなこんなで楽しく過ごす二人。しかし、その子牛のお母さん牛はそう思わなかったらしく、 遠くにいたはずの牛さんが猛突進で紫乃とドラミの方へと駆けてくる! ドラミ「危ない!」 間一髪飛べるようになった翼を羽ばたかせながら紫乃を救い上げるドラミ。 紫乃「ドラミちゃん?飛べるの?」 ドラミ「あ!?やっちゃった。ママと強おやじには秘密だよ?」 地面に降り立つと紫乃を優しくおろし、まるで悪びれた様子も無くしー!っと口元に小さな指を 一本縦に構えるドラミ。一応ドラミが飛べることを知っているのはジュニアやティル、ドラコなど ごく一部の人物だけだった…つまりはみんなには秘密にしていたはずなのだ。 紫乃「…うん。わかったの。ひみつひみつ…」 既にお兄ちゃんの周りにいる妖精を見たり、今は家でお留守番をしているまん丸ピンク鳥のピー助と 意思疎通が出来るほどに感受性豊かな紫乃は驚きはしたのだが取り乱す事無く それをあるがままに受け止める。しかし、事件はそこで終わらない。 紫乃「あ!牛さん柵を越えて行っちゃったの…」 紫乃が指差す方には暴走して柵を飛び越えた母牛の姿。子牛はその場に留まっていたのだが 母牛の方はその先の森のようになっている場所まで駆け込んでおり、放っておけば 牛さんは迷子になる可能性も大きいと思われる。
[996]小田ジュニアの野望:2010/07/04(日) 03:00:11 ID:xBYkw3gw ドラミ「紫乃ちゃん、いこ?牛さんをお家に帰さなくっちゃ」 紫乃「うん。怖いけど…わかったの」 森の中は薄暗く、正直今すぐにでも帰りたいと思う。それでも自分達が牛さんの大暴走の原因を 作ったという責任感と、元来二人が持つ優しさが小さな紫乃とドラミを突き動かす。 〜〜〜 何分間歩いたのだろう?うっそうと茂る草を掻き分け空を飛べることを隠す必要の無くなった ドラミが時折樹齢数十年の樹木の枝まで飛んで辺りを見回し警戒することでようやく牛さんを 見つける。先ほどまでいきりたっていた大きな牛さんだったが、見つけた頃にはどうにか落ち着いたらしく 森の中の小さな泉で疲れを癒しているようだった。 紫乃「泉?綺麗…」 木漏れ日がさしこみ、水面にその光が反射して宝石のようなキラメキを輝かせていた。 それは小さな泉であったがまるで泉の精霊が宿っているのではないかというほど神秘的で 紫乃とドラミは牛さんの事も一瞬忘れて幻想的な風景に心を奪われる。 ???「おや、今回ははずれのはずなんだけど…キミ達は…そうか…彼の身内か…」 ふと意外な方向から声がかかってくる。それは泉からではなくそれを隠すように覆う木々の上からの言葉。 言葉の質は柔和で人を懐柔させるのに役に立つ道具として最も効果的な音律を奏でる。
[997]小田ジュニアの野望:2010/07/04(日) 03:01:40 ID:xBYkw3gw ドラミ「誰?」 殺気のない声とはいえ、敵の中にはそれを見せずに息をするように人を殺すものたちがいると ドラコに教わっているドラミは翼を大きく広げ威嚇モードに入る。 ???「ははは、怖い怖い。心配しなくてもいいよ。降参だ」 ストン! 高いところから身軽に飛び降りる何か。ジュニアより身長は一回り大きい。恐らく中学生くらいであろう。 白銀に輝く髪と赤い瞳。典型的なアルビノの様式を持つ彼は白いワイシャツにジーパン姿と 明らかに場違いではあるが、まるでそのことを意識させないオーラのようなものを纏っていた。 ドラミ「……がるる…」 小さな半竜の目の前にいる男はアルビノであるというこれ以上ない特異性以外は普通の少年なのだが ここにそういう格好でいること事態がこれ以上内違和感をもつ。ドラミは紫乃をつれてきた手前 絶対に引けないと自分の姉のような妹のような親友のようなライバルのような…色々な感情渦巻く 少女を庇うように一歩前に出る。口の中には灼熱の炎の塊がドラミの芥子粒のような魔力を 練り上げ数百度の高温を保っている。 ???「やれやれ…今回の物語でボクの出番はなさそうだから気を抜いていたんだけど…まさか キミ達の方からここに来てしまうとはね。安心するといい。僕の名前は凪。日本人だ。」 敵意が無いことを示すようにポッケに入れていた両手を高く掲げる。…よく考えてみたら彼は 両手をポケットに入れたまま2階建ての建物の高さはあろうかという樹木から下りてきたようだ。 余程の自信家か馬鹿なのだろう。
[998]小田ジュニアの野望:2010/07/04(日) 03:02:52 ID:xBYkw3gw 紫乃「凪…さん?」 一方、ドラミほど緊迫感を持たない少女はちょっと怖いとは思いながらも凪の柔和な表情に絆され 凪の言葉に返事をしてしまう。 ドラミ「紫乃ちゃん!逃げるよ!これはやばいって言ってる!」 そういいながら一定以上の間隔が縮まらないように全力で牽制する。 凪「大丈夫だよ今回は味方だ。…いや正確に言うと単なる傍観者といった方が正確かな。半竜のドラミちゃん」 そういいながら人を騙す事にかけては最高レベルの心の仮面でドラミを懐柔し始める。 その手管は時に大海原のように広い心と深さを持ち、いつしかドラミの警戒レベルと最低限にまで 落とし込んでしまう。 凪「それにしてもどうしてここまで来たんだい?ここにはお兄ちゃんが一緒に来ない限り君たちは これないはずなんだけど?」 まるで前もって決まっていた舞台脚本が突然の変更されてしまったかのように言葉にする白髪の少年。 紫乃「牛さんが走って逃げてここまで来たの」 ドラミの代わりに怖がりではあるが人を疑う心が極端に低い紫乃がちいさな可愛らしい声で正直に話す。 凪「なるほど…そういうことか…余計なことをしてくれる。どうしてもボクも参戦させたいのか…」 ドラミと紫乃のちびっ子2人組みに聞こえないように言葉を呟く凪。一瞬だけ瞳の色に不快な 錆のような赤色をちらつかせるのだがその視線の先の大きな牛さんはそ知らぬ顔で泉の水を飲んでいる。
[999]小田ジュニアの野望:2010/07/04(日) 03:04:28 ID:xBYkw3gw ドラミ「それで凪は…なんなの?敵じゃないってどういうこと?」 一応警戒を解くドラミだったが完全に心を許したわけではない。頭脳で考えるタイプではなく感情や 直感が優先される彼女だからこそ最低限の警戒心は残すことが出来たのかもしれない。 凪「さて…どうしようかな…本来の脚本ではボクは出るはずのないイレギュラーだったんだけど…」 そう思いながらも既に心は決まっていたようで凪と自称する男は紫乃に優しく言葉をかける。 凪「実はね。キミのお兄ちゃんはちょっとだけ特別なんだよ。紫乃ちゃんはお兄ちゃんの周りで 何が起こっているのか…実はちょっとだけ気づいているんじゃない?」 紫乃「…うん。お兄ちゃんには妖精さんがいるの。どらみちゃんも。それにピー助ちゃんも」 凪「そう。それら全ては本来の家庭では起きない事。紫乃ちゃんの変化もね」 ビクッと肩を震わせる紫乃。そう、彼女もまたそういった人物の1人なのだ。彼女は本来 一般人というエキストラの1人であったはずなのに、禁断の果実を口にすることでそうでは なくなってしまった。彼女もまたイレギュラー。本来の役割から逸脱した存在なのだ。 凪「ごめんごめん。そんなつもりじゃなかったんだ。ただね。紫乃ちゃんもそうであるという事は キミもまたおにいちゃんを助ける事が出来る存在にもなれるんだ。君はおにいちゃんを助けたいと 願うかい?」
[1000]小田ジュニアの野望:2010/07/04(日) 03:07:25 ID:xBYkw3gw 紫乃「うん。」 即答する紫乃。彼女にとっておにいちゃんは世界の中心であり、そのためならどんなものでも 犠牲にするだけの心の強さを持っているのだ。 …たとえそれが大好きなお兄ちゃんが望まない事だとしても… 凪「そうかい。それでは紫乃ちゃんには一番大切なものを差し出してもらうよ。その代わり、 紫乃ちゃんにとってもいいものを上げよう。本来この力を得るということは他の役割を得ることでも あるんだけど今回は特別の特別だ。」 そういいながら紫乃の首筋に、男にしては白すぎる透き通るような指を触れさせる。 その瞬間、世界は何かの力から恐れ逃げ惑うように大気はうねる。 凪「さあ、契約は成された。後は紫乃ちゃん次第だ。その子供と共に来るべき時のために 自分のなすべきことをなしてもらうよ!」 まるで舞台役者のように大仰に両手を広げ凪と自称するアルビノの男ははその場から消え去るのだった。 首筋に契約の証である小さな赤い痣のようなものと小さな一匹の子犬のようなものを残して。 ぴこーん! 紫乃がペット、ツキヨミを飼いはじめました。 ドラミに???
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0ch BBS 2007-01-24