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【激闘の】幻想のポイズン38【果てに】
[794]幻想のポイズン ◆0RbUzIT0To :2010/07/14(水) 18:54:18 ID:??? >>787 そうですね。この試合、どちらが勝つかはある意味決勝以上に重要になります。 ただ、守矢が勝っても博麗が勝っても、キャプテン争いが絶望的になる訳ではないですね。 不利ではありますが。 >>788>>793 実は今回のNPC戦は本編の勝負などを一部パク……もとい、オマージュさせてもらってます。 最後までどちらが勝つかわからない、といったムードを作れれば幸いです。 >>789 互換キャラではありますが、日向ではないですからね。 魔理沙は日向に比べれば若干ではありますがパス力が上です。 >>790-792 魔理沙は派閥的には敵味方はっきり別れるタイプですね。 本編で言う森崎・日向と同じ感じです。
[795]幻想のポイズン ◆0RbUzIT0To :2010/07/14(水) 18:55:22 ID:??? 魔理沙「ふぅ……まずは1点だな」 霊夢「ったく……こんな初っ端から失敗したらどうすんのよ?」 魔理沙「失敗を恐れちゃ何も出来ないんだぜ。 ……まあ、しかし、お前の言う通り体力配分も大切だしな。 ちょっとペース落としてくか」 魔理沙(しっかし早苗の奴……普通のキャッチで取れるとでも思ってんのか? 大方あの反町って奴のと比べてキャッチで十分だと思ったんだろうが……気にくわねぇ) 点を取りながらも、しかし、全力の早苗のセーブ――みらくるセービング・改から奪った点では無いという点に。 魔理沙は不満そうに表情をぶすっとさせたまま、下がってゆく。 一方、守矢フルーツズ前では唯一人吹き飛ばされたGK――東風谷早苗がようやく起き上がっていた所だった。 神奈子「す、すまないね早苗……。 ……対応が遅れちまった」 早苗「いえ……私は大丈夫です。 怪我もありません。 それより、皆さん! やはりこの試合は勝てますよ!」 諏訪子「え?」 開始早々に1点を失ってしまい、常人ならば怯えてしまうかもしれない状況。 しかしながらそんな中、早苗はあくまでも笑みを浮かべ……新しいボールを受け取りつつ。 諏訪子に渡すと、その口を開いて力説する。 早苗「確かに魔理沙さんのシュートは凄かった……私のキャッチでは、どうしても分が悪かった。 ですが、それでも、反町君のものに比べれば一段も二段も劣ります!」 萃香「うん……確かに、そうだね」 早苗「次こそは必ず止めます! ですから皆さん、何とかして同点……そして逆転を! 1点……1点あれば、必ず私と萃香さんで抑えてみせます!」
[796]幻想のポイズン ◆0RbUzIT0To :2010/07/14(水) 18:56:40 ID:??? 点を取られながらも、それでも、魔理沙のシュートは反町やリグルのそれに比べれば劣ると冷静に分析。 そして、次こそは必ずや止めてみせると豪語をする早苗。 昨日のオータムスカイズとの試合と同じく……早苗はまだまだ、勝負を諦めていない。 その言葉を聴いた守矢フルーツズの一同は大きく頷くと、素早くポジションに散ってキックオフを開始しようとする。 ジョン「さぁ〜、早くも1点を失ってしまった守矢フルーツズ! ここは何としても、まずは同点に追いつきたい所! しかし、博麗連合は霊夢選手、魔理沙選手以外は全員がディフェンシブなポジションについています! これを攻略するのは至難の技とも思えますが……」 ピィイイイイイイイイッ! バムッ 諏訪子「よし……今日こそ働いてもらうよ、天狗! しっかり仕事果たしなよ!!」 文「あやややや……ええ、ええ、わかっていますよ。 お任せ下さい!」 審判の笛が鳴ると同時に、今度は守矢フルーツズのキックオフで試合は再開される。 中央の諏訪子からボールを受け取ったのは、右サイドを俊足で飛ばして駆け上がる文。 昨日のオータムスカイズ戦では途中で逃げ出した上、それまでもヒューイにドリブルを再三止められ続けたものの。 その俊足を生かしたドリブルは幻想郷でもトップクラス。 守備参加をする気が無い魔理沙、霊夢のいる中盤をあっさりと突破し……ボランチのバケバケ達をも抜き去り一気にサイドを駆け上がる。 シュパアアアアアアアアアアアアアアッ!! ジョン「あーっと! 早い早い! 流石は幻想郷最速のドリブラー、射命丸文選手! バケバケ選手達を抜き去り、一気にサイドアタックを成功させましたァ!!」
[797]幻想のポイズン ◆0RbUzIT0To :2010/07/14(水) 18:57:41 ID:??? 観客「おー、その意気だー! いけいけ、守矢フルーツズ!」「でも博麗連合もPA固めてるぜ? 大丈夫か?」 橙(……昨日の試合勝ってれば、今頃私もああやってサイドを駆け上がれてたのかな) 穣子「サイドアタックが成功しても、中央ガチガチね……諏訪子様大丈夫かしら?」 レティ「あの天人はちょっと浅めの位置でパスを待ってるわね。 天狗はどっちにパスを……?」 文(さてと……やっぱりここは諏訪子様ですかね。 ここらでゴールを決めさせておかないと、不機嫌になってしまいますから) 文「いきますよ、諏訪子様!」 諏訪子「ゲロゲロ! まっかせな!」 バシュウ!! ジョン「あーっと! 守矢フルーツズ、早くもシュートチャンス! サイドを駆け上がった文選手、ここはファーサイドの諏訪子選手へとセンタリングを上げたぞ! 諏訪子選手、これにはピタリと合わせている! これは出るか!? 諏訪子選手の打点の高いヘディングシュートォ!!」 三杉(本当に高い……僕や翼君以上のジャンプ力だな……。 彼女の基礎的な能力は恐らくレミリアさん程ではないんだろうが、それをあのジャンプ力で補っている) 美鈴(確かに高いですけど……頑張ればクリアーできる……かな?) キクリ「コンガラ!」 コンガラ「うむ……いよいよ私達の見せ場が来たらしいな……むんっ!」 諏訪子「ゲロ!?」
[798]幻想のポイズン ◆0RbUzIT0To :2010/07/14(水) 18:58:50 ID:??? 打算的に誰に任せるのが一番自分の得になるのかを考えつつ、諏訪子へとセンタリングを上げる文。 そのボールに諏訪子は大きく飛び上がりながらあわせるのだが……。 しかし、博麗連合の者達も当然ながらそのジャンプを黙って見過ごす訳にはいかない。 DFラインから諏訪子のヘディングを防ごうと、一人果敢に飛び上がったのは――額に勇儀のような一本角を持ち。 片手には刀を持ち、足が何故か存在しない地獄からの使者――コンガラ。 そのジャンプ力は諏訪子には及ばないが、しかし、刀を大きく突き出しながら飛び上がってきた事に諏訪子は驚き。 コンガラは不適に笑いながらも、大きくその刀を縦一閃に薙ぐ。 コンガラ「地獄流刀殺法――空裂斬!!」 諏訪子「あーうー!?」 シュピィィィィィイイイイイッ……パコーンッ!! 瞬間、刀から放たれた風をも裂く衝撃がボールを襲い。 諏訪子がヘディングに行く寸前、ボールは大きくクリアー。 コンガラはようやくまともな勝負が出来そうだと笑みを見せながら、刀を鞘に収めつつそっと着地をする。 ワアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアッ!! ジョン「あっ、あああああああ〜っ!! だ、駄目だぁぁぁぁ〜っ!! 駄目です! 諏訪子選手のヘディングシュート、通用せず! コンガラ選手にシュートを打つ寸前、大きくクリアーされてしまったァァッ!! 守矢フルーツズ、得点ならずッ!」 穣子「諏訪子様の空中神戦が通用しない!?」 妹紅「すごいや! 私よりもずっと高く飛んでるよ!?」 リグル(それでも私のネオリグルキックなら吹き飛ばせる! 絶対吹き飛ばせるんだ!!) 反町「何度かやればわからない……けど、これで諏訪子さんのヘディングも有効とは言い難くなった。 ……となると、次に守矢が取れる手段は……」
[799]幻想のポイズン ◆0RbUzIT0To :2010/07/14(水) 18:59:50 ID:??? コンガラのクリアーしたボールは、しかし、守矢の西尾?がしっかりとキープをしていた。 元々、攻撃メンバーが霊夢と魔理沙の二人しかいない博麗連合。 中盤の数は当然ながら守矢に負けており、そうなればスペースを魔理沙と霊夢二人だけでカバー出来る訳もなく。 零れ球をフォロー出来る確率は非常に低くなる。 早苗「どんどん打っていって下さい! あの刀を持ったDFさんはまだ体勢を崩してますよ!!」 西尾?「了解じゃあ! それ、天子!!」 天子「恥知らずな刀使いがいた。 刀使いは心まで醜い」 早苗の指示を受けた西尾?は、言われるままに守矢フルーツズのストライカー――比那名居天子へとパス。 バケバケ達がカットに向かうも、今一歩届かず。 天子はそのなだらかな胸で華麗にボールをワントラップすると同時、バイタルエリアから一気にシュート体勢を取る。 グワアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアッ!! ジョン「あっ、あああああああああ〜っとぉ!? これは、またもや出るかァ!? 今大会、猛威を奮っている天子選手の気炎万丈の剣!! 天子選手、その右手に緋想の剣を持ってシュート体勢に入ったァァァァッ!!」 天子「ブロックの数は……ふん、4枚でいい!」 コンガラ「キクリ!」 キクリ「今度は私の番ですね……はァっ!」 倒れたコンガラを除いたDF、そしてここまで下がっていたボランチ。 合計で4枚の壁から「気質」を得つつ……緋想の剣を振りかぶってボールに叩きつける。 昨日の試合、鉄壁を誇るオータムスカイズからさえゴールを奪った天子のシュート――「気炎万丈の剣」だが……。
[800]幻想のポイズン ◆0RbUzIT0To :2010/07/14(水) 19:01:07 ID:??? ドゴオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオッ!!! キクリ(確かに速い……威力も十分……ですが、この程度なら……) ブゥンッ……ボグワアアアアアアッ!! ピタッ 天子「おいィ!?」 キクリ「止められますね……。 ふぅ……」 ワアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアッ!! ジョン「あっ……ああああああああ〜っ!! だ、駄目です!! 天子選手の今大会猛威を奮う殺人シュートも、通用しなァいッッ!! キクリ選手、不思議な膜のようなものを作り出し天子選手のシュートをブロック! 守矢フルーツズ、両エースのシュートが通用していません!」 観客「あいつ忍者だろ、汚いな忍者さすがきたない」「おいおいおい……あんなDFがいてどうやって点取るんだよ!?」 「畜生、GKまで届いてすらいないじゃねーか!?」「天子は犠牲になったのだ……」 薄紫色の膜を作り出し、天子の放ったシュートを包み込んでブロックを行ったキクリ。 笑みを見せながらボールを確保するキクリに対して天子は歯噛みをする一方……。 観客達はここに来てようやく活躍を見せ始めた博麗連合の二人のDFに対して拍手を送り始める。 パチュリー「決勝でもし博麗が出てきた場合、あのDFには注意が必要ね」 三杉「ああ……あの前線の二人が守備に参加していない理由がよくわかった」 フラン「うふふ、でも、あんな二人をどっかーん!したら凄く気持ちいいだろうなー」 咲夜(私のシュートでは到底太刀打ち出来そうにないわね……。 博麗が決勝に上がってくれば、私は守備に集中をしましょうか……)
[801]幻想のポイズン ◆0RbUzIT0To :2010/07/14(水) 19:02:16 ID:??? キクリ「さぁ、カウンターですよ! もう1点取ってきてください!」 魔理沙「おう! 霊夢、上がれ! 行くぜ!!」 神奈子「くっ……衣玖!」 衣玖「はい!」 観客達が未だに騒然とする中、キクリは確保したボールを大きくフィード。 ボールは中盤まで下がってきていた魔理沙が華麗にトラップし……。 霊夢はそれを見てゴール前まで駆け出し、神奈子と衣玖が慌てて魔理沙に詰め寄ろうとするが……。 魔理沙「どけェッ!!」 神奈子「ぐあああっ!?」 衣玖「くうううっ!?」 ドガガガガガガガガガガッ!! ジョン「あああああああ〜っ!! 神奈子選手、衣玖選手、吹っ飛んだァァァァ〜ッ!! 魔理沙選手、フェイントを使わない直線的なドリブルで一気に突き進みます! 前半既に20分! 博麗連合、またもや一転してチャンスとなったァァ!!」 静葉「……乱暴ね」 幽香「あら、あれがいいんじゃないの。 歯向かう敵には力づくでねじ伏せるのが一番なのよ」 にとり(本当にチーム内にライオンがいるような気分だよ……うう、胃が痛いなぁ……。 途中で乱入とかしたりしないだろうね?) リグル(シュート力は追いついてるけど、やっぱりドリブルは駄目だ……。 競り合いだって、最近あまり鍛えてないから負けてるかも……。 くそっ!) 反町「守矢はここで決められると厳しいぞ……!」 メディスン「あのオーバーラップキーパーが防げるかどうかね……」
[802]幻想のポイズン ◆0RbUzIT0To :2010/07/14(水) 19:03:16 ID:??? 萃香「くそっ、A番、ここは任せた! B番、C番、魔理沙からボールを奪いにいくよ!」 河童A・天狗B・天狗C「「「おうっ!!」」」 早苗(萃香さんは行ってくれましたか……止めてくれるのを信じたいですが、万が一もある。 ここは必ず防がなければならない場面な以上……) 早苗「ハァッ!!」 バチバチバチバチバチィッ!! 超サナエ(出し惜しみは出来ない……! 全力で防ぎます!) 前半まだ半分を過ぎていない状況、しかも一度吹き飛ばされて体力に余裕が無い状況で……。 しかし、早苗はここは絶対に点をやれない場面だと考えつつ。 全神経を集中させ、一時的にパワーアップをする秘術――超サナエ・モードを解禁する。 一方、ボールを持っていた魔理沙には萃香らDFが殺到していたのだが……。 萃香「そう簡単にゴールは割らせないぞー!!」 魔理沙「だろうな。 だからこうするぜ!」 萃香「なにィ!?」 チョンッ パシッ!! 霊夢「うっし、ナイスパス、魔理沙」 ジョン「あああああ〜っとぉ!? これは上手い! 魔理沙選手、萃香選手の股下を抜くパスを出して霊夢選手にボールを託した! DF陣、魔理沙選手に殺到していた為か霊夢選手はフリーになっているぞ!?」
[803]幻想のポイズン ◆0RbUzIT0To :2010/07/14(水) 19:04:32 ID:??? 静葉「通ったはいいけど……」 穣子「……でも、他のと見比べると下手ね。 あのパス」 にとり「あははは……まあ、魔理沙も普段はパスなんてするタイプじゃないしねぇ……。 今回は萃香様相手に真正面から勝負するのは分が悪いと思ったからと……。 後は、萃香様がパスカットが苦手だから通ったんじゃないかなぁ?」 反町「ん? パスするタイプじゃないのか? あのパス、確かに静葉さんや幽香さんのものに比べれば低いけど……。 それでも、十分MFとしては通用するくらいに凄かったけど」 にとり「魔理沙がパスする時はどうしても勝ちたい時、向かってきた相手と真っ向勝負するのが不利だと感じた時くらいだよ。 あと、自分が認めた奴くらいにしかパスは出さないね。 それ以外の場合は突っ込んで打つ。 味方を生かす為にパスとかポストプレイとかは……まあ、しないねぇ」 リグル(パスか……でも、パスは私も苦手だしなぁ……) こうしてオータムスカイズの面々が魔理沙の弱点(?)について語り合っていた時。 フィールドではボールを持った霊夢が単独でバイタルエリアへと進入をしていた。 霊夢(さてと……前半もそろそろ半分過ぎそうね。 まだ私はそんなに疲れてないし……ここらで一発くらいは打っときましょうか!) ダダダダダッ! グワアッ! 超サナエ「! きましたね、霊夢さん!!」 ジョン「あ〜っとぉ!? これは霊夢選手、バイタルエリアで利き足を上げたァ! これは霊夢選手必殺! 夢想封印の構えか!?」
[804]幻想のポイズン ◆0RbUzIT0To :2010/07/14(水) 19:05:37 ID:??? 霊夢「さーて、これが止められるかしらね? 夢想封印!」 バシュウウウウウウウウウウウウウッ!! 超サナエ「調子に乗らないで下さい! これ以上は失点しませんよ!!」 ギュオオオオオオオオオオオオオオオッ!! ほぼフリーの状態から打たれた霊夢のドライブシュート――夢想封印は。 大きく伸び上がりながら、下降をして守矢フルーツズゴールへと襲い掛かる。 その様は正にゴールを奪い取ろうとする鷹のようであり……。 ブロックに入った河童Aはまるでなすすべも無いまま、シュートを通してしまう。 三杉「決まった!」 パチュリー「……これは、ただの夢想封印じゃない」 美鈴「えっ、えっ……どっ、どういう?」 反町「まさか……霊夢さんも、打てるのか……?」 にとり「これって……!」 強烈なドライブ回転がかかったシュートを見た瞬間、観察力に長けた観客達はみなが思う。 先ほどの魔理沙のマスタースパークにも匹敵――否、それ以上の威力を持つ。 破壊力は無いがキャッチする事は非常に困難なシュートが守矢のゴールを襲うのだと。 超サナエ(ゴールは絶対許さな……え!?) ブギュルッ! バムッ!! バッ!!
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0ch BBS 2007-01-24