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【激闘の】幻想のポイズン38【果てに】
[926]森崎名無しさん:2010/07/18(日) 20:30:40 ID:??? 多分反町は比較すべき対象じゃないw
[927]森崎名無しさん:2010/07/18(日) 20:33:28 ID:??? 魔理沙的には反町って「最初から強い味方におんぶにだっこでシュートだけ鍛えてれば良かったチーター」認識みたいだしね
[928]森崎名無しさん:2010/07/18(日) 20:41:57 ID:??? いよいよ回想シーン…試合とは別に緊張するぜ
[929]森崎名無しさん:2010/07/18(日) 20:41:58 ID:??? ちょっと情報収集すれば、オータムにもともと実績のある選手が 加入したのは結構後になってからのことだとわかるはずなんだけどね。 どうやら「努力家」という設定は内向きの努力しかしない、ということであるようだ。
[930]森崎名無しさん:2010/07/18(日) 20:45:25 ID:??? 俺としては白黒紅白のその評価が回想シーンで覆るのを期待してるんだがな 雑談スレにあったけれど、なんでこんな性格にしたんだとスレ主を叩くのはしたくない そこに行っちゃうと面白いこのスレ出ていくしかないからな
[931]森崎名無しさん:2010/07/18(日) 20:48:05 ID:??? とりあえず出ていくとか書くと少し脅しっぽく見えるから自重してほしい
[932]森崎名無しさん:2010/07/18(日) 20:49:37 ID:??? 自重はどちらも必要じゃない?
[933]幻想のポイズン ◆0RbUzIT0To :2010/07/18(日) 21:53:11 ID:??? >A.なんだか気になる!(???と博麗連合の絡みを見る) ============================================================================= コツ コツ コツ …… 魔理沙「………………」 霊夢(はーあ……もっと頼りになる仲間がいりゃいいんだけどねぇ……) 試合の熱気も冷め、既にスタジアム内も静寂に包まれつつある中……。 敗退をした博麗連合の面々は帰り支度を済ませ、帰路につこうとしていた。 既にこの大会の為だけに適当に集めたバケバケ達は退散しており。 コンガラとキクリといった者達も先に博麗神社へと帰った為。 最後に控え室を出たのは、キャプテンの霊夢とそのパートナーである魔理沙の二人のみ。 その二人も帰り支度をようやく終え、廊下に出たのだが……。 靈夢「お疲れ様、二人とも」 魔理沙「!?」 霊夢「……ちっ」 足音響かせながら、霊夢達が向かった廊下の曲がり角から姿を現したのは――。 今日の試合、最初から最後まで見守っていた、先代の博麗の巫女――博麗靈夢。 冷ややかな彼女の視線を受け、魔理沙は一瞬だが驚きに顔をゆがめるも……。 霊夢は逆に苛立ったような表情を浮かべながら小さくしたうちをし、靈夢を睨み付ける。 霊夢「ババアが説教でもしにきたわけ? なら、疲れてるから帰ってくれるかしら?」 靈夢「そういうわけにもいかないわ、霊夢……博麗の名に泥を塗ったあなたには、相応のお仕置きが必要よ」
[934]幻想のポイズン ◆0RbUzIT0To :2010/07/18(日) 21:54:14 ID:??? かつて博麗の巫女と呼ばれた女と、今の博麗の巫女である少女。 彼女達は肉親――姉妹とは思えない程の冷たく、そして怒りと憎しみを込めた視線を向け合い。 絡ませつつ、霊夢はギリギリと歯軋りをし、靈夢はそれを見て眉を顰める。 彼女達の因縁を話すには……まず、霊夢の出生してからの来歴を話す所から始まる。 博麗霊夢――その類稀なる天性のセンスにより、将来を期待されていた少女。 しかし、彼女の不幸はその出生した時点で――彼女よりも類稀な天性のセンスを持ち。 彼女よりも何事をするにしても、抜群の能力を発揮したその当時現役の博麗の巫女。 博麗靈夢が存在をしていた、という事だろう。 幼少の頃より、霊夢は靈夢をも超える逸材かもしれないと、一部の者達にうわさこそされていた。 事実、幼少の頃の霊夢はその年ではまるで扱える筈のない結界術、陰陽術。 ありとあらゆる博麗の巫女として必要な術などを、事も無げに習得してみせたのだ。 もしも彼女が生まれるのがもっと過去――それこそ、百年二百年前ならば。 或いは彼女は稀代の天才として名を残していただろう。 だが、それはならなかった……なぜならば、現役の博麗の巫女――博麗靈夢の方が。 技術的にも精神的にも、圧倒的に霊夢よりも強大であり、強かったからである。 霊夢がやがて成長し、半人前ながらも妖怪退治の見習いをやっていた頃。 引率をしていた靈夢の方が、圧倒的な力を見せて妖怪たちを屈服させたというのも。 数少ないが、知る人ぞ知る事実であった。 両者共に、努力を知らずに育った、天才。 その天賦の才は……霊夢にとっては残念な事に。 そして、靈夢にとっては然程気にした事は無いがありがたい事に。 僅かながら、靈夢の方が大きく恵まれていたのである。
[935]幻想のポイズン ◆0RbUzIT0To :2010/07/18(日) 21:55:21 ID:??? やがて博麗霊夢はこのままではいけないのかもしれない、と沸々と危機感を抱く。 否、それは危機感というのとはまた違う―― 一種のライバル心。 自分が一番になりたい……自分こそが優れているのだと証明したいと思う、強い反骨心であった。 それから博麗霊夢は懸命に努力を続けた。 博麗神社に古くから伝わる勉強法などで術を強化し、強くなろうとあり続けた。 靈夢もそれを生暖かい目で、妹を見守るような目で見ていた。 霊夢はやがて、自身の力で空を飛ぶ方法を見つけることが出来た。 これは靈夢には無かった数少ない才能のようで、霊夢はその事実にしても嬉しがった。 霊夢が自由自在に空を飛ぶ中、靈夢は玄爺に乗るより他に空を飛ぶ方法は無かったからである。 こうして数年が経ち……霊夢はめきめきと実力を伸ばしていった。 一部ではもはや霊夢の方が実力が高いのではないかと呼ばれる程にまで、強くなった。 元々才能があった霊夢が努力をしたのだから、それもまた当然の事である。 そして、二人はまたもや妖怪退治に向かうこととなる。 霊夢が始めて魔理沙と出会う事となったこの妖怪退治。 その折、霊夢が活躍を出来たかというと……答えは否。 数年間努力をし、実力を伸ばし、空を自在に飛べるようになった霊夢。 しかし、その霊夢は靈夢と共同で行った妖怪退治において活躍をする事が出来ず。 結局、目覚しい活躍をとげ……後に語り継がれる事となったのは靈夢であった。 数年間の努力では、才能を覆せなかったのである。
[936]幻想のポイズン ◆0RbUzIT0To :2010/07/18(日) 21:56:21 ID:??? 霊夢は悩んだ。 一体どうすれば靈夢に勝つことが出来るのか……どうすれば、靈夢と対等に戦えるのか。 靈夢のおまけという地位から逃れるには、果たしてどうすればいいのか。 悩んだ末――霊夢は幻想郷全土のルールを変える事にした。 即ち、妖怪退治の際には問答無用で妖怪を封印、或いは撲滅するのではなく。 スペルカードルール――弾幕ごっこで勝負をつける事を好しとしたのである。 これにより、人間と妖怪……多くの種族間にある絶対的な力の差というものが無くなった。 どんなに弱い者でも、強者に勝てるというルールを作り上げたのだった。 博麗霊夢はこのルールを作り上げると、早速とばかりに紅い霧を出していたレミリアを退治しに。 以前の妖怪退治の折に出会っていた霧雨魔理沙と共に向かった。 そして、霊夢と魔理沙はレミリアをスペルカードルールの下に倒し。 この異変は、見事に霊夢の初手柄となった。 それを見て、靈夢は微笑を浮かべながら博麗の巫女を退く事にしたのである。 靈夢「このルールなら、霊夢一人でもやっていけるわね」 命の奪い合いではない、敗北しても死にはしない弾幕ごっこ。 そのルールの下に戦うのならば、霊夢一人でもやっていけると判断しての退任。 こうして博麗霊夢は今の地位を手に入れ……博麗靈夢は隠居をする事となった。 結局、二人の間の因縁――というよりも、霊夢の一方的な劣等感は最後の最後まで収まる事は無かった。 なぜならば、博麗靈夢がこのような茶番――スペルカードルールというものは好かないとカードを作る事を放棄したからである。 そうして、霊夢はやがて元の怠惰な巫女へと戻っていった。 靈夢がいなくなった以上は自分が一番だという優越感と、靈夢に対する怒りを内に秘めながら。
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0ch BBS 2007-01-24