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【郷土愛は】幻想のポイズン39【死なず】
[561]森崎名無しさん:2010/07/30(金) 19:32:18 ID:??? >>560 中の人のこれまでを見てそれはないっしょ 伏線いっぱいだし
[562]幻想のポイズン ◆0RbUzIT0To :2010/07/30(金) 19:34:16 ID:??? >D.「聞いてくれるか……実はな……」 東邦時代の日向とそれに従っていた自分について洗いざらい話す =============================================================================================== 反町(ここまで来たら……黙ってる訳にも、いかないよなぁ……) どうせ練習試合で会えば、否が応にも勘がいい者は反町と日向の関係性について感づく筈。 それならばここで洗いざらい全てを話しておいた方がいいかと考えた反町は……。 ぽつりぽつりと、反町がこの幻想郷にやってくるまでいた東邦学園での事。 日向小次郎と反町一樹、その関係について事細かに話し始めた。 大富豪となり、東邦学園を文字通り牛耳る暴君であった日向は……。 しかし、中学三年生になる半ばまでもぶくぶくと肥えた豚のような状態にあり。 反町はそんな日向を抑えて、地味ながらも東邦のストライカーとして名を馳せていた。 そして、何故か体調不良そうな三杉率いる武蔵と都大会を戦いあい……勝利を収め。 そこでかつての日向の恩師――吉良が出てきた事で、反町の人生は一挙に転落を始めていった。 それまでも日向に理不尽な命令をされる事の多かった反町は。 それでも自分がチームの攻めを担う一員として誇りを持っていた。 だが、都大会以後姿を消し――豚のようだった体を絞り、かつての暴力性を取り戻した日向が戻ってきて以後。 その地位というものも、何もかも、反町は奪われてしまったのだった。 反町「それからは俺も日向の腰ぎんちゃくみたいになっちゃって……」 パシリをさせられたり、雑用を押し付けられたり、文字通り腰巾着となっていたかつての反町。 言いたい事も言えずに日向に付き従い……暴力の前に反抗の意思を失っていた。 その後、全日本Jrユースに入ってからも……反町に出来た事といえば。 森崎が日向を喧嘩で打ち負かすのをただ見ているだけというもの。 反町「本当に俺は何も出来なかった……怖かったからっていうのもあるし……。 どこか、諦めてた部分もあったんだ……」
[563]幻想のポイズン ◆0RbUzIT0To :2010/07/30(金) 19:35:24 ID:??? 良く言えば達観した努力家であるが、悪く言えば行動力に欠けるヘタレ。 そう評されるような反町は……結局、全日本Jrユース時代も日向に牙を剥くなどという事は出来ず。 ただ出来たものは、日向に対抗しようとする森崎や翼に好意や尊敬の念を抱くだけのものだった。 反町「……けど、今は違うんだ。 今は……日向にも負けないと思う。 いや、日向にも……絶対に勝てると思う」 幻想郷に来てからオータムスカイズのキャプテンに就任し、幾多の戦いを繰り返してきた反町。 いつしか反町の胸の中にはかつての日向に対する恐怖心は、すっかり消えうせていた。 それが果たして、かつてさとりが見せたトラウマを打ち破った事が原因なのかどうかは定かではない。 だが、一つだけ言えるのは……今の反町には、日向に尻尾を振るような気は微塵も無いという事である。 反町「皆は俺の事を凄い選手だとか、そういう風に見るかもしれないし……観客達もそう言う。 けど、俺は本当は大した事無い、ただのその他大勢だったんだよ……。 ……でも、俺はそれを卒業出来た。 いや、卒業するんだ。 日向を倒して……!」 この幻想郷に来てから何かと因縁のある、ネオ妬ましパルパルズ――水橋パルスィ。 そして、今大会で苦渋を舐めさせられてしまった守矢フルーツズ――東風谷早苗。 まだ戦った事の無い霧雨魔理沙、博麗霊夢、レミリア=スカーレット。 彼女達にも勝ちたいという気持ちは、反町の中には当然ある。 だが、それらとはまた違う形で――反町の心中には、打倒日向の執念が渦巻いていたのだった。 反町(俺はもう日向の腰巾着だった反町一樹じゃない。 オータムスカイズのキャプテン……そして、この幻想郷を代表出来るようなストライカー……の筈。 絶対に……絶対に勝ってやるぞ!) 自然、割り箸を握る手にも力が入り……反町は親子丼を抱えたまましばらくそのまま固まるのだが。 そんな反町の告白、そして目標を聞いた一同はというと……。
[564]幻想のポイズン ◆0RbUzIT0To :2010/07/30(金) 19:36:32 ID:??? 先着1名様で、 反町の凄惨な過去→!card= !とcardの間のスペースを消してコピペして下さい。 マークによって下記の表に従い分岐します。 JOKER→幽香「よしわかった、殺せばいいのね」 妹紅「燃やす!」 やめて! ダイヤ・ハート→一同は反町の気持ちを汲み、理解をしていた。 スペード・クラブ→一部を除き、反町の気持ちを汲み、理解をしていた。
[565]森崎名無しさん:2010/07/30(金) 19:36:49 ID:??? 反町の凄惨な過去→ スペードA =
[566]幻想のポイズン ◆0RbUzIT0To :2010/07/30(金) 21:22:38 ID:??? >反町の凄惨な過去→ スペードA =一部を除き、反町の気持ちを汲み、理解をしていた。 ================================================================================ 反町の話を聞き理解を示していたのは、やはりとも言うべきかオータムスカイズ生え抜きの面々であった。 元々、同じ弱小――否、無名のチームから反町と共に成り上がってきたオータムスカイズの面々。 彼女達は反町の言葉を聞いてよくぞ吐露してくれたという思いこそあれ。 情けないキャプテンだという感情は一抹も持ってはいなかった。 穣子(……こいつの気弱さってのはそこら辺で培われちゃったもんなのかしらねぇ。 だとしたら……本当のこいつの性格ってのは、また違うのかしら?) 静葉(いずれにせよ……一樹君がその日向小次郎という男に虐げられていたのは事実) 穣子(そりゃ許す訳にゃいかないわよねぇ……) 秋姉妹は顔を見合わせながら、静かに頷きあう。 これまでオータムスカイズを共に引っ張ってきた反町に対する姉妹の情愛は。 この程度の話で揺らぐものでもなく――むしろ、何故もっと早くに話してくれなかったのかと。 逆に反町にその事を詰め寄りたい程の思いがあった。 リグル(そ、反町も昔は馬鹿にされてたんだ……。 私と一緒だ……) にとり(経緯はどうあれ、反町は今は私達の大将だよ。 ……過去のいざこざに関しては私はどうしようもない。 反町の問題だからノータッチだけど……。 過去はどうあれ、そんな事で見損なうもんか。 盟友なめんな) 橙(にゃあ……そ、反町さんってそんなに酷い扱いされてたんですかにゃ……) リグルは反町のかつての境遇について共感を覚え。 にとりは鼻から盛大にため息を吐いてから、何事も無かったかのようにぼりぼりとキュウリを食べ始める。 そして、橙は驚いたような表情で……目を丸くして、反町を見つめるのであった。
[567]幻想のポイズン ◆0RbUzIT0To :2010/07/30(金) 21:23:40 ID:??? 妖精1(……俄かには信じがたいんだけど。 話が本当だとすると……こいつも、私と同じ?) サンタナ(よくわからんけど、人間をいじめてた悪い奴がいるってのはわかった!) ヒューイ(チルノみたいな奴だな〜。 よーし、今度の練習試合では私が絶対止めてやる〜) 大妖精(あ、あれ? よくわからないけど……反町さんも昔、凄くシュートが強い人に脅されてたって事? だとすると反町さんはそれと同じような事を私達にしない……? え、えーっと、どうなるの……? どうなってるの……!?) そして、弱者の代名詞と言える妖精トリオも揃いも揃って反町に対して悪印象は抱いていなかった。 特にサンタナとヒューイに至っては、日向を完全に敵視し。 妖精1も、反町が最初から強かった訳ではないのかと理解を示す。 また、大妖精は反町の話を聞いて、若干ではあるがその反町に対する恐怖心を和らげるのだが……。 一方でオータムスカイズ生え抜き以外の面々はというと……。 チルノ(よくわからんが、やっぱりさいきょーじゃないって事ね!) 生来、弱気になった事など一度としてないチルノはこの話を聞いて反町を完全に見下す事となった。 元々がチルノにとって、反町の評価は大して高くなく。 所詮は弱い人間で、やはり自分こそが最強なのだと改めて考え……。 リリーW(うーん……よくわからないけど、キャプテンさんは弱かったんですよー?) リリーB(……だとしても、今、強いという事実に変わりない) リリーWとリリーBの二人は、果たしてどう反町の話を受け取ったものかと苦悶。 彼女達にとっての反町の存在は決して大きいものではないので。 正直な話、このような話を聞いてもどう反応を示せばいいのかわからないというのが正解だったのだろう。 リリーW(……まあ、どっちでもいいですよ〜) リリーB(あまり興味ないしね……ちゃんとキャプテンとして頼りがいがあるんならそれでいいんだけど……)
[568]幻想のポイズン ◆0RbUzIT0To :2010/07/30(金) 21:24:42 ID:??? メディスン(……………………) メディスン=メランコリーは、ただじっと反町の言葉を自分の中で繰り返しながら……。 何を考えているかわからない作り物の瞳で、反町を見つめ続けていた。 反応が薄いように傍目からしてみれば思えるかもしれないが……それは否。 彼女の中では虐げられた人間――反町一樹に対する同情の念。 そして、虐げた人間――日向小次郎に対する敵意の念が同時に渦巻き……。 人間という生き物は、本当に多種多様な性格の者がいると、改めて考えていたのである。 メディスン(……まぁ。 だからって、こいつがいい奴だって保障は無いんだけど……) うどんげ(う、うう……このキャプテンも色々大変だったんだなぁ……可哀想に……) てゐ(頼りないなぁ……。 うーん、やっぱ鞍替えするの早まったのかなぁ) うどんげは反町の話を涙交じりに聞いており。 同情と哀れみのこもった視線を反町に送りつつ、この人も私と同じなんだなぁと勝手に思う。 一方でてゐはといえば頼りなさげな目で反町を疑うような視線を向け……。 判断を誤ってしまっただろうかと、目に見えない範囲で軽く落ち込んでしまうのだった。 レティ(……さて、これはどう捉えるべきかしらね。 意気は好し……だけど、人の気質なんてものはすぐに移ろうもの。 今はよくても果たして練習試合で出会い、そしてその日向という人物が台頭してきた時。 キャプテンは本当に自分で言うようにそこまでの闘志を持てるのかしら?) 幽香(……何を言おうが、過去に抗えなかったという事実は変えられないのよね。 ふぅ……まあ、その日向小次郎に対して並々ならぬ感情があるだろうってのは思っていたけれど……。 ……下僕だったとはねぇ)
[569]幻想のポイズン ◆0RbUzIT0To :2010/07/30(金) 21:25:42 ID:??? レティはあくまでも冷静に、反町の今後に対して憂いを抱いていた。 今は決意が固かろうと、それが本当にいつまでも続くものなのか……。 もしも日向が力を持ち、反町を叩きのめそうとした時。 果たして本当に反町は勇気を振り絞り、それに対抗をする事が出来るのか。 あまり反町に信頼を寄せていないレティは、万が一の場面を考え……不安を抱く。 そして、一方で反町に対する考えを大きく改めていたのは幽香である。 以前より反町の気弱な性格を疑問視していた幽香にとって、今回の反町の告白は合点がいくものだったが。 かといって、それで反町に対して好感を抱いたかと言えば答えは否。 むしろかつては日向という男の下僕だったと聞いて、失望に近いものを抱いている。 今でこそ日向を討つという言葉を吐く反町は……しかし、とどのつまり、その力が無い内は討つ気は無かった。 つまり、この幻想郷に来るまでは……腰巾着でいる事に甘んじていた。 粛清が恐ろしくてただ下僕でいる事を選んだ過去の反町に対して、失望をしていたのである。 幽香(要はこの幻想郷に来なければ、力が無ければ永劫そのままだったという事。 ……幻想郷に八雲紫に誘われるという幸運が無ければ、永遠に下僕だったという事ね。 せめて一度として歯向かおうとした事があるというのなら、骨のある者と言うべきでしょうけど……) そして、意外にもこの反町の言葉に対して不安を抱いていたのは……。 珍しく表情を曇らせ、目を泳がせながら箸を進めていた蓬莱人――藤原妹紅であった。 妹紅(大丈夫かな……? 復讐とか、そういうのじゃないよね……?) 現在では完全なる爽やかな熱血漢と変貌した妹紅も、かつては永遠亭の姫君。 蓬莱山輝夜に対して復讐心を抱いていた、復讐鬼。 だからこそ、復讐では何も生まない事――そして、その醜さについては誰よりも知っている。 妹紅(反町の事だから、汚い復讐とかにはならないと思うけど……。 万が一の事があったら……止めないと……)
[570]幻想のポイズン ◆0RbUzIT0To :2010/07/30(金) 21:26:42 ID:??? 穣子「おっしゃ! よーくわかったわ! それじゃあ、とりあえずは練習試合でそいつらをけちょんけちょんにしてやりましょう!」 リグル「うん! 反町にも、バンバンボール回していくからね!」 反町「あ……ああ」 こうして反町に同調する者、否定する者、懸念を抱く者。 様々な者が生まれた反町の告白は穣子とリグルの強気な発言で終わりを見せ……。 反町はひとまず、表面上は特に大きな反発は無いと見て安堵をする。 反町(……そうだな、まずは練習試合であいつらにレベルの違いを見せ付ける。 それが今の当面の俺のすべき事、だな) その後は特に波乱は無く、一同は揃って食事を終え……。 反町は満腹となった腹を擦りながら、人心地ついたと茶を飲んでため息を吐きつつ。 ところでこれからどうするんだとにとりに対して問いかける。 反町「確か話だと、泊まるとか話してたけど……ここ、宿泊は出来るのか?」 にとり「出来るよ。 まあ、部屋はかなり質素だけどね。 料金に関しては気にしないでいいよ、私がもう払ってるから」 反町「え? だ、大丈夫なのか?」 にとり「河童特典でかなり安くしてもらったから大丈夫だよ〜。 さ、それじゃ早速だけどそれぞれの部屋の鍵を渡しておこうか。 とりあえず全部3人部屋だからさ、皆誰かと組んでね〜」 反町「…………ん?」
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0ch BBS 2007-01-24