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【モンキーマジック】キャプテンEDIT12【ダイスマジック】
[510]森崎名無しさん:2010/07/31(土) 22:09:57 ID:??? 比良山はドリブル、シュートが高くて、タックルが僅かに劣って他は横ばいってイメージ。 ブロックとかは練習もしたことないしポジション的にも高くなさそうだけど
[511]キャプテンEDIT ◆wM6KXCkaLk :2010/07/31(土) 22:56:36 ID:??? >>506 乙どうもです! >>507-508 菱野「あの判定は本編の進行に関係ありません……ですよね?(ニコッ」 >>509-510 比良山は今回の特訓前の状態ではドリブルが得意能力でした なのでシュートにはまだ伸びしろがあるかな? と考えて判定表を作りました ちょっと甘いのでは? と思われる方がいたらすみません -------------------------------------------------------------------------------------------------------------------- 〜ミーティング〜 やす子「よし、みんなきけ。三回戦の対戦相手、江東学院の情報は早瀬くんが話すわ」 飯地に促され、早瀬が口を開く。 早瀬「……昨日偵察しに行って来た限りでは、江東学院はチームとしてはそれ程驚異的なもんじゃねェ。 それこそ一回戦の明和東や二回戦の花輪の方が格上だろうな」 落田「なあんだ、それじゃあ楽勝ってこと? ふっ、俺が出るまでも無い――」 国岡「テメエは出る幕が無いんだろ。言葉は正しく使え」 落田「――なにィ!?」 早瀬「茶々入れんな、シメるぞコラ。……だが、厄介な選手が三人ほどいる。 全体としては県大会クラスが良いところだが、コイツらだけは全国有数レベルだ。要するに、酷くアンバランスなチームなんだな」 大前「それはまた、歪な構成ですね」
[512]キャプテンEDIT ◆wM6KXCkaLk :2010/07/31(土) 22:57:49 ID:??? 早瀬「ああ。おそらく平均的なレベルのチームが全国を目指すために、伸びる目のあるヤツを集中的に扱いてチームを作ったんだな。 周りの連中もそいつらに引っ張られるように上達することが出来ていれば、相当厄介なチームだったろう。 だが、そういうチーム作りは間に合わなかったと見える。……実力者の三人だけ抑えりゃ、まず勝てるぞ」 比良山「なるほど。両サイドと中央、三つの方向から攻められる俺たちの方が、かなり優位に立てますからね。 幾ら優秀な選手でも、この三方向を三人で同時に守るのは骨でしょうから」 早瀬「そう言う訳だ。じゃあマネージャー、詳細なデータの方を頼む」 菱野「分かりました。まず要注意人物として上げられるのが、センターフォワードの江戸選手ですわね」 大前「江戸……?(何だろう、どこかで聞いた覚えのある名前に思えるな)」 菱野「ボレーやオーバーヘッドなど、ダイレクトシュートに優れた選手ですわ。 センタリングやクサビのパスには注意した方がいいでしょう。次にトップ下の織寺選手です」 大前(何だかどこかで聞いたような名前が続くなあ……) 菱野「織寺選手はゲームメイクに秀でていながら、キープ力と得点力をも兼ね備えている、優秀なプレイヤーの様です。 要するに金成選手に近いタイプと考えて貰ってもいいかもしれません」 末松「金成タイプか〜。じゃあ、俺たちとしても負けられないな〜!」 雪村(あれ? 末松くんって何か金成に恨みでもあったの?) 菱野「最後に、ゴール前で壁となるセンターバック・君代選手。彼は守備力に秀でるばかりか、パサーとしても優秀なようですわ。 ボールカットから即座に前線に渡してカウンター、というのが江東学院の必勝パターンらしいです」 大前「江戸に織寺、君代……ね(どうにもデジャブを感じる名前ばかりだ。何だか気持ち悪いぞ)」
[513]キャプテンEDIT ◆wM6KXCkaLk :2010/07/31(土) 22:59:02 ID:??? 菱野「江東学院は中央に強固な縦のラインが一本通っているのが特徴です。 ただ、サイドには特筆するような選手はいませんの。サイドに展開して相手振り回すことが出来れば、主導権は握れるでしょう。 守備時には、相手方の縦に早い展開をどれだけ食い止められるかがカギですわね。 中盤のキーマンである織寺選手に、マッチアップ相手となる雪村さんがマンマークに付く、などの手段が有効でしょう」 本多(……俺は指名もされないのか) 雪村「うん、分かったよ。がんばってみるね!」 やす子「……相手チームも、ここを抜ければベスト16という気概を持って勝ちを狙いに来るわ。決して油断せずに頑張ってね」 一同「「はいっ!」」 やす子「じゃあ、メンバー構成だけど、大きな変化は無しね。ただ、瀬川くんが怪我から回復したから、左サイドハーフに復帰して貰うわ。 本条くんは今までご苦労様」 本条「は、はい……(お、俺の時代が終わってしまった〜〜〜〜〜〜〜っ!!)」 瀬川「いよしっ! 俺の復帰戦だ。派手に決めて、今度こそ全国の大観衆を魅了するぜ!」 やす子「その意気その意気。強豪二校を降して勝ち上がり、ベストメンバーを揃えての一戦だからね。何としても負けられないわよ!」 一同「「おおおおおおおおおおおっ!」」
[514]キャプテンEDIT ◆wM6KXCkaLk :2010/07/31(土) 23:00:03 ID:??? 〜ミーティング・江東学院サイド〜 ピリピリとした緊張感を孕む室内。そこには監督らしい女性を中心として、江東学院のメンバーとスタッフが集まっていた。 ひと美「――よし。お前たち、聞け」 発されるのは、凛としたというより切りつけるような声。 肩口で切り揃えられた髪を神経質そうに掻き上げながら話す彼女こそが、江東学院中学サッカー部監督・古橋ひと美である。 ひと美「今日の対戦相手は、長野県代表の鳴紋中だ。例年なら全国に出てくるものの初戦敗退、というチームだった。 だが、今年はどうやら一味違うらしいな。明和東、花輪といった全国に名だたる強豪二校を相手に大差で勝ってきている。 攻撃力は、チーム単位では今大会屈指。更に守備の方も未だ無失点と言うつわものだ。舐めてはかかれんぞ」 江戸「へえ、そいつは朗報。一、二回戦と歯ごたえのない試合が続いていたからねえ。今日は60分間退屈せず済みそうだぜ」 鼻っ柱の強そうな少年が、愉快げに言う。それに対し、横に立つ優等生然とした選手が苦笑を浮かべる。 織寺「強気だね、江戸くん。監督の言う通り油断ならない相手だ。十分に警戒しておくべきだと思うよ?」 ひと美「織寺の言う通りだな。特に鳴紋のセンターバックは空中戦に強いらしい。江戸、お前のようなタイプの天敵だな」 江戸「うぐっ……」 ひと美「そして中盤の層の厚さも中々だ。ゲームメイカーの雪村と右サイドハーフ長池は、それぞれ攻守に隙が無い。 特に長池の突破力とキープ力は油断ならん。二回戦ではドリブルゴールで先取点、などと派手な真似をやらかしていたからな。 ……ふん。小さくまとまっていた昔と比べて、大した変わりようだよ」 織寺「で、鳴紋中ご自慢の攻撃陣の方は――」
[515]キャプテンEDIT ◆wM6KXCkaLk :2010/07/31(土) 23:01:08 ID:??? ひと美「センターフォワードの大前と、右ウイングの早瀬は共に今大会でもトップのFWと考えても過言ではない。 左ウイング比良山も、得点力で劣るが優秀な選手の様だ。こいつらをどう抑えるかが鍵となる。 こいつらにボールを渡さずに勝つのは至難の業だ。DFはサイドなど放棄しろ。とにかくゴール前を固めて……。 おい、君代。貴様、聞いているのか? お前の仕事の話だぞ!」 君代「……ん? なんですか、監督?」 監督の注意にも関わらず、持参の鏡の前で髪を弄り続ける少年。 ひと美「なんですか、だと? それがこれまでにない強敵を相手取る態度か、貴様!?」 君代「あははは! 嫌だなあ監督。だからこそ身だしなみに気を使っているんじゃないんですか。 鳴紋中との試合は、これまで以上に注目されるんでしょ? だったら、髪型の乱れとかには注意しておかないとね。 大観衆の前で恥でも晒したら大変ですし?」 江戸「ハァ……このナルシスト野郎が」 織寺「ま、まあ、織寺がやることは今までと変わらないですし……」 ひと美「馬鹿者。向こうのセンターフォワードは典型的なポストプレイヤーだ。今までの様にはいかん。 君代、貴様には今までのようにハイボール争いで手を抜かれるわけには行かん。 ヤツにクロスやクサビのパスが入ったら、すぐに頭を入れにいくんだぞ!?」 君代「ええ〜っ……やだなあ、髪型が乱れそうだなあ」 ひと美「貴っ様ァ……センターバックの仕事を何だと思っているんだ! そこに直れ、今気合いを入れ直してやる!」 君代「やめて下さい! セットが乱れるっ!」 織寺「か、監督、落ち着いて下さい!」 江戸「あーあ。俺、知ーらねっと……」
[516]キャプテンEDIT ◆wM6KXCkaLk :2010/07/31(土) 23:02:35 ID:??? 掴みかかる監督を、慌てて抑える織寺。髪に手を伸ばされ悲鳴を上げる君代。我関せずと寛ぐ江戸。 それに対し、他の部員たちは、 江東選手A「また始まったよ……」 江東選手B「だ、誰か止めろよ?」 江東選手C「無理だって。監督は怖いし、君代は髪型が乱れるとキレるし……」 江東選手D「お前が行けよ」 江東選手E「いいや、お前が行けって」 江東選手F「仕方ない。じゃあ俺が――」 江東選手たち「「どうぞどうぞ」」 江東選手F「――なにィ!?」 マゴマゴとする部員たち。と、その時、 赤ちゃん「オギャア! オギャア! オギャアぁぁぁぁっ!」 古橋「あわわわ……ひと美さん! ひと美さん! 大変です、ツヨシが泣き出しましてしまいました!」 コーチらしき男性が抱きかかえる赤ん坊が、火の着いたように泣き始める。 中学サッカーのロッカールームに赤ん坊。どう考えても似つかわしくない取り合わせだった。 ひと美「なにィ!? ……おお、よしよし。どうした? オムツか? おっぱいか? ……この泣き方はおっぱいだな。 まったく。お前も、もうそろそろ乳離れせんか」 その割にはやけに嬉しげな表情だった。
[517]キャプテンEDIT ◆wM6KXCkaLk :2010/07/31(土) 23:04:01 ID:??? 古橋「ひと美さん、早くお願いしま――」 ひと美「馬鹿者、ここでは監督と呼ばんか。何度言えば分かる」 古橋「――す、すみません、監督……」 一睨みで縮こまる、気弱そうなメガネの男性。彼が監督の夫兼コーチの古橋理(ふるはし・おさむ)である。 いっそ典型的なまでに尻に敷かれる様で、選手一同の同情を集めている人物だった。 江東選手A「コーチも大変だよな。カミさんがあんな鬼嫁で……」 江東選手B「あの人、職場だけじゃなくて家でもアレと一緒なんだろ? 同情するぜ……」 江東選手C「でも、家だとデレデレらしいよ監督って。姉ちゃんが見たって言ってた」 江東選手D「嘘だァ。ンな訳あるかよ、あの鬼監督に限って……」 ひと美「……貴様らァ!!」 江東選手一同「「うわあ!? す、すみませーんっ!」」 監督の一喝に、竦み上がる選手一同。 だが、当の本人は怪訝そうに眉をひそめ、 ひと美「? ……何をしている、早く後ろを向かんか」 江東選手A「へ?」 ひと美「……貴様らの前で授乳しろとでも? 私に露出の趣味は無いぞ」 江東選手B「あ、そっちですか……はい、今すぐ後ろを向きますです、はい(粉ミルク使えよ)」
[518]キャプテンEDIT ◆wM6KXCkaLk :2010/07/31(土) 23:05:09 ID:??? ひと美「まったく、気の利かん連中だ。……おお、よちよち。いっぱい吸って、早く大きくなれよ? ……ん。流石に生まれてからこれだけ経つと、出が悪いか。よし、コーチ、揉め」 江東選手一同「「なにィ!?」」 古橋「ええええええっ!? ひと美さん、生徒の前でそれは拙いって!」 ひと美「前ではない。後ろを向かせている」 古橋「そう言う問題じゃないよ……」 ひと美「この子は腹いっぱいにならんと泣き止まん。早くしろ、規律に関わる」 織寺(それはギャグで言っているんですか?) 江戸(いいなー、コーチ。監督って性格はともかく顔とスタイルはいいからなあ) 君代(今の内に、ヘアスタイルをセットしよっと……) ミーティング開始の緊張感はどこへやら。なんとも締まらない空気で試合を迎える江東学院イレブンであった。
[519]キャプテンEDIT ◆wM6KXCkaLk :2010/07/31(土) 23:06:40 ID:??? 〜フィールド〜 実況「全国大会も三回戦。もはや残るチームに弱小はいないという様相です。 今回、相まみえますは長野県代表・鳴紋中学と千葉県代表・江東学院中学! ともに大会当初は注目度の低いチームでした。 ですが、鳴紋中は一回戦で明和東、二回戦では花輪と、強豪との対決が続く激戦区を勝ち上がって来た、紛れも無い猛者! これを相手に江東学院はどのようなサッカーを見せるのでしょうか!?」 浅村「一回戦、二回戦の勝ちっぷりからすると、無名校相手の今回は楽勝っスね!」 若尾「そうだな! 江東学院とか聞いたことの無いチームだし」 墨田「……いや、大会前に読んだ記事に、注目のダークホースとして紹介されていたチームだ。油断は出来ないと思うぞ」 園村「全国では、何が起こるか分からないものだからなー」 いつもの如く、ベンチ観戦する一年生四人組。その眼下で、両校のスターティングメンバーが整列する。 織寺「キャプテンの織寺です。今日は良い試合にしましょう」 早瀬「……ああ」 和やかに手を差し出す織寺に、早瀬がどことなく固く応じる。 大前「(織寺、か。やっぱりなんとなく他人って気がしないな)……長池さん、早瀬さんの様子がおかしいんですけど、どうしたんです?」 長池「早瀬がおかしい理由、か。……向こうのベンチを見てみろ」 朝から疑問に思っていたことを口に出すと、長池が顎をしゃくって示す。 大前「……女性の監督がいますね。って、何でか赤ちゃんを抱いてるぞ? い、いいのかなあ、ベンチに連れ込んじゃっても」
[520]キャプテンEDIT ◆wM6KXCkaLk :2010/07/31(土) 23:07:52 ID:??? 長池「細かいことは気にするな。……大前、飯地監督がウチの監督に就任した経緯を覚えているか?」 大前「え? 確か、前任の監督が女性で、急な産休だったから、臨時で――って、まさか」 そこまで言って、ピンと来た。 長池「……そうなんだ。あそこの女性監督は、旧姓を前野ひと美という。今は名字が変わってはいるだろうが。 彼女が、俺たちが一年だった頃の鳴紋中の監督だよ。俺たちも、昨日知ってかなり驚かされんだ」 大前「え、ええっ!?(そ、そう言えば前任の監督って、早瀬さんが密かに憧れていたっていう――そ、そりゃ気にするよな)」 入部当時、落田のからかいでぽろっと漏らしていた一言を思い出す。 あの後はあえて触れる者もいないので忘れていたが、確か早瀬がかつて憧れていた女性がその前監督だったはずである。 それが急な妊娠に結婚、退職と来て、ガックリ来ていたとも。 長池「……頼むから、あんまり騒いでくれるなよ相棒。早瀬はああ見えてナイーブな性質だし、今はこのチームのキャプテンだ。 下手につついて調子を落とさせるようなことは――」 長池がそう釘を刺してくる。 が、それに大前が返事を返す直前、 江戸「何だ何だ? 随分と覇気が無いじゃねェか、鳴紋のキャプテンさんよ?」 織寺「こ、コラ! 止せよ江戸くん!」 ニヤけた顔で挑発に現れた相手選手。 早瀬「……何だってんだよ、テメェ」 江戸「別に〜? ただ、監督から前に率いていたチームの話は聞いていたからよ。それがアンタら鳴紋中らしいからさ。 そこで丹精込めて育てた選手が、どんな大物か楽しみにしていたら……思ったより腑抜けだったみたいで、ガッカリしただけさ!」
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0ch BBS 2007-01-24