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【過去の鎖と】キャプテン三杉5【未来への軌跡】
[413]キャプテン三杉 ◆ku3QkLRGJw :2010/08/23(月) 20:48:10 ID:??? 新田はユルゲンの甘い見積りを笑うようにスピードを上げた。 ユルゲンがクリアーを狙ったにはワンバウンド後のライジング。 しかし、この新田のスピードは“ワンバウンド前”に追いついてシュートを放てる物だった。 ユルゲン「(えっ…なんだアイツのスピード? こんなのが有り得るのか?)」 一瞬だが思考停止してしまったユルゲン、これが彼のダッシュを遅らせた。 もう全力で走っても競り合いには間に合わない。 ユルゲン「しっ、しまった!! シレア、ブロックに切り替えるぞ! 奴の方が早く追いつく!」 シレア「ちょお…! 嘘だろ!?」 慌ててブレーキをかけて立ち止まるるユルゲンとシレア。 確実に先手を取られるならば、撃たせてブロックするしかないとの判断だ。 しかし、これこそが思う壺だった。 フッ… ユルゲン「はぁっ!?」 驚いたことに、新田はストライドにブレーキをかけた。 すなわち追いつける筈だったボールに敢えて追いつかなかったのである。 驚愕するユルゲンとシレア、それを嘲笑うかのようにボールは予測通りの位置でワンバウンドした。 掛けられたトップスピンによりボールは速度を増し、ユルゲンとシレアの頭上を越える。 そしてボールが通過して間もなく、新田が二人をの脇をすり抜けて行った。
[414]キャプテン三杉 ◆ku3QkLRGJw :2010/08/23(月) 20:49:12 ID:??? そしていつの間にか、新田のスピードはブレーキをかける以前の物に戻っている。 切り替えして追い縋る事も出来ない二人は、この時点で完全に振り切られてしまった。 新田「ここだ!」 ボールの次の落下地点に向けて新田はグライダーのように飛翔した。 タイミングはバッチリ、競り合う相手もいない。 これが新田瞬のノートラップ・ランニングボレー・隼シュートの真価である。 ザシュゥゥゥゥゥゥゥゥ!!! 空気を切り裂くように、鞭のような右足がボールを捉えた。 新田の全速がボールに宿ったシュート、そのスピードは計り知れないレベルにあった。 セザール「通して堪るものかぁ!!」 必死の形相で跳び付いたセザールは、何とか足をボールに掠らせ、威力を減衰させた。 そしてもう一人のブロッカー、ジェンティーレ。 彼は読みが鋭く、離れた位置に居ても新田のタイミングを読めていた。 そう、ユルゲンとシレアが追いつく前に新田がシュートを放つ筈だったタイミングだ。 ジェンティーレは読みが鋭すぎたゆえ、最初の新田のフェイントに掛かってしまったのだ。
[415]キャプテン三杉 ◆ku3QkLRGJw :2010/08/23(月) 20:50:21 ID:??? ジェンティーレ「クソッ、身体が動かねぇ!? 動け、動けよ!」 意識だけがハッキリとしていた。 目はボールを追えるのに、タイミングを外され、身体が動かない。 まるで金縛りに遭ったようにこのシュートを見逃してしまうジェンティーレ… その顔は自分への怒りに激しく歪んでいた。 GKディーノも俊敏なダイビングで精一杯ボールへと腕を伸ばすが… 新田のシュートは彼の反応を超えていた。 無情にも拳の数cm先をボールは通過し、そしてネットを揺らしたのである。 三杉のパスと新田のダッシュが生んだ、まさに技有りのゴールだった。 バティンのように、相手を真っ向から捻じ伏せる力強さはないが、切れ味の鋭い美しいゴールだった。 ピィイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイ!! フィオレンティーナ 2−1 ユヴェントス
[416]キャプテン三杉 ◆ku3QkLRGJw :2010/08/23(月) 20:51:52 ID:??? ワアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!! 放送「決まった、決まってしまったぁぁ!! 後半開始直後のビューティフルゴール!! 意外と言っては失礼ですが、あの小柄な新田くんがユヴェントスの猛者達を手玉に取ったのです! そのダッシュ力、そして強(したた)かさは、まるでフィリッポ・インザース!!」 観客「ま、マジカよぉぉぉぉ!!」「じぇ、ジェンティーレ!? なにやってんだ!!」 「中央マークが薄いよ、何やってンのぉ!」「いや、アイツのスピードは常識的におかしい。」 フィオレンティーナのゴールによって叫び声の挙がるサン・シーロスタジアム。 彼等は優勝候補筆頭のユヴェントスが決勝トーナメント1回戦で負ける事を望んでいなかった。 伝統のカテナチオを引き継いでいる守備陣が手玉に取られるところなど見たくはなかった。 しかし現実は非常であり、イタリアのカテナチオはジャッポネーゼの二人に敗れたのである。 新田「やった、やったぞ!!」 バンビーノ「ナイスシュート!」 レントゥルス「頼りになるぅー!」 マルコ「ふふ、キミもね。」 中山「これで余裕を持ってゲームを進められるな!」 全身で喜びを示す新田と、それを称賛するチームメイト。 重苦しかった前半終了直後の雰囲気は、その名残すら見えない。 しかしこの仲間の中で、輪に入れない男が一人。
[417]キャプテン三杉 ◆ku3QkLRGJw :2010/08/23(月) 20:52:54 ID:??? 先着で ★立ち上がれブンナーク→!card と(!とcardの間のスペースを埋めて)書き込んで下さい、カードやダイスによって分岐します。 ダイヤ→(ニッタが実力を示した…クソ、オレだってやってやらねぇと!!) 奮起 ハート、スペード→(ニッタが決めてくれたか…アイツが大きく見えるぜ…) 現状維持 クラブ→(オレは…もしかしてオレは足手まといなんじゃ…?) 迷走 JOKER→(そうか…力任せだけがFWの要素じゃないんだな。) 何かに目覚めそうだ。 ※本日はこれだけです、いつも更新少なくてごめんなさい。
[418]森崎名無しさん:2010/08/23(月) 20:54:53 ID:??? ★立ち上がれブンナーク→ ハート8
[419]森崎名無しさん:2010/08/24(火) 01:30:01 ID:??? 少ないと思わず自分のペースで。 乙でした。
[420]キャプテン三杉 ◆ku3QkLRGJw :2010/08/24(火) 12:53:02 ID:??? >>419 感謝です。 そうですね、言っても仕方ない事でした。 >ハート→(ニッタが決めてくれたか…アイツが大きく見えるぜ…) 現状維持 ブンナーク「ニッタが決めてくれたか…」 ブンナークは安堵していた。 取り合えずチームとしては追加点を挙げる事が出来たのだ。 ブンナーク「(あんなチビがFWなんて最初は冗談かと思ったが、今じゃアイツが大きく見えるぜ…。)」 結果、ブンナークは新田の力を認め、その力を客観的に“頼りになる”と感じたのだ。 本来のブンナークでは有り得ない感情だったが、自分の力に疑いを抱いている今は別である。 その感情は嫉妬や劣等感を生み出しはしなかったが、反動で奮起するという事もなかった。 彼がその強烈な攻撃性を取り戻すには、もう少し時間を必要とするようである。 ※ブンナークにはまだスランプが続きます。
[421]キャプテン三杉 ◆ku3QkLRGJw :2010/08/24(火) 12:55:45 ID:??? また、この新田のゴールは観戦するライバル達にも相応の衝撃を与えていた。 ユヴェントスの鉄壁をすり抜けてゴールを掠め取ったのだ。 まるで魔法をかけたようなゴールシーンに何も感じない彼等ではない。 その中でも特に、この選手は一段と大きな衝撃を受けたようである。 先着で ★驚いたライバルさん→!card と(!とcardの間のスペースを埋めて)書き込んで下さい、カードやダイスによって分岐します。 ダイヤ→[ローマ] ??「あの10番はなかなか使える… 10万リラってところかな。」 ハート、スペード→[レッチェ] イスラス「速さに駆け引きを組み合わせてきたか…フン、やる……」 クラブ→[ローマ] ランピオン「あいつら、カテナチオを…!(ギリギリギリ)」 JOKER→[パルマ] ??「やっぱり凄いなあ、あの10番。それに11番の急加速、急停止も
[422]森崎名無しさん:2010/08/24(火) 13:09:35 ID:??? ★驚いたライバルさん→ クラブ9
[423]キャプテン三杉 ◆ku3QkLRGJw :2010/08/24(火) 16:43:44 ID:??? >クラブ→ [ローマ] ランピオン「あいつら、カテナチオを…!(ギリギリギリ)」 そう、ASローマのエース(シャレじゃない)ことランピオンである。 彼はギリギリと歯軋りし、血が出るほど強く拳を握りしめていた。 ランピオン「あいつら…ジャッポネーゼ風情が、よくもカテナチオを…!」 フランス国際以来、日本人に対して恨みに似た感情を有しているランピオン。 彼にとって、親友ジェンティーレが率いる守備陣(それはイタリアのカテナチオに最も近い)が 日本人によって手玉に取られ、ゴールを許すというこの結果は心底堪らなかった。 そうでなくとも、このフィオレンティーナはもう一人の親友ヘルナンデスを粉砕しているのだ。 イタリアにおいてはGKと守備陣、両方合わせてカテナチオなのだが、 バラバラにとは言え三杉達はこれら両者ともに崩して見せたのだ。 鉄壁、1-0(ウノゼロ)伝説を誇るイタリアの守備が凌辱されたようにランピオンは錯覚してしまう。 結果として憎悪、憤怒のような感情にランピオンが駆られたのは仕方のない事だった。 彼のチームメイトは当然この様子(オーラ)に気付いており、顔を合わせて小声で囁く。
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0ch BBS 2007-01-24