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【そして猫は】キャプテン松山25【途方にくれる】
[820]キャプテン松山 ◆RxYivCScyw :2010/12/25(土) 00:37:32 ID:??? B 霊夢 松山「……じゃ、最初は霊夢さんのところから」 紫「そう。 (やっぱりねぇ……)ところで、記載された名前一覧に気になるところなかった? 目を惹く名前とか」 松山「え? ……特にないです。 このわざわざ良い子と強調してるゆかりちゃんって子は……。 この前阿求さんのところに来た、トラウム・アドラーズ新入団希望の里の子ですよね」 紫「(素でスルーされた!?) ………………………………………………………………まぁいいわよ。ふん。 それで、何故最初は霊夢のところに決めたの?」 軽く追求を、または牽制を入れるような紫の問いかけに、松山は袋の緒を閉めながら答えた。 松山「近いから。 萃香さんもいる筈だし。 博麗神社には、トラウム・アドラーズのメンバーが集まり騒ぐから手間かからず済みますし」 元から妖怪の溜まり場と化していた神社には、トラウム・アドラーズキャプテンの住処も近いということで。 古参の妖精達や、地底から練習や試合に訪れる妖怪もたむろするようになり、霊夢もほぼ匙投げ状態になっていた。 霊夢の機嫌が悪い時は弾幕ごっこにて追い払われると、代わりに松山の家で二次宴会との流れが形成されている。 松山「今日も誰かしらはいるんじゃないかと思うしな。 それに妖怪妖精は夜活動するから、早寝してる霊夢さんや阿求さんから順に届けるのがいい」 紫「なるほど。合理的ね。 (松山君の動機ならそんなところね)」 松山「よし、それじゃ行こう。 よーし行くぞほら急いだ急いだ!」 紫「……ふむ? はいはい。(やっぱりはしゃいでるじゃないの)」
[821]キャプテン松山 ◆RxYivCScyw :2010/12/25(土) 00:39:09 ID:??? 松山の心の機微を丁寧に観察しながら、紫も足取りは雅にだが歩調を速めて後を追った。 家から目と鼻の先の神社に到着すると、松山は玄関口で足を止めて紫に言う。 松山「じゃ、ここまできたし。 あとは紫さんがプレゼントを霊夢さんの枕元にスキマ送りすればいいだけですね」 紫「ここまで来といて荒鷲君はいったい何を臆病風に吹かれてるのかしらね。 さ、入った入った」 松山「うわ!?」 スキマから這い出た無数の腕が、松山のサンタ服の襟を掴み、玄関の戸を開いてドスンの中に押し入れてしまう。 結構な物音がしたが、中はシンと静まっており……今日に限って宴会もなく他の顔ぶれもいない様子だった。 紫「気配遮断の境界操作程度はサービスにしといてあげるわ。ほらはやく届けてきなさい」 松山「……(傍若無人め……でもプレゼントは賛成だし)」 内心で、同意しつつも、以前よりきつめに毒づいて。 あまり紫を信用することができない松山は、おそるおそると居住スペースに入り、霊夢の部屋まで進む。 軽い寝息が聴こえてきた部屋を見つけて入ると、縁側でだらけてるのより整った寝相で霊夢が眠っていた。 そんな状態でも、松山の侵入を感知したか、ごろりと寝返りを打つ。 松山「(それじゃ枕元にプレゼントのお札を置いて……にしても霊夢さんよく寝てるな……。 結構付き合いは長くなっているが……こうして寝てる顔見る機会って初めてだな。……ごくり)」
[822]キャプテン松山 ◆RxYivCScyw :2010/12/25(土) 00:40:33 ID:??? 先着で Red and White Christmas → !card と!とcardの間のスペースを埋めて書き込んで下さい。マークで分岐します。 ダイヤ→ 松山「(なんか胸がどきどきして……くっ)」 ハート・スペード→ 松山「(寝顔はこんなに可愛いのになぁ)」 クラブ→ 松山「(黙っていたら可愛いのになぁ)」(*クラブ5以下で霊夢の瞼が……?) クラブA→ なんと霊夢だと思ったら玄爺でした。 JOKER→ 霊夢「……光……」松山「ね、寝言で俺の名前を!?」 今日はここまで。 思いのほか帰りが遅くなってごめんなさい。 森崎板の皆さん、メリークリスマス。 今年残り僅かを健康に過ごせますよう。 この番外編はどうにか明日で終わらせます。 試合の更新は年内は超低速になりそうです……。
[823]森崎名無しさん:2010/12/25(土) 00:41:13 ID:??? Red and White Christmas → ダイヤK 聖夜なら奇跡を起こしてみせろー!!
[824]森崎名無しさん:2010/12/25(土) 00:54:08 ID:??? 女神じゃ、女神の祝福じゃー
[825]森崎名無しさん:2010/12/25(土) 01:32:45 ID:??? ダイヤのKさんが微笑んでおる…
[826]森崎名無しさん:2010/12/25(土) 12:36:16 ID:??? 霊夢関係だけ引きが異様にいいw
[827]キャプテン松山 ◆RxYivCScyw :2010/12/25(土) 23:21:19 ID:??? クリスマスらしさ見られましたか……? >>823さんの魂の叫びに、サンタ服のダイヤの女神様が微笑んでくれたのでしょう!
[828]キャプテン松山 ◆RxYivCScyw :2010/12/25(土) 23:23:56 ID:??? Red and White Christmas → ダイヤK ダイヤ→ 松山「(なんか胸がどきどきして……くっ)」 霊夢の寝ている部屋に足を踏み入れてから、やっと松山は心臓の鼓動が高くなってるのを自覚した。 松山「(やばいって、落ち着けって……! 素数はばれるから……。 氷海の貴氷子・百八の秘術の一つ、浅めライト深呼吸だ! 俺は何を口走ってる!? それにしても……)」 混乱を鎮めて、松山は周囲に気を飛ばし、意識した。 幻想郷で、強い力と気位を備えた長寿の妖怪や人外(ほとんど紅魔館から)達が宴会を開いてる時には意識しないが。 松山「(やっぱりここは神社なんだな……夜に誰の声もなくて探ってみると厳粛な空気を感じる……)」 障子で隔てた外からの雪明りと、シャンハイの発光(魔力率低下隠密モード中)とで。 明かりを落として、夜目も利かないはずの中で、寝返りを打った霊夢の横顔が神秘的に照らされ浮かび上がる。 そこにいつもの溌剌さや、言動自体が挑発になる勝気な生意気さはなく。 素の可愛さとあどけなさが感じられた。 無垢な寝顔を、松山はいつの間にか、クリスマスプレゼント配りの最中だとか他を気にせず覗き込んでおり……。 松山「…………――――――ッ!? (な、何俺は! 真夜中に! 俺よりちょっと年上だけど女の子の部屋忍び込んで寝顔凝視してるんだ!? 不審者にも程が……! また一つ家族にだって明かせない極秘エピソードがー!? か、顔が熱い……! ち、ちょっと何だこの胸の高鳴りは……! まずい動揺が伝わるかも!)」 間近に感情を乱した人間がいれば、勘の鋭い者なら察して目を覚ましかねない。 最早寝顔を鑑賞するなどしれられず、到底留まることもできずに、松山はシャンハイと頷き合い退散することに。 無音を心がけて戸を開き、出る間際に肝心な一言を届け忘れていたと、一度だけ振り返る。 松山「霊夢さん、メリークリスマス。 今年は会った時から世話ばかりかけて、ごめんな」 霊夢「…………」
[829]キャプテン松山 ◆RxYivCScyw :2010/12/25(土) 23:24:57 ID:??? 忍び足よりも、シャンハイに浮かせてもらったほうが痕跡なく立ち去れると今更気付いた松山はそれを実行した。 床から数cm離れたフライトエスケープをして、戻った松山を迎えたのは傘を広げた紫だった。 紫「お帰りなさい。 霊夢を起こさずに、ちゃんと届けられたわね? まぁ無事に帰ってこられたところを見ると上手くいったんでしょうけど?」 松山「…………ああ、まぁ」 紫「……。(意味深な生返事ね。 ちょっとした心境の変化でも起こしたかしら?)」 そこは追求せず、紫は予定が詰まってるからと、松山の不思議と昂ぶってた気持ちをリセットさせる。 プレゼントを贈る時に、他のことを考えていてはならないと、松山も段々とサンタ役に興じのめりこみつつあった。 幾らか時間が過ぎて……大半のトラウム・アドラーズメンバーにプレゼントを配り終えた松山は最後の名前を見る。 松山「最後残ってるの……誰だったかな?」
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0ch BBS 2007-01-24