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【いつか】キャプテン森崎38.1【通り過ぎた道】
[141]2 ◆vD5srW.8hU :2010/08/28(土) 18:34:18 ID:dLlvtieV いったんここまで。
[142]2 ◆vD5srW.8hU :2010/08/31(火) 19:52:43 ID:jHK9fARp ピィイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイ!! 放送「さあ試合開始です。サウジボールからキックオフしましたが…」 呉「はっ!」 バシッ! 放送「おっと、呉くん早くもパスカット!堅牢な守りを得意とする中国ユースキャプテンの 働きが今日も光ります。サウジのハイレベルなパスワークをあっさりと断ち切りました!」 葵「へ?あれでハイレベルなのか?大した事無いじゃん」 新田「アジアでは、って事だろ」 赤井「でもあの呉って人は中々出来るぞ」 呉「それ、走れ王!」 パンッ! 王「任せとけ!」 ババババッ! 来生「お、あいつ上手いな。滝に似てるスタイルだぜ」 滝「(ダイレクトシュート主体のチームだと出番が多そうだな。良いなァ)」 井沢「サウジは守りきれるのか?」
[143]2 ◆vD5srW.8hU :2010/08/31(火) 19:53:07 ID:jHK9fARp 放送「サウジアラビア、戻りながらの守りを強いられております。ここまで失点0を誇るサウジですが、 大量得点を積み重ねている中国の攻撃に耐え切れるのでしょうか?」 サウジアラビアユース監督ホセ・ペレス「(さて、作戦通りに行くかどうかはお前次第だぞオワイラン)」 オワイラン「(慌てる事はない。リ兄弟があの位置なら…打ってくるのはフェイだ!)」 王「ようし、行け飛!」 バシュッ! 飛「よォしまず一点!」 バァッ! バシュウウウウウッ! 井出「出たァ!身長2mを誇る怪鳥・飛翔のヘディングなんだな!」 次藤「本当にごつか奴タイ。しかもジャンプ力も高かね」 松山「これはいきなり決まったか!?」 オワイラン「ここだ」 ボムッ! 飛「なにィ!?」 サイドから王が上がり、センターフォワードの飛がヘディングを決める。 これまで中国ユースが点を量産してきたこのパターンをオワイランは自らの顔であっさり防いでみせた。
[144]2 ◆vD5srW.8hU :2010/08/31(火) 19:53:20 ID:jHK9fARp 放送「おおっと!中国ユース順調に一発目のシュートを放ちましたがその前に立ちはだかる厚い壁! サウジユースのキャプテンオワイランくんがいとも簡単にこれをトラップしてしまいました!」 飛「そんな…ちゃんとコースを狙ったのに」 呉「(飛のヘディングをあそこまで簡単に防ぐとは…想像以上に出来る)」 オワイラン「フッ…さあ皆、チームワークで攻めあがろう!」 バコッ! 政夫「お、またサウジのパスワークだ」 和夫「けどあんまり効いてないな…あ、取られた」 呉「(李!お前たちも積極的に撃っていけ!)」 李邦内「(分かっている!)」 李邦坤「(合点だぜ!)」 オワイラン「(ウのサインプレイか…恐らくリ兄弟に撃たせるつもりだろう。ディアイエ、構えておけ!)」 ディアイエ「(OKオワイラン!)」 バッコォオン!! 放送「中国ユース、ロングフィード!これを撃ちに行くのは当然飛くん…ではなく李邦坤くんだ!」 岬「中国ペース…とも言えないみたいだね」 三杉「むしろこれはサウジペースかも知れない」
[145]2 ◆vD5srW.8hU :2010/08/31(火) 19:53:40 ID:jHK9fARp オワイラン「(今だディアイエ!)」クイッ ディアイエ「(よし!)」 バッ! 李邦坤「もらったぜい!」 バシュウウウッ! ガチッ! 李邦坤「…ってありゃー!?」 陸「んー?おかしいアル、あのキーパーあそこまで素早く動けたかネ?」 中山「あれ…今のひょっとして、サインプレイなんじゃないか?」 赤井「確かに。オワイランが何か手を動かしてたッスね」 早田「通りでやけに反応が速い筈だぜ」 中里「ううむ。自分だけでなく他者の守備力まで上げるとは」 放送「しかしこれはディアイエくんがナイスセーブ!サウジユース、攻められながらも揺ぎ無い守りを披露しています!」 ホセ・ペレス「ここまでは順調だ…バルカン!そろそろアップしておけ!」 バルカン「アイアイサー!」
[146]2 ◆vD5srW.8hU :2010/08/31(火) 19:54:15 ID:jHK9fARp いったんここまで。
[147]創る名無しに見る名無し:2010/08/31(火) 22:44:37 ID:zwiEjxqr お疲れディス!昇龍脚来るかな!?
[148]2 ◆vD5srW.8hU :2010/09/02(木) 19:37:10 ID:476cPj1Y 試合の序盤は中国の猛攻をサウジが懸命に耐えると言う構図に終始された。 今まで数多くのゴールを量産してきた中国のスリートップのダイレクトシュートが オワイランとディアイエに悉く防がれる。そんなシーンが数回繰り返された後、試合は動いた。 ポンッ。 オワイラン「よしっ!」 飛「く、くそっ!どうして俺のヘディングが通用しないんだ!」 放送「またしてもサウジの堅守!一方的に攻められながらも中国が得点できま…」 オワイラン「よし!やれ、チャーバン!」 バッコォオオオン!! 放送「あーーーっとオワイランくんここで大きく蹴りだしたァ!一気にハーフウェイラインまでボールが行く!」 呉「(むっ、これが狙いだったのか!だがうちのキーパーはルーだ、そっちの貧弱なFWでは到底破れまい!)」 放送「ボールを受け取ったチャーバンくん中心にサウジアラビアの速攻!中国はDF3人しか戻れていないが、これは…!」 陸「ようやく朕の出番ネ。早く来るヨロシ…ン?」 中国メンバー「このっ!」「いかせるか!」 ガッ! サウジメンバー「うわっ!」 ポーン! ピィイッ!
[149]2 ◆vD5srW.8hU :2010/09/02(木) 19:37:25 ID:476cPj1Y 放送「中国、なんとか凌ぎました!蹴りだされたボールはゴールラインを割り、コーナーキックに!」 山森「サウジは予想以上に守備一辺倒だなあ」 井出「そう、今までの試合で奪った点もカウンター頼みだったんだな」 森崎「こりゃ秘密兵器のスーパーサブでも居ない限りどうにもならんな」 陸「何じゃ、つまらんアル」 呉「(ふう。一瞬ヒヤッとしたが、やはり大丈夫だったな)」 王「へへっ情けないFWばっかりだな向こうは」 いかんせん攻撃力の無いサウジアラビアはどんなに鋭いカウンターでも良いチャンスを作れない。 このままでは何時かはサウジの守備陣がミスをし、失点してそのまま成す術無く敗れる… サウジユースのメンバー以外誰もがそんな予想図を抱いたその瞬間こそが、彼らの待ち望んだ瞬間だった。 放送「おっとサウジ、前半27分のここでメンバーチェンジの様です。FWのファタラくんに代わって…」 ノシッ。 ザワワワワワワワッ!!! 呉「………は!?」 飛「…うそ」 王「フ、飛よりデカい奴がこの大会に…!?」 観客「な…なんだあいつはーーーっ!?」「で、でけえ!他の選手が小人に見える!」 「なんだよあれ!?本当に人間なのか?」「サウジアラビアが開発したロボットとかじゃないだろうな!?」
[150]2 ◆vD5srW.8hU :2010/09/02(木) 19:37:38 ID:476cPj1Y そしてその男、アル・ハサン・バルカンは現れた。”人間離れした”と言う形容詞が これ以上無い程しっくり来る体格で大地を揺らしながら。 放送「………ハッ!し、失礼致しました!実況の私も観客の皆様と同様に呆気に取られてしまいました! て、手元の資料によりますとこの選手は…し、身長2m10cm!体重120kg! まさに力士かレスラー並みのガタイを誇る選手です!ここに来てサウジ、とんでもない切り札を出してきました!」 森崎「…い、井出。なんだアレは」 井出「す、すみません!サウジは別グループだから研究を後回しにしていたんだな! バルカンって言う名前だけは覚えているけど…確かここまで一度も試合に出ていない筈なんだな!」 オワイラン「先制点、頼むぞ魔神バルカン!」 バルカン「その願い、叶えてみせよう!なんちゃって」 陸「…何?ひょっとして朕が相手するアルか?アレを?」 ドスドスドス… 陸「いや待て冷静になるアル。確かにパワーは凄そうだけどあのデカさじゃ 素早く動いたり高くジャンプしたり出来る訳無いネ。ロングシュートにさえ気をつければ…」 ピィイイイッ! サウジメンバー「決めろバルカン!」 バコォオオオッ! バルカン「いっくぞー…」 バッ!
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0ch BBS 2007-01-24