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【いつか】キャプテン森崎38.1【通り過ぎた道】
[81]2 ◆vD5srW.8hU :2010/08/17(火) 00:13:41 ID:nKlThG9C 赤嶺「……………ぽかーん」 日向「ぐ、ぐががが…お、俺の…がぁああああ…」 ゴロゴロゴロゴロ… 赤嶺「はっ…あ、ああ…ちょ、ちょっと、大丈夫!?」 日向「て、て、め、え…ぇえええええ…!」 赤嶺「ううっ…あ、ああああんたが悪いんだからね!自業自得よ!あたしはもう知らないんだから!」 スタタタタタタッ! 日向「ま、待ちやが…ががががっ!」 九死に一生を得た(と誤解した)赤嶺は若干の罪悪感と共に今度こそ逃げ出した。 逆に今度は本気で相手を痛めつける気になっていた日向はとても立ち上がれる状態ではなかった。 数分後、ようやく痛みが引いた頃には赤嶺の姿は何処にもなかった。 日向「ち、畜生が。あのクソ女め…目に物を…ん?」 代わりにあったのは今まで凹むだけだった筈の突き破られた金網。 そしてその金網の向こう側に破裂して空気が抜けたブラックボールの残骸だった。 日向「…これは…俺が、やったのか…?」 しばらく呆然とした後、日向はニヤリと獰猛に微笑んだ。 日向「ククク…あの女には是非とも礼をしなきゃなあ…」
[82]2 ◆vD5srW.8hU :2010/08/17(火) 00:17:39 ID:nKlThG9C 今日はここまで。また明日お会いしましょう。
[83]創る名無しに見る名無し:2010/08/17(火) 00:42:11 ID:VWgWNSAh やっぱり沖縄にいたのかw M属性の日向としては結構なパワーアップが望めそうな…w 次回も楽しみにしております。
[84]創る名無しに見る名無し:2010/08/17(火) 00:53:43 ID:6fN2drzB 乙です。 ネルソンさんは、流石に渋いね。 テクモ版では、翼と同じ位点取ってくれた記憶が… ジウは使えなかったが… オリベイラってDFでしたっけ? 日向は、テクモ2では 新地上シュートなかったがどうなるのか?
[85]創る名無しに見る名無し:2010/08/17(火) 00:58:52 ID:Btz+cry2 この世界は原作やゲームの2345がごちゃまぜだろうし 日向の新シュートが何であれ問題なしだろ
[86]2 ◆vD5srW.8hU :2010/08/17(火) 21:14:48 ID:nKlThG9C "../test/read.cgi/morosaki/1281058774/84" >>84 オリベイラは5のMFです。 "../test/read.cgi/morosaki/1281058774/85" >>85の通り、ゲームは2〜5がごちゃまぜですから年齢は大体のイメージで。
[87]2 ◆vD5srW.8hU :2010/08/17(火) 23:25:00 ID:nKlThG9C 翌日、赤嶺真紀は彼女が属する今日試合がある比嘉高校女子ソフトボール部の面々と共に 試合場に向かっていた。これから自らに降りかかる不幸を露とも知らず。 赤嶺「でね?そこでこうやって足を振り上げたら、物の見事にクリーンヒットしちゃったのよ!アソコに」 チームメイト達「うっひゃー、やるねえ」「流石マッキー!」 赤嶺「いやもう、やるかやられるかって必死だったのよ。それで後は必死に逃げ出したって訳」 話題は勿論昨日の赤嶺の武勇伝であり、大げさな身振り手振りを交えた赤嶺の 上手な話し方によって女子高生達はキャッキャと盛り上がっていた。しかしただ一人だけ 話が進むにつれ青くなっていく娘が居り、話が一段落ついた時点で赤嶺は彼女の表情に気付いた。 赤嶺「あれ?どうしたのよ田中、何怖がってるの?」 田中「…赤嶺。あたし、多分その暴力男知ってる…」 赤嶺「へ?まさかあんたの知り合いだったの?」 田中「ううん、違うの。あたしが通っていたスポーツジムを買い取って自分専用にしたヤクザよ…」 赤嶺「…え゛」 チームメイト達「や、ヤクザ?」「ちょっと、それマジなの!?」 田中「マジだと思う。ある日突然ジムが立ち入り禁止になって、一体誰がそんな迷惑な事したのか見てみようと 待ってたら黒のリムジンが止まって、スーツ姿のデカい男を連れた大学生くらいの男が出てきたの… 後で調べたら東京に本部がある、ヒューガーって言う黒い噂が絶えない大企業の若社長なんだってさ…」 チームメイト達「えっ、ヒューガー…?」「あたしこの前ニュースで見た事あるよ!なんかの疑惑がかかってるって!」
[88]2 ◆vD5srW.8hU :2010/08/17(火) 23:25:21 ID:nKlThG9C 赤嶺「…は、ハハハ、それだけじゃ昨日の男とは関係ないじゃな…」 田中「…黒いサッカーボール、蹴ってたよ?真っ黒なサッカーボールなんて他に見た事ある?」 赤嶺「さ、探せばあるでしょきっと!そんなヤクザなんてそうそう居てたま…」 まさかの危険な展開に冷や汗をかきながら現実逃避する赤嶺。 ブロロロロロ… キキッ! ガチャッ。 赤嶺「ヒッ!?」 しかしそんな彼女を嘲笑うかの如く、黒のリムジンが彼女達の道を塞いで止まった。 そして運転手の黒服が開けたドアから降りてきたのは他の誰でもない日向小次郎その人だった。 正確には真っ黒なスーツ、虎柄のネクタイ、真っ赤なサングラスと言う独創的な格好の日向だった。 日向「よう」 赤嶺「………(え?マジ?マジなの?)」 日向「どうした?ああ、この格好だから分からんのか。昨日の俺だ。そういえば名乗っていなかったな。ほら、名刺だ」 赤嶺「ひ、ひゅーがー、かぶ、だいひょうとりしまりやく、ひゅうがこじろう…」 恐怖のあまり棒読みになる赤嶺を見て日向は大層満足そうに頷いた。
[89]2 ◆vD5srW.8hU :2010/08/17(火) 23:26:37 ID:nKlThG9C 日向「おう。お前は赤嶺真紀だったな。是非とも昨日の礼をしたいと思ってな」 赤嶺「お、お礼、ですか…?(終わった。あたしの人生終わった。もうミミガーも食べられないのかなあ)」 日向「お前の為にわざわざ外国から輸入してきたぜ。ククク…」 赤嶺「(外国から輸入…ヤクザが…え、まさか麻薬!?それとも銃弾!?)」 日向「おい」 黒服「はっ」 ゴソゴソ… 赤嶺「(今からでも土下座すれば許してくれるかなー。愛人、いやこの際奴隷でも殺されるよりは…)」 そのまま日向は黒服に合図させ、何かを車の中から取り出させる。 赤嶺にとって永遠にも等しい恐怖の数秒後、黒服がうやうやしく差し出したのは… やたらと大きいプラスチックの瓶に入った真っ黒な液体だった。 真ん中に巻きつけられたラベルの文字が目に入った瞬間赤嶺の目は点になった。 赤嶺「………え?Coca−Cola…コーラ?」 日向「そうだ。アメリカの2リットルサイズだ。味も微妙に違うんだぜ」 赤嶺「(え?何これ?コカコーラだけにコカインが入っているって言うオチ?)」 あまりにも予想外の展開に赤嶺は混乱しかけたが、日向の次のセリフですぐに彼女の疑問は氷解した。
[90]2 ◆vD5srW.8hU :2010/08/17(火) 23:26:53 ID:nKlThG9C 日向「今日は大事な試合なんだろ?これをイッキして気合を入れろ」 赤嶺「(えーーーっ!?試合前に2L液体、それも炭酸飲料を飲めですって!? 大体カロリーどんだけあるのよこれっ!?じょ、冗談じゃ…あ)」 ジ〜〜〜〜〜〜… チームメイト達「(さっさと飲みなさい!)」「(ごめん、助けられないよマッキー)」「(思ったよりはずっとマシな運命じゃない)」 赤嶺「(…そ、そうか。こういう形で復讐してきたのね…せ、セコい…なんてセコい…でも死ぬよりはマシか…)」 日向「まさか…俺のコーラが飲めんとは言わんよな…?」 赤嶺「は、はいっ!赤嶺真紀、一気に行かせて頂きます!」 こうして赤嶺真紀は試合前に開けたてコーラを2リットル飲まされると言う試練に見舞われた。 しかもこの日の試合は日向が観戦した為苦しくても登板しない訳にはいかなかった。 無様な試合を見せたら何をされるか分からない!そんな恐怖を胸に抱きながらの 死に物狂いのピッチングで勝利を収めた彼女が喜ぶ気になれなかったのは言うまでもない。 日向「フン、やるじゃねえか…おい、明日の分はフランスのにしとけ。一番大きいサイズだぞ」 黒服「はっ(哀れな娘だ…しかし切れ者だと思っていたうちの社長がまさかこんなアホだったとは…)」 日向小次郎19歳。中学生の時点で巨大企業を立ち上げ、弱肉強食の精神で 年齢と出自のハンデを物ともしない経営手腕を発揮し日本の経済界でも一目置かれる風雲児。 その傍らでサッカー選手としても日本サッカー史上前代未聞の規模の大物ストライカーでもある。 日向「(天国の父ちゃん、見てるか?とうとう母ちゃんに孫を見せてやれそうだぜ…)」 そして小学生以下の恋愛テクしか持たないピュアボーイでもあった。 赤嶺真紀の不幸は数日後、日向がインドネシアに旅立つまで毎日続いた。
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0ch BBS 2007-01-24