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【勝利者と】幻想のポイズン40【敗者たち】
[513]幻想のポイズン ◆0RbUzIT0To :2010/09/01(水) 18:55:11 ID:??? >H.幽香 ========================================================================= 反町(……幽香さんは、この後特に予定なんて無さそうだよな) 橙やうどんげ達のように本来はどこかの組織に所属をしていた選手という訳でもなく。 また、全幻想郷に召集を受けた訳ではない為、幽香には特に予定は無いだろうと判断をした反町。 コーチを頼むにしてもドリブル・パス・シュートと総じてオフェンス力が高い幽香ならば問題は全く無いと考え。 反町はヒューイの部屋を出たその足で、幽香の部屋の前まで移動しノックをする。 既に就寝時間となっていた為、出てくるかどうかは不安だったのだが……。 ノックをしてから数秒、中から返事が聞こえるとすぐに扉はひらき。 中からはピンクのナイトキャップにピンクのパジャマを着た、就寝モードの幽香が出てくる。 幽香「あら……キャプテン、どうしたの? 何か用かしら?」 反町(いつ見てもこのパジャマ姿は普段の姿とのギャップが激しいな……。 さて、それはともかく、コーチの件を頼まないと) 反町の姿を見て幽香は眉を顰めながらも、何用かと反町に問いかけ。 反町はそれに対して、明日と明後日――。 ヒューイのコーチをするのを手伝ってくれないかと率直に頼み込むのだが……。 先着1名様で、 割とヒマな幽香さん→!card !とcardの間のスペースを消してコピペして下さい。 マークによって下記の表に従い分岐します。 JOKER→幽香「ふ……そう言うと思って、既に準備はしておいたわ!」 ゲェー、なんだこの完璧超人!? ダイヤ→幽香「……まあ、別にいいわよ。 暇だし、丸々明日明後日と付き合ってあげるわ」 なんと4回付き合ってくれるぞ! ハート→幽香「明日一日くらいなら付き合ってあげてもいいわ」 明日一日分のコーチを引き受けてくれる! スペード→幽香「明日の午前一杯ならいいわよ」 明日の午前、早朝の練習に付き合ってくれる! クラブ→幽香「……眠いし早朝は無理。明日の午前だけ付き合ってあげる」 明日の午前1回だけ付き合ってくれる!
[514]森崎名無しさん:2010/09/01(水) 19:06:21 ID:??? 割とヒマな幽香さん→ ハートJ
[515]森崎名無しさん:2010/09/01(水) 19:17:34 ID:??? ナイス
[516]森崎名無しさん:2010/09/01(水) 23:16:29 ID:??? ポロリ
[517]幻想のポイズン ◆0RbUzIT0To :2010/09/01(水) 23:59:22 ID:??? >割とヒマな幽香さん→ ハートJ =幽香「明日一日くらいなら付き合ってあげてもいいわ」 明日一日分のコーチを引き受けてくれる! ================================================================================================== 幽香から返ってきた答えは、明日一日ならば練習を見る事が出来るというもの。 4回全てを見てもらうという事は了承して貰えなかったものの……。 しかし、それでもヒューイに対して縁もゆかりも無い幽香が丸々一日を使って練習を見てくれるというのはありがたく。 反町は感謝の意を伝えながら、明日はよろしくお願いしますと挨拶をしてから自室へと戻る。 一方、それを見送った幽香はといえば、再度自分の部屋の中へと戻り、布団の中に潜り込むと……。 不意に微笑を浮かべながら、何やら楽しげな表情をして考え事を始める。 幽香(まあ、現段階でもそれなりにはボールカット能力があるけれど……。 その上にオフェンス力が備われば、今以上に強力になる。 ふふふ……そして、その強くなったという気持ちを持った彼女を叩き潰すと……。 はてさて、どんな顔をして絶望してくれるのかしらね?) 全幻想郷には選出されず、しかし、別の代表チーム――魔界代表に行く事を既に決断している幽香。 そんな彼女が、どうして敵となるヒューイの面倒を見る事を決断したのか。 それは純粋に、弱者よりも強者と戦いたいという欲求――。 そして、それ以上にその強者となった者を蹂躙してやりたいという残虐な感情が働いたが故だった。
[518]幻想のポイズン ◆0RbUzIT0To :2010/09/02(木) 00:00:36 ID:??? 反町(今日で大会も終わって……明日からはいよいよ次の大会――。 オータムスカイズとしてではなく、全幻想郷代表としての大会の準備が始まる。 明日、明後日はヒューイに付きっ切りになるし、明後日は守矢神社にも行かないと……。 明々後日は……全日本との練習試合もあるし、実際に自由に使える時間なんて殆ど無さそうだな。 まあ……それはそれで仕方ない。 明日、明後日の時間をヒューイの為に使うと決めたのは……俺なんだから) そして、反町はそんな幽香の思惑など気づく事もなく。 ただ、ヒューイの事――そして、明日から始まる新たな戦いに対して胸を高鳴らせ……そのまま就寝していくのだった。 反町(……そういえば、西尾?……じゃなくて、カルツは明日、シェスターや三杉と一緒に帰るとか言ってたな。 見送りに行けないのは残念だけど……あの3人は、今頃最後の幻想郷でのひと時をどう過ごしているんだろう?)
[519]幻想のポイズン ◆0RbUzIT0To :2010/09/02(木) 00:01:50 ID:??? 〜守矢神社〜 反町がこうして寝床についていた頃、一方で今日の試合――不夜城カップ決勝戦にして勝利し。 悲願の初優勝を果たした守矢フルーツズの面々は、守矢神社にて宴会中。 今日の優勝の立役者と言っても過言ではない伊吹萃香は上機嫌のまま文を相手に祝杯を飲みあさり。 天子もまた、今日勝てたのは自分が決勝点を挙げたからだと何度も言いながら真っ赤な顔で笑みを振りまきつつ。 衣玖はそんな天子にお酌をしながら、しかし、無茶をしないように天子の様子をしきりに見守っている。 そして、キャプテンである早苗や神奈子、諏訪子という守矢フルーツズ初期からのメンバーもまた。 これまで応援をしてくれた者達の祝福の言葉を受け、それに答えたりなどしつつ……。 しかし、それもある程度落ち着くと……西尾?――もとい、カルツに呼び出され、彼からの衝撃の告白を受けていた。 神奈子「ふぅむ……とすると、西尾?君……。 いや、カルツ君は西ドイツに戻るって事だね?」 カルツ「そうじゃ……今まで、言い出せんですまんかった。 しかし、これまでの守矢の皆さんからのご厚意――それに、静岡県人会の皆さんからの沢山の声援を考えると……。 中々言い出せんかったのじゃ」 諏訪子「静岡県人会がなんの事かよくわからないけど、言い出しにくかったのはわかるよ」 西尾?――ではなく、カルツの自分は本当は日本人の静岡県民ではなく、西ドイツの人間であるという言葉。 そして、フランス国際Jrユースでは西ドイツJrユースの一員として戦うという言葉を聞き。 神奈子や諏訪子といった面々は、多少面食らいながらも……それでも、一応は受け止めてみせる。 確かにカルツの言う通り、いきなり訳のわからない場所に呼び出されて本名を出せというのも難しい話。 本名、そして本性を偽っていたカルツの判断は正しいだろうと考え……早苗もまた、その考えに納得を示すのだが……。
[520]幻想のポイズン ◆0RbUzIT0To :2010/09/02(木) 00:03:21 ID:??? 早苗「そうなると……国際大会では、敵同士となりますね」 カルツ「うむ……。 幾ら世話になったとはいえ、ワシらも国を代表して戦う身じゃ。 早苗さんが相手じゃろうと……手加減はせんし、負けはせんぞ」 早苗「それは私達も同じです。 私の奇跡のゴールキーパーとしての誇りにかけて……。 国際Jrユース大会でも、優勝をしてみせます」 一瞬、悲しそうな顔をしながらも……しかし、早苗はすぐにカルツに真剣な眼差しを向けながら言葉を吐き。 それに対してカルツもまた負けるつもりは無いとあくまで強気な発言をしながら、両者は握手を交わすのだった。 カルツ(早苗さん……悪いが、ウチにシュナイダーちゃんがいる限り……早苗さんが無失点で終わる可能性は無い。 こんな事になったのは正直言って悲しいが……国際Jrユース大会では、泣きを見てもらうぞ) 早苗(西尾?君……いえ、カルツ君には悪いですが、私がいる限り――どこが開いてだろうと、失点は絶対に許早苗。 私の奇跡の力で……必ずや西ドイツも打ち砕いてみせます)
[521]幻想のポイズン ◆0RbUzIT0To :2010/09/02(木) 00:05:02 ID:??? 〜地底の入り口 洞穴の中で〜 一方その頃、今日の試合を見にやってきていた地底の面々――黒谷ヤマメやキスメ、水橋パルスィといった者達は。 ネオ妬ましパルパルズメンバーであるアリスや藍、妖夢、しっとマスク、シェスター……そして、監督の松岡に見送られつつ。 合宿に参加する前に地底で遣り残した事、やっておきたい事などをやりに地底に戻る最中であった。 しっとマスク「しかし……これで、しばらくは我らもバラバラになるのだな……」 妖夢「そうなりますね。 私とパルスィ、ヤマメにキスメは全幻想郷に選ばれましたが……」 アリス「私は魔界に戻るし」 シェスター「僕は西ドイツに戻るしね! ああ、とうとうこの日本文化が染み付いた幻想郷ともお別れかぁ……」 洞穴の中、不意にしっとマスクが発言した一言を契機に、一同はしばらくメンバーが別々の陣営に別れ。 それぞれが敵対をしてしまうという事にどことなく寂しさを覚えつつ……。 それでも、それもまたサッカーをやる者の宿命であると割り切ったような様子でいる。 そんな中、日本文化を愛し、日本の古き良き風景などをそのまま再現したような幻想郷との別れに。 万感の思いを感じていたシェスターは涙ぐみつつ、ネオ妬ましパルパルズのメンバー全員を見つめる。 シェスター「今度会う時は、敵同士になっちゃうんだね、パルシー、アリス……」 アリス「出身地が違う以上、ナショナルチームの所属が違うものになるというのもまた当然でしょう。 それに、貴方だって西ドイツを見捨てられる訳ではないんでしょう?」 シェスター「そりゃそうさ! 幾ら日本を愛しているからって……西ドイツを捨てる事なんて出来ない」 アリスの言葉に声を荒げつつ反論をするシェスター。 日本を愛するシェスターではあるものの、その心の奥底にはしっかりとした愛国心があり。 西ドイツの為に戦うという気持ちは、当然ながら強い。 しかしながら、それでも――同じチームの一員としてここまで戦ってきたパルスィらと戦うのには抵抗があるのか。 中学生という、世間一般ではまだ子供とされる彼の年齢を考えればこれもまた仕方の無い葛藤をする。
[522]幻想のポイズン ◆0RbUzIT0To :2010/09/02(木) 00:06:36 ID:??? だが、そんなシェスターを見て小さくため息を吐きつつ……。 パルパルパル……と呟きながら、恨めしそうな目でシェスターに向けて言葉を吐いたのは――。 ネオ妬ましパルパルズキャプテン――ドリブルだけならばこの幻想郷でも間違いなくNo.1となった、不屈の戦士。 オータムスカイズを目の仇とする、元裏主人公――水橋パルスィであった。 パルスィ「パルパル……妬ましい、国際Jrユース大会で全てが終わると思っている貴方が妬ましい」 シェスター「え?」 パルスィの言葉に、それは一体どういう意味なのかと目を丸くしながらシェスターは驚き……。 しかし、パルスィはあくまで爪を噛んで心底妬ましそうにしながら、更に呟く。 パルスィ「嫉妬の魂がある限り、ネオ妬ましパルパルズは永久に不滅なのよ。 何? あなたはこの国際Jrユースが終わったら、もうネオ妬ましパルパルズには帰ってこないの?」 シェスター「それは……!」 勿論、シェスターにも元いた世界――西ドイツで所属をしていたクラブチーム、ブレーメンJrがある。 だが、既にシェスターはこのネオ妬ましパルパルズの独特の空気――。 実力はある筈なのに活躍出来ないウイング。頼りになるけどどことなく抜けている、九尾の狐。 基本的にいつも実力以上の活躍を見せる人形師に、守りのパルパルズを支えてきたDFとGK。 そして、嫉妬の権化と言えるキャプテンとそのパートナーに対して愛着を持っており……もはやここを出るという考えは無くしていた。 だからこそ、そんな事は無いとパルスィに返答をするのだが……。
[523]幻想のポイズン ◆0RbUzIT0To :2010/09/02(木) 00:08:16 ID:??? パルスィ「ならばこれはあくまでも通過点よ。 だというのに、勝手に最後の戦いと決める貴方が妬ましい……! いい? 私達の最終目標は、あくまでも――『オータムスカイズ打倒』なのよ。 あいつらを完璧に、完膚なきまでにボッコボコにしない限り。 私達の戦いは終わらないのよ!」 シェスター「そうだね……! わかったよ、パルスィ! この国際Jrユース大会は、あくまでも通過点。 僕達は……もう一度、必ずここに戻ってくる」 藍「我々が加入をしてからの戦績は1勝1敗。 これでは完勝をしたとは言い難い」 妖夢「2勝1敗にして、勝ち越さないと――」 アリス「オータムスカイズに勝った事にはならないものね」 ヤマメ「今度こそは、あの馬鹿みたいなシュート力を持った反町って人間に負けないように鍛えとかないと! ね、キスメ!」 キスメ「………………」←コクコク頷いている しっとマスク「それまではこの俺様がこのチームを守っておいてやる!」 松岡「体も心も熱くなってきた!」 こうしてパルスィの言葉を契機に、一同は改めてオータムスカイズ打倒の気持ちを強めていく。 これから離れ、バラバラになって戦いを始める一同は――。 しかし、それでも――否、バラバラになるこそ、今まで以上に結束力を高めてゆくのであった。
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0ch BBS 2007-01-24