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【勝利者と】幻想のポイズン40【敗者たち】
[685]幻想のポイズン ◆0RbUzIT0To :2010/09/06(月) 01:05:46 ID:??? 紫の言葉に促され、3人はそのまま外の世界へと帰ろうとするのだが……。 その寸前、3人はまるで呼吸を合わせたかのように振り返り……自分達を見送る3人に目を送る。 3人とも、望まない形で幻想郷へ来訪をしたものの……。 それでも、この幻想郷で共に時間を過ごしたチームメイトとは当然ながら愛着があり。 そして、自分の力をここまで大きく伸ばしてくれた事には恩義がある。 だが、彼らにもまた、外の世界へと帰られなければならない理由があるのだ。 だからこそ、外来人トリオは自分達を見送る3人を見つめながらも……それでも、何も言葉を放つ事は無く。 ただ、その顔に薄い笑みを浮かべて一礼をしてからスキマの中へと入ってゆく。 シェスター(これが最後の別れじゃないからね……。 寂しくなんて、ないさ!) フランツ=シェスターは今生の別れでは無いと笑みを浮かべながら、ブレーメンJr宿舎へ。 カルツ(この恩義は試合で返す……ワシの全力のプレイで、返すんじゃ!) ヘルマン=カルツは最後まで早苗に向けて礼をしながら、ハンブルグ宿舎へ。 三杉(さて……ここからが、また新たな戦いのスタート……。 元の居場所へ戻るんじゃない……新しい戦いの、舞台へと上がるんだ……!) 三杉淳はその顔に幾多の女性を虜にしてきた貴公子スマイルを浮かべ……。 軽くパチュリーに礼をした後、全日本合宿所へと戻ってゆく。 アリス(……さぁ、私も早く帰省しないとね。 ……シェスター、それにパルスィ。 私達魔界チームは……あなた達にも、絶対に負けないわよ) 早苗(西尾?君……じゃなくて、カルツ君。 ……不夜城カップでも、地味ではありますが色々と活躍してくれました。 ありがとう……。 本当に……ありがとうございました……) パチュリー(三杉……本当に楽しみにしているわよ、あなたと戦う、その日を) そして、そんな3人の通っていったスキマを……パチュリー達はしばらく、見つめ続けていたのだった。
[686]幻想のポイズン ◆0RbUzIT0To :2010/09/06(月) 01:07:16 ID:??? 【幻想のポイズン外伝その2 全日本の貴公子】 こうして、外の世界から来た助っ人3人組は無事に元いた世界へと帰りついたのだが……。 ここでは外の世界へと帰った3人の外来人の内の1人である、三杉淳のその後の行動を少しだけ説明しておこう。 【全日本ジュニアユース 合宿所】 ドスン! 三杉「おっ……と」 八雲紫の作り出したスキマを通り、どちらが上でどちらが下かわからないような状況に陥る事僅か数秒。 スキマを通り抜けた三杉は、突如全身に重力を感じると同時に落下。 そのまま大きな音を立てて床に激突しキスをしてしまう……という、情けない真似を晒す事はなく。 しりもちをつくといういささか格好が悪い体勢ではあるが、ベッドの上に落下して受身を取る事に成功した三杉。 彼はしばらく、その体勢のまま呆然としていたのだが……。 やがて、チクタクという時計の針が進む音を聞いて枕元に置いてあった時計に目を向け、現在の時刻、そして日時を確認する。 すると、その時計に書かれていた時刻も――そして、時間も三杉が幻想郷に呼び出される時とほぼ同一のもの。 三杉(本当に、八雲さんが言っていたように、僕達が呼び出された時間と同じ時間に送り返してくれたみたいだな……。 やれやれ……本当に、僕の理解の範疇を超えているな。 彼女達の能力は) 内心そうため息を吐きつつも、三杉はちゃんと戻ってこれた事に安堵をしつつ……。 しかし、枕元にあった明かりを点けると、さてこれからどうしようかと考え始める。 既に消灯時間となってはいるが、幸いにしてこの合宿所内において、コーチ権限も持つ三杉は一人部屋。 だからこそ、こうして明かりをつけて考え事をする事が出来るのだが……。 三杉(さて、どうしたものか……。 深夜と言っても差し支えない時間帯だが……。 監督に事情の説明や、僕の心臓病が治った事は早めに説明しておかないと駄目だろうし……。 …………ああ、とはいえ、いきなりそんな事を言っても容易く信用される筈も無いな。 だが、このまま寝ようにも、すっかり目が冴えてしまっているし……ふむ……)
[687]幻想のポイズン ◆0RbUzIT0To :2010/09/06(月) 01:09:09 ID:??? 先着1名様で、 貴公子の選択→!card !とcardの間のスペースを消してコピペして下さい。 マークによって下記の表に従い分岐します。 JOKER→三杉「そうだ、幻想郷で得た技術を早速来生に伝えよう!」 この時点では来生をまだ見捨ててなかった!ハッハァー!! ダイヤ・ハート→三杉「……どちらにしろ、明日の朝になれば反町と佐野の不在が判明するんだ」 よかった、佐野さんを忘れてなかった! スペード・クラブ→三杉「……どちらにしろ、明日の朝になれば反町の不在が判明するんだ」 見上に事情を説明しに行くぞ!
[688]森崎名無しさん:2010/09/06(月) 01:09:37 ID:??? 貴公子の選択→ ダイヤ10
[689]幻想のポイズン ◆0RbUzIT0To :2010/09/06(月) 01:19:30 ID:??? 短いですが、本日はひとまずここまで……。 外伝とか言ってますけど、ちょこちょこと全日本での描写をしたらすぐに終わりますです。 それでは、お疲れ様でしたー。
[690]森崎名無しさん:2010/09/06(月) 01:23:28 ID:??? 佐なんとかさんの事覚えててよかった乙でしたー
[691]森崎名無しさん:2010/09/06(月) 01:24:23 ID:??? 佐なんとか?誰だっけ?乙でしたー
[692]森崎名無しさん:2010/09/06(月) 18:55:10 ID:??? 佐藤・・・だったかな 佐瀬だった気も・・・
[693]幻想のポイズン ◆0RbUzIT0To :2010/09/06(月) 20:15:07 ID:??? >貴公子の選択→ ダイヤ10 >三杉「……どちらにしろ、明日の朝になれば反町と佐野の不在が判明するんだ」 よかった、佐野さんを忘れてなかった! =============================================================================================================== 三杉(……そういえば、佐野は一体どこに行ったんだ? まあ、あまり興味は無いんだが……) どちらにしろ、明日の朝になれば反町と同室である森崎や早田。 そして、佐野と同室である次籐や新田が突然いなくなった二人の事で騒ぎ出し。 否が応でも説明の機会が来るだろうと判断をした三杉。 ここは早めに説明をしておくのがいいだろうと考え、自室を出て見上のいる部屋へと向かう。 コンコン 見上「……誰だ、既に消灯時間だぞ」 三杉「三杉です。 夜分遅くに申し訳ありませんが、少し話がありまして……」 見上「三杉だと? ……まあいい、入れ」 三杉「はい、失礼します」 あからさまに不快感を露にした声を出しながら、三杉を中へと招き入れる全日本Jrユース監督――見上辰夫。 一瞬、三杉は寝ていた所を起こしてしまったのだろうかと考えるも……。 中へ入ると、見上は机に向かって何かの書類に目を通している所であり。 恐らくは純粋に、消灯時間を過ぎているこの時間に誰かが訪問をしてきた事に怒りを感じているのだろう。 色々と常識外れで個性的過ぎる全日本メンバーとは逆に、規律を重んじるこの監督の性格を思い出し。 三杉は一度頭を下げて謝罪をしつつ……見上に勧められるままに椅子に座る。 見上「珍しいな、お前が規則を破るとは……」 三杉「すみません。 ただ、どうしても早めに報告をしておきたい事がありまして」 見上「……言ってみろ。 何があった」 三杉「とりあえず、この全日本というチームにとって直接影響する話からします。 ……反町と佐野、彼ら二人が……全日本を離れる事になりました」 見上「……………………どういう、事だ?」
[694]幻想のポイズン ◆0RbUzIT0To :2010/09/06(月) 20:16:18 ID:??? 三杉の言葉を聞いた見上は、いつもの無表情の中に明らかな動揺の色を浮かべつつ。 しかし、机に置いてあった缶コーヒーを一口飲んで気を落ち着け……。 それから、一体どういう事なのかと三杉に対して事情の説明を求める。 反町一樹と佐野満――彼ら二人は、(見上の認識では)それほど高い能力を持つ選手ではなく。 しかし、それでも一応、全日本Jrユース代表に選考をしようとしていた選手の内の二人。 長い戦いの上では彼らのようなサブメンバーも当然使っていかなければならない為、戦力的にも大きな痛手。 更には責任者として、どうしてその二人が全日本を離れる事になるのかという事情も聞いておかなければならない。 僅かに焦った様子の見上を見て、それでも三杉はあくまでもいつもの微笑みを浮かべつつ……。 ようやく本題とも言うべき、反町と佐野の失踪の理由――。 即ち、三杉が先ほどまで滞在していた「幻想郷」での事を説明し始めた。 幻想郷では、魔法や不思議な能力を持った少女達が存在し、妖怪と呼ばれる者が多数蔓延っているという事。 幻想郷では、サッカーが盛んであり――そのサッカーのレベルは、日本や世界の水準を大きく越えているという事。 三杉や反町、佐野はサッカーをする為に幻想郷へと呼び出され……そこで驚異的な成長を遂げた事。 ただし、佐野に関しては正直どこにいるのか何をしているのかもわからないという事。 そして、その幻想郷という世界が――フランス国際Jrユースに、参加をするという事。 三杉「反町は幻想郷の代表として戦う事を選びました。 だから、この全日本には帰ってこないんです……。 ……因みに、佐野に関しては本当に何をしているかわかりません。 もしかしたら、どこかでのたれ死んでいる可能性もありますが……」 見上「……まさか、そんな御伽噺のような話を信じろというのか、三杉?」 三杉「信じていただくより他に無いですね……これらは全て、真実ですから」 見上「ううっ……」
[695]幻想のポイズン ◆0RbUzIT0To :2010/09/06(月) 20:17:32 ID:??? 三杉の話を聞き、しかし、当然ながら見上はすぐにその話を鵜呑みにする事は無く。 むしろ三杉の頭がおかしくなってしまったのではないかと考え……。 だが、来生ならともかく三杉がここまで真剣に言うのならば真実なのかもしれないと思いなおし……。 三杉の話が全て真実であるというのなら……それはそれでまた大問題であると考え。 見上は思わずうめき声を出しながら、キリキリと痛む胃を服の上から押さえる。 見上「……なんというむちゃくちゃな話だ」 三杉「信じられないのも無理は無いですけど……そこまでお疑いになるのなら、反町と佐野の部屋に行ってみては? 彼らが本当にここに存在しないとわかれば、まだ現実味が出てくるでしょう」 紫「あら、そんな手間は必要ありませんわよ?」 見上「!?!?!??!?!!?!?!?!?!?」 三杉「……やれやれ、さっき別れたばかりだというのに」 見上が頭を抱える中、不意に部屋の中に響いたのは――まるで鈴の音のような美しい女性の声。 その声を聴いた瞬間、見上はその薄い色のサングラスの中の瞳を大きく見開き。 逆に三杉は肩を竦めながら、背後を見やるのだが……。 紫「こんばんは。 一応は幻想郷代表の者としてやってきました、妖怪の八雲紫と申します。 お目にかかれて光栄ですわ、全日本Jrユース監督――見上辰夫さん」 見上「…………………………」 三杉(……完全に放心状態だ。 まあ、無理も無いけど……) そこにいたのは、空間に作り出したスキマから上半身だけを出し――。 笑みを浮かべながら、にこやかに見上に向けて手を振る大妖怪――八雲紫。 その非現実的な光景に見上は思わず言葉をなくし、逆に三杉は先ほど別れたばかりだというのに……と内心毒づきつつ。 それでも、これで説明がよりやりやすくなったなとほんの少しだけ紫に感謝をする。
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0ch BBS 2007-01-24