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【めざせ】小田Jr.の野望20【影のキャプテン】
[981]小田ジュニアの野望:2010/09/07(火) 18:08:13 ID:J//I0qYo C.無理やりでも助け出す!そうじゃなければティルが浮かばれない。 小「勝手に諦めて勝手に死ぬだと!?そんな身勝手許されるか!!そんなことで…そんなことで… ティルは消えたんだぞ!!!絶対に助ける!無理やりでも助け出すからな!!!」 ジュニアは叫ぶ。彼女が取り込まれた経緯や、そんな諦めの思想に至るほどの何かが確かにそこには あるのかもしれない。…いや、もしかしたら現在進行形でそうなっているのかもしれない。 だが。だが、だからといって助けに来たものの…その対価にどれだけのものを払ったのかという犠牲を 考えると、その声に素直に「そうですか」と答えられるわけはない。いや、答えるわけがない。 ジュニアは逡巡する。いま、救われようとする意志のないものを無理やり救う方法。 力が弱り果てたとはいえ相手は神。普段であれば絶対に不可能だと思われるのだが… ジュニアの手元には偶然にも器があった。しかも空っぽの。
[982]小田ジュニアの野望:2010/09/07(火) 18:09:26 ID:J//I0qYo 『威霊の欠片』…その名のとおり、威霊の力が込められた欠片。下級妖精であった彼女が中級妖精となり 更に様々な力を手に入れるに至った源であり、今はその力を使い果たし空っぽとなっている。 しかし、器は器。大地にこぼれた水を再び器に入れるのは難しいが、新しい水をくみ上げる事ならば そんなに難しい事だとは思えなかった。 小(ティル。使わせてもらうよ) その行動がどういう結果になるのかはいまだに不明。しかし、偶然それがジュニアの手元にあること。 それは運命としか考えられない偶然だとジュニアは思う。 小「春菜姫。秋津姫のワケミタマとも言える春菜姫なら、この威霊の欠片…使えるだろう?」 以心伝心。短い言葉の全ての意味に感づくジュニアの使い魔兼神さま見習い。一瞬どうするべきか 考え込むが…何かの可能性に気付き…彼女はジュニアの言葉を実行する。
[983]小田ジュニアの野望:2010/09/07(火) 18:10:28 ID:J//I0qYo フォン! 最後の符を使い出現する春菜姫。もうジュニアのガッツでは呼び出すことは出来ないため、 何らかの策を講じない限り、実質これが最後の顕現であろう。 春菜姫(イワナガヒメさま。ごめんなさい。私は貴女を利用しようとしています。でも、このまま なのは嫌なの…ごめんなさい。ごめんなさい…) 祈りにも似た動作でジュニアから受け取った威霊の欠片を胸に抱く春菜姫。漆黒の瞳から流れる 悲しみの雫。それは、消えた友を思ってのことなのか…それとも… ふしゅん… 春菜姫がその欠片をかざすと周りをうろつっていた蒼い光の欠片がその欠片に吸収される。 それは救いであり同時に自らの業の深さを…自らを神さま見習いなんてどこまでもおこがましい事を いっていたのだろうと…そう思わずにはいられない罪の苛みだった。 〜〜〜
[984]小田ジュニアの野望:2010/09/07(火) 18:11:43 ID:J//I0qYo 〜〜〜 そして、その僅か数十秒でイワナガヒメの意識と残りほんの僅かな力は威霊の欠片の中に封じられる。 春菜姫「この威霊の欠片はお父さんが持つのは不可能だから私が管理しているね」 一年以上昔。一番最初に秋津姫からこれを貰った時も、『絶対に直視したり触ったりしないように!』と 注意を受けた事のあるジュニアはそのことに了承する。春菜姫が持っているということは実質 自分が持っているのと同様であり、その気になればいつでも取り出すことも出来るだろう。 小「これで…終わったのか?」 春菜姫「……わからない。でも、この大蛇が力の源を失ったのは間違いないわ。急いで出口に走らないと!」 確かにこの空間が不安定になっていくのがわかる。ジュニアはこれ以上この場に留まってもろくな事は 起きないだろうと来た道…といっても完全に勘頼みなのだが…疲れた体を引きずって帰ることにする。 ※大蛇が力の源を失ったので六の首対セリリも自動的に終了します… 〜〜〜
[985]小田ジュニアの野望:2010/09/07(火) 18:12:44 ID:J//I0qYo 〜〜〜 一方その頃… ???(力の残りカスで作った人形にしてはよく持ったよ。お陰で、私の計画は完璧だ) 目の前には血まみれになりながらも紫乃を守ろうと立ちはだかる翼を持った獅子の如き獣ツキヨミ。 松明の掲げられた洞窟では獅子の翼も使いどころが少なく、逆に翼が行動の邪魔になるという結果に なっていた。 そしてもう一匹の守護者であるはずのピー助はいつの間にか消え去り、紫乃の武器は大鎌から 炎と再生をつかさどる短剣へと変わっている。 ちらちらと同じオレンジ色とはいえ、刻一刻と色を変える松明。それにあてられた景色は 幻想的でありながらどこか不気味な色を醸し出している。 彼女も今は塞がっているのだが、肩口から血が流れた跡がありこれ以上の戦闘はかなり難しいもの となっている。
[986]小田ジュニアの野望:2010/09/07(火) 18:13:46 ID:J//I0qYo 傍らで、片膝をついているのはドラコ。連戦での傷がいえておらず、紫乃との共闘ですら目の前の 何かを倒す事は出来ていないようだった。 そして…そこに現れるのは金髪碧眼の少女、ウィッチ。首を倒した後セリリとドラコ、どちらの 援護に向かおうかと悩み、そしてドラコを選んだ結果、友の最大限の危機の場面に立ち会うこととなる。 ウィッチ「……これはまた…不味いところに着ちゃったわね」 この洞窟…イワナガの寝床を見つけることが出来たのはドラコを追いかけ、その独特な魔法力を 追いかけることが出来たからだ。でなければ、巧妙に隠された入り口を空から見つけるなど とても不可能な事に思えた。 ???(千客万来だな。滅び行く世界に新たな来訪者など…貴様も運がない) その声の主もダメージをかなり受けており、万全には程遠くなっているのだが、それでも魔法力の 尽きかけた魔女ならば負ける可能性など、ほとんどないだろう。
[987]小田ジュニアの野望:2010/09/07(火) 18:14:48 ID:J//I0qYo ドラコ「ウィッチ!逃げろ!ここは私が抑えておく!あの大蛇はブラフだよ!! 時間稼ぎのデコイだったんだ!!!」 ウィッチ「ま、まさか!あんなに強かったのに!?」 ドラコ「強さ云々は関係ない。こいつは目的がヤバいんだ。早くしないと、結界が切れる!!」 結界という言葉はコノハナサクヤヒメの結界なのだろうか?詳しくはわからないが、 味方をつれてこなければ今いる3人がかりでも勝利は難しいだろう。確か、自分以外にも何人かはかなりの 力の持ち主がいたとウィッチは思っており、急いで救援を求めにホウキにのり飛び立つ! ???「おっと!そう簡単に…」 素早い動きで魔女の背後を攻撃しようとする人間の形をしている何か。しかし…
[988]小田ジュニアの野望:2010/09/07(火) 18:15:48 ID:J//I0qYo 紫乃「ま、まだなの!!」 カキン!!! ジュニアのショートソードよりも更に刃の短い短剣でその動きを制する紫乃。ツキヨミに乗れない状況の 彼女は普通の女の子に毛の生えた程度しか力はなかったが、再生をつかさどる短剣のお陰で致命的な ダメージは食らわずに済んでいた。 ???「小賢しい…主人公の妹姫め。貴様さえいなければ…!」 紫乃「……お兄ちゃんは…絶対に守るの!」 ツキヨミの風の刃により彼女にとって不利なつばぜり合いは、どちらかに致命的なダメージを与える事無く 痛み分けで終わる。 ツキヨミ「グルルル…」 再びツキヨミは紫乃を背に乗せると再生の力がツキヨミにも行き渡り、戦闘を再開させようとしていた。 〜〜〜
[989]小田ジュニアの野望:2010/09/07(火) 18:16:49 ID:J//I0qYo そして…大蛇の山のような巨大な姿は霧のように、まるで全ては夢であったかのように消え去る。 山勘で走ったはずだが、もう自分でもそれが見えない力により誘導されていることをしっかりと 認識できるレベルまで影響している謎の力により崩壊に巻き込まれることはなかった。 小「春菜姫。終わった…のか?」 いまいち実感のないこの状況にそう聞かずにはいられないジュニア。 春菜姫「…イワナガヒメ様。御無礼をお許しを…ですが、こうして助かった身です。これからどうすれば いいのかお教えください」 ジュニアの問いかけに、自分が所持する欠片に直接聞いてみる春菜姫。因みにジュニアが大蛇から出たとき、 その近くには比較的元気な姿なのはセラヴィだけしかおらず、残りのみんなは力のほとんどを 使い果たし、くたくたになっていた。 それでも首と戦った中では1人も死人がいなかったのは軽い奇跡なのだろうと思う。
[990]小田ジュニアの野望:2010/09/07(火) 18:18:25 ID:J//I0qYo 小「って、えりるは?」 春菜姫の答えを聞く前にそのことに気づき辺りを見回すジュニア。 空中からの戦闘で辺りを見回す余裕のあった数人からえりるがあっさり首を倒したという話は聞いたのだが どこにもいない。探したいのは山々だが、死んではいないというのなら今はもっと他にするべきだと… もしここで他の選択をして何かもっと重要なものを零してしまう事になってはいないかと ジュニアは普段の数倍も臆病になっていた。 そして…イワナガヒメから言葉が…といっても威霊の欠片に吸収された神さまの言葉を直接聴けるのは 春菜姫からだけなのだが…話がされる。 ………
[991]小田ジュニアの野望:2010/09/07(火) 18:19:34 ID:J//I0qYo ……… 春菜姫「……細かいところは今は重要じゃないから省くけど…結果だけいえば…私たちは騙された…みたい。 あの大蛇は、敵がアレだと思わせるために時間稼ぎのために作られたもの。といっても虫食いの力 のかなりの部分は大蛇の中にあったし、もともとの力の部分は間違いなくあの大蛇の中にあった。 でも、本当に恐ろしいのはそういうことでなく、誰かがそれを利用しているという事実。 私たちの本当の敵は虫食いではなくて、それを利用している何か…という事みたい」 恐らく春菜姫が故意に省いたところには今のジュニアには話すべきではないところなのだろう。 事実春菜姫の顔は何かを聞いたことにより蒼白になっており、その顔色と表情だけでイワナガヒメが どういう事になっていたのか…予想できないジュニアではない。 故に深く突っ込まず、これからすべき事を考える… っと、そこに丁度折よく慌てて逃げ帰ってきたウィッチが皆に知らせに戻ってくるのだった。 辺りは既に夜明けの気配。もう時間はほとんど残っていなかった。 〜〜〜 〜〜 〜
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0ch BBS 2007-01-24