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【アリティア】ファイアーモリブレム19【最大の危機】
[259]森崎名無しさん:2010/08/27(金) 21:34:57 ID:??? 早田の反則→ ダイヤJ
[260]森崎名無しさん:2010/08/27(金) 22:34:13 ID:??? 乙でした。 今アリティアチームに必要なのは、ABどちらですかね? A カード運に左右されないステータス B 勝負所で良カードを引くリアルラック
[261]森崎名無しさん:2010/08/27(金) 22:40:17 ID:??? Bじゃね?どんなに強くても必殺出されて負けること結構あるし…
[262]森崎名無しさん:2010/08/28(土) 00:37:18 ID:??? 乙でした〜 Bかなあ、これがないとGM氏も難しいだろうしw
[263]モリブレム ◆lT1/XKcIlo :2010/08/28(土) 12:30:22 ID:??? >>260-262 乙ありがとうございます!このスレの半分は皆様の優しさで出来ておりますので。 ステータス的にはアベルやマルス、シーダなど一流選手とも遜色ないキャラはいるにはいるのですが、 やはり引きによってはあっさりと逆転されてしまうこともありますからね。 特にサンパウロ戦では顕著に表れていたと思います。 マルスが反則で止められたりアベルが相変わらずダイス無双だったりで、 恐らく3チームの中では1番戦いやすかったサンパウロに負けてしまいましたからね… リアルラックを鍛える特訓とかどこかにあれば良いんですがね…w ==================== 早田の反則→ ダイヤJ >K〜J→お咎めなし。 審判「(むっ…?よく見ればあの少女が自分からぶつかっていって 勢いに負けて吹っ飛んだだけではなかったか?)」 思わず笛を吹いてしまったが、早田に全く故意を感じられなかったこともあり 特に注意をすることも無く、ボール権をアカネイアに渡すだけとなった。 早田「す、すまんな姉ちゃん。怪我が無くてよかったぜ」 早田は少し照れが混じったような悪びれた表情でレナを助け起こす。 レナも、ぱっと見粗暴に見える早田が、本気で心配してくれたことを感じ取り微笑む。 レナ「私なら大丈夫です。ただ…」 早田「え?や、やっぱどっか痛むのか?(やっべー…こんな美人さん怪我させちまうなんて…)」 レナ「いいえ、そうではなくて…あなたのドリブルが、その…なんだか鬼気迫るものを感じて」 その言葉を聞き、早田は先ほどまで頭に血が上っていた自分を省みて溜息をついた。 あのままゴール前まで上がっていったら、下手をすれば自分の手で森崎を再起不能に追い詰めたかもしれなかったのだから。
[264]モリブレム ◆lT1/XKcIlo :2010/08/28(土) 12:31:27 ID:??? 早田「……まぁ、な。…森崎はな、俺にとっても大事な仲間なんだ。 だからって訳じゃねぇが…あいつにはいつも強気でいて欲しいっちゅーか… あんな、情けねぇ姿をさらして欲しくねぇっちゅーか…その、なんだ?」 レナ「クスクス…森崎君は、本当に良い仲間に恵まれているのですね。 …早田さん。彼の今の境遇は決して乗り越えられない試練では有りません。 ですから…どうか、見守ってあげてください。彼ならば、きっと大丈夫ですから」 早田「ああ。そうしておくよ。俺もちょっと熱くなりすぎちまってたみてぇだからな。 そんじゅあまぁ、残り時間も少ないが宜しく頼むぜ、美人の姉ちゃん!」 ダダッ! レナ「まぁ…(早田…さんですか。本当に森崎君のことを真っ直ぐに心配しているのね)」 森崎は今、自分の実力に疑問を感じ落ち込んでいる。だが、きっと大丈夫だ。 なぜなら彼のように森崎を心配し、彼の再起を願う人がこんなにもいてくれるのだから。 そしてフリーキックを得たレナたちは、おそらくこれが最後の攻撃に なるであろうと重い、全員が集まり作戦を練っていた。 ジュリアン「ちいっ!あの剃りこみ野郎め!レナさんに何かあったら いったいどうするつもりだったんだ!」 声を荒げて早田のいる方を睨みつけるジュリアン。 いつもならそんな彼を宥めるアベルは犯したミスのショックで完全に沈黙している。 マルス「もう残された時間はロスタイムだけ、か。…何が出来るだろうね、今の僕たちに」 自嘲するかのような渇いた笑いがマルスの口から漏れる。普段の彼からは考えられない光景だ。 それほどまでに、アカネイアのメンバーは打ちのめされていたのだ。 なにより心の柱でもあり、キャプテンでもある森崎があの状態なのだ。 これでまだ心を強く持てと言う方がおかしいのかもしれない。
[265]モリブレム ◆lT1/XKcIlo :2010/08/28(土) 12:32:34 ID:??? シーダ「マルス様…(私が…私が何度もシュートを外したからだわ…私が…全部悪いんだわ…)」 アベル「すみません…私の力不足の所為です。この責任はいかなることをもってしても…」 バーツ「くそっ!くそっ!くそっ!カシムがケガをしてなければよう!」 トムス「……もう、どれだけ足掻いても逆転は出来ない。俺たちは…負けたんだ」 マリク「ははっ…でも、しょうがないんじゃないんですか?相手はサッカーの母国の しかも一流のリーグで戦ってる選手たちなんでしょ? 1年前までサッカーのサの字も知らなかった僕たちじゃ、元から…勝てる要素なんて…無かったんです…よ」 言えば言うほど空しくなってくる。マリクの言葉は最後の方は蚊の泣くような声になっていた。 ミシェラン「ちくしょう…こんなときに森崎はなにやってやがるんだ! 最後の最後まで諦めないんじゃなかったのかよ!? 大将がいの一番に試合をぶんなげちゃあ世話ねぇぜ!」 サムソン「……もはや、全て手遅れだ。我々に残された道は、この運命を…受け入れるほか無い」 絶望に打ちひしがれるアカネイア同盟軍のメンバーたち。 どれだけ劣勢でも必死に応援してくれた観客席からも諦めの溜息が漏れ始めていた。 そして、後方のゴールでは未だに森崎はゴールにもたれかかり放心していた。 森崎「(……まだ、試合は終わらないのか。もう、好きにしてくれ… どうせ俺たちは勝てないんだから…俺が…俺が弱いから…絶対に勝てないんだから……)」 そのとき。ベンチから森崎の耳に矢が突き刺さったかのような大声が届く。 カシム「森崎君の馬鹿ァ!そんな森崎君なんか嫌いだよ!大ッ嫌いだよ!!」 森崎「…? カシ、ム…?」
[266]モリブレム ◆lT1/XKcIlo :2010/08/28(土) 12:33:34 ID:??? マリア「だ、駄目ですってカシムさん!まだ治療は終わってな……」 足に包帯をぐるぐるまきにしたカシムが必死に制止するマリアを振り切る勢いで ベンチから体をなげうって森崎に叫びかける。 カシム「どんなときでも諦めないのが森崎君じゃないの!? どんな相手でも絶対に勝つ!どんな困難でも絶対に切り抜ける! タリスでも、サムフース山でも、ディール要塞でもパレスでも……! 君は!森崎君はどんなに苦しくても乗り越えてきたじゃないかァ!」 森崎「………ぁ」 カシム「だから…立ってよ!戦ってくれよ……!僕の分まで…最後までさァ… 試合が終わるまででいいから、僕が好きな森崎君のままでいてくれよォ〜〜!!」 ピクッ 森崎「…………」 マリア「カシムさん……」 リンダ「そ、そうよ…森崎君!カシムの言う通りだわ!あなたにそんな 情けない顔は似合わない!カダインであのガーネフに立ち向かった気迫はどこに閉まったのよ!」 ミネルバ「顔を上げろ森崎有三!貴様は指揮官として…最後まで皆を導く義務がある! それを放棄するならば、今すぐこのグラウンドから去るがいい!」 このアカネイア同盟軍に、貴様のような腰抜けなど必要ないぞ!」 ドーガ「その通りだ!いつまでぐちぐちめそめそしてるんだ! お前一人で何もかも背負おうとしてんじゃない!そんな小さな体一つで…何が背負えるというのだ!」 グッ……
[267]モリブレム ◆lT1/XKcIlo :2010/08/28(土) 12:35:06 ID:??? 指先に、熱が戻ってくる。冷え切った体が熱く滾ってくる。 光を失いかけた森崎の瞳に少しずつだが色が戻ってくる。 そして次の瞬間。観客席から大波のような完成が湧き上がる。 ドワアアアアアアアアアアアアアアアアッ!! 観客「しっかりしろアカネイア同盟軍〜〜!!俺たちがついてるぞ〜〜!!」 「まだいける!まだいけるって!すっごいシュートをまた俺たちに見せてくれよ!」 「私たちは最後まで応援していますから!だから、みんな…がんばって〜〜!!」 アカネイア! アカネイア! アカネイア! アカネイア! アカネイア! アカネイア! アカネイア! アカネイア! アンナ「こ…これはどうしたことなのでしょうか。すでに残る時間は 後半ロスタイムのみ。点差は2点…すでに敗北必至のアカネイアに 会場全体が…アリティアの民たちが…いえ、他の国からも応援に来てくれているであろう アカネイア大陸中の人間が……アカネイアにエールを送っています!!」 ニーナ「これまで、彼らのプレーに勇気付けられた人たちは計り知れないということですね… なんという…美しい光景なのでしょう。サッカーとは、こんなにも… 人の心を惹きつけてやまない……素晴らしい競技なのですね」 モロドフ「(森崎殿…お主はまだ『敗北』を知らない。もちろんこれまでの人生で 負けのない人生を送ってきたものなどいようはずもない。 だが、かねてよりリセットを多用してきたお主は… 大事な時期に、負けから学ぶということを全く知らずに生きてきていた… いま、ここでどうか学び取って欲しい。将来の全日本を強くするために… この貴重な圧倒的な敗北を……どうか糧にしていって欲しい……ですな)」 アカネイア! アカネイア! アカネイア! アカネイア! アカネイア! アカネイア! アカネイア! アカネイア!
[268]モリブレム ◆lT1/XKcIlo :2010/08/28(土) 12:36:21 ID:??? ロリマー「むー。これじゃあ僕たちすっかり悪役だよぉ…」 松山「仕方ないさ。ここは相手のホームグラウンドなんだしな。 でも…少し羨ましいな。これだけ応援してくれる人がいるなんて」 リッキー「だよなァ…なんだかやりにくいぜ」 ディーン「ふん…だが、試合を捨てて不貞腐れてしまうよりマシではないか? 奴ら、実力だけならば十分プレミアリーグの連中とも渡り合えていたしな」 カルツ「違いねぇ。ワシはもっと…あいつらと勝負してみたい。 あの王子にはこてんぱんにされちまったからな…最後くらい競り勝っておきたいぜよ」 早田「そうと決まれば俺達のやることはただ一つだ。な?」 パオラ「ええ。試合終了のそのときまで…全力で彼らを迎え撃つ…ですね?」 ミディア「私…今日の試合を体験して、サッカーの魅力が分かった気がする。 アストリアとも、いつかこうして一緒にボールを蹴ってみたいな…」 アリティアの春の空に、アカネイアの大応援の声が賛美歌のように響き渡る。 そして、その声たちに導かれるかのように森崎は立ち上がり、フリーキックの位置まで歩いていく。 ザッ…ザッ…ザッ… 森崎「(こんなこと…今までなかった)」 ザッ…ザッ…ザッ…
[269]モリブレム ◆lT1/XKcIlo :2010/08/28(土) 12:38:39 ID:??? 森崎「(下手なプレーをすれば、いつも馬鹿にされて、罵られるだけだと思っていた。 だから、俺は上手くなりたかったし…どんな手を使ってでも強くなろうと思った。 点を取られなければ馬鹿にはされない。悪口を言われない。みんな、俺を誉めてくれる、必要としてくれる だけど…いつも俺は嫉妬と企みが渦巻く中心の中にいた。心が休まる瞬間なんて…無かったな)」 マリク「森崎…!」 アベル「…森崎」 ジュリアン「森崎!!」 ミシェラン「森崎〜!」 トムス「森崎殿」 シーダ「森崎君!」 バーツ「森崎ィ!」 レナ「森崎君…」 サムソン「…森崎殿」 マルス「森崎…指示を出してくれ。やはり僕は指揮官にはあまり向いていないみたいだから」 はにかむマルスにボールを手渡され、森崎は小さく笑い返す。 馬鹿が付くほどのお人よしたち。今まで彼が共に過ごしたメンバーたちでは考えられないほど、 自分のことを考えてくれる。自分と共に戦おうとしてくれる。 この心を、体を振るわせる大きな声援に応えないわけにはいかない。 一人のサッカー選手として、期待してくれる観客に応えないわけにはいかないだろう? 森崎「…よし、みんなきけ!」
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0ch BBS 2007-01-24