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【宿命ありき】ファイアーモリブレム20【森崎VS日向】
[368]モリブレム ◆lT1/XKcIlo :2010/09/19(日) 21:38:44 ID:??? ・アカネイア同盟軍(オーソドックス/4-3-3/指揮レベル9+(ヤケクソ魂+2)) ☆ララベルの占い『全員消費ガッツ3/4』 Jシーダ 780/780 +16 マルス(5) Iマルス 680/680 +21 シーダ(5)森崎(3)マリク(1)アベル(1) Hカシム 620/620 +14 森崎(3)バーツ(1) ※治りかけ(-1) Gミネルバ 540/540 +14 マリア(3) Fジュリアン 520/520 +15 森崎(1)レナ(3) Eアベル 680/680 +16 森崎(2)マルス(1)ドーガ(1)バーツ(1) Dマリク 600/600 +13 マルス(1)リンダ(1) Cミシェラン 560/560 +13 トムス(1)ドーガ(1) Bサムソン 480/480 +11 Aトムス 540/540 +13 ドーガ(1)ミシェラン(1) @森崎 560/560 +21 マルス(3)カシム(3)アベル(2)ジュリアン(1)リンダ(1) ============ Kドーガ 560/560 +14 アベル(1)トムス(1)ミシェラン(1) Lバーツ 680/680 +13 アベル(1)カシム(1) Mレナ 220/340 +14 ジュリアン(3) Nマリア 340/340 +14 ミネルバ(3) Oリンダ 460/460 +13 マリク(1)森崎(1) ============ J−H−F Jシーダ Hカシム Fジュリアン −−−−− E−I−G Eアベル Iマルス Gミネルバ −−−−− A−C−B Aトムス Cミシェラン Bサムソン −−D−− Dマリク −−@−− @森崎 以上のメンバーで出撃します。
[369]モリブレム ◆lT1/XKcIlo :2010/09/19(日) 21:46:24 ID:??? 〜ヒューガー〜 ビクトリーノ「お、おいミスギ!本気なのか?」 三杉「もう一度言う。あのアベルという選手は僕に任せてくれないか? ビクトリーノ。彼をオススメ選手と紹介してくれた君には悪いが 僕は彼のような、フィールド上で落ち込み、やる気のないプレーをする選手を許して置けない」 ビクトリーノ「…ッ!」 そのころヒューガーの控え室では三杉が物怖じしない表情で自分の意志を皆に伝えていた。 サンパウロ戦、マンチェスター戦と続けて、同じ中盤の選手であるアベルの動きを見ていた三杉。 彼がシュートを撃つも結果を残せず落ち込むたびに、三杉は苛立ちを隠せないでいたのだ。 三杉「(あれだけ優れた身体能力を持ちながら、なんて贅沢で愚かな態度を取りつづけるんだ)」 三杉は幼いころから重度の心臓病を患っている。中学生のころに、善意ある者たちの寄付活動の末 ある程度の手術費用を得ることができた。さらに片桐財閥の大きなバックアップもあり、 困難な手術を受けることができ、こうしてまたフィールドに帰ってくることができたのだ。 だが、神のような医療技術を持つ医者の手術を受けたにもかかわらず、未だに彼の身体は完治はしていない。 まるで、身体を患っていることこそが彼の運命であるかのように。 三杉「(無理をせず体力を温存することを心がければ、こうして連戦にも耐えられる身体を得ることができた。 だけど…やはり健康な身体に憧れずにはいられない。五体満足なくせにタイマンなプレイを続ける彼を… 僕は黙って見ておくことはできない)」 三杉のコンプレックスから来る私怨にも近いアベルへのマーク宣言。 日向はこれには特に興味を示さず、反対をすることは無かった。
[370]モリブレム ◆lT1/XKcIlo :2010/09/19(日) 21:47:31 ID:??? 日向「フン、まぁお前の好きにすればいい。俺の獲物はあくまでも森崎だけだ。 この試合で奴を絶望の淵に叩き落し、二度とキャプテンに立候補しようと思わなくなるほど徹底的に潰してやる。 ……じゃあ、あの緑色は三杉に任せるとして、だ。前回に引き続き、俺に積極的にボールを集めろ」 ビクトリーノ「…ああ。俺が前衛で指揮をとるから、ダ・シルバも俺のフォローを頼む」 ダ・シルバ「おう!精一杯頑張るぜ!」 若島津「(いよいよ念願の森崎との直接対決だ。この試合でようやく判別できる。 俺が本当に森崎を越える力を得ることができたのかを…)」 若島津は一人静かに目を瞑り、精神を集中させていた。 すでに身体の半分を機械で改造されているにもかかわらず、この習性はかかせない。 若島津は決めていた。この試合で森崎を越えたと自覚できたら、彼に自分の秘密を密かに伝えることを。 若島津「(…ふっ。もしも森崎が俺の体の真実を知ったらどんな顔をしてどんなことを言うだろうな。 そんな機械の身体のおかげで俺を超えて満足なのかとでも言うのだろうか?)」 近頃すっかりメンテナンスが滞っていない胸に手を当てて若島津は考える。 リミットエンジン『牙竜』の動きは特に問題は無いようだ。 若島津「(日向さんの期待に応えるため、家族の柵から解き放たれるため、 俺は進んでこの身体を手に入れたはずだ。今更何を後悔できようか)」 静かに瞑想を続ける若島津の心のもやはまだ晴れない。 日向への忠誠心、自分の命をヒューガーの管理で縛られている現実が彼を迷わせているのだろうか。 若島津「(…もういい。これ以上考えるのはよそう。迷うのは試合が終わってからだ)」 若島津は目を開けると、キーパーグローブをもう一度しっかりと嵌め直し、ミーティングの輪へと戻った。
[371]モリブレム ◆lT1/XKcIlo :2010/09/19(日) 21:48:31 ID:??? 日向「…よし、みんな準備ができたみたいだな。フォーメーションはサンパウロ戦と同じ。 右サイドをナバール、中央及び左サイドをビクトリーノが切り開き、俺にボールを集める。 守りの方は初めから期待はしていない。気楽に守れ。そして若島津に任せておけ」 ジェイク「お、おう…」 ベック「わ、わかったんだな〜」 バヌトゥ「(この3日間、非常に息の詰まる生活だったのう。この少年は確かに 周りを引っ張り先導する力を持っておる。しかし…この老体には少し堪えるのう……)」 ジェイガン「若島津殿。空中戦に競り合うときなど指示をお願いしますぞ。 そなたをフォローするくらいは、この老骨でも役に立つはずでしょう」 若島津「皆さんの力には何度も助けられていますよ。こちらこそよろしくお願いします」 日向「くっくっく…この試合を最終戦にとっておいてくれたことを本当に感謝しないとな? なァ監督代理のモロドフさんよぉ。最後に監督として何か言うことはないか?」 形だけとは言え、日向はここまで自分たちを指揮してくれたモロドフを立てて前に促す。 モロドフ「……サッカーに関しては素人のわしの言葉を、よくここまで聞いてくれた。 このヒューガーというチームをここまで率いることができて非常に充実した3日間でしたぞ」 そしてモロドフは口元に立派に蓄えられた白い髭を擦りながら続ける。 モロドフ「アカネイアの選手はわしが仕えるアリティアの王子はじめ同朋の者たちがたくさんいる。 しかし、遠慮することはない。お主たちの持てる力全てを使い、必ず勝利をもたらすのじゃ」 これまでどおり特に作戦を提示するわけでもなく、モロドフはヒューガーのメンバーに励ますような言葉をかける。
[372]モリブレム ◆lT1/XKcIlo :2010/09/19(日) 21:49:57 ID:??? モロドフ「最後に……どうか怪我だけはしないようにな。聞けばお主たちは 将来を期待されている選手。こんな野試合で選手生命を無駄にすることだけはせぬようにな」 三杉「(一昨日からもそうだが、この方は異様なほどに僕たちの身体を気遣ってくれている。 まぁ、一国の伯爵ほどの身分の方ならば納得はいくが…どうも気になるな)」 三杉は初めのころ、モロドフのことを信用できないでいた。ヒューガーの監督代理となったのも アカネイアへヒューガーの情報を流すスパイなのではないかと疑ったほどである。 しかし、サッカーの作戦の提示は一言もしないかわりに身体のケアだけは徹底して行わせた。 試合前の適切なストレッチや試合後のアイシング、緊急時のテーピングなど 医大付属の高校へ進学した三杉が思わず唸ってしまうほど、モロドフは自分たちの健康を案じてくれた。 モロドフ「(恩に報いる…といのはらしくないが、なんとかあの方を優勝監督として胴上げしてみたいな)」 日向「よーし、いくぞみんな!ヒューガーのサッカーは絶対に負けないサッカーだ!」 一同「「「「「「「「「「「「「「「おう!!!!」」」」」」」」」」」」」」」 こうしてモロドフ監督代理の言葉で一層気を引き締めたヒューガーは、ミーティングを終えてフィールドへと向かったのだった。
[373]モリブレム ◆lT1/XKcIlo :2010/09/19(日) 21:51:14 ID:??? アンナ「アリティア国の皆さまお待たせしました!いよいよこのアリティアカップも最後の試合となりました。 アカネイア同盟軍盟主マルス王子が所属している、アリティア騎士団指揮官森崎君が率いるアカネイア! それを待ち受けるのは、その圧倒的攻撃力で先日サンパウロを撃破したヒューガー! キャプテンである日向君は、森崎君とは同郷の知人かつライバルというまさに因縁の対決! 果たしてどちらのチームが栄光を掴み取ることができるのか! ここまで稚拙ながら実況を担当してきました『秘密の店』のオーナーことアンナが 試合終了のホイッスルが鳴り響くまで、誠心誠意実況しつづけたいと思います!どうぞよろしくね〜♪」 ニーナ「一つのボールをフィールド上の22人が、己の信念をかけて一生懸命に奪い合う…… この3日間、私はサッカーという競技の素晴らしさ、そして儚さを見てきました。 今ここに宣言したいと思います。ドルーア帝国の野望を阻止し、この大陸に真の平和が取り戻されたその時… 私はこのアカネイアにサッカーを広めてみせます。 今までアカネイアに足りなかったもの。国や身分、人種や性別の壁すらも取り壊す この素晴らしき『スポーツ』こそ、この大陸に足りなかった、必要なものだと発見たのですから!」 ワアアアアアアアァァァァァアアアッ!! 観客「サッカー最高!サッカー愛してる〜〜〜!!」「俺、この試合が終わったら武器屋じゃなくてサッカー屋を開店するぞ!」 「これはこのアカネイア史においての貴重な分岐点ですぞ…」「アカネイア!最後の試合くらいスカッと勝ってくれよ〜〜!!」 会場一体がサッカーの熱に揺れて、大きく湧き上がる。そしてその歓声に押されるように 二つのチームの選手たちがフィールド上へと入ってくる。 ザッ… コイントスを行うため、森崎はセンターサークルで待つ審判のもとへと向かう。 すでにそこにはヒューガーのキャプテン、日向が不敵な笑みを浮かべ、腕を組んで立っていた。
[374]モリブレム ◆lT1/XKcIlo :2010/09/19(日) 21:52:29 ID:??? 日向「よう森崎。昨日は良く眠れたか?落ち込みすぎて試合放棄するんじゃないかと心配したぞ。 まァ、無事でなによりだ。アカネイアカップでの借りを返すと同時に…お前にトドメをさしにきたぜ」 そう言い放つと日向は森崎に右手を差し出す。傍から見れば、ライバル同士の対決前の相手を称える握手だ。 だが、先ほどの口ぶりから見てどう考えても日向が好意を向けているとは思えなかった。 この試合を最後に、お前は二度と俺に逆らうことができない。そんな森崎に送るせめてもの手向けの握手のようにも思えた。 森崎「(……舐めやがって。だが、下手に動いても奴の『リセット』の力で無効化されてしまう。 奴を見返すには結局この試合で日向に、そしてこのチームに勝つしかないんだ)」 以前全力で日向を殴り飛ばし、彼を再起不能に陥らせたものの、 リセットの力で自分のパンチを無かったことにされたことを思い返しながら森崎は―― ☆どうしますか? A普通に握手。しかし日向を鋭く睨みつける B普通に握手。しかいこちらは全力の笑顔で互いの健闘を願う C握手はしない。無視をしてコイントスを待つ D日向の差し出された手を払って敵意を剥き出しにして挑発する Eここだ!ここで握手による未来予知だ! 2票集まった時点で確定です。メール欄を空白にしてIDを表示して投票してください。
[375]森崎名無しさん:2010/09/19(日) 21:56:01 ID:fFs/EnKA B 一貫性を保つ(アカネイアカップ最後のあれ) +おそらく日向にとって最大の挑発。
[376]森崎名無しさん:2010/09/19(日) 22:00:18 ID:DgJVKbc+ B 認めよう、現状こっちは格下だい。 だけど窮鼠は猫を噛むんだぜ!
[377]モリブレム ◆lT1/XKcIlo :2010/09/19(日) 22:39:13 ID:??? 訂正とお詫び。 372のモロドフの最後の台詞は三杉のものです。 他にも誤字がかなり目立っておりますが、どうかご容赦ください… =============== >B普通に握手。しかしこちらは全力の笑顔で互いの健闘を願う ガシッ! 森崎「忠告ありがとう。だけど、俺たちも負けないよ。 今日はお互い、いいゲームができるよう頑張ろう!(ニコッ)」 森崎は自分ができる最大級の笑顔で、日向の握手を受けた。 彼の顔からは日向の挑発に心乱されるような様子は微塵も感じられなかった。 三杉「(……君は本当にあの森崎なのか?松山も言っていたが、ここまで人は変わるものなのか?)」 若島津「(…もしも俺が森崎の立場だったらどう反応していただろうか。 俺はあいつのようにあそこまで笑顔になれるだろうか?いや…無理だろうな)」 かつての森崎を知っているものたちからすれば、彼の反応はとても信じがたいものであった。 内にはドロドロとした感情を隠しているだろう、きっと何か策を興じる前フリに過ぎないだろうと予想する。 しかし、このアカネイア大陸に来て森崎は確かに変わったのだ。 多くの出会いと別れを経験し、心から信頼しあうことができる仲間の尊さに気づいた森崎は 恐怖や圧力による心の制圧など何の意味もなさないことなのだと少しずつ考えるようになっていた。 森崎「(…以前の俺だったらぶち切れて文句の一つ二つ三つ四つ言い返してたんだろうな。 でも……今は不思議と心が穏やかだ。なんなんだろうなこの気持ち……)」 そんなことを思いながら、森崎の友好的な態度に対して非常に不満げな顔の日向にもう一度笑顔を返す。 日向「……ちっ。どうやら本格的にお前はふぬけてしまったらしいな。 森崎よ。2年前、俺たちがどうして世界Jrユースに優勝できたと思う?」
[378]モリブレム ◆lT1/XKcIlo :2010/09/19(日) 22:40:49 ID:??? 森崎「それは…俺たちが世界一強いチームだったからだろう?」 日向「ああ、その通りだ。そしてその世界一強いチームを作る要因となったのはなんだと思う?」 森崎「……どういうことだ?」 日向「お前や俺がチーム内で権力を求め奪い合う。その結果、全日本Jrユースには競争心が生まれ、育まれた。 世界レベルのサッカーには程遠かった俺たちがあの短期間でアレだけ強くなったのは…俺たちが決して馴れ合うことが無かったからだ」 森崎「(…そういうことか。日向、お前は……)」 ここではじめて森崎は気がついた。日向がどうして馴れ合いやチームワークを嫌っているのかを。 彼は自分が所属するチーム、全日本というチームをより強いチームにしたかったのだ。 全日本を強くする要員はチーム内の激しい競争によるもの。そして仲間を思いやったりチームワークに徹することは 成長の妨げにしかならない。世界のサッカーについていくには甘さや優しさを捨てるしかないと。日向はそう言っているのだ。 日向「テメェの腑抜けた根性には心底幻滅したぜ。もしテメェに少しでも 俺に反発する気骨が残っているなら、俺の舎弟として徹底的に鍛えなおしてやるつもりだったが… もう終わりだ、森崎有三。テメェはもう全日本には必要がない存在だ。ここで俺が引導を渡してやるよ」 そう言うと日向は森崎から手を離し背を向けた。森崎はその背中がどこか寂しそうに思えた。 森崎「(日向。お目の考えはわかる。お前の言っていることはある意味では正しいのかもしれない。 でも、お前は知らないんだ。馴れ合うことと、チームワークを尊重することは別の事だって。 この試合でアイツに分からせてやらないといけない。俺がこの手で選んだ仲間を信じるサッカーで勝つことで。 全日本を強くさせたいという気持ちは同じだ。ならば、尚更俺はここで倒れるわけには…負けるわけにはいかない!)」 決して相容れることのない思想の違い。どちらが正しいのかを証明するには、勝利を収めるしかない。 森崎は、一層勝利への決意を固めると、コイントスを迎えるのだった。
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0ch BBS 2007-01-24