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【井の中の虎】幻想のポイズン41【幻想を知らず】
[109]幻想のポイズン ◆0RbUzIT0To :2010/09/15(水) 00:27:54 ID:??? 自信満々に言い放つ早苗に一瞬、反町は狼狽しつつも……。 それでも平静を装いながら、一体どうして早苗にキャプテンを目指すのかと再度問いかける。 すると、これにまた早苗は笑みを浮かべながら返答。 信仰を集めるため――力強くそう呟きながら、早苗は更に説明を加えていく。 早苗「目立ち、活躍し、声援を受ける――それが私や、神奈子様や諏訪子様の力になるのです。 キャプテンとなれば、その声援の大きさや目立つ頻度も当然増えます。 守矢の風祝として、私はキャプテンにならなければならないんですよ」 反町(そうか……そういえば、穣子や静葉さんも似たような事言ってたなぁ……) 神である神奈子や諏訪子、そして秋姉妹にとって、信仰というのは自己を維持する為の生命の――力の源。 穣子や静葉も、サッカーを通じてより幻想郷の者達から信仰を集めたいのだと反町に以前話しており。 それを考えれば、神奈子や諏訪子に仕える存在である早苗が。 神である神奈子達の為に信仰を集める為奮闘をする……というのも、わかる話である。 早苗「それに、私は霊夢さんに勝ちたいんです」 反町「霊夢さんに?」 早苗「ええ……弾幕ごっこでは殆ど負けばかりですけど、サッカーでは負けたくないんです。 だから、霊夢さんとのキャプテン争いにも負けないつもりですよ」 何より、早苗は霊夢に対して強いライバル心を抱いていたのである。 同じ神に仕える存在でありながら、その性格も容姿もサッカーにおける役職もまるで違う二人。 以前までは早苗は霊夢に一歩も二歩も劣るキーパーでしかなく……。 しかし、ようやく早苗は霊夢に対して完全に勝てるとは言えずとも対抗が出来るだけの力を得る事が出来た。 その霊夢とキャプテン争いで渡り合い、競り勝ってみせる……と、早苗は一人いきまくのであるが……。
[110]幻想のポイズン ◆0RbUzIT0To :2010/09/15(水) 00:29:06 ID:??? 反町(チームメイト同士がいがみ合う……って事には、ならないのかなぁ、これ……。 でも……早苗さんのやる気を殺ぐのは、やっぱり悪いよなぁ。 いいように考えれば、ライバル心……対抗心を燃やしているって事なんだし。 それは自己の成長の為には、不可欠なことだし……) 早苗「そういうわけですから……もし、反町君がキャプテンを目指すとしても、私は一歩も引くつもりはありませんので」 反町「! ……はい、わかりました」 どれだけお互い愛し合っていようと、譲れない部分というものがある。 反町と早苗にとって、それはやはりサッカーのことなのだろう。 先ほどの緩みきった表情から一転して真剣な眼差しをした早苗は反町にそうキッパリ告げ……。 反町はそれを受けながら、しっかりと頷いて理解を示した。 早苗「……まあ、お互い、恨みっこなしでいきましょうね。 もしも私がキャプテンになれなくても……その時はちゃんと指示を聞きますから」 最後にそう締めくくって、早苗は笑みを見せると……ふと空を見上げる。 つられるようにして反町も空を見上げると、そこには既に太陽が存在しておらず。 辺りは既に夕焼けで真っ赤に染まり始めていた。 そろそろ別れの時が近づいてきたのだと悟ると、反町は少しだけバツの悪そうな顔をしながら鳥居のところまで戻り。 早苗も反町を見送りにその後に続いてゆく。 反町「それじゃあ……次に会う時は、合宿で、ですね」 早苗「はい。 あの、本当に送っていかなくて大丈夫ですか?」 反町「はい、大丈夫です。 俺も自衛の手段は持ってますし……」 もしも誰かに見られたら大変だし、と内心呟きながら反町は自転車に跨ると早苗に一礼をして守矢神社を後にする。 ある意味、反町のこれからの道をいろんな意味で変えてしまったこの神社。 再び反町がここにやってくる事はあるのだろうかと思いながら……。 名実共に奇跡の風祝となった早苗は、反町の後姿を見えなくなるまで見守り続けるのだった。 早苗(出会った頃は、こんな事になるとは思ってませんでした……。 でも、これは現実なんですね……反町君。 あなたの体温が……まだ、私の肩に残ってます……)
[111]幻想のポイズン ◆0RbUzIT0To :2010/09/15(水) 00:30:06 ID:??? シャーッ!! 反町(うーん、やっぱり下りは上りに比べて楽だなぁ。 道はデコボコしててやっぱり走りにくいけど) 一方その頃、反町は自転車で軽快に妖怪の山を下山している最中であった。 上りに比べれば若干楽だと思いつつ、それでも体力は使うなと四苦八苦し……。 そんな中、不意に反町は先ほど早苗と話し合った内容について思い返す。 反町(キャプテン、か……。 全幻想郷のキャプテン……誰がなるのが一番いいんだろう?) 勿論、人望や実績などから鑑みて最良と判断された者がキャプテンとなる事は違いない。 魔理沙や霊夢、そして早苗――キャプテンになると思われる者達の顔ぶれから見ても、それは明らかである。 だが……と、反町は……ほんの少しだけ、それで本当に"自分は"いいのだろうか?と考えてみる。 反町(魔理沙さんや霊夢さん、早苗さんの指示に従う……従って、戦う……。 ただ命令されるままに……それで、俺はいいのか? 俺は……どうしたいんだろう……?) 東邦学園時代は言いたい事も言えなかった為、ただひたすら周囲の人間の命令通りに生きてきた反町。 だが、この幻想郷に来て、オータムスカイズのキャプテンに就任をして……。 反町は徐々に、言いたい事を言えるようにと成長を遂げてきた。 その成長の証のようなものが、先ほどの早苗の告白にしっかりと受けた事であろう。 反町(早苗さんは、俺がキャプテンに立候補をするのが前提、みたいな話をしていた。 ……そう見えるのかな? 俺が、全幻想郷のキャプテンになる……立候補をするように、したいように……) 考え事をしながらも、車輪は回り自宅への距離も徐々に近づいてゆく。 その道中、反町はこの疑問に対する答えを終ぞ見つけることは出来なかったのだが……。
[112]幻想のポイズン ◆0RbUzIT0To :2010/09/15(水) 00:31:36 ID:??? 先着1名様で、 チャンピオン○ード→!card= !とcardの間のスペースを消してコピペして下さい。 マークによって下記の表に従い分岐します。 クラブ→あっ、野生のポケモンが飛び出してきた! それ以外→無事に自宅にたどり着けたぞ! JOKER→西尾「キャプテンなら俺に任せておけ!」 新外伝、「幻想の老け顔」はじまります!
[113]森崎名無しさん:2010/09/15(水) 00:31:53 ID:??? チャンピオン○ード→ ハートQ =
[114]森崎名無しさん:2010/09/15(水) 00:34:58 ID:??? JOKERだったら佐川さんお払い箱ですかw
[115]幻想のポイズン ◆0RbUzIT0To :2010/09/15(水) 01:04:37 ID:??? >チャンピオン○ード→ ハートQ =無事に自宅にたどり着けたぞ! ================================================================== 考え事をしながらも、ハンドルを握る手は自然と帰り道を指し。 反町はこうして何事も無く、無事に自宅へと帰りつく事が出来たのだった。 反町「ただいまー」 妹紅「おかえり! ちょっと遅かったね、心配したんだよ!!」 自転車を脇に止め、玄関の戸をあけて中に入ると……。 反町を出迎えたのは、妹紅の大声とそれに連なって居間から聞こえてくる「おかえり」の声。 反町はそれらに応えつつ、手を洗って居間へと向かい……既に夕食の支度が出来ているのを見ながら自身の席へと着席する。 自分を待っていてくれた事に感謝しつつ手を合わせて「いただきます」をし。 反町は疲れた体をいち早く癒す為にと、ご飯をかきこみはじめるのだが……。 穣子「……んんんん?」 反町「ん……な、なんだよ?」 そんな反町の隣に座っていた穣子は、何やら怪訝な顔をしながら反町に視線を送り……。 間近まで顔を寄せてから、反町の顔をまじまじと見つめ始める。 当然、そんな間近で穣子のドアップの顔をみせられた反町は狼狽をするのだが……。 穣子はそんなことなどお構いなしとばかりにたっぷり十秒程見た後、首を捻って何やら考え事をし始める。 反町「ど、どうかしたのか、穣子?」 穣子「んにゃ……んにゃ、なんでもないわよ」 一体何事かと思いながら反町が問いかけるも、穣子は思案顔のまま首を振ってなんでもないと言い……。 とにもかくにも、こうして夕食の時間は過ぎ去り、反町は自室へと戻っていくのだった。
[116]幻想のポイズン ◆0RbUzIT0To :2010/09/15(水) 01:05:37 ID:??? ジャー カチャカチャカチャ…… 穣子「んー……」 リグル「どしたのさー、穣子。 なんだかちょっとおかしいよ?」 妹紅「何か悩み事!? よーし、それなら何でもいってよ! 私が相談に乗るからさ!!」 一方、反町が自室に戻っていた頃、穣子はいつものように後片付けをし……。 そんな穣子の様子が気になったのか、リグルに妹紅といった二人は穣子に一体どうしたのかと問いかける。 明日に試合を控えた身で、何か悩みがあるというのならば早めに解決をした方がいい。 そう判断をしてのリグルたちの問いだったが……穣子は首を振って大丈夫だと言いつつ、皿洗いを一旦止め。 手を拭ってから、顎に手を当ててやはり思案するような顔つきをしつつ口を開く。 穣子「なーんかさ……さっきの反町、様子が変じゃなかった?」 妹紅「変? 何が?」 リグル「んー……そうだなぁ。 変っていえば……ちょっと、時々にまにま笑ってて気持ち悪かったかも」 妹紅「え、そうだっけ?」 穣子「でしょ? なーんかおっかしいのよねぇ……?」 エア・リーディングが苦手である妹紅はさておき、どことなく反町の様子がおかしな事に気づいた二人は。 顔を向け合わせながら、一体反町はどうしたのだろうかと首を傾げあう。 穣子「いっつもなら、私があんな風に顔を向け合わせたら真っ赤になってワタワタしやがんのに、それすらもしない」 妹紅「そうなの?」 リグル「妹紅……もういいよ、無理に会話に入ろうとしなくていいから……」 穣子「……なーんか、臭うわね」 妹紅「わ、私はこいてないよ!?」 穣子「あんたは黙ってなさいよ、もう!!」 散歩に行く前と行った後、その前後で雰囲気がまるっきり変わったかのように見える反町。 そんな反町に対し、穣子とリグルは果たして一体反町に何があったのだろうかと思い……。 妹紅は穣子とリグルは観察眼があるんだなぁ、と見直していた。もう駄目だこの蓬莱人。
[117]幻想のポイズン ◆0RbUzIT0To :2010/09/15(水) 01:06:38 ID:??? 一方、自室にいた反町は穣子たちが鋭い勘を発動させて自分の変化に気づきかけていたとは露知らず。 布団の上に座しながら、さて、これからどうしようかと頭を悩ませていた。 反町「うーん、さて、これが合宿前、最後から二番目の夜だな! ……午後にオータムドライブを打ったせいで結構疲れてるけど、これからどうしよう? 明日は……いよいよ、全日本Jrユースとの練習試合だ。 午前に試合があるらしいから、万全を期すなら早めに寝た方がいいけど……。 ……そんな必要、無いか? うーん……?」 A.このまま寝る(ガッツ回復大) B.明日の朝一人で練習(ガッツ回復大・朝の練習でガッツ減少) C.明日の朝誰かを誘って練習(ガッツ回復大・朝の練習でガッツ減少) D.誰かと会話する(ガッツ回復中) E.サモナイト石を使う(????) F.カップ酒を飲む(????) G.ポケモン図鑑を調べてみる(どんなポケモンがいるのかチェックや!) 先に3票入った選択肢で続行します。 age進行でお願いします。sageではカウント出来ません。 ※反町の現在のガッツ 530/880
[118]森崎名無しさん:2010/09/15(水) 01:07:53 ID:7erloYFI A
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0ch BBS 2007-01-24