※人気投票開催中※
01/17(日)00:00-01/30(土)23:59
第二回鈴仙奮闘記キャラ人気投票
※新板できました※
ダイス創作物語板
ブログ
現行スレ
投票
最新20
板
1-
前
次
新
レス
【井の中の虎】幻想のポイズン41【幻想を知らず】
[674]森崎名無しさん:2010/09/25(土) 19:43:25 ID:??? 三杉さんの不満はたまりそうだな、挑発無しだと
[675]幻想のポイズン ◆0RbUzIT0To :2010/09/25(土) 23:43:28 ID:??? >K.「よし、早く自陣に戻ろう」 特に何も言わない。攻撃陣と一緒に自陣に戻る ============================================================================== 反町(今のオレが何か言っても……向こうにとっては、嫌味や挑発にしか聞こえないだろうな……) そう判断をした反町は、特に全日本のメンバー達に声をかけるという事なく。 得点に沸き立つ攻撃陣を集めると、一同を促して自陣へと戻り始めた。 これに一同は割りとあっさりした反町の態度に少しだけ首を捻るも……。 それでも、静葉は今度は反町が挑発をしなかった事に対して安堵をしつつ。 反町の後に続き、そそくさと戻ってゆくのだが……。 日向「………………」 反町(日向……) その際、不意に反町達は全日本陣地へと戻ってきていた日向や来生、FW陣とすれ違い。 反町は無言を貫く日向を物珍しげな顔をしながらしばらく眺めていたのだが……。 特に何を言うでもなく、そのまますれ違って自陣へと戻る。 来生(あーあ、駄目だなこりゃ……全然ボールが来ないし若林さんもゴールを守れてないし。 俺がいくら点を取ったって、これじゃ勝てる確率の方が低いぜ) リグル(……なんだかこの天然パーマ、全然反町のシュートを見ても落ち込んでないなぁ) 因みに、来生はやっぱり来生だった。
[676]幻想のポイズン ◆0RbUzIT0To :2010/09/25(土) 23:44:34 ID:??? にとり「かぱぱ! よーくやったね、反町! こんな早い時間帯に2点差に出来るなんてさ」 チルノ「んな事より全然こっちにボールが飛んでこないのが問題よ! あいつらもうちょっとやる気出しなさいよね!」 妖精1「……確かに、折角出番きそうだったのに、秋のお姉ちゃんがパスカットしちゃうし……」 反町「うん……まあ、この後もあまり攻撃される機会は少ないかもしれないけど……。 だからって油断したりしないようにな? いつでも万全の態勢でいてくれ」 反町が自陣へと戻ると、DF陣もまた反町のゴールを祝福するのだが……。 しかし、前半ももう半分になろうかという時間帯となっても、まだ出番が無いという事に。 DF陣はいささか退屈を覚えているらしく、完全にだらけきっている。 そんなDF陣に反町はそれでも緊張の糸は常に張っておくようにと注意し……。 静葉「ところで一樹君、一旦ゲームは止まったけれど特にメンバーの変更などは無いかしら? まだまだ誰も疲れてないみたいだけど……」 反町(俺も静葉さんも結構動いたとはいえ、それも知れてるからなぁ……。 さて、どうしよう? メンバーチェンジは必要かな?) A.このまま試合再開 B.フォーメーションチェンジ C.ポジションチェンジ D.メンバーチェンジ(あと6人まで) E.その他 自由投票枠 先に3票入った選択肢で続行します。 age進行でお願いします。sageではカウント出来ません。 ※反町のガッツは 700/880 です。
[677]森崎名無しさん:2010/09/25(土) 23:46:13 ID:Rs3rC/Bc A
[678]森崎名無しさん:2010/09/25(土) 23:47:21 ID:Wih83twI A
[679]森崎名無しさん:2010/09/25(土) 23:47:49 ID:Aa5h/Bdw A 変えるとしても後半からかな
[680]森崎名無しさん:2010/09/25(土) 23:47:51 ID:fbB4DTas A
[681]幻想のポイズン ◆0RbUzIT0To :2010/09/26(日) 00:51:10 ID:??? >A.このまま試合再開 ===================================================== 反町「ここまでの試合展開も問題ないですし、疲労しているメンバーもいません。 このままいきましょう」 静葉「そうね……ええ、わかったわ」 練習試合の為、交代枠が6人もいるとはいえ……。 しかし、まだ交代をするには早すぎる時間帯。 ここは特にメンバーチェンジをする事もなく、反町はこのままのメンバーで試合再開をしようと伝え。 これには静葉も同意し、一同はまだ反町の得点に冷め遣らぬまま……それぞれのポジションへと散ってゆく。 一方、こうしてオータムスカイズのメンバーがいいムードで試合再開に臨もうとしていた頃。 逆に全日本のメンバー達は、まだ反町の見せたシュートのショックから、抜け出せていなかった。 特にゴールキーパーである若林は「ただのボレーシュート」でゴールを射抜かれた事が余程ショックだったのか。 今にも体育座りをしてしまいそうな程にしょげ返り、何やらぶつぶつと独り言を呟いている。 若林「お、俺はエリートなんだ……た、ただのボレーシュートなどで失点をする筈が無い……! 俺は……!!」 岬(若林君……今のは取れなくても仕方ない、というより僕達の世代の選手が目標とするような代物じゃないんだが……。 ……そんな事を言っても、傷つけられたプライドは癒えないんだろうなぁ。 下手なことを言うと逆に落ち込む可能性もあるし、ここはスルーしておこう) スーパーグレートゴールキーパーと呼ばれ、将来を渇望された天才キーパー――若林源三。 しかし、ハンブルグと全日本との練習試合で5失点の屈辱を受け。 更にはこの試合でPA外からのシュートとただのボレーシュートでゴールを決められた今。 彼の無駄に高かったプライドと意地は、脆くも崩壊をしようとしていた。 三杉(……実力はともかく、才能では森崎を凌駕する筈なんだが……メンタル面が弱いな。 森崎と比較をした場合、彼の弱点はその精神面の脆さか……さて、それはそれとして……)
[682]幻想のポイズン ◆0RbUzIT0To :2010/09/26(日) 00:52:10 ID:??? 人生オワタ\(^o^)/と言いたげな表情で呆然とする若林を眺めつつ。 三杉は小さくため息を吐くと、パンパンと手を叩いて一同の注目を集め……。 沈みきった表情をする全日本メンバーの表情を見ながら、その口を開く。 三杉「さて……これで皆、いよいよもって幻想郷と呼ばれる場所のサッカー。 そして、そのレベルの高さと……反町の実力にも、理解が及んだと思う。 どうかな?」 次籐「……三杉の言う通りばい。 反町の奴ば、あんだけ強くなっとるとは思うちょらんかった」 中里「あれは本当に反町殿なのでゴザルか? ……拙者、未だに信じられぬでゴザル」 岬「僕は彼の事は良く知らないけど……あのオータムスカイズの強さは、把握出来たつもりだよ。 はっきり言って、僕達の実力では勝つどころか勝負をする事すら出来ない……」 三杉の質問を受けて一同はため息交じりに、口々に負け腰な言葉を出し。 岬に至っては、暗にこの試合の敗北を揶揄するかのような事を言う。 しかし、それでも一同はその言葉を否定するだけの気力も、闘争心も、既に失いかけていた。 それほどまでに、反町とオータムスカイズ――彼らの実力を、把握してしまったのだが……。 松山「……あんなシュートを打たれたんじゃ、どうしようもないぞ。 なんとか……なんとかして、反町と19番……リグル、だっけ? あの子をマークしてボールを渡さないようにしないと」 井沢「でも、こっちは3バックだぞ? マンツーマンに裂ける人数なんてたかが知れてる……」 三杉「そして、残念なお知らせだけど……オータムスカイズのポイントゲッターはまだあと一人。 あの14番……風見幽香選手も、強烈なシュートの持ち主だ。 反町とリグルに比べれば少々落ちるけど、それでも凄まじいレベルのシュートを打つ事が出来る選手だよ」 それでも、これ以上の失点は許す事が出来ないと、何とか前向きになろうと松山が言葉を発するも……。 三杉に暗にそれは下策だと言われ、目に見えて落ち込む。
[683]幻想のポイズン ◆0RbUzIT0To :2010/09/26(日) 00:53:45 ID:??? 翼「なら……どうするというんだ、三杉君! このまま、指を銜えて敗北を享受するしかないのか!?」 三杉「そうは言ってない……ただ、これから皆には気持ちの段階で反町達と相対する時に思って欲しいんだ。 君達は……いや、『僕達』は、確実に『反町』達よりも下の存在なのだと」 日向「!!」 三杉「そうだよ、日向。 反町は……彼は、君よりも上を行くストライカーだ。 圧倒的過ぎる、正に雲の上のような存在に……彼は成り代わったんだ。 それを、認めるんだ」 反町を格上の存在だと、自分よりも上の存在だと認めろという三杉の言葉。 その言葉にいち早く、そして、誰よりも大きく反応をしたのは――全日本のエースストライカー、日向小次郎。 彼は三杉の言葉を聞いた瞬間に大きく体を揺らして、無表情となった顔を表に上げ……。 ギリギリと、まるでブリキの人形のようにぎこちない動きで……自陣へと戻った反町へと視線を向ける。 日向(俺が……反町に、負けるだと……?) 常に格下だと思い、若島津や沢田がいない時の小間使い扱いをしていた少年。 反感を持っているのは重々承知していたが、それでも反抗する勇気は無い事まで把握しており。 圧倒的な財力と暴力で、支配をしていた少年――反町一樹。 抑圧され、言いたい事も言えないままだったその少年は……今はチームメイトに囲まれ。 手荒い祝福をされながら、どこか自信を漲らせる表情を浮かべつつメンバー達と笑いあっている。 日向(あんな野郎に……俺が、負けるのか……!?) 力を持つ者こそが一番だという持論を持ち、チームプレイなどクソくらえだという信念を持つ日向。 だからこそ、東邦学園でもとにかく力を誇示して舎弟を従え、戦ってきた。 その信念が間違っていたとは思わず――現に、彼には若島津や沢田が片方は力に陶酔し、片方はただ暴力に怯えるように付き従っている。 強い者こそが正義――力こそが、この世の最大にして絶対の存在なのだと、そう考えていた日向が……。
[684]幻想のポイズン ◆0RbUzIT0To :2010/09/26(日) 00:54:49 ID:??? 日向(あんな……あんな……クソみてぇな、シュートしか打てなかった野郎に!?) しかし、そのクソみたいなシュートしか打てなかった反町は……。 クソみたいなシュートを磨き上げ、精度を極限まで重視した日向とは真反対になるかのようなシュート。 的確にコースを狙い、地味ではあるがとにかくゴールを奪う事に執着をしたシュートを打てるストライカーへと変貌した。 力を持たず、力を持つ者を嫌いながらも、力に従ってきた反町一樹が。 日向とは違う形の、日向を越える力を手にしてしまったのである。 ギリギリギリ…… 日向「……っ!!」 翼(日向君……余程、ショックなのか。 手が……) 反町の凄まじさを、一流のストライカーであるがゆえに知ってしまった日向。 自分の足を舐めるのがお似合いだと思っていた男に抜かれてしまったが為か。 シュナイダーに敗北感を感じた時以上の、屈辱感が日向に襲い掛かり……。 日向は、しかし、言葉を発すればそれはただの負け犬の遠吠えとなる事をわかっている為か。 ただ口を閉じつつ、それでも、手を固く固く握り締め、爪が食い込み血が出ても構わず強く握る。 一同はそんな日向の様子に、鬼気迫るものを感じながらも、触れがたい雰囲気を察知して声はかけず……。 目を逸らしながら、具体的にはこれからどうするのかと話し合う。 翼「……とにかく、三杉君の話はわかった。 確かに三杉君の言うように、相手は俺達よりもずっとずっと格上だ。 テクニック、パワー、スピード、全てが赤子と大人みたいなものだよ」 岬「それを理解したうえでどう試合を進めるのか、だね……」 井沢「右サイドを突破したらどうだ? 左サイドは12番(静葉)と4番(穣子)がいて固いが……。 右サイドの選手たちが相手なら突破出来そうなんじゃないか?」 三杉「無理だね。 向こうから見て左ボランチのヒューイ選手はかなりのタックルの名手だ。 幻想郷でも、一、二を争う程のストッパーだよ」 井沢「あ、あんな体格で……?」 三杉「井沢、その考えはやめた方がいい。 彼女達に……僕達の常識は通用しないんだ」
前
次
写
0ch BBS 2007-01-24