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【監督はなくとも】城山正の挑戦19【選手は育つ】
[796]城山正 ◆2veE6wGXw2 :2010/12/28(火) 03:19:25 ID:NJ1Lx7fA >>794 ドキドキしてもらえて光栄です。 >>795 はたしてどうかなー?(ギクリ) 美津乃の返答→ スペードJ =美津乃「あ、ハイ。えっ!?ええぇぇぇっっ!?」 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 城山(う゛っ美津乃ちゃんうつむいたままだぞ!?をい。なんかまずったか?まずったから黙ってんのか? やっぱさっき美津乃ちゃんがボソボソ言った言葉って“私のこと好き?”じゃなかったんだ。勘違いだったんだ) 告白してからまだ秒針が一回りもしていないのに、城山は狼狽しはじめる。 心臓が早鐘のように鳴る、秒針の音が時限爆弾のカウントダウンに聞こえる。 赤いコードも青いコードも切ることができず、もう爆発を覚悟した城山は思わずこの場から逃げ出そうと腰を浮かした。 その気配を察した美津乃が顔を上げた。 その表情はきょとんとしており一生懸命城山の言葉の意味を反芻しているようだった。 美津乃「あ、ハイ。えっ!?」 ようやく脳内回路がつながり城山の言葉の意味を理解する。 美津乃「え゛えぇぇぇぇっっっ!?」 轟く絶叫。 城山「うわっ!ごめっごめん。ヘンなコト言った!忘れてっ!忘れてくれっ!!」 力いっぱい拒絶されたと察して目をつぶって詫びの言葉を口走る城山。 その様子を見た美津乃もワタワタと手を振り回し、 美津乃「やっ!そ、そおじゃなくってっ!はっ始めてそんなこと言われたからびっくりしただけだからっ!」 と強い声を出して狼狽する城山を制する。
[797]城山正 ◆2veE6wGXw2 :2010/12/28(火) 03:20:48 ID:NJ1Lx7fA 身を縮こまらせたまま薄目でこちらを城山を見ると1つ深く息を吐き、口を開く。 美津乃「……1回しか言わないから、よく聞いてね。……わ、私もシロちゃんのこと、すっすすすっ! ……嫌いじゃないよ。だから安心して」 肝心なところで言葉につまり、照れが最高潮に達してしまったため、下を向いて違う言の葉を選んでしまう。 びくびくしながらその様子を伺っていた城山には、その反応だけで十分だった。 城山(1回しか言わないって言ったわりには大事なことを聞かせてもらってない気がするけど……) ガチガチになっていた体の力が抜けていくのを感じる。 城山「……ありがとう。これからもよろしく」 美津乃「……うん」 顔を見合わせて微笑みあう。 何が変わったわけではない。何も変わっていない、昨日と同じ二人だったが、昨日とは違う関係になった。 そのことが可笑しくて声を上げて笑いあった。少しはアルコールの影響も残っていたかもしれない。 美津乃「……はぁはぁ。おかしぃの」 滲んだ涙を拭う美津乃。 美津乃「笑いすぎて喉がカラカラ」 ゲータレードの最後の一口を飲み干すと、空っぽになったことを示すために逆さにして振ってみせる。
[798]城山正 ◆2veE6wGXw2 :2010/12/28(火) 03:21:51 ID:NJ1Lx7fA 城山「またナンか買ってくるか?」 美津乃「んーん。今日は帰るよ」 立ち上がりかけた城山を美津乃が止める。 城山「……そっか。んじゃ家まで送るよ」 美津乃「ん。ありがと」 名残惜しいが時計を見ればいい時間になっている。脳裏をお泊りという言葉がよぎるが、事を急き過ぎだなと首を振った。 美津乃が立ち上がり腰のリボンを結びなおすのを待って家を出る。 何時の間に雨は降り止んでおり、空を見上げれば熱で膨張した空気を乗り越えて星空が瞬いていた。 傘を刺す必要がなくなったため、どちらからともなく手を伸ばし、指を絡める。 城山「…………」 美津乃「…………」 手を繋いだのはいいが、なんだか照れくさく、口をつぐんだまま下を向いて歩く。 美津乃のマンションまでの道のりは、さほど長くはないはずだったが、いつもの何倍もの時間が経ったように感じる。 ゆっくり流れていた町並みが動きを止めた。 城山「……着いたね」 美津乃「……うん」 見上げるマンションの月星家の窓から明かりが漏れている。家族は在宅らしい。 名残惜しげにゆるゆると指をほどき、美津乃が数歩エントランスへと歩を進める。 それを見送る城山。 美津乃「……シロちゃん!」 今歩いた距離を一っ飛びで戻った美津乃が城山の胸に身体を預ける。
[799]城山正 ◆2veE6wGXw2 :2010/12/28(火) 03:23:12 ID:NJ1Lx7fA 城山「――!?」 突然のことにしばらくドギマギしていたが、やがてゆっくり美津乃の身体に手を回す。 そっと腕を巻きつけただけの抱擁。 心臓の鼓動がアンサンブルを奏でる。 ゆっくりと美津乃が顔を上げ、瞳をつむった。 互いに緊張で歯が鳴りそうなのを堪えようと硬く閉じた唇を重ねる。 はるか光年の彼方からアルタイルとベガが祝福の星明りを届け、見守っている。 初めての口づけは触れただけで、心音は独奏に戻った。 美津乃「……あ、あははは。レ、レモンの味もイチゴの味もしないんだね」 城山「あ、ああ。そ、そうだね。子供歯磨きとか使ってないとダメなのかもな」 しどろもどろになってどうでもいいことを口走ってしまう。 そういえば昼から歯を磨いてなかったことを思い出す。 美津乃「そ、そそれじゃね。ま、まま、また明日」 城山「を、をう。お、おおっおやすみ」 ひらひらと手を振り合い、今度こそ美津乃はエントランスへと歩き出す。 その後姿を見えなくなるまで城山は見送った。 相手の姿が見えなくなると緊張の糸が切れ、どっと汗が噴き出した。 城山「うおおぉぉぉぉぉぉぅっっ!!」 美津乃「きゃー!きゃーっ!きゃーーっっ!!」 どう表していいのか分からない気持ちの高ぶりに突き動かされ、二人は奇声を上げ走り出した。 結果、城山は水溜りに飛び込み、美津乃は階段で転んで脛を打ったのだった。
[800]城山正 ◆2veE6wGXw2 :2010/12/28(火) 03:24:14 ID:NJ1Lx7fA 今日はここまで。 慣れないもの書くと必要以上に時間かかるね。ま、たまにゃあアホな会話をしない二人でもいいかなと。 予定じゃ今日中に練習フェイズまで行くはずだったんですが、もう体力の限界・千代の富士なので、もう寝ます。 それじゃ、また明日お会いしましょう。
[801]森崎名無しさん:2010/12/28(火) 04:28:09 ID:??? は・じ・め・てーのーチュウー、君を誅〜 あまずっぺえなコンチクショウ乙でした!!
[802]森崎名無しさん:2010/12/28(火) 06:28:42 ID:??? 少し慣れたらまた、今まで通りな二人になるさ乙でした しばらくは気まずい感じが楽しめるかなぁ
[803]城山正 ◆2veE6wGXw2 :2010/12/29(水) 00:22:39 ID:ML6CyND6 >>801 何を誅する気ですかーっ!?やめてくださいよ?岡田以蔵とか送り込むの >>802 二人とも本来なら10年前くらいに通っておかなくちゃいけない所なんですけどね。まるで中学生だよ。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 7月2週目・練習フェイズ 城山が愛の力でパワーアップしました。 体力 3→4 魅了 5→6 オフェンス指導 B(3.5)→B(4.5) ディフェンス指導 B(4)→B(5) フィジカル指導 B(3)→B(4) テクニック指導 B(4)→B(5) 美津乃も愛の力でパワーアップしました。 魅力 8→9 美津乃には他にパラメータがないのでこれだけです。 先着1名さまでこのスレに 7月2週のお天気は?→!tenki と!とtenkiの間のスペースを消して書き込んでください。 出た天気が練習日の天候になります。
[804]森崎名無しさん:2010/12/29(水) 00:28:56 ID:??? 7月2週のお天気は?→ 快晴
[805]森崎名無しさん:2010/12/29(水) 00:31:03 ID:QegEyp7s 7月2週のお天気は?→ 曇り
[806]城山正 ◆2veE6wGXw2 :2010/12/29(水) 01:55:58 ID:ML6CyND6 7月2週のお天気は?→ 快晴 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 梅雨明けが近い証拠に空は見事なほど晴れ渡っていた。 来週に迫った大会前最後の練習とあって、選手達の顔は引き締まっていた。 もちろん指揮官である城山の顔も引き締まって、いなかった。 城山「よぉし♪お前ら全員揃ってるなー♪」 普段から引き締まった、とか、厳しい等という言葉とは縁遠い監督だったが、ここまで酷いのは珍しい。 師匠「……監督、どうしたんだあれ?妙に浮かれてないか?」 村川「季節問わずおめでたい人だとは思ってたけど、ここまでじゃなかったよね?」 島崎「昨日何か悪いものでも食べたのかもしれん」 普段なら「話しかけられたとき以外は口を開くな!口でクソたれる前と後に“サー”と言え」と 迫力のないハートマン軍曹ごっこが始まるところだが、今日はそれもない。 訝しがり囁きあう6年生男子組に井沢と岡部が寄って来る。 井沢「多分、アレだと思いますよ」 岡部「あの月星さん、でしたっけ?あの人もニヤけてるから間違いないと思います」 そっと自分達の少し後ろに立っている美津乃を振り返る。 美津乃が来ること自体は珍しいことではないが、服装がとても運動するつもりとは思えない格好であり、 その顔も満面の笑みを浮かべている。 エロ「……何かあったんだな。何かあったんだ。何かあったんだ。監督は仲間だと思ったのに裏切られたっ!!」 飯塚「さすが女子はそういうコトには鋭いな」 岡部「まぁ、いっつも誰が誰を好きーとか、そんな話ばっか聞かされてますからねぇ」 島崎「うむ。なんであれ、今日はいつも以上に気をつけないといかんな」 師匠「そうだな。大会前に怪我なんかするわけにいかないもんな」 今までの指導の賜物か、自立した選手達は己の力で、指導者の不足を補うことを確認しあうのだった。
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0ch BBS 2007-01-24