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【RoadTo】キャプテン森崎39【Brazil】
[178]2 ◆vD5srW.8hU :2010/11/07(日) 19:56:03 ID:Xkzmsx4B ピッ、ピッ、ピィイイイイイイイイイイイイイイイイイ! 数分後、日本の栄光の始まりとサウジアラビアの絶望の終焉を告げる笛が鳴り響いた。 放送「試合終了!結果は4−0、全日本ユースの圧勝です!そしてついにこの瞬間、 日本がワールドユースへの出場権を獲得しました!日本の史上初のワールドユース出場です! そう、今大会の圧倒的な戦績からするとにわかには信じ難いですがこれが初めて 彼らがアジアの壁を突破した瞬間なのです!数々の輝かしい偉業を積み重ねる この世代の選手たちの伝説に今また1ページ、栄光の軌跡が加わったのです!!」 ワァアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!! 観客「やっぱり日本は強かった!前評判通りだった!」「優勝候補筆頭の名に恥じなかったぜ!」 「こんなにハイレベルなサッカーを見れたのは初めてだよ」「これだけ強ければ世界でも通用するんじゃないか?」 賀茂「現金なモンだぜ。サウジを応援していた時もあったのに」 片桐「アジアのチームなら何処でも良いから強くなって、世界で活躍してほしい。そんな心境でしょう」 陽子「もうっ、今は素直に喜びなさいよ二人とも!今夜は飲めや歌えやよ!」 片桐「…ほどほどにしとけよ」
[179]2 ◆vD5srW.8hU :2010/11/07(日) 19:56:16 ID:Xkzmsx4B 史上初のアジア予選突破を果たした全日本ユースの選手たち。 客観的な事実を述べれば彼らは英雄以外の何者でもないのだが、その喜び方には差があった。 松山「やったァ!監督の言う通り、歴史を変えたぞ!」 早田「ハッハッハ!これで俺たちゃヒーローだぜ!」 岬「フフ。日本に帰ったらしばらく騒がれそうだね」 中里「(これで長老たちも説得しやすくなろう。良き哉良き哉)」 日向「ま、こんなもんだな。リハビリにはなったか」 若島津「お疲れ様です、日向さん」 沢田「(結局僕何もしていないなあ。やっぱり落とされちゃうのかなあ…)」 三杉「とりあえずは、アジアレベルを超えている事は証明出来たかな」 森崎「それだけじゃ足りねえよ。世界じゃアジアサッカーなんか馬鹿にされているんだからな」 新田「(くそっ…どうしたらいいんだ…どうすれば強くなれるんだ?)」 遠慮なく大げさに喜びを爆発させる者達はどちらかと言えば少数派だった。 大抵の者は自分たちの力がアジアでは飛び抜けている事を再確認しただけで、 問題は世界に通じるかどうかだと既に未来に思いを馳せていた。
[180]2 ◆vD5srW.8hU :2010/11/07(日) 19:56:28 ID:Xkzmsx4B そんな中、ただ一人中山だけはささやかな感動に震えていた。 中山「…勝った…」 自らに確認する様な呟きの内容は当たり前過ぎる現実だった。 4−0と言う誰にも否定出来ない大勝ぶりで何を今更と思われるかも知れないが、彼には重要な事だった。 中山「(大勝になったのは日向の力。それは拒めない。だが俺は負けなかった。 今まで見た事も無い様な凄腕のDF相手に俺は負けなかった!)」 ザッザッザッ… バルカン「うわぁあああああああああああああああん!!負けちゃったよ、悔しいよ、うわぁあああああ…ん?」 サウジメンバー「ウグッ、ヒック…」「グスッ…え?」「な、何だよ…」 オワイラン「君は…?」 何時しか中山は集まって涙ぐむサウジメンバーの下に足を運び、訝しげな視線を気にせずオワイランの前に立っていた。
[181]2 ◆vD5srW.8hU :2010/11/07(日) 19:56:38 ID:Xkzmsx4B 中山「こんな時、俺の立場でこういう事を言うべきじゃないのかも知れないが… 有難う。お前に勝てたお陰で世界で戦える自信が出来た」 オワイラン「………?」 そして彼が語った言葉にオワイランは悲しみを忘れて首を傾げた。当然である。 オワイランは中山のデータは知っていても、彼が全日本ユース内で引け目を感じていた事までは流石に知らない。 中山「…悪いな、なんだか訳の分からない事を言ってしまった。気にしないでくれ」 オワイラン「…いや、待って欲しい」 中山「なんだ?」 シュルシュルシュル… ただ彼なりに何か中山に感じ入る物はあったらしく、オワイランは自分のターバンを外して中山に差し出した。
[182]2 ◆vD5srW.8hU :2010/11/07(日) 19:56:53 ID:Xkzmsx4B 中山「これは…もしかして、俺にくれるのか?」 オワイラン「ああ、僕の家に伝わるターバンなんだ。もし良ければ来年ブラジルに持っていってくれると嬉しい」 中山「ワールドユースに?」 オワイラン「…韓国にも中国にも、DFに主力選手は居ないからね…」 ポタッ、ポタタッ… オワイラン「アジア人のDFが、一人くらい…ワールドユースで活躍していても、良い、だろう…うっ」 中山「…分かった。俺はアジアを代表するDFとして、このターバンと共にブラジルに行く!」 オワイラン「ありが…とう…うぐっ」 *中山とオワイランの関係が「誓い」になりました。
[183]2 ◆vD5srW.8hU :2010/11/07(日) 19:57:04 ID:Xkzmsx4B とうとう泣き出したオワイランがターバンを託し、周りのチームメイト達もまた泣き始める。 そこを離れた中山が次に向かったのは困った様な表情でそれを遠目に眺めていた森崎の所だった。 中山「森崎」 森崎「ん?ああ、もういいのか?」 中山「ああ。俺はあいつらと一緒に悲しむ事は出来ないからな」 森崎「そりゃそうだな。今のお前はなんつーか、満ち足りた顔になってるし」 中山「ああ…そうだ。やっと、けじめがついたんだ」 森崎「けじめ?」 中山「俺は全日本ユースの一員として、ワールドユースに行く資格を勝ち取った。連れていってもらうんじゃなくてな」
[184]2 ◆vD5srW.8hU :2010/11/07(日) 19:57:15 ID:Xkzmsx4B 森崎「(この試合何時も以上にやる気になっていたのはそういう訳か…)」 中山「色々と気苦労をかけちゃったな…すまない、森崎」 ペコッ。 憑き物が落ちた様な表情で頭を下げる中山に対し、森崎がかけた言葉は次の様な物だった。 A 「本当に余計な心配させてくれたな。これからガンガン活躍して償えよ?」 B 「頭なんか下げるなよ中山。そんなんじゃ世界一になれねえぞ?」 C 「本当の戦いはこれからだ。ホッとしているヒマなんかないぜ」 D 「もういいんだよ中山。今はこうして一緒のチームで戦っているじゃないか」 E 「わさビーフ買ってこいよ。それで帳消しにしてやるよ」 http://capmori.net/test/read.cgi/morosaki/1287909116/l50にて ☆2010/11/7 20:00:00☆ から投票期間を設けます。 そこから 15 票カウントし、一番多く票が入った選択肢で続行します。引き分けの場合は その次の票をタイブレーカーに使います。尚、投票はageた書き込みのみを採用しています。
[185]創る名無しに見る名無し:2010/11/07(日) 22:20:01 ID:DRlHlfuG ちょっとわさビーフ買ってくる!
[186]2 ◆vD5srW.8hU :2010/11/08(月) 15:39:02 ID:h6UlLDdF >E 「わさビーフ買ってこいよ。それで帳消しにしてやるよ」 中山「…インドネシアで、売ってるのか?アレ」 森崎「現地日本人向けの食料品店ならあるかも知れねーぞ」 中山「プッ………ハハハハハハ」 森崎「わはははは!」 *中山→(????)→森崎が解消されました。
[187]2 ◆vD5srW.8hU :2010/11/08(月) 15:39:14 ID:h6UlLDdF 見上「良くやった。まずはそう言っておこう…だがこんな所で満足してはいけないのは言うまでもない」 試合直後の見上は顔も声も固いままだった。こんな時位柔らかい態度になってもいいだろうに、と思う選手が 居なかった訳でもないが、誰も口に出さなかったのは見上とはこういう監督だと受け入れていたのだろう。 見上「予選前私は言ったな。今のお前たちはアジアレベルでは突出して強く、余程の間違いが無ければ お前たちの予選突破は確実だと。そして多少の手間取った場面を除けば事実そうなった。 実力面で見れば当然の事をしただけに過ぎんのだ。日本に帰れば確実にマスコミにちやほやされるだろうが、 それでいい気になっていたらまた世界の壁に絶望するだけ…そうなりたくなければ、精進を心がけろ。いいな」 全日本メンバー『はい』 見上「…では、ホテルに戻れ。既にスタッフがささやかなパーティを用意してくれている。 英気を養うのも仕事の内だ、有難く頂いておけ」 井手「中国と韓国の試合は俺がしっかり見ておくから、皆さんはゆっくり休んで下さい!」 全日本メンバー『はい!』
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0ch BBS 2007-01-24