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【RoadTo】キャプテン森崎39【Brazil】
[201]2 ◆vD5srW.8hU :2010/11/08(月) 19:32:15 ID:h6UlLDdF 石崎「知るかっ!畜生!」 早田「確かに分かり辛いけど、追いかけた方が良いんじゃねーの?」 松山「そ、そうだぞ森崎。ちゃんと話し合うべきだ」 森崎「そ、そうだな。追いかけてくる!」 今更その場のノリでした、等と言える筈も無い森崎は陽子の後を追いかけようとし… ガシッ! 森崎「グゲッ!………あ」 片桐「……………」 片桐に襟首を掴まれて止まらざるを得なかった。
[202]2 ◆vD5srW.8hU :2010/11/08(月) 19:32:27 ID:h6UlLDdF 片桐「森崎…」 森崎「は、ははははい!(こ、怖ェ!サングラスで表情が分からんから怖ェ!)」 片桐「悪いが、少し時間を貰おうか」 森崎「…はい…(なんてこった。どうなっちまうんだ俺…)」 ザッザッザッ… 賀茂「あ〜あ、やっちまったなアイツ」 見上「馬鹿者が。若さにも程がある」 全日本メンバー「(うわあ…どうしたらいいんだこれ)」「(まさかあの二人、殴り合いしたりしないよな?)」 「(さっきまで森崎が羨ましかったけど、今はやっぱり良いや)」「(こんな所であんな爆弾発言しちゃあなあ…)」
[203]2 ◆vD5srW.8hU :2010/11/08(月) 19:32:39 ID:h6UlLDdF 数分後、森崎はホテル内の片桐と賀茂の部屋に連れてこられていた。 無論彼がこの窮地をどう切り抜けようかと悪知恵をフル回転させていたのは言うまでもない。 ところが彼の予想に反して、片桐の態度はとても穏やかな物だった。 片桐「まあ、座れ。あらかじめ言っておくが、私は別にお前に怒っていないぞ。 陽子本人が望むのなら、お前と交際しようと結婚しようと妨害するつもりはない。 無論、お前が女を弄ぶ様な屑だったら話は別だが今の所そうではない様だしな」 森崎「………へ?」 片桐「兄と言う物は妹に近寄る男を念入りに値踏みし選り好みするのが普通なのかも知れんが… 私やあいつの家庭環境は少々特殊でな。お互いそういう干渉は嫌う性格なのだ」 森崎「そ、そうなんですか…(良かった〜、本当に怒っていないみたいだ)」 プロポーズ紛いの事をぶちかました相手の兄と一線交える必要があるのではないか、と 身構えていた森崎は予想外に穏便な展開に胸を撫で下ろした。 だが片桐が一つ咳払いをすると森崎も再び背筋を正さずには居られなかった。
[204]2 ◆vD5srW.8hU :2010/11/08(月) 19:32:52 ID:h6UlLDdF 片桐「だからその特殊な家庭環境をお前にざっと説明しておく。 お前とあいつが浅からぬ関係となりつつあるのなら、絶対に知っておいて貰わねばならん」 森崎「特殊な家庭環境…って言われても。一体何ですか?」 片桐「…片桐総合グループ。または片桐コンツェルン。名前位は知っているか?」 森崎「へ?ええまあ、時々新聞とかで名前を見る財閥ですけ…ど…へ?ま、まさか?」 片桐「そうだ。私はその財閥の跡取り息子であり、陽子も片桐財閥の令嬢と言う訳だよ」 森崎「………」 そのまま片桐があっさりと明かした事情は森崎の想像の範囲外の内容だった。 彼の中のお嬢様と言う存在のイメージと今までの陽子の言動はまるで噛み合わなかった。
[205]2 ◆vD5srW.8hU :2010/11/08(月) 19:33:02 ID:h6UlLDdF 森崎「な、なんでそんな人達が日本サッカー協会に…」 片桐「一言で言えば、私も陽子も家出中なんだよ」 森崎「い、家出、ですか」 片桐「そうだ。私は若い頃からサッカーに魅せられ、家を飛び出す様な形で日本代表になった。 そして負傷で引退した後も諦め切れず、選手ではなくスタッフとして日本サッカーを発展させようと ここまで我武者羅にやってきた。言い換えれば、家の事を顧みずに自分勝手にやってきたのだ」 森崎「はあ…」 片桐「そんな私の生き方は陽子にはとても羨ましく思えたらしい。あいつは私の代わりに 英才教育を施され、13歳の時点で大学の修士号を得る程厳しく育てられたが、 私以上に自由を渇望していたのだろうな…15歳の時私の所に逃げ込んできたのだ」
[206]2 ◆vD5srW.8hU :2010/11/08(月) 19:33:12 ID:h6UlLDdF 森崎「…何て言うか、今までテレビドラマでしか見た事が無い様な世界の話で実感が湧かないです」 片桐「いきなり聞かされればそういう感想を抱くだろうな。だがこれは現実だ。 ハッピーエンド等保障されていないし、何時終わるかも分からない現実だ」 森崎「ええと…じゃあ、陽子さんには既に許婚が居たりするんですか?」 片桐「私の知る限りでは今の所そうではない。しかしあくまでも今の所、だ。 父とはもう十年以上まともに話をしていないが、何時までも私達兄妹を放っていてくれるとは思えん。 私達以外の後継者が上手くみつからない場合は、どちらかを強制的に連れ戻すかも知れん」 森崎「強制的って…そんな事出来るんですか?」 片桐「簡単だぞ?日本サッカー協会への金の流れに干渉すればいいだけだ」 森崎「なっ…!!」
[207]2 ◆vD5srW.8hU :2010/11/08(月) 19:33:22 ID:h6UlLDdF 圧倒される森崎に意図的に構わずか、もしくは構う余裕も無いのか、片桐は次々と衝撃的な内容を口にしていった。 彼の顔にはサングラスでも隠しきれない苦悩とやり切れなさが溢れていた。 片桐「片桐総合グループの力を持ってすればそれ位の事は簡単だ。 実際にやらなくてもいい、それを匂わすだけで私か陽子は家を継ぎに戻らねばなるまい」 森崎「…なるほど。確かに」 片桐「…しかも、その場合連れ戻されるのは恐らく私ではなく陽子だ」 森崎「へっ?何でですか?こういう世界って、男尊女卑の傾向が強いんじゃ?」 片桐「だからこそだよ。私も陽子も放蕩なイメージが一生拭えない経歴となっている。 男である私が戻っても、今の年齢からでは帝王教育を受けても立派な跡継ぎになれる保障は無い。 陽子はまだ若いが、やはり世間知らずの小娘と見られてしまう。つまり…政略結婚に使われるんだ。 私の方が陽子よりも日本サッカー協会に置ける重要度が高いと言う事情もあるしな」 森崎「………」
[208]2 ◆vD5srW.8hU :2010/11/08(月) 19:33:42 ID:h6UlLDdF 辛さを隠す様に淡々と語る片桐の様に森崎は怒れば良いのか哀れめば良いのか分からなくなり、 口をへの字に結ぶだけにした。それを見た片桐は森崎に背を向け、タバコを胸ポケットから取り出した。 片桐「もしかしたら父は我々をずっと放っておいてくれるかも知れん。母はどちらかと言えば 私と陽子の味方だったしな。だが…この先どうなるか、全く分からん。だから陽子は逃げ出したのだろうな」 森崎「…分かりました」 片桐「………話は以上だ。タバコを吸いたいからもう行ってくれ。ああ、いや。少し待て」 森崎「何ですか?」 片桐「まず…今話した事は内密だぞ。チームメイトには馬鹿兄貴にこってり絞られたとでも言っておけ」 森崎「はい。流石にこんな事軽々しく言えませんよ」 片桐「それともう一つ。そこのテーブルにある鍵は、陽子の部屋の鍵だ」 森崎「えっ!?」
[209]2 ◆vD5srW.8hU :2010/11/08(月) 19:36:02 ID:h6UlLDdF 数分後、森崎は陽子の部屋の前に立っていた。「私は朴念仁だからこういう時女はどうされたら嬉しいのか分からん。 入るのも入らないのも自分で決めろ」と言う片桐のぶっきらぼうな言葉を思い出しながら。 森崎「全く、厄介な選択を押し付けやがって…どうしたらいいんだよ…」 彼の心底まいった呟きに答える者は居ない。廊下には彼以外誰も居ないのだから当然である。 こういう時はGKとしての度胸も判断力も、サッカー選手として成り上がる為の野心も悪知恵も全く頼りにならない。 森崎「…ええい、ままよ」 A 今は踏み込むのが正解だ。 B 今はそっとしておくのが正解だ。 http://capmori.net/test/read.cgi/morosaki/1287909116/l50にて ☆2010/11/8 21:00:00☆ から投票期間を設けます。 そこから 15 票カウントし、一番多く票が入った選択肢で続行します。引き分けの場合は その次の票をタイブレーカーに使います。尚、投票はageた書き込みのみを採用しています。
[210]創る名無しに見る名無し:2010/11/08(月) 20:55:50 ID:eKC1D5oX またまた、 陽子絡みのゲームオーバー分岐に 突入か…? 森崎、謎のスナイパーに気をつけろ。
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0ch BBS 2007-01-24