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【RoadTo】キャプテン森崎39【Brazil】
[290]創る名無しに見る名無し:2010/11/12(金) 20:58:23 ID:045r9X2U 森崎にもこういうイベントありますか?
[291]2 ◆vD5srW.8hU :2010/11/12(金) 20:59:58 ID:mpF7cUoO "../test/read.cgi/morosaki/1288245294/290" >>290 別タイプのイベントを用意してあります。ただし選択や乱数に 影響されるので、どうなるかはまだ私にもわかりません。
[292]創る名無しに見る名無し:2010/11/12(金) 21:55:37 ID:znJ8SUTA dです これは慎重に行かないといけませんね
[293]2 ◆vD5srW.8hU :2010/11/13(土) 07:13:22 ID:S7luakBp 翼「…そして、今に到ります」 翼の話は小一時間にも及んだ。ネルソンは時折相槌を打ちながら熱心に耳を傾けていたが、 終盤に近づくにつれ段々呆れた表情になっていき、終わった時に深々とため息をついた。 ネルソン「君は実に馬鹿だな」 翼「うっ」 ネルソン「愛妻家の私としては、君がそのサナエと言う少女にした事は許されざる事だ。 自分自身が作り上げた問題を助けてくれようとした想い人に罪をなすりつけるとは何事だ。 タイミングが悪い失言だったとしても、彼女が言わなければ別の誰かが言っていただろう。 もう君は彼女の前に立つ資格は無い。謝罪すらしない方が良い。彼女が早く忘れられる様にな」 翼「…返す言葉も、ありません…」 ネルソン「確かに何も言えんだろうな。愛する女性を失い、更にサッカーまで 自ら手放そうとしていたのだ。これを愚かと言わずに何と言おうか」
[294]2 ◆vD5srW.8hU :2010/11/13(土) 07:13:35 ID:S7luakBp 容赦の無い言葉に翼は縮こまる事しかなかった。温厚なネルソンをしてこうまで言わせるのだから 第三者の目から見れば自分が早苗にした事は言語道断なのだろう。 ネルソン「だが…君は男としては言い訳のしようが無いが、サッカー選手としてなら同情の余地はある」 翼「…同情、ですか」 ネルソン「同情だ。哀れみとも言う。要は見下しているだけだが、拒絶よりはマシだろう?」 翼「具体的に、どんな所が同情に値すると感じたんですか?」 ネルソン「………」 ここでネルソンは一旦言葉を切り、空に目を向けてから物憂げに話を再開した。
[295]2 ◆vD5srW.8hU :2010/11/13(土) 07:17:01 ID:S7luakBp ネルソン「サッカーには嫌な事、苦しい事、醜い事が沢山ある。一つ一つ述べるのも嫌になる程な。 私自身失敗と後悔続きだよ。サッカーを止めたくなった事も何度もある。そこに同情した」 翼「………」 ネルソン「君はそう言ったサッカーの嫌な部分から目を逸らそうとして潰されかけていた。 パルメイラスのモリサキに勝てば何かが変わると信じて、実際に勝ったのに何も変わらなかった。 当然の話だ。プロサッカー選手のキャリアは長い…18歳でデビューしたとして、28歳で引退しても10年。 33歳なら15年。私の様に20年以上続けている者すら居る。たった一人のライバルに たった一回勝つだけで燃え尽きてはプロは務まらない。どんなに特別な相手でもな」 翼「(何か言い返したいけど、何も言えないってこういう時なんだろうな…)」 ネルソン「だが…今の君の瞳には闘志が戻っている。辛くても、上手く行かなくても、 サッカーをしたい、続けたい、戦いたい…そんな気持ちが篭った良い目だ。 その気持ちを大事にしたまえ。そうすれば君はもう迷う事は無いだろう」 翼「………はい!」 そして彼の話が終わった時、翼は力強く頷く事が出来た。 ネルソンも優しく微笑む事が出来たが、内面では割と不謹慎な事も考えていた。
[296]2 ◆vD5srW.8hU :2010/11/13(土) 07:17:15 ID:S7luakBp ネルソン「(く〜…これだ。ダンディなベテランと悩めるルーキーの交流とはかくあるべきだ。 決まった。今の私はとてつもなく渋い!渋すぎて自分が怖い位だ)」 翼「ネルソンさん?」 ネルソン「(おっといかん、ダンディなナイスミドルはニヤニヤしたりせん)何だね?」 翼「そろそろ練習に戻ろうかと…」 ネルソン「いや、焦るな。今日はもう止めて、明日から怪我防止の準備を山ほどしてから習得に励みなさい。 あのシュートは君ですらコントロール出来ない程の超難度だが、本当に恐ろしいのは足に来るダメージだ。 なまじバランス良く恵まれた君の足首だと、気付かない内に巨大な爆弾を抱える事になりかねない。 時間をかけてサイクロンを撃てる技術だけでなく、サイクロンに耐えうる肉体を作り上げなさい。 さもなくば君は折角会得した超大技を封印するか、選手生命を削って戦うかの二択を迫られてしまうよ」 翼「なるほど、確かに。これからもご指導よろしくお願いします」
[297]2 ◆vD5srW.8hU :2010/11/13(土) 07:17:26 ID:S7luakBp こうして翼は幻のシュートを編み出し、それを切欠にスランプから脱出した。 これだけで終わっていれば美談なのだが、そうは上手く行かないのが人生である。 ジウ「ハアハア、ツ、ツバサー!ここに居たのかー!」 翼「へ?どうしたんだ、そんなに慌てて」 ジウ「どうしたも何も…クラブに警察が来てるんだよ!お前を探して!」 翼「えええっ!?な、なんで警察なんかが俺を!」 ジウ「だって、どっかの駐車場の道路に大穴が開いてるんだよ!そしてその穴の底にお前のボールがあったんだ!」 翼「……………え゛」 ネルソン「…君は、一体、何をしたのかね…」
[298]2 ◆vD5srW.8hU :2010/11/13(土) 07:17:41 ID:S7luakBp 翌日、サンパウロのマスコミはこの珍エピソードをこぞって騒ぎ立てた。幸い人的被害は出ていなかった為 笑い話で済んだが、翼は相当な額の罰金と修理代を取り立てられたと言う。 無論クラブ幹部や監督から大目玉を食らったのは言うまでもない。 以下はサンパウロの人気選手3人のコメントである。 ネルソン「ルーキーはこれだから困る」 オリベイラ「サンパウロの恥さらしめ」 バモラ「危ないから街中でシュートしちゃダメだヨ!バモラとの約束ダ!」 翼「おかしいな…これじゃまるで俺がギャグキャラみたいじゃないか…グスッ」
[299]2 ◆vD5srW.8hU :2010/11/13(土) 07:18:09 ID:S7luakBp いったんここまで。
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0ch BBS 2007-01-24