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【戦わなければ】幻想のポイズン43【生き残れない】
[936]幻想のポイズン ◆0RbUzIT0To :2010/11/15(月) 20:30:41 ID:??? >★天人様のありがたいコーチ→ クラブ5 ★ >★道産子の熱血受講→ スペードA ★ >まるで効果無し。 天子は深い悲しみに包まれた。 =============================================================================== やはりオータムスカイズ戦で見た反町やリグルといった幻想郷のFWのシュートが印象的だったのだろう。 ボランチとして必要な能力――その中で松山が一番に鍛えるべきだと考えたのは、敵シューターのシュートを阻むブロックであった。 それを天子に伝えると、天子は二つ返事で了承をしシューター役をしてくれる事となる。 幻想郷トップクラスのFWである天子のシュートを相手に練習をすれば、松山のブロック能力は大きく向上するだろう。 それは確かに事実ではあったのだが――。 天子「そんじゃ軽く……壁は1枚でいい!」 バシュウッ!! 松山「よ、よしっ! ここd……ぶげらぁっ!?」 天子「あ!?」 選手兼コーチが派遣され、合宿が再スタートをしてから既に1週間。 その間で全日本Jrユースの者達が実力をつけたのは確かだが、しかしまだまだ実力には圧倒的な差があり。 天子のシュートと松山のブロックは、文字通り天と地程の差があるような状況であった。 そんな状況において、威力を最小限に抑えられているとはいえ天子の必殺シュートを受けた松山は呆気なく吹っ飛ばされ……。 天子が唖然とする中、地面に強かに全身を打ち、その衝撃の前に気絶をしてしまう。 松山「…………」 天子「や、やっちゃった……」 天子がもう少し手加減をしていれば――或いは、松山がもう少し己の力量を考えて全力でいかず。 ショックを和らげるような軽いブロックしかしていなければ、このような結果にはならなかったろう。 しかし、両者共に気合が入りすぎていたが為に――結果は散々なものとなってしまうのだった。
[937]幻想のポイズン ◆0RbUzIT0To :2010/11/15(月) 20:31:47 ID:??? 次籐「ふぬっ……ふぬっ……!!」 こうして松山が折角の成長チャンスを不意にしている頃。 一方で合宿所、室内トレーニング場では全日本Jrユースの巨漢DF――次籐洋が今日も黙々と鍛錬に励んでいた。 オータムスカイズ戦では決して大柄とは呼べない反町のドライブシュートに吹き飛ばされ。 そして、どう見ても小学生ほどにしか見えない小柄なリグルのライトニングリグルキックに吹き飛ばされ続けた次籐。 全日本の壁と言うには、あまりにも情けなさ過ぎる結果を、彼は決して忘れていなかった。 次籐「(今更スピードをつける事ば無理に近い……! なら、もっとパワーをつけるしかあんめぇ!! 反町のシュートにも、あのリグルとか言う女子のシュートにも吹っ飛ばされんだけの力を……!! これ以上、役立たずのままではおれんのじゃ!!)」 黙々と筋力トレーニングに励み、反町達にも負けないだけのブロックを開発しようと目論む次籐。 大柄で不器用に見えるが、しかし、意外にも繊細である彼。 これ以上足手まといではいられないと、敵のFWのあらゆるシュートを跳ね返せるだけの実力をつけようと、鍛錬を積むのだが……。 果たして、その成果は――。 先着で「★で囲まれた部分を順に」コピペしてください、 ★フラグが立ってた次籐→!card★ と書き込んで下さい。カードやダイスの結果で分岐します。 JOKER→必殺ブロック入手! 全能力+2! J〜K→必殺ブロック入手! 全能力+1! 7〜10→必殺ブロック入手! A〜6→効果がなかった……
[938]森崎名無しさん:2010/11/15(月) 20:34:18 ID:??? ★フラグが立ってた次籐→ ダイヤA ★
[939]森崎名無しさん:2010/11/15(月) 20:35:27 ID:??? タイも道産子も駄目駄目でござる
[940]森崎名無しさん:2010/11/15(月) 20:37:18 ID:??? >>天子「や、やっちゃった……」 やっちゃった、じゃねえよwww
[941]森崎名無しさん:2010/11/15(月) 20:37:46 ID:??? 日本ラスボスは消えたな
[942]森崎名無しさん:2010/11/15(月) 20:47:59 ID:??? これで27スレで次籐さん引き抜かれていたらどうなっていたことやら… ……といっても特訓失敗したのはその次籐なんだけどね
[943]森崎名無しさん:2010/11/15(月) 21:04:35 ID:??? 「全日本Jr.ユース……闘えるのはお前だけだ」 ってな状況が見えるなーw
[944]幻想のポイズン ◆0RbUzIT0To :2010/11/15(月) 23:00:31 ID:??? >★フラグが立ってた次籐→ ダイヤA =効果がなかった……★ ===================================================================== ガチィッ…… ガチィッ……! 次籐「むっ……ぐぅっ……!?」 筋力トレーニングに励む次籐であったが、やはりその成果は芳しくない。 そもそも、スピードというものを一朝一夕で身につける事も不可能に近いが。 筋力をつけるというのも、これまた一朝一夕では到底不可能な事である。 元々ガタイが良く、筋力量は他者に比べて大きくついている次籐が更に筋力を蓄える事は難しく。 結論から言って、ここ数日のトレーニングでは僅かに力をつける事が出来たものの……。 まだまだ幻想郷勢のシュートを止めるには、及ばない程度のレベルまでしか次籐は成長が出来ないのであった。 次籐「……佐野。 お前は今頃、何をしてるんかのう……」 成果を出せなかった事を認識した次籐は、ダンベルを床に下ろすとたそがれた目でそう呟く。 佐野満――比良戸中では次籐の一学年下でありながらも攻撃の軸として活躍をし。 王者南葛とPK戦までもつれ込む事に一役買った、軽業師。 三杉から佐野もまた幻想郷へと旅立ったという話を聞いていた次籐は、そんな佐野の事を不意に思い出し。 今の不甲斐ない自分を見たら、彼がどう思うのだろうかと自嘲の笑みを浮かべる。 次籐「(世界は広か……広すぎっちゃ……。 佐野……幻想郷に行ったお前は、もうわしの届かんところにおるんかのう? ……わしも、幻想郷ちゅう場所に呼ばれてれば……今みたいな思いはせんで良かったんじゃろうか)」 らしくないセンチメンタリズムに包まれながら、次籐はそっとため息を吐いた。 役立たずでは終わりたくない――しかし、それでも次籐は、成長が出来なかった。
[945]幻想のポイズン ◆0RbUzIT0To :2010/11/15(月) 23:01:31 ID:??? 〜フランス市内 とある川原〜 若林「………………」 こうして松山や次籐が、それぞれ居残り練習をしていた中。 全日本Jrユース代表に合流を果たした、西ドイツ――ハンブルグJrユースの正ゴールキーパー。 SGGKの異名をとる天才ゴールキーパー、若林源三は、合宿所から数キロ離れた場所にある川原で一人体育座りをし。 呆然としながら、徐々に河の向こう側へと沈んでいこうとする太陽を眺めていた。 反町のシュートを受け、右手を負傷した若林源三。 彼は合宿が再スタートをしてから、しばらくは軽い練習をする事しか監督やコーチ陣に許されていなかった。 こうして彼が今、川原にいるというのも、その軽い練習メニューの内であるランニングの最中であった為である。 若林「(太陽が沈む……沈んでいく……)」 落ちる陽を見て、若林はその姿に自分の影を重ねる。 こんな筈ではなかった――全日本と戦う前、若林は全日本に対して完勝をする筈であった。 翼を含む全日本メンバーのシュートを全てシャットアウトし、森崎との格の違いをアピールする。 そして、全日本内での自分の地位を確固としたものにする。 100%そうなるであろうと思われた練習試合は――完勝こそしたものの、しかし、若林にとっては汚点しか残さないものとなってしまった。 このままでは代表内での地位が完全に危ぶまれると判断しての、オータムスカイズとの練習試合での先発。 女子を中心にしたチームならば、確実に失点はしないだろうと考えて臨んだ試合も――。 チーム全体が圧倒的に押されていた状況下の中とはいえ、6失点という屈辱を喫してしまった。 若林「どうしてこうなったんだ……どうして……」 あの敗戦から何度目になるのかわからない台詞を吐きながら、若林は思わず涙ぐむ。
[946]幻想のポイズン ◆0RbUzIT0To :2010/11/15(月) 23:02:33 ID:??? 確かに若林源三は、西ドイツへとサッカー留学をしてから、殆ど己を鍛えていなかった。 否、無論クラブチーム内では日本人という事でされたいじめにも負ける事なく周囲に反発し。 チームで行う練習には当然ながら出て、試合などでも着実に成果を出した。 だが、自主的な練習という意味では、殆どしていなかった。 若林「(それは俺も悪かった……森崎を侮っていたのもある……。 西ドイツに留学をしたのだから、日本にいる連中には負けないという慢心があったのもわかる。 それが悪かったのは十二分にはわかっているんだ……だが……)」 果たしてそれだけで、ここまでの屈辱を受けなければならないのか……。 体格こそ大柄とはいえ、一介の中学生である若林源三にとって。 チーム内の誰からも蔑まれるような目で見られ、かつては子分であった者達からも哀れみの目で見られ。 そして、恐らくは少なくとも、このJrユースの時だけは森崎から正ゴールキーパーの椅子を奪えないだろう状況。 ただ少し慢心し、堕落していただけで――若気の至りだけで、ここまでの冷遇をされなければならないのか。 今からではどうしても取り戻せないのか、一時の過ちだけで人生全てを棒に振る事になってしまうのか。 それだけが若林源三の心中では、渦巻いていた。 若林「どうして……」 ザッ…… 若林「!?」 今日何度目か、数えるのも嫌になるほどの泣き言を呟き、若林は瞳に涙を溜めながら息を吐く。 名門に生まれた彼は、何かの分野において才覚を発揮するという事を義務付けられており。 それが出来なかった時、彼が家でどのような扱いをされるかは目に見えている事。 このJrユース大会で一度として活躍が出来なければ、それは若林にとってお先真っ暗であるという事と同義である。 将来を不安視する彼がため息を吐いた直後、不意にそんな彼の背後から誰かが歩み寄る声が聞こえ……。 さとり「………………」 若林「(……女?)」
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0ch BBS 2007-01-24