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【戦わなければ】幻想のポイズン43【生き残れない】
[940]森崎名無しさん:2010/11/15(月) 20:37:18 ID:??? >>天子「や、やっちゃった……」 やっちゃった、じゃねえよwww
[941]森崎名無しさん:2010/11/15(月) 20:37:46 ID:??? 日本ラスボスは消えたな
[942]森崎名無しさん:2010/11/15(月) 20:47:59 ID:??? これで27スレで次籐さん引き抜かれていたらどうなっていたことやら… ……といっても特訓失敗したのはその次籐なんだけどね
[943]森崎名無しさん:2010/11/15(月) 21:04:35 ID:??? 「全日本Jr.ユース……闘えるのはお前だけだ」 ってな状況が見えるなーw
[944]幻想のポイズン ◆0RbUzIT0To :2010/11/15(月) 23:00:31 ID:??? >★フラグが立ってた次籐→ ダイヤA =効果がなかった……★ ===================================================================== ガチィッ…… ガチィッ……! 次籐「むっ……ぐぅっ……!?」 筋力トレーニングに励む次籐であったが、やはりその成果は芳しくない。 そもそも、スピードというものを一朝一夕で身につける事も不可能に近いが。 筋力をつけるというのも、これまた一朝一夕では到底不可能な事である。 元々ガタイが良く、筋力量は他者に比べて大きくついている次籐が更に筋力を蓄える事は難しく。 結論から言って、ここ数日のトレーニングでは僅かに力をつける事が出来たものの……。 まだまだ幻想郷勢のシュートを止めるには、及ばない程度のレベルまでしか次籐は成長が出来ないのであった。 次籐「……佐野。 お前は今頃、何をしてるんかのう……」 成果を出せなかった事を認識した次籐は、ダンベルを床に下ろすとたそがれた目でそう呟く。 佐野満――比良戸中では次籐の一学年下でありながらも攻撃の軸として活躍をし。 王者南葛とPK戦までもつれ込む事に一役買った、軽業師。 三杉から佐野もまた幻想郷へと旅立ったという話を聞いていた次籐は、そんな佐野の事を不意に思い出し。 今の不甲斐ない自分を見たら、彼がどう思うのだろうかと自嘲の笑みを浮かべる。 次籐「(世界は広か……広すぎっちゃ……。 佐野……幻想郷に行ったお前は、もうわしの届かんところにおるんかのう? ……わしも、幻想郷ちゅう場所に呼ばれてれば……今みたいな思いはせんで良かったんじゃろうか)」 らしくないセンチメンタリズムに包まれながら、次籐はそっとため息を吐いた。 役立たずでは終わりたくない――しかし、それでも次籐は、成長が出来なかった。
[945]幻想のポイズン ◆0RbUzIT0To :2010/11/15(月) 23:01:31 ID:??? 〜フランス市内 とある川原〜 若林「………………」 こうして松山や次籐が、それぞれ居残り練習をしていた中。 全日本Jrユース代表に合流を果たした、西ドイツ――ハンブルグJrユースの正ゴールキーパー。 SGGKの異名をとる天才ゴールキーパー、若林源三は、合宿所から数キロ離れた場所にある川原で一人体育座りをし。 呆然としながら、徐々に河の向こう側へと沈んでいこうとする太陽を眺めていた。 反町のシュートを受け、右手を負傷した若林源三。 彼は合宿が再スタートをしてから、しばらくは軽い練習をする事しか監督やコーチ陣に許されていなかった。 こうして彼が今、川原にいるというのも、その軽い練習メニューの内であるランニングの最中であった為である。 若林「(太陽が沈む……沈んでいく……)」 落ちる陽を見て、若林はその姿に自分の影を重ねる。 こんな筈ではなかった――全日本と戦う前、若林は全日本に対して完勝をする筈であった。 翼を含む全日本メンバーのシュートを全てシャットアウトし、森崎との格の違いをアピールする。 そして、全日本内での自分の地位を確固としたものにする。 100%そうなるであろうと思われた練習試合は――完勝こそしたものの、しかし、若林にとっては汚点しか残さないものとなってしまった。 このままでは代表内での地位が完全に危ぶまれると判断しての、オータムスカイズとの練習試合での先発。 女子を中心にしたチームならば、確実に失点はしないだろうと考えて臨んだ試合も――。 チーム全体が圧倒的に押されていた状況下の中とはいえ、6失点という屈辱を喫してしまった。 若林「どうしてこうなったんだ……どうして……」 あの敗戦から何度目になるのかわからない台詞を吐きながら、若林は思わず涙ぐむ。
[946]幻想のポイズン ◆0RbUzIT0To :2010/11/15(月) 23:02:33 ID:??? 確かに若林源三は、西ドイツへとサッカー留学をしてから、殆ど己を鍛えていなかった。 否、無論クラブチーム内では日本人という事でされたいじめにも負ける事なく周囲に反発し。 チームで行う練習には当然ながら出て、試合などでも着実に成果を出した。 だが、自主的な練習という意味では、殆どしていなかった。 若林「(それは俺も悪かった……森崎を侮っていたのもある……。 西ドイツに留学をしたのだから、日本にいる連中には負けないという慢心があったのもわかる。 それが悪かったのは十二分にはわかっているんだ……だが……)」 果たしてそれだけで、ここまでの屈辱を受けなければならないのか……。 体格こそ大柄とはいえ、一介の中学生である若林源三にとって。 チーム内の誰からも蔑まれるような目で見られ、かつては子分であった者達からも哀れみの目で見られ。 そして、恐らくは少なくとも、このJrユースの時だけは森崎から正ゴールキーパーの椅子を奪えないだろう状況。 ただ少し慢心し、堕落していただけで――若気の至りだけで、ここまでの冷遇をされなければならないのか。 今からではどうしても取り戻せないのか、一時の過ちだけで人生全てを棒に振る事になってしまうのか。 それだけが若林源三の心中では、渦巻いていた。 若林「どうして……」 ザッ…… 若林「!?」 今日何度目か、数えるのも嫌になるほどの泣き言を呟き、若林は瞳に涙を溜めながら息を吐く。 名門に生まれた彼は、何かの分野において才覚を発揮するという事を義務付けられており。 それが出来なかった時、彼が家でどのような扱いをされるかは目に見えている事。 このJrユース大会で一度として活躍が出来なければ、それは若林にとってお先真っ暗であるという事と同義である。 将来を不安視する彼がため息を吐いた直後、不意にそんな彼の背後から誰かが歩み寄る声が聞こえ……。 さとり「………………」 若林「(……女?)」
[947]幻想のポイズン ◆0RbUzIT0To :2010/11/15(月) 23:03:42 ID:??? 振り向いた若林の前に立っていたのは、若林より一回りも二周りも小さい少女。 髪は彼にとって忌々しいオータムスカイズの連中を思い出させるような、現実には絶対いないような紫色。 園児を思い出させるような、幼い衣服に胸元には奇妙な目の形をしたアクセサリー。 一体何者なのかと、思わず若林がいぶかしむ中、その少女はしばし若林を見つめ……。 さとり「あなたも……なのですね……」 若林「何? って、おい!? ちょ、ちょっと待て!!」 不意に何事かを呟くと、その両の瞳から大粒の涙を流しながらその場に蹲る。 基本的に傲慢が服を着ているような性格の若林とて、一介の中学生。 目の前で突如女性が泣き出して放っておける程の人非人でもなければ、上手くフォロー出来る程の世渡りの上手さは持っていない。 大慌てで若林は周囲の目を気にしながら少女を宥めようと近寄り、肩を抱きながら起こそうとし……。 若林「(!? キーパーグローブ……?)」 そんな時、少女が手に嵌めていた手袋――キーパーグローブを見て目を見張る。 明らかに力がなさそうであり、そして、俊敏な動きが出来そうにない少女。 しかし、そんな少女がやたらと強烈なシュートを打ってきたりするのを一度だけ見た事がある若林は。 少女の正体についてもしやと感づき……。 さとり「そうです……私もあなたと同じ……」 若林「!?」 さとり「たった一度の過ちと、慢心故に……理不尽過ぎる暴力で叩きのめされ。 地に落ちた、キーパーです……」 少女は自身の正体を、涙声交じりに語る。 古明地さとりと、若林源三。 かつては名声を浴び、才能に溢れていたが――たった1人の選手の前に、そのプライドをズタズタに引き裂かれ。 地位も名誉も栄光も、全てを失くしてしまったキーパーの、出会いであった。
[948]幻想のポイズン ◆0RbUzIT0To :2010/11/15(月) 23:04:50 ID:??? 〜全幻想郷Jrユース 合宿所〜 反町「(なんだか俺の事をえらい酷い言われようしている気がする)」 ヒューイ「おなかすいた〜」 リグル「砂糖水飲む?」 ヒューイ「おなかふくれない〜」 紅白戦を終え、食事などを取った全幻想郷Jrユースの面々はそれぞれ自室へと戻り。 反町もまた、自室でリグルやヒューイらと共に談笑をしつつ、さて今日はどうしようかなと考えていた。 因みに、ヒューイは先ほどご飯を食べたばかりなのにまたおなかが空いたと言っていた。 しかし、もはや慣れっこなので反町のスルーっぷりも手馴れたものである。 反町「(さて、どうしよう? 今日もどこかの部屋にいくか部屋でじっとするか……うーん……)」 A.同室のメンバーに話を振ってみる B.部屋でじっとしている C.施設の中を歩き回ってみる D.他の部屋に遊びに行く E.個人練習をする 先に3票入った選択肢で続行します。 age進行でお願いします。sageではカウント出来ません。
[949]森崎名無しさん:2010/11/15(月) 23:05:41 ID:qn8MV0z6 A そろそろ同室メンバーとも話したいな
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0ch BBS 2007-01-24