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【カミュが】ファイアーモリブレム22【来る】
[385]モリブレム ◆lT1/XKcIlo :2010/11/06(土) 02:51:41 ID:??? シーダに言われて思わず皮の手袋で包まれた右手を抑えるマルス。 マルス「…シーダには分かってしまうんだね。気取られないように努力はしていたんだけど。 カミュ将軍はアリティアの祖アンリと並ぶ英雄オードウィンの再来と呼ばれているほどだ。 もしも彼や、竜騎士アイオテの再来と呼ばれているミシェイル王と 共に戦うことが出来ていたら…最近そんなことばかり考えてしまうんだ。 ダメだなあ、こんな甘い考えの盟主じゃとてもじゃないけど同盟軍は纏められないよ」 シーダ「そんなことありません!シーダは!……私は、マルス様だから ここまで沢山の国々の力が一同に集結できたと思っています。 他の皆が認めなくても、私だけは……いつまでも一緒にいます」 マルス「……ありがとうシーダ。君の言葉で迷いが晴れた。そんな気がする。 僕は進むよ。姉上を助け、ガーネフとメディウスを倒しこの大陸に平和を取り戻すその時まで。 だから、最後まで…いいや、その先もどうかついてきて欲しい」 シーダ「……はい!」
[386]モリブレム ◆lT1/XKcIlo :2010/11/06(土) 02:52:59 ID:??? レナ「ジュリアン、体力の方は大丈夫ですか?辛かったらすぐに私に言ってくださいね」 ジュリアン「ああ。レナさんのおかげで俺はここまで戦ってこれたんだ。本当に…感謝している」 レナ「ジュリアン……」 ジュリアン「俺さ、サムスーフ山でけちな盗賊するくらい落ちぶれてたけど レナさんに出会ってから変わろうと思ったんだ。俺のこの汚れきった手でも きっと何か出来るはずだ。レナさんみたいに沢山の人を救うことはできなくても…」 レナ「…あなたの手は汚れてなんかいないわジュリアン」 ソッ… レナは優しくジュリアンのかさついた手をしっとりとした自身の両手で柔らかに包み込む。 ジュリアン「レ…ナ…さん?」 レナ「私はあなたの手が好きよ。この手は言っているもの。 誰か一人だけでもいい。大事な人を守ることが出来るはずだって。……あっ」 そこまで言って、レナは自分が呟いた言葉に驚いて赤面する。 慌てて握っていた手を離してジュリアンと距離を取る。 ジュリアン「………俺、今度は手以外のところも好かれるように頑張るよ」 レナ「え、ええ……」 一見距離は離れているようだが、既に二人の間に隙間は無かった。 ジュリアンは誓う。必ずこの人だけは守ってみせると。
[387]モリブレム ◆lT1/XKcIlo :2010/11/06(土) 02:54:08 ID:??? マリク「(うぐぐぎぎぎ……右も左もあまずっぱいというかあつくるしいというか… エリス様。待っていてください。僕も必ず貴女を救い出して、そして……うわぁ〜〜〜ん)」 バシュバシュバシュッ!ズッシャアアアアアッ!! 一人黙々と重騎士たちを駆逐していくマリクを先頭に、マルス隊はさらに前へと突き進む。 ロレンス「待て!これ以上進むことは誰であろうと許されぬ!」 シーダ「あ…あなたは…!!」 新たに現れたグルニアの重騎士たちを束ねるのはグルニアの先王の代から使える歴戦の兵ロレンス。 実は彼はシーダとは旧知の仲である。タリス島の部族統一を目指すモスティン、現タリス王とは良き親友で ロレンスの助力がなければ今のタリス王国は成り立っていないだろうとまで言われている。 タリスの国益が安定しアカネイア七王国の一つとして成り立つまで およそ3年の間彼はずっとタリスの国防を手伝っていた。 まだ幼き頃のシーダのお世話をしていたのはちょうどその頃である。 ロレンス「(栄光あるグルニア王国もこれで終わりだな…国王…あなたをお恨みいたしますぞ…)」 ロレンスはドルーア帝国と同盟を結ぼうとする国王に対して最後まで反対をした男でもある。 たとえ戦力はマムクートを中心としたドルーアの方が上だとしても アカネイア、アリティア、マケドニア、オレルアンなどの大国と力を合わせれば 100年前のアンリの奇跡をもう一度起こせると強く説いた。 しかし、弱気で病弱な国王は自らの保身を第一とし、強引にドルーアと同盟を結ぶ。 ロレンスは悟った。この瞬間、英雄オードウィンが建国したグルニア王国は地に落ちたと。 しかし王がいくら無能とてこの愛してやまないグルニアの大地には罪は無い。 せめて自分の最後の戦場は今まで自分を育んでくれた故郷にしようと、ロレンスは銀の槍を取り立ち上がった。 そんな悲痛な決心を胸に抱える彼の目の前に現れたのは、あの懐かしい日々に子守りで手を焼いたシーダ姫だった。
[388]モリブレム ◆lT1/XKcIlo :2010/11/06(土) 02:55:09 ID:??? 彼女はあの頃と同じようにロレンスの方を見つめていた。しかし、その瞳が物語っているのは大きな悲しみ。 幼い頃自分と遊んでくれた優しい髭の老将軍と槍を交えなければならないと言う悲しみだけだった。 シーダ「ロレンスのおじさま……!」 ロレンス「…シーダ姫か。懐かしい呼び名じゃ。 姫。あの頃に比べ随分とお美しくなられましたな。そして…お強くもなられた。 今のそなたは勇猛高き名将モスティン王の傍らにて 無敗を誇っていた伝説の天馬騎士ティーエ殿の生き写し。 姫の武勇はこのグルニアの地まで届いておりますぞ」 マルス「ロレンス将軍。どうか剣を納めて頂きたい。これ以上の争いは無意味です」 ロレンス「それは出来ぬ相談だ同盟軍の盟主マルス王子。そなたも一人の武人ならば覚悟を決められよ」 シーダ「おじさま……いいえ、ロレンス将軍。タリスの第一王女としてあなたに問います。 あなたのことは父から聞いています。あなたはグルニアが ドルーア帝国に味方することは反対だったのでしょう? どうして…どうして止められなかったのですか!」 ロレンス「…聡明なシーダ姫ならば気づいておろう。わが国の王はとても臆病な方で 巨大なドルーアの力に恐れをなしたのです。…下手に力を求めたゆえの愚かな蛮行… もはや後戻りすることは許されません。私はこのまま母国と運命を共にします」 シーダ「将軍!ドルーアの狙いはマムクートによって人間を征服することにあるのです。 グルニアのためにも、そして世界の罪無き人々のためにも。 私たちは手を取り合いドルーアの野望を打ち砕かねばなりません。 どうか…どうか将軍…戦いをやめて私たちを助けてください!」 避けられる戦いならば避けたい。ロレンスは昔自分をお世話してくれた大事な恩人なのだ。 失いたくない。助けてあげたい。シーダはそんな思いを胸に必死にロレンスに言葉を投げ、訴えかけた。
[389]モリブレム ◆lT1/XKcIlo :2010/11/06(土) 02:59:23 ID:??? 説得王女ロレンス編→ !card !と cardの間のスペースを消してカードを引いてください。カードで分岐します ダイヤ・ハート→ロレンスが快く味方になってくれた! スペード→ロレンスの心は激しく揺れる。そんなときロレンスの部下たちが立ちふさがってきた! クラブ→ロレンスの決意は固い。シーダに槍を向けると戦うことを強要してきた! JOKER→ロレンスが味方になってくれた!さらにシーダとの支援が1→2に ============== 一旦ここまで。キャラの評価についてなのですが、キャラごとによってタイプが異なったりしています。 数値が変動しやすいキャラ、一定の値まではなかなか上がらないキャラなどなど。 チキの評価を気にしている人がいるようですが、彼女は所謂一定値までは挙がりにくいキャラです。 進展が無さそうに見えても根気よく接すればちゃんと懐いてくれる…はず?それではまた〜
[390]森崎名無しさん:2010/11/06(土) 03:00:04 ID:??? 説得王女ロレンス編→ ダイヤA
[391]森崎名無しさん:2010/11/06(土) 03:00:12 ID:??? 説得王女ロレンス編→ ダイヤ9
[392]森崎名無しさん:2010/11/06(土) 04:06:02 ID:??? さすがはシーダだおつでした
[393]森崎名無しさん:2010/11/06(土) 10:18:29 ID:??? 乙でしたー 激戦ステージかと思いきや、ここまで戦闘なしw
[394]モリブレム ◆lT1/XKcIlo :2010/11/06(土) 19:23:58 ID:??? >>392 全勝でチキ説得にあれだけ手間取ったのが嘘のようだ… >>393 三羽烏をJOKERでやり過ごせたのが大きいですねw ============== 説得王女ロレンス編→ ダイヤA >ダイヤ・ハート→ロレンスが快く味方になってくれた! ロレンスは目の前で必死に自分の力を頼ろうとするシーダの言葉に心を揺さぶられていた。 シーダの両親に世話になった過去を持つロレンスはいつかタリスのために恩を返したいと思っている。 だがそのためには祖国を裏切る必要になる。もう先が無い沈み行く船とはいえ、 やはり騎士として長い間生きてきたこのグルニアの地をそう簡単に裏切るわけにはいかなかった。しかし… ロレンス「(カミュ将軍とヒムラー司祭。あの二人は言っていた。 ドルーアの呪われた力を得たことで腐ってしまったこの国は 一度生まれ変わらなければならない、と)」 国を愛するからこそ国が滅びることを願うこの二人の気持ちを、ロレンスも強く分かっていた。 ならば、自分ができることは何かと再び自問自答する。祖国に槍を向け、裏切り者の汚名を被ることになろうとも。 ドルーアのマムクートたちを倒さぬ限りグルニアの大地に蔓延した毒は無くならないのだから。 ロレンス「…うむ。やはりな…」 ガラァン… シーダ「将軍!?」 ロレンスは銀の槍を地面へと放り捨て、降伏の意を表した。 ロレンス「私も王の命令でここまで戦ってきたが、ここらが潮時だろう。 分かりましたシーダ姫。国を裏切るのは辛いがあなた方にお味方いたしましょう」 シーダ「ありがとう……ロレンス将軍……」
[395]モリブレム ◆lT1/XKcIlo :2010/11/06(土) 19:25:04 ID:??? ロレンス「(せめて母国の終焉は自らの手で果たす。それがこれまでの恩を報いる私に唯一できること。 閣下。もし許されるのならお恨みするのはどうかこの私だけにしてください…)」 ※ロレンスがマルス隊に加わりました! 〜ミネルバ隊〜 グルニアの広い平原を西へ進んだところに小さな村がある。 まずミネルバはこの村の周辺の敵兵を相当することに専念した。 ミネルバ「たとえ敵国といえども、民間人に戦いによる被害を与えたくは無いのでな」 パオラ「ミネルバ様。村の前に壁を張るように陣取りました。 しかし…やはり少々辛いものがありますね。同国の…マケドニアの天馬騎士と戦うのは」 ミネルバたちが戦っているのはグルニア正規兵ではなくマケドニアからの増援部隊。 ミネルバの兄ミシェイルが送り込んできた同郷の兵士立ちなのである。 マリア「こんな戦い早く終わらせなくちゃ…ナバールさん、頑張ってね」 ナバール「……そうだな」 ミネルバたちと同じくマケドニア出身であるナバール。 物心ついたときから孤児院で過ごした彼に愛国心というものは無かったが 間違いなく彼の中に流れるマケドニアの血が、彼に訴えかけているのだろう。 早くこんな無益な戦いを終わらせなさいと。 パオラ「ミネルバ様!前方に敵影確認!天馬騎士の一団です!」 パオラの声にミネルバたちは臨戦体制をとる。また新たな増援部隊がミネルバたちの前に立ちふさがってきたのだ。
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0ch BBS 2007-01-24