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【受け継がれる】キャプテンEDIT17【魂】
[424]森崎名無しさん:2010/11/10(水) 22:26:08 ID:??? 落田は空気読まないで、実力があるわけでもなく、菱野さんと行動するときに、 邪魔が入るかもしれないということでリスクがありすぎる。
[425]森崎名無しさん:2010/11/10(水) 22:28:40 ID:??? 浅村の離反工作したほうが早いな。 しかし、落田には名監督フラグという切り札が……w
[426]森崎名無しさん:2010/11/10(水) 22:30:17 ID:??? マネージャーに素直に話して協力してもらうのはダメかな? 言わなくても協力してくれそうだけどw
[427]森崎名無しさん:2010/11/10(水) 22:32:14 ID:??? 菱野さんを生贄に落田を召喚! 神が死んでもんなまねはできんな。
[428]森崎名無しさん:2010/11/10(水) 22:32:46 ID:??? 浅村は時期を見て特訓に小まめに誘っていけば自然と離反すると思う。 国岡が妨害工作止める訳ないしな。 しばらく放っておいたら弱み握られて傀儡にされそうだから早いほうがよさそうだけど
[429]キャプテンEDIT ◆wM6KXCkaLk :2010/11/10(水) 23:35:13 ID:??? 無判定パートが長くなる病が発動しましたorz お待たせして申し訳ありません >>B.柿原さんの中華料理店に行こう(交際費:2000円) ----------------------------------------------------------------------------------------------------- 大前「……うん、今は懐も暖かいし、久しぶりに柿原さんの所に行ってみようか」 そう決めた大前。脳裏には早くも柿原の顔と値は張るが美味さは本物の中華料理の味が浮かんでいた。 … … … 練習後、比良山と輝林を連れて柿原中華料理店の暖簾をくぐると、さっそく懐かしい声が聞こえてきた。 柿原「いらっしゃい……って、大前に比良山じゃないか! 随分と久しぶりだな」 大前「どうも、柿原さん。最近はあんまり顔を出せなくてすみません」 比良山「ご無沙汰しています。ご健勝そうでなによりです」 柿原「まあ、中学生には中々手の出ない値段の店だからな。そうそう来れないのも仕方ない。 それより、全国大会はTVで見たぞ? 得点王だなんて、凄いじゃないか」 大前「……お恥ずかしながら。決勝では醜態を晒しましたけど――」 柿原「ははっ。全国でプレイできなかった俺よりは何倍もマシさ……と、仲間も連れてきているってことは、相談事か? 奥の個室は空いているから、遠慮せず借りていけ」 剛毅な提案をズバリと切り出す柿原。 輝林「……よろしいのですか?」
[430]キャプテンEDIT ◆wM6KXCkaLk :2010/11/10(水) 23:36:13 ID:??? 柿原「なに、この街じゃお前らはヒーローみたいなもんさ。ちゃんとお勘定をいただけるなら、これくらいの便宜は図るよ。 なあ、父さん?」 柿原の父「おうっ! 不甲斐ない愚息と違って立派な活躍だからなあ。……ったく、高校の連中は何しているんだか。 せがれもこんな早い時間に帰ってきやがって。なーんで中学生より練習時間が短いんだお前らは」 ジロリと柿原に横目で視線を寄越す父親。息子としては、乾いた笑いを返す他ない。 柿原「は、ははははっ。……そういう訳だ。遠慮せずに寛いでいけ。 …………忙しくって手伝いに立てないときは、それはそれで不機嫌な癖に(ボソリ)」 大前「(ヒソヒソ)な、なあ。鳴紋高校ってそんなに大会の成績が悪いのか?」 比良山「(ヒソヒソ)まあ、公立校だからな。実際、設備と指導者の差で高校の年代から清栄が勝ち越してくるらしい。 インターハイでもここ二、三年は清栄に県代表を取られているとか」 輝林「(ヒソヒソ)世知辛いですね……」 などとささやき交わし合いながら奥の個室の席に着く。
[431]キャプテンEDIT ◆wM6KXCkaLk :2010/11/10(水) 23:37:15 ID:??? 大前「それで、早速だけどこれからの派閥の運営について話し合おうか。 まず来年こそ全国で優勝するために、今まで通り特訓を重ねるのは確定として――」 比良山「その前に、一つ話したいことがある」 だしぬけに、そう切り出す比良山。 大前「? どうしたんだ、いきなり」 比良山「……大前、俺は今の派閥の状況は不自然なものではないか、と感じている。 というのも、今現在俺たちにはトップに立っている人間はいない」 輝林「そうですね。実際、大前さんが発揮するまでこれからどうするかすら考えていませんでした」 比良山「だろう? 具体的な戦略を決定し、または仲間から上がった提案を承認する。そうした役割を担うリーダーがいない。 ただ互いの実力を磨き、選手として上を目指すだけの同盟なら問題は無いかもしれんが、南葛に勝てるチームを作るには不足だ。 俺たちは共通して描くビジョンを持ち、それをチーム全体に広げていく。そのためには、旗印となる人間が必要だ」 大前「それはつまり、この中から次期キャプテンを目指す人間を選べ、ってことか?」 比良山「ああ」 我が意を得たり、と肯く比良山。 比良山「今現在派閥にいるのは俺たちは奇しくも二年生が三人。早瀬さんが長池さんと瀬川さんで派閥を立ち上げた時と同じだ。 早瀬さんの意思を受け継ぎ、全国制覇を目指すというのなら、あの人のキャプテンシーを受け継ぐ人間が不可欠だと思わないか?」 輝林「確かに。遠大な目標に向けて団結するには、リーダーが必要ですね」
[432]キャプテンEDIT ◆wM6KXCkaLk :2010/11/10(水) 23:38:23 ID:??? 大前「次期キャプテンを目指す、派閥のリーダー、か。そういえば、比良山は小学校時代はキャプテンだったんだっけ? お前がやるのが丁度いいんじゃないか?」 そう水を向けると、比良山は難しい顔をする。 比良山「……いや、俺が経験があるのはあくまで弱小チームのキャプテンだ。全国一を狙えるチームを率いるには不足だろう。 それよりも、実際にそのチームを率いる人間の近くにいて、多くの経験を積んだ者が相応しいと思っている」 輝林「となると――」 じーっと、大前の顔を見る輝林。比良山もそれに倣ってジッと視線を送ってくる。 大前「……な、何だよ。二人して急に黙り込んで」 比良山「分からんか?」 大前「何事も、言葉にして言わないと分からないって」 比良山「それもそうだな。では言おう」 一拍を置いて、口を開く。 比良山「俺はお前にキャプテンになって貰いたい」 大前「へ?」 目を瞬く大前。
[433]キャプテンEDIT ◆wM6KXCkaLk :2010/11/10(水) 23:39:28 ID:??? 大前「お、俺が!? な、何でいきなりそんなことに!?」 比良山「……俺としては、そんなに驚かれる方が意外なんだがなァ」 輝林「僕としても大前さんが妥当だと思うのですが」 大前「そんなこと言われても……ま、まずは理由から言ってくれよ」 促すと、比良山は顎を一撫でしてから説明を始める。 比良山「まずチーム内での実績だな。全国大会の得点王という金看板は、チームを纏め上げる象徴に相応しいものだ。 キャプテンとしてあれこれと差配をするのに、実戦で挙げたタイトルほど体の良い裏付けは無い。 他の選手も、自然とお前の意見に耳を傾けるようになるだろう」 大前「それは……そうだろうけれど。でもそれだけじゃ――」 比良山「二つ目。お前はこの中で最も早くから早瀬さんと行動を共にし、その理想を体現するのに骨を折ってきた。 『全国で戦える鳴紋中』。このフレーズを実現した功労者の一人は、紛れもなくお前だ。 これから派閥に引き入れた者たちも、最古参のお前の意向は無下に出来ん。 自然、派閥が大きくなるにつれお前はキャプテンの座に近づくことになる」 輝林「僕も比良山さんも、貴方に派閥に入れられたんですからね」 比良山「それにこれまで参加した大会を戦ってきた上で、お前はチームの戦術に深く関わってきていた。 前キャプテンである早瀬さんの信頼もあって、お前の提言はチームの作戦に大きく反映されて来ただろう? 早瀬さんの政権では、実質お前が副キャプテンだったようなものだ。それが早瀬さんの衣鉢を継いだとしても、さほど不自然ではない」 大前「それは……そうかもしれないけれど」
[434]キャプテンEDIT ◆wM6KXCkaLk :2010/11/10(水) 23:40:39 ID:??? 比良山「そして三つ目。お前のサッカーに取り組む姿勢だ。がむしゃらに努力して、己の実力を高めていくスタイル。 これは飯地監督が選手に望むプレイヤー像と一致している。あの人のスパルタ特訓を時には課せられ、時には自ら進んで受ける。 お前のその姿勢に監督は深い信頼を抱いているはずだ」 そして一旦言葉を区切る。それは自分の意見がどのように受け入れられているか、測っているようでもあった。 比良山「選手としての実績。今まで派閥を動かしてきた経験。監督からの信任。 キャプテンとして必要な要素の半分は満たしているとは言えないか? ……後はお前の気持ちと、実際の資質だけだ」 大前「その資質って言うのが……一番問題なんだよなァ」 輝林「では、キャプテンになりたい気持ちはあるんですね?」 大前「茶化すなよ輝林。俺にだって野心みたいなものはある。出来る限り上に登ってみたい気持ちは持っているさ。 ……けど、自信の方ははっきりと持てないんだ」 俯き加減にそうこぼす。 大前「俺は正直に言って弱い人間だと思う。 一年の時は焦って失敗して、それを取り戻すために間違った方向に突っ走って仲間からの信頼を失くした。 今年だって、清栄との試合の時にミスを連発して試合中にも関わらず落ち込んだりした。 ……いつも前向きでチームを引っ張っていた早瀬さんに比べると、俺がキャプテンとしてやっていけるとは思えないよ」 今まで積み重ねてきた経験と失敗。それを思うと、キャプテンという大任を欲するのがおこがましく思える。
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0ch BBS 2007-01-24