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【ストライカーの】幻想のポイズン45【条件】
[692]森崎名無しさん:2010/12/15(水) 01:25:49 ID:??? 流石はコーチに定評のない橙乙でしたー
[693]森崎名無しさん:2010/12/15(水) 12:53:53 ID:??? 全体的に特訓運悪いな…
[694]幻想のポイズン ◆0RbUzIT0To :2010/12/16(木) 00:48:49 ID:??? >★橙ちゃんの教育っぷり→ クラブ3 ★ >★お猿さん達の学びっぷり→ スペード10 ★ >立花兄弟、パワーアップ。必殺ドリブル取得! ========================================================================= ズダダダダッ! 橙「にゃにゃ! にゃにゃん! にゃーん! (もっと速くもっと速く! ドリブルはスピードが命だよっ!)」 和夫「うきゃっ! うきゃきゃーっ!!(無茶言うなよ! これで精一杯だって!)」 政夫「ウキーッ! キーッ!!(いくらスピードがあってもキープできなきゃ意味ないしな!)」 橙「にゃー! にゃにゃんにゃ! にゃんにゃー! (それでももっと速く! 四足歩行なんだから二本足で立つよりずっと早く走れるでしょ!? ほら、ついてきてっ!)」 政夫「ウッキッキーッ!(くそっ、やっぱ子供とは言え猫だな……俺達よりずっと足が速い)」 和夫「ウキャーッ!! キャッキャッ!(置いてかれてたまるか! 俺達もスピードアップしようぜ、兄ちゃん!)」 政夫「ウッキーッ!(わかってる! あいつにやれて出来ない訳があるか! 行くぞ、和夫!!)」 ドリブル技術は高いが、しかし、コーチングが苦手である橙。 そんな橙の取った立花兄弟への対応は、あえて勝負を挑む形で立花兄弟を発奮させ。 目の前で自身の高速ドリブルを見せつつ、スパルタ的に練習を強いるというものであった。 橙の下手な挑発は、それでも立花兄弟には通用し、立花兄弟は顔を真っ赤にし文句を言いながらも橙に負けじとドリブルをする。 前傾姿勢となりつつ、ボールを手放さないように抱えながらキープし、橙を追う姿は、さながら山猿そのもの。 反則スレスレのキープ術は、橙を追い掛け回す内に立花兄弟の体にしっくりと刻まれ。 こうして立花兄弟は見事に個人個人で出来る新たな技を会得する事に成功をする。 橙「にゃにゃ! にゃんにゃんにゃ!!(やりましたね! これできっと出番もアップですよ!)」 政夫「うきゃきゃ……キッキー!(へへへ、練習に付き合ってくれてありがとうな)」 和夫「ウッキャー!!(やっぱ小さくてもコーチなんだな……)」 橙「にゃ〜ん(えへへ、私もこう見えて立派な妖獣ですよ!)」
[695]幻想のポイズン ◆0RbUzIT0To :2010/12/16(木) 00:49:50 ID:??? 見事に成果を出せたとあって、練習を終えた3者は笑みを見せながらお互いにハイタッチをする。 立花兄弟としても、橙が自分達を発奮させる為に勝負を挑むような事をしてきたのだとは十二分にわかっていたし。 そして、それが故にこうして必死になれて成果が出せたという事も理解していた。 練習が終われば、いがみ合う事などある筈も無く。 立花兄弟は小柄な自分達よりも更に小さなコーチの頭を撫でつつ、引き上げるのだが……。 三杉「(……彼らが何を言っていたのか、まるでわからない)」 見上「(キープ力が上がったのはいいが、それだけではまるで使えんな。 やはり2トップのFWは、日向と派遣選手の比那名居天子が有力か……)」 興奮をしていた為に橙と立花兄弟が叫んでいた猫語と猿語は周囲の者達にはまるで意味不明な言語であり。 三杉をはじめとした全日本メンバーは、引きつった笑みを浮かべつつ引き上げてゆく3人を見やる。 そして、監督である見上は成果を出した立花兄弟に……それでも現段階ではまるで使えないとため息を吐き。 藍「コーン……(成果を出せたのは良かったが……うぅむ……やはりまだ橙にコーチ業は難しいか?)」 狐の妖怪である藍さんは、狐語を用いて小さく小言を呟くのだった。 政夫「あー、練習はりきったら腹減った! バナナ食おうぜバナナ!!」 和夫「夕食前だけど、小腹を満たすくらいならいいよな。 よし、ちょっと食堂のおばちゃんに頼んでくるぜ。 橙、お前は何かいるか?」 橙「鰹節食べたいですにゃー。 あと、ちょっとぬるめのミルクがあれば最高ですにゃ!」 和夫「オッケー! それじゃ、取ってきてやるよ」 橙「ありがとうございますにゃ!」 和夫「へへへ、練習に付き合ってくれた礼だよ」 そして、この練習を契機に立花兄弟と橙との距離は少しだけ近づいたようである。 ……どうやら、野性生物的な意味で相性がいいらしい。 ※橙と立花兄弟の感情が 橙→(友情?)←立花兄弟 になりました。 ※立花兄弟が「山猿キープ」を取得しました。
[696]幻想のポイズン ◆0RbUzIT0To :2010/12/16(木) 00:50:53 ID:??? こうして全日本Jrユースの選手達が地味ではあるが着々と実力をつけていた頃。 他の国の者達も、当然ながら大会に向け懸命に練習に励んでいた。 レミリア「ふっ……血のように紅に染まれ! H A ! !」 ミューラー「ぐっ……! ぐ……あああおおおおおっ!!」 バッ! バシィッ!! レミリア「ほう……加減をしているとはいえ、私のレッドサンを止めるか。 くくくく、少なくともそこで伸びているくだらんキーパーよりは役に立つようだな」 西ドイツでは、正ゴールキーパーであるシュタインでは流石に力不足であるという事になり。 緊急に山奥に隠れ住むという伝説のキーパー……デューター=ミューラーを召集し合流。 レミリアを中心とした派遣選手で1週間分の遅れを取り戻す為に集中的に練習を課し。 ほぼ完全に、周囲のレベルと同程度まで引き上げる事には成功していた。 そして、この国際Jrユース大会に唯一南米から出場をするアルゼンチンJrユース。 華麗で美麗な個人技を主体とするこの国もまた、大会に向けて練習に励んでいた。 しかし、この国に派遣をされていた選手は、他の国とは違いたった1人であった。 派遣選手がたった1人では選手達全員を見て練習をつける事は不可能なのではないか……。 もしかしたらフランス同様、八雲紫に見捨てられたのではないか……。 ……その2つの疑問に対する答えは、どちらともノーであった。 なぜなら、アルゼンチンに送られたたった1人の派遣選手は――。 ただ1人でチーム全体を見渡せるだけの視野と指導力を持ち。 そして、たった1人だけで戦局を変える事の出来る、"天才"だったからである。
[697]幻想のポイズン ◆0RbUzIT0To :2010/12/16(木) 00:51:58 ID:??? ダダダッ! ヒュンッ ヒュンッ! パスカル「く、くそぉっ!!(ディ、ディアスを超える奴が本当にいるなんて……!)」 ガルバン「(ディアス以上のスピード、テクニック、パワー……!? う、嘘だろ……!?)」 アルゼンチンJrユースの絶対的なエース――ファン・ディアス。 彼と共に練習し、試合をし、共に戦ってきたアルゼンチンJrユースの目は、端的に言えば肥えている。 他国のエース級の選手を見ても、それでもディアスには劣ると評する事も多々ある。 それは身内であることでの贔屓を抜きにしても、ファン・ディアスの実力があまりにも圧倒的過ぎるからであった。 だが、そんな彼らでさえ――派遣された選手のドリブル、パス、シュート。 否――オフェンスだけではなく、ディフェンスも含め……。 サッカーをする上で必要とされる、全ての能力を見て、愕然とし……絶望をした。 世界は広いという事……世界には、自分達の絶対的なエースを超えるような存在がいるという事を。 永琳「ふふ……そう簡単にボールはやれないわね!」 ポンッ! ギュルルルッ パンッ! ダダダダダダッ!! 永遠亭の至宝――月の天才、八意永琳。 彼女が派遣されたその日から――彼らは生まれて初めて実感し……体感したのである。 ガレヤ「ふぎゃっ!」 センベロ「ど、どうやって……」 バサロ「止めろって言うんだよォ!?」
[698]幻想のポイズン ◆0RbUzIT0To :2010/12/16(木) 00:52:59 ID:??? 緩急を自在に操り、ボールを巧みにコントロールし、鮮やかなフェイントを決め、華麗に切り返す。 全ての行動が後の行動の為の布石であり、突破をする為の最善なルートと。 見る者を魅了する為のドリブル、全てが詰められた月の頭脳的なドリブルを披露しつつ。 ディフェンスに来る選手達を次々とごぼう抜きしてしまう永琳。 彼女の選手達に課す練習はスパルタで……選手達はともすればその自信を粉砕されかねない状況にあった。 それ程までに、八意永琳の実力は圧倒的であったのだが……。 ディアス「よっ、と」 永琳「あらら」 パルカル「! ディ、ディアス!!」 ポンッ コロロ…… そんな状況の中でも、ただ1人この八意永琳に挑み、一矢報いたのもやはり絶対的なエース。 アルゼンチンの至宝、ファン・ディアスだった。 全てを感知し、全てを予測した上での永琳のドリブルを、辛うじてではあるが足先で触りこぼれ球にし。 その瞬間、永琳は驚きの中にかすかな嬉しさが混じった声を出し。 共に練習をしていたチームメイトたちは、あのドリブルを止められるのかと目を丸くして驚く。 だが、それらの視線を受けながらもディアスはあくまで平然とした様子でこの状況を楽しむかのような笑みを浮かべ。 こぼれたボールを足先で拾うと、軽々とリフティングしながら声を張る。 ディアス「おいおい皆、何やってんだよ。 落ち着けば今のドリブルは止められた筈だぜ?」 ブラウン「そんな無茶な……あのドリブルはプロでもそう見ないレベルだぞ? 止められる訳が無いじゃないか!」 ディアス「そうか? ……少なくとも、俺が止められたのならパスカル」 パスカル「!!」 ディアス「お前なら止められた筈だぜ?」
[699]幻想のポイズン ◆0RbUzIT0To :2010/12/16(木) 00:54:04 ID:??? アルゼンチンJrユースのFW――アラン・パスカル。 ファン・ディアスの相棒である彼は、タックルという1点においては……。 得意技とするクリップタックルが発動さえすれば、ディアスと同等の守備力を見せることが出来る。 ディアスの言うように、ディアスが止められたのならば、パスカルに止められないという道理は無い。 その言葉を聞いた瞬間、パスカルは目を見開きながらディアスに視線をやり。 それを受けてディアスはにやりと笑みながら、ダイレクトにボールをパスカルへと渡す。 ディアス「しっかりしてくれよ、相棒」 パスカル「ディ、ディアス……でも、俺は……俺なんかより……」 ディアス「何言ってんだよ、俺の相棒はお前しかいないってーの。 俺とお前でアルゼンチンのゴールデンコンビなんだ。 なんだ、俺の勝手な片思いか?」 パスカル「ち、違う! でも……(俺は最高速のお前にはついていけない……!)」 ディアス「ほら、練習再開しようぜ! まだまだ休憩には時間があるぞ!」 ガルバン「(ディアス……これだけの実力差を見せ付けられて……)」 ルジェリ「(それでもまだ、自信を失っていない……。 いや、それどころか……いつもよりテンションが高い!?)」 自信なさげに自嘲するパスカルを見てやれやれと肩を竦めた後。 顔を俯かせる周囲に練習を再開しようと明るく言いながら、1人、ボールを蹴り始めるディアス。 その姿は一同から見てみれば考えられない光景であり……しかし、納得の出来る光景であった。 そう……アルゼンチンのエース……ファン・ディアスの心は決して折れない。 ファン・ディアスは誰にも負けない。ファン・ディアスは諦めない。 それはこの場にいる全員が知る事であり、そして、信じていた事だった。 ガルバン「……行こう、ディアスの言う通りだ。 まだまだおねんねには早すぎる」 ルジェリ「ああ……!」 ディアス「永琳さん、さっさと指導してくれよ。 コーチなんだろ?」 永琳「ふふ、勿論。 私はその為にここにいるのだからね」
[700]幻想のポイズン ◆0RbUzIT0To :2010/12/16(木) 00:55:21 ID:??? ファン・ディアスは八意永琳の出現に危機感を抱いてはいなかった。 八意永琳の実力に対して、嫉妬のような感情は微塵にも感じていなかった。 ただそこにあるのは、純粋なライバル心と――自分よりも強い選手が出てきた事に対する、喜びの感情。 八意永琳がいれば、彼女の的確な指導を受ければ自分達はより一層強くなれるという期待と。 そうなった上で、彼女を倒せるだけの実力が備わるという自信があるだけ。 ディアス「大会に出場する中じゃ、西ドイツのシュナイダーやフランスのピエールくらいしか俺と張り合える選手いなかったからな。 そいつらとも組み合わせ次第じゃ当たれるかどうかもわからないんだし。 こうやって大会までの間、俺と張り合える奴と毎日ボールを蹴れるなんて面白すぎるぜ」 永琳「あらあら……私と張り合うつもり? 言っておくけれど、さっきのタックルはマグレよ?」 ディアス「どうかな? 2週間みっちり鍛えて、俺達とあんたとの力量もそろそろ差が縮まってきた頃だ」 永琳「10年早いわね……私は天才、八意永琳。 そう簡単に凡人に負ける筈が無いわ」 ディアス「なら問題ないな。 俺は天才、ファン・ディアスだ。 それもあんた以上の、超がつく程の」 バルバス「(一時はどうなることかと思ったが、派遣選手の件はうちのチームにとっていい方向に動いたようだな。 八意永琳のお陰でディアスは奮起し……そのディアスの姿に他の者達も一層ディアスへの信頼を厚くした。 そして、そのディアスが認める八意永琳の事も徐々に認め始めている。 何より……)」 パスカル「(ディアス……あんな選手がチームに入っても、お前はまだ俺を相棒と呼んでくれるのか……。 そこまで……俺を、信頼してくれているのか……)」 実力的にはディアスには及ばない、中堅からやや上という程度の選手であるパスカル。 彼はディアスに対して劣等感に近いものを感じ、引け目を感じていたのだが……。 永琳が現れた上でも、自分を相棒とまだ呼んでくれるディアスに感動も覚えていた。 そして、その感動は彼の中で更に膨れ上がり……名実共にディアスの相棒になってみせるという感情に変化をする。
[701]幻想のポイズン ◆0RbUzIT0To :2010/12/16(木) 00:56:56 ID:??? バルバス「(パスカルがやる気を見せている……八意永琳の出現に焦りを、ディアスの言葉に感動を受けた今。 あいつは精神的にも肉体的にも大きく成長するだろう。 ふふふ……これは次の大会、貰ったも同然だな。 どれ、優勝した時に着用する特注パンツを今から注文しておくか。 テレビに映る時、いつものパンツではアルゼンチンの品が問われてしまうからな)」 永琳「(主柱のディアス君は間違いなく私に匹敵……いえ、突破力。オフェンスだけなら私以上になる。 そして、パスカル君も大きく成長してくれるわね。 ……あと2人、シュートしかできなくてもいいからそこそこの火力を持つストライカー。 それと、私やディアス君級とは言わなくても堅実なボール運びが出来るMFがいると尚良しなのだけど……。 それは高望みのしすぎかしらね……)」 パスカルの内なる感情に気づいたアルゼンチン監督――バルバスは笑みを浮かべつつ、パンツカタログを手に取り。 永琳は僅かに微笑みながら、一同に対して指導をし始める。 南米の強豪――アルゼンチンJrユース。 絶対的なエースに、派遣された強大過ぎるブレイン。 2人の天才を抱えたこのチームは、間違いなくフランス国際Jrユースでの優勝候補となるであろう。 この1週間後、今度はパスカルが永琳のドリブルを完全に塞き止め。 ディアスが永琳以上の天才的なドリブルを見せたのは、別の話。
[702]幻想のポイズン ◆0RbUzIT0To :2010/12/16(木) 00:58:33 ID:??? お猿と猫が仲良くなり、天才と天才があわさり最強に見えるようになったところで。 選択肢や判定はありませんが今日はここまで。 明日以降、もうちょっとNPCシーンをやってから、再び反町視点になります。 それでは、お疲れ様でしたー。
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0ch BBS 2007-01-24