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【ストライカーの】幻想のポイズン45【条件】
[732]幻想のポイズン ◆0RbUzIT0To :2010/12/17(金) 20:18:52 ID:??? もうちょっとNPCシーン続きます。一旦ここまで……。
[733]森崎名無しさん:2010/12/17(金) 20:31:01 ID:??? >さとり「さとりだって、ボランチとしては優秀……それは姉である私が一番わかっている」 こいし「私の名前がない……だと!?」
[734]森崎名無しさん:2010/12/17(金) 20:37:47 ID:??? うーむ、これだけ盛り上げるということは、今度のさとりんは強いんだろうなあ。 これでまたしてもあっさり折られたら帰ってこれないだろうし・・。
[735]森崎名無しさん:2010/12/17(金) 20:43:11 ID:??? あえてペナルティエリア内から陵辱したくなるよな
[736]森崎名無しさん:2010/12/17(金) 20:50:20 ID:??? PA外からオータム連打でおk
[737]幻想のポイズン ◆0RbUzIT0To :2010/12/17(金) 20:56:25 ID:??? >>733 ごめんなさい、大事な場面なのに思いっきり間違えてましたorz さとり「こいしだって、ボランチとしては優秀……それは姉である私が一番わかっている」 に訂正します。
[738]森崎名無しさん:2010/12/17(金) 20:57:16 ID:??? いい勝負したかったけど審判のせいで台無しなんだろうな…
[739]幻想のポイズン ◆0RbUzIT0To :2010/12/17(金) 22:55:25 ID:??? さとり「………………」 さとりが再び立ち上がり、フランスJrユースの一員として戦う事を誓った日の翌日。 この日、古明地さとりは全体練習を終えた後、昨日と同じように川原へとやってきていた。 あの後、眠りから目覚めたこいしはさとりが再び戦う事に決めたと聞くや否や喜び。 今日も元気にフランスJrユースの面々をしごき抜いた。 さとりも今日から本格的に練習に取り組み、1週間分の遅れを取り戻そうとしていた。 そして、今日もまた居残り練習をしようとする一同と練習に付き合おうとしたさとりだったが……。 1週間練習をしていなかった事によりまだ本調子で無い為に、これ以上の練習は返って自分の首を絞めるだけだと監督に言われ。 フィールドに立ち入る事を許されなかったのである。 さとり「(まだ絶対的な守備力は手に入れる事が出来ていない……。 今のままでは、伊吹萃香や八雲紫にはまだ及ばない……今のままでは……)」 一対一に滅法強く、PKは必ず許さず、PA内からのシュートは全て防ぎきる――。 だが、その能力も全ての場面において万能である伊吹萃香や八雲紫には及ばない。 今のままでは……そう、"今のままでは"まるで及ばない。 さとり「(だから私は強くならなければならない……弱点を消し、長所を伸ばす為に……。 その為には……)」 若林「………………」 さとり「あなたの力が必要です……若林源三君」 こいしの為に強くなると決めてから、再び浮かぶようになったさとりの不適な笑み。 その笑みを崩す事なくさとりは振り返りながらその口を開き……。 今日もまたランニングをし、川原を通りかかっていた全日本Jrユースのゴールキーパーに話しかけるのだった。
[740]幻想のポイズン ◆0RbUzIT0To :2010/12/17(金) 22:56:25 ID:??? 若林「……昨日に比べれば、幾らかマシな顔つきになったな」 さとり「ええ、おかげさまで。 あなたも夕日を眺めていた時に比べれば、本当に強気になられましたね」 若林「ふん……それで、何の用だ。 俺の力が必要だと?」 あくまでも上から目線で、さとりを見下ろしながら口を開く若林。 一方でさとりも負けじと下から見上げつつ軽口を叩き……若林はそれを受けて鼻を鳴らして笑いつつ。 どうしてさとりがここにいるのか……どうして若林を待ち受けていたのか、と問いかける。 それを受けてさとりは無表情の中に小さな微笑を浮かべつつ、返答をする。 さとり「……若林君、あなたは一対一を追求したいとは思いませんか。 完璧にこなせるようになりたいと思いませんか」 若林「……また唐突だな。 だが、それはどんなキーパーでも思う事だろう。 どんなキーパーだって、一対一の勝負を挑まれれば不利なのは明らかだ。 だからこそ、敵は一対一を隙あらば狙ってくる。 その隙を、弱点を、消す事が出来るものなら消したいだろう」 さとり「そうですか。 ですが、私は一対一では誰にも負けない自信があります」 若林「何?」 そもそも一対一とはキーパー側にとって圧倒的に不利な勝負である。 だが、古明地さとりはその一対一を何よりも得意としていた。 それは彼女が覚り妖怪であり、敵の思惑、考え、選択を必ず読み取れるから。 相手がドリブルを選択するか、シュートを選択するか、必ず感知できるからである。 若林「インチキ臭い奴だ……」 さとり「ですがこれは私の固有能力、その能力をどのように使おうと私の勝手でしょう」 若林「(そのあたりの理論がよくわからんがな……この辺りは幻想郷とかいう場所と。 俺達とでサッカーに対する認識がまるで違うって事か?)」 さとり「聞こえてますよ」 若林「……ちっ。 それで? 一体何の話だ? 単刀直入に言え」 さとり「では……若林君、私と共に合同練習をしませんか?」 若林「何?」
[741]幻想のポイズン ◆0RbUzIT0To :2010/12/17(金) 22:57:35 ID:??? 微笑を浮かべながら、サッカーボールを取り出し前に翳すさとり。 思いがけぬ申し出に若林は面くらい、二の句を告げず押し黙るのだが……。 さとりはそれを見て尚も微笑を浮かべつつ、更に続ける。 さとり「私とあなたは……やはり似ているのです」 若林「………………」 さとり「あなたはPA外のシュートに対して絶対の自信を持ち。 私はPA内のシュートを全てシャットアウトする自信があります」 若林「……PA内なら相手の心が読めるからコースもわかる、という事か」 さとり「そうです。 ですが、私は体格上パワーシュートに弱いのです」 若林「………………」 さとり「プレイスタイルはある意味対極ながら、その実、根本の部分で私達は似通っています。 つまり、伸ばす方向も同じならば鍛えるものもほぼ同じ……。 チームは違えど、境遇も殆ど似たようなものではありませんか?」 若林「…………」 さとり「地獄にいるからこそ……見える光もあります……」 若林「……一対一が、強くなれるんだな。 お前と練習をすれば……」 さとり「勿論です……なぜなら、私はオフェンスにおいてもあなたの取る行動を予期できるんですから。 それを相手に一対一を繰り返せば、あなたの一対一の技術も高まるでしょう」 若林「………………」 さとりの言葉にYESともNOとも答えない若林。 しかし、さとりはその若林の心を読み……小さく笑みを浮かべながら、若林の手を取った。 現状の若林の全日本Jrユースの地位は、あまりにも低い場所にあった。 練習なども、日向や翼、三杉といったエース格の選手とは出来ず、文字通りロクな練習が出来ていない。 強くなると、這い上がると誓ったもののその手立てを探していた若林はさとりの誘いを断る事は出来なかったのである。 若林「言っておくが、馴れ合う気は無い」 さとり「当然です……私は、優勝を狙っているのですから。 敵と馴れ合うつもりはありませんよ」 憎まれ口を叩く若林に、にこりと笑みながら反撃を試みた。 若林源三と古明地さとり――地獄に落ちたゴールキーパーが、その地獄から這い上がろうと手を取り合った瞬間であった。
[742]幻想のポイズン ◆0RbUzIT0To :2010/12/17(金) 22:58:56 ID:??? そして、現在――あの日から更に1週間が経過したこの日、若林とさとりは共に練習をしていた。 ゴールキーパー同士で練習して本当に効果があるのか……。 まともな練習が出来るのかという不安は若林の心の中に若干ながらも存在したのだが……。 練習が始まってみれば、それも杞憂であったという事がすぐに判明をした。 さとり「想起――『地上の彗星』」 若林「くっ……!! うおおおっ!」 貧弱に見えたさとりは、若林の予期していた通りキック力は低かった。 だが、そのドリブルはフィールダーとしても十分通用するレベルのものであり。 若林が望んでいた一対一の練習は大いにはかどった。 そして、さとりの特性――相手のトラウマを引き起こすその能力を使った、想起技。 この想起技は若林が練習試合で受けたシュートを次々と模倣してみせ、それだけでも練習となったのである。 若林「(まったく、何故PA外のシュートの方がPA内で撃たれるよりも苦手なんだ……意味がわからん……)」 さとり「っ……たぁっ!!」 そして、さとりもまた若林の並のフィールダー以上のキック力に頼ったシュートを相手にセービングの練習を続けた。 毎日チームでの練習にも当然ながら参加し、その後、個人練習の時間になると同時に2人は予定が合えば会い続けた。 無論、さとりにはコーチとしての役割があった為に毎日とはいかなかったが……。 それでも2人は、出来うる限り会い続けた。それ程までに、2人だけでの秘密特訓は上手くいっていた。 若林「(もう少しで……何かが掴める筈だ。 一対一で誰にも負けない何かが……!)」 さとり「(凄い集中力……やはり、私の考えに狂いは無かった。 彼の瞬間的な集中力を自分のものに出来れば……PA外からのシュートにも、隙は無くなる!)」 大会まで2週間を切った時点で、まだ明確な……目覚しい成果は出ていない。 だが、それも時間の問題だと……若林とさとりは確信をしていた。
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0ch BBS 2007-01-24