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【ザ・ニュー】ファイアーモリブレム24【森崎!!!!】
[522]モリブレム ◆lT1/XKcIlo :2010/12/24(金) 01:05:32 ID:??? ガトー「…分かった。それでは…まずはこの鏡の前に立ちなさい」 促された先の部屋には、古ぼけた大きな鏡が置かれていた。 森崎「この鏡は…?」 ガトー「これはお主の内面を写す魔法の鏡。これでお主の中の成長に悪影響を及ぼしている正体を見定めるのだ」 森崎「そいつを見つけて切り離すって寸法なんだな?」 ガトー「先ほど説明したように、お主が以前摂取した道具の効果が順応しなくなり 悪性腫瘍のようなものに成り代わってしまっているなのだ」 森崎「うえぇ…おっかねぇ話だなおい。だが、これで俺もようやく成長ストップの柵から解放されるんだな」 日向や松山だけでなく、シューマッハやレナートなど海外のライバルたちにもこれ以上遅れをとるわけにはいかない。 それだけではない。予てよりの盟友である中山の能力を下げる暴挙を犯した 若林に怒りの鉄槌を落としにいかなければならない。そのためにも自分のレベルアップは急務であった。 ガトー「……では、治療を始める前に1つだけ忠告しておこう。初めに言ったがこれはお主の内面を写すもの。 すなわちお主は自分でさえ知ることのできなかった一面と相対する可能性があるということだ」 森崎「俺が知らない…俺の一面?」 ガトー「どんな現実を突きつけられようとも、決して心を屈してはならぬぞ。 そうしなければ……お主はお主でいられなくなるやもしれぬ」 森崎「……なんだかよく分からんが、さっさと始めてくれよ。俺は一秒でも早くレベルアップしなくちゃならないんだからよ」 ガトー「…その弛まぬ向上心が、身を滅ぼす助長にならないことを祈っておくぞ」 ガトーは森崎を鏡の前に立たせ、後ろからゆっくりと肩を掴み呪文を唱え始める。
[523]モリブレム ◆lT1/XKcIlo :2010/12/24(金) 01:06:33 ID:??? ガトー「太古より生まれし無限の成長を見守る星竜神よ。この若き少年に真実の道を示したまえ! ラム・レム・ルーダ・レグ・バーグ・フィア・スーヤ・ケル・カーネ!!」 森崎「……ここは…?」 森崎が重い瞼を開けると、そこは一面が青白い無限に続くかのような床が並ぶ広い部屋だった。 しばらくあてもなく彷徨っていると、目の前に人影が見える。 ??「よう。待ってたぜ。随分遅かったじゃないか」 森崎「お前は?」 ??「何を言っていやがる。俺だよ俺。森崎有三だ」 森崎「なっ…?」 自分の事を森崎と名乗ったその男は、少なくともこちらのことを親しげな目では見ていなかった。 どこか嘲笑するような、蔑むような…明らかに格下の者を見る目で言葉を続ける。 森崎「おっと、このままだとちょっと分かりにくいか。だったら…こおぉぉぉぉっ!!」 カッ!! 森崎の目の前に立つ不敵な表情の森崎は、髪の一房を金色に染めて強大な覇気を纏い始める。 自分と全く同じ顔を持ちながら、自分とは計り知れない力を持っていそうな森崎を前に、森崎の身が固まる。 超モリサキ「お前がこの姿を見るのは随分久しぶりなんじゃあないか? …改めて自己紹介だ。俺は超モリサキ。そしてお前は――」
[524]モリブレム ◆lT1/XKcIlo :2010/12/24(金) 01:07:56 ID:??? 森崎「俺、は――」 超モリサキ「お前は……何者だ?分からないのなら俺が言ってやろうか?ん? 今のお前は森崎じゃねぇ…これまで俺が積み上げてきた地位と名誉を脅かす 俺様以外のなにか……俺様を象った『まがい物』なんだよ!!」 森崎「――!!」 超モリサキ「テメェのこれまでの行動を振り返ってみろ。自分でもわかってるんじゃないのか? 他人に簡単に心を許し、他人を簡単に信用し、他人にいいようにこき使われ、 仲間の優しい言葉に尻尾を振り、仲間の機嫌を損ねないように取り繕い…… 思い出せ!昔の俺は――お前は!そんなヤワな男じゃなかったはずだぜ!」 森崎「……なっ……」 超モリサキ「何が絆の力だ。何が信頼だ。騙されてんじゃねぇよ。そんなものは奇麗事、まやかしだ。 お前が信用している周りの人間だって皆本音と建前を使い分けてるだけにすぎねぇんだよ。 思い出せ。お前が今までどうやって力を手に入れてきたのか。 思い出せ。お前をあそこまで一流のサッカー選手に仕立て上げたのは誰の力によるものなのか」 森崎「俺は……」 超モリサキ「もどかしかったぜ。だが、安心しろ。これからは俺がお前をサポートしてやるよ。 まずはあのマルスとかいう偽善を塗り固めたお坊ちゃんからだな。 奴を蹴落として、アカネイア同盟軍の君主の座を根こそぎ奪い取る。 そのためには……そうだな。やはりあのゴリラ女の懐柔からだな…」 森崎「なっ!?何を言い出すんだお前は!俺はマルスのことを支えていくと誓って――」
[525]モリブレム ◆lT1/XKcIlo :2010/12/24(金) 01:09:05 ID:??? 超モリサキ「ああ、あのことか。いいさいいさ、言わなくても分かってるって。 あの状況じゃ建前だけでもあいつを祭り上げなくちゃいけなかったもんな。 だが、今のあいつはお前のことを完全に信頼しきってる。ククク…馬鹿な奴だぜ。 大体奴は弱いくせにでしゃばりすぎるんだよ。雑魚は自分の器量をわきまえろっての」 森崎「くっ……貴様ァ!!」 超モリサキ「……まがい物が。本物様になにを粋がってるんだよ!オラァ!!」 親友の名誉をあそこまで傷つけられ、森崎はいてもたってもいられなかった。 自分と全く同じ――僅かに髪の色が違う少年を、怒りの感情を露にして殴りかかる。 先着『2名』様で 森崎の拳→!card 超モリサキの拳→!card+(超化補正+2) と→!cardの間のスペースを消してカードを引いてください。カードの数字やマークで分岐します 森崎-超モリサキが… 1以上→突然森崎の体に蒼い光が纏わり――? 0→互いの拳が激しくぶつかり、星が砕けるような凄まじい音が鳴り響いた! -1以下→超モリサキの拳が森崎の体を打ち抜く!しかし――?
[526]森崎名無しさん:2010/12/24(金) 01:09:28 ID:??? 森崎の拳→ ダイヤ4
[527]森崎名無しさん:2010/12/24(金) 01:09:34 ID:??? 森崎の拳→ ダイヤ8
[528]森崎名無しさん:2010/12/24(金) 01:09:38 ID:??? 超モリサキの拳→ スペード5 +(超化補正+2)
[529]モリブレム ◆lT1/XKcIlo :2010/12/24(金) 01:57:56 ID:??? 森崎の拳→ ダイヤ4 超モリサキの拳→ スペード5 +(超化補正+2)=7 >-1以下→超モリサキの拳が森崎の体を打ち抜く!しかし――? 勝負は一瞬でついた。 両者の力の差はあまりにも歴然だったのだ。 森崎が親友のために握った拳は確かに強いものだったが、 超モリサキの光り輝く拳は、そんな他愛ないものなど吹き飛ばすが如く強さだったのだ。 ボグシャアッ!! 森崎「ぐああっ……」 超モリサキ「ふん…テメェが俺様に勝てるわけがねぇだろ。 言いかよく聞け。この世の中には使う者と使われる者の二種類しか存在しねぇんだ。 俺は前者になるようにこれまでの人生を駆け抜けてきた。それをお前は…… 絆だの信頼だの甘っちょろいぬるま湯に浸かって自ら後者の道に進みやがった! そんなテメェが……俺の覚悟が篭った拳に――勝てるわけがねぇんだよ!」 体をくの字に折り曲げ、胃液を吐き出しながら崩れ落ちそうになる森崎にトドメをさすべく、 もう片方の腕を強く握り締めた超モリサキは、容赦なく拳を突き出す。が―― ??「たしかにこいつ一人は弱ぇよ。だから――」 ガキィッ!! 突然森崎の腹からもう一人の森崎が生え出し、超モリサキの拳をしっかりと受け止める。 超モリサキ「なっ!?」 ??「俺が生まれて、お前も生まれたんじゃないのか?」
[530]モリブレム ◆lT1/XKcIlo :2010/12/24(金) 01:59:01 ID:??? ニュルッ! さらにもう一人の森崎が森崎の頭から生え出し、超モリサキの背後を奪おうと試みる。 超モリサキ「小細工を!」 バチィッ!! 鋭い裏拳で頭から生えた森崎を払いのける超モリサキ。しかし今度は森崎の胸から 蒼い光を拳に纏ったもう一人の森崎の腕が、超モリサキの顎を捉える。 バゴォッ!! ??「一人じゃ何にもできねぇ雑魚だから…俺たちは力を求めたんだ! 信頼の…絆の力って奴を!!」 超モリサキ「こ、のぉ――」 ヒュバァッ! ??「それは俺たちも、超化の力を手に入れたお前も同じだ!」 新たに脇腹から生えた森崎が、倒れそうになる超モリサキの髪を鷲掴み、睨みを利かせて叫ぶ。 森崎「お……お前たち、は――?」 森崎はぼやつく視界の中で恐るべき光景を見た。 そこには青白く――星のように光輝く自分と同じ姿をした少年が4人。 自分を完璧に負かした超モリサキの体を羽交い絞めにしているのだ。 超モリサキ「ぐっ……くそっ!テメェら!離せ!離しやがれぇーっ!!」
[531]モリブレム ◆lT1/XKcIlo :2010/12/24(金) 02:00:04 ID:??? 森崎「お前たちは……いったい……」 奇怪な光景を前に森崎は目を丸くして尋ねる。すると腹に大きな穴を空けている森崎が笑いながら振り返る。 ??「俺たちは……お前だよ。いや、お前だったものと言った方が正しいかな」 ??「志半ばで使命を果たせなかった……物語の結末に辿りつけなかった、お前の分身だ」 続けて頭が少し歪んでいる森崎が、堂々とした態度で森崎に語りかける。 森崎「俺の……ぶん、しん……?」 ??「俺たちはお前を導く存在。この物語の終着点までお前をたどり着かせる者」 ??「天に無数に輝く星たちのように…先の展開を予想して選択肢を選び正解を導き出す者」 胸に穴を空けた森崎、脇腹が割けている森崎も、超モリサキの体を抑えながら、森崎に白い歯を見せる。 ??「いいかよく聞け。お前はまがい物なんかじゃない。お前の目の前にいるこいつの正体は お前も知っているはずだ。幼かったお前が――体も弱く、GKだけしかやらせてもらえなかった 孤独で弱気なお前が欲した――もう一人の――」 超モリサキ「それ以上言うんじゃねぇーーーーっ!!」 ブアッ!! これまで抑えられていた超モリサキが凄まじい力で四人の蒼い森崎を弾き飛ばす。 だが、超モリサキの先ほどまでの不敵な態度は失われ、どこか恐れを隠しているような不遜な態度だった。 森崎「――そうか。今ようやく分かったよ。お前は…俺が欲したもう一人の――感情。 本来の俺には到底できっこないことをするために、俺が生み出した…」
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0ch BBS 2007-01-24