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【ザ・ニュー】ファイアーモリブレム24【森崎!!!!】
[901]モリブレム ◆lT1/XKcIlo :2010/12/30(木) 21:16:05 ID:??? リネカー「(マンチェスターのチームワークが強固なことは知っている。 だが、硬いものほど…一度崩れると立て直すのは難しい)」 フリーになって前に駆け込むリネカーが、パスを受け取ろうと手を上げようとしたその時。 バッ! 松山「お前をこれ以上好きにはさせない!」 リネカー「来たか、マツヤマ!」 松山「俺たちは負けない!勝負だリネカー!」 リネカー「いいだろう。来い!」 バコォッ! デイビットのパスに体を合わせるために、リネカーと松山が激しく競り合う。 二人の力はほぼ互角。いや、松山のほうが若干上だったかもしれない。 だがボールは空中に跳ね上がり、二人は今度は空中で競り合おうと跳ぶ。 リネカー「君のその粘り強いディフェンスは本当に脅威だった。 俺が前半無得点で終わってしまったのも、君がこうして中盤を支配していたからだ。だが…」 バチィッ! 松山「なにィ!」 リネカー「空中ではその強靭な足腰もうまく扱えまい!」 リチャード「っしゃあ!さっさと俺にパスを出せや指示王!」
[902]モリブレム ◆lT1/XKcIlo :2010/12/30(木) 21:17:25 ID:??? リネカー「……大口を叩くのは点を取ってからにするんだな。はっ!」 バコォッ! 空中で松山に競り勝ったリチャードはポストプレイを成功させると、ストライカーのリチャードにパスを繋ぐ。 リチャード「あの兄弟のシュート連打でもうキーパーの体力は風前の灯だ。 感謝しろよ!この俺様が引導を渡してやるんだからなァ!」 早田「そうはさせるかぁっ!!」 リチャード「! またてめぇか!」 早田「カミソリタックルだ〜〜〜!!」 ズザザザーーッ! 早田「俺がいるサイドは絶対に抜かせねぇ…絶対にだ!」 リチャード「馬鹿め!タックルされる前に……シュートだ!」 早田「なっ!?」 リチャード「消し飛びなァ!ジェット……シューーーーーートォッ!!」 ドッゴオオォォォォォォォン!!!ボムッ!! 早田「ぎゃあああああああ〜〜〜!!」 松山「そ…早田ァ!」
[903]モリブレム ◆lT1/XKcIlo :2010/12/30(木) 21:20:29 ID:??? 至近距離から低い弾道の強烈なシュートを浴びた早田は空高く打ち上げられてしまう。 だがシュートの勢いはそのままに、シューマッハが守るマンチェスターゴールへと向かって行く。 シューマッハ「(くっ……ミラクルウォールを……)」 彼の理論によるセービングまでの最短距離を割り出す技ミラクルウォール。 だが既に息も絶え絶えのシューマッハにはこの技を放つ余裕は無かったのである。 ズバアアッ!! ピイイイィィィィイイイッ!! リチャード「うおおおおぉぉぉ!!これで俺様が得点王単独トップだぜ! あんな女みてぇななよっとしたチビに負けてたまるかよ!」 後半残り5分。リチャードのジェットシュートにて、チェルシーは同点に追いつく。 ロブソン「…す、すまないみんな。俺がリネカーをフリーにしてしまったから…」 松山「いや、俺が奴に競り負けなければリチャードにシュートを撃たれる事は無かった… 司令塔として、10番としての格の違いを……思い知らされた……」 カルツ「(いや、単純な実力ではマツヤマちゃんは奴には負けてはいない。 だがあのリネカーという男、自分の得意分野、相手の苦手分野を完璧に把握しておる。 タックルやカットに優れるマツヤマちゃんを出し抜くには空中での競り合いしか道はない。 さらにチェルシーの連中はちゃんとしたペース配分を心がけて体力が充実している…… このままではこの試合……いや、こういうときこそわしのような存在が必要になってくるんじゃ)」 リッキー「…カルツの旦那。この試合でアンタはドイツに帰還予定だったっけな」 カルツが思案を巡らせる中、同じくマンチェスターの技巧派のリッキーがカルツに話し掛ける。
[904]モリブレム ◆lT1/XKcIlo :2010/12/30(木) 21:22:12 ID:??? カルツ「……ああ。これまで世話になった恩に報いるためにもなんとかこのチームを優勝させたいのう」 リッキー「ああ。残り時間で俺たちが勝ち越すためにもアンタの力、俺たちに貸してくれよ」 カルツ「…ソーダとシューマッハはもう立っているのもやっとの状況だ。 ボールを奪われた瞬間、わしたちの敗北は濃厚な物になる。…覚悟はあるか?」 リッキー「あのときアカネイアの連中が見せた根性くらいなら…出せる覚悟はあらあね」 カルツ「フッ…。確かにまだ同点な分だけ俺たちには希望がある。よーし、いっちょやったるか! (モリサキよ。お前は今ごろどうしてるだろうな。ワールドユースでお前と再戦するのを今から楽しみにしてるぜよ…)」 ピイイイイィィッ!! カルツ「リッキー!ここはわしたちが前に出て他の連中を助けるんじゃあ!」 リッキー「あいよ〜!」 ポンッ!バンッ!ボムッ!バコッ! マンチェスターの業師コンビが小気味良いリズムでパスを繋いでいく。 リネカー「ほう…!」 リチャード「ぬがっ!ちょこまかとうっとおしいっての!」 デイビット「さすがはドイツユースの仕事師!見事な腕前だ!」 ロバート「(す、すごい…これが本当の世界クラスの実力なんだ!)」 カルツ「リッキー!サイドに流せ!」
[905]モリブレム ◆lT1/XKcIlo :2010/12/30(木) 21:23:51 ID:??? リッキー「ほいさっ!」 ギュルルル… 鋭いスピンがかかったラストパスを送るリッキー。そのパスは長すぎてラインを割るかと思いきや… パシッ! カルツ「ここで負けでもしたらわしたちドイツユースのかねてよりの計画が… サッカー協会が無理をして作ったわしたちの遠征が無駄に終わってしまう! もうJrユースのような悔しさはゴメンだ!ワールドユースで優勝するためにも… シュナイダーちゃんに今度こそ栄光を掴んでもらうためにも… こんな所で躓いているわけにはいかんぜよ!!」 ここでカルツが単独ドリブルでゴールを狙おうと一気に加速する。 カルツ「どけっ!いまのわしに近寄るんじゃねぇ!」 ドガアッ!! 並み居るDFたちを得意のハリネズミドリブルで蹴散らし、いよいよ残すはキーパーのみとなった。 カルツ「こいつを抜いて勝ち越しだぜよ!」 ガイ「………!」 ここでカルツは痛恨のミスを起こしてしまう。 これまでのマンチェスターユースのゴールはロリマーのバウンドショットで1点。 そして松山のネオイーグルショットで1点を取っている。 ドリブルで1対1を仕掛けるのはこの試合で初めてだったのだ。 ――故に、彼が非常に1対1に長けたキーパーであることをその身を持って知ることになる。
[906]モリブレム ◆lT1/XKcIlo :2010/12/30(木) 21:27:03 ID:??? ガイ「むんっ!!」 ガイは拳を素早く突き出してカルツの足元からボールを零そうとする。 カルツは感じた。彼の放つ巨大な覇気を。例えるのならば、それは以前同じチームを組んでいた―― カルツ「(あの迫力ある動きはまるで……げ…ゲンさん…?)」 バコッ! カルツはあっけなくボールをこぼれ球にされてしまう。 そしてそのボールをフォローしたのはチェルシーキャプテンのリネカーである。 リネカー「…知らなかったとはいえ、あまりにも非効率すぎる攻めだったな。 この勝負が運の尽きだ。マンチェスターユース…覚悟しろ!」 ダダッ! ロリマー「うっ!」 ディーン「なにィ!」 リネカーは素早くFWの二人を抜き去ると、鬼気迫る表情の松山と相対する。 松山「今度こそ…抜かせはしない!」 リネカー「(彼にドリブルで勝負を挑むのは分が悪すぎる。ここは効率良く攻めさせてもらうよ)」 バシッ! 松山「くっ…!」
[907]森崎名無しさん:2010/12/30(木) 21:28:31 ID:??? リカルドじゃないのかw
[908]モリブレム ◆lT1/XKcIlo :2010/12/30(木) 21:28:44 ID:??? リネカーは冷静にサイドのリチャードにパスを出すと、松山の横を通り過ぎていく。 松山は感じていた。自分の周りの選手たちを次々と崩されていく恐怖を。 苦手分野を悉く攻め立てられていては、いくら根性でカバーしようとしてもいずれ限界は訪れる。 早田「ハァ…ハァ…」 リチャード「もうばててんのか。だらしねぇやつだぜ。故郷に帰って出直してきな!」 どごぉっ!! 早田「ぐはっ…!」 リチャードの強引なドリブルが、酷く消耗した早田を跳ね飛ばす。 そのまま足を振りかぶり、得意のジェットシュートを放った。 シューマッハ「(くそぉ……俺は、俺はあいつらのためにも……負けるわけにはいかないのに……)」 リチャード「こいつで決まりだぜ!はあああぁぁぁっ!!」 ロブソン「させるかあああああああああぁぁぁぁ!!」 ボドムウウゥゥゥッ!! ロブソン「おぐぐ……」 リチャード「なにィ!」 シューマッハ「ロブソン!」 ロブソンの全身全霊をかけた『ハイパワーブロック』がリチャードのジェットシュートをこぼれ球にする。 だが、そのこぼれ球に素早く駆け込むリネカー。右足を鋭く振り上げる。
[909]モリブレム ◆lT1/XKcIlo :2010/12/30(木) 21:30:02 ID:??? 松山「やらせんっ!!」 ガギィッ!! 松山「どうだ!」 リネカー「むっ…!」 ここでついに松山がリネカーを捉える。イーグルタックルでボールを奪うと周囲の状況を確認する。 松山「(なだれ攻撃を仕掛けるのなら今のタイミングしかない……だが……)」 残念なことに今のマンチェスターにはなだれ攻撃を仕掛けられるほど体力に余裕が無かったのだ。 アリティアカップにて、三杉は仲間の体力を顧ずにファストブレイクを発動させた。 司令塔として勝利の確率を少しでも高めるためには、彼のような躊躇無き覚悟というものが必要なのだろう。 だが、松山にはできなかった。仲間との和を重んじる彼だからこそ…… 味方を犠牲にする策を行う非情な、しかし非常に効率的な考えを持つことができなかったのだ。 そして、この気の迷いがこの試合の勝敗を決してしまうことになってしまう。 ダッ! リネカー「愚かな。あそこで前半に見せた全員攻撃を仕掛けていれば!」 松山「リネカー!」 ガゴゴッ! 松山「またボールが真上に…!」 ふわりと浮き上がるボール。リネカーは勝利を確信した笑みを浮かべて跳ねる。 先ほどの直接対決が示したとおり、空中戦においては松山よりリネカーに分があったのだ。だが――
[910]モリブレム ◆lT1/XKcIlo :2010/12/30(木) 21:31:15 ID:??? シューマッハ「空中戦は……俺の専売特許だああぁぁぁっ!!」 リネカー「馬鹿な!オーバーラップしてきただと…?」 バキィ!! シューマッハ「(アリティアカップでの経験が生きた…ミディアさん、感謝しているぞ……)」 松山「シューマッハ!」 シューマッハ「飛び出しならば…俺は誰にも負けない……!」 長い足を利用して、シューマッハのキックがボールを大きく弾く。 残り時間も後僅か。このまま勝負はPK戦にもつれるのだと誰もが思ったそのとき。 ロバート「勝つのは僕たちだ!行けェ!ドライブシュートだ〜〜〜〜!!」 ばっごぉぉぉぉおおおん!! 幸運にもこぼれ球をフォローしたロバートが、試合終了間際にドライブシュートを放った。 だがさすがに距離が離れすぎていたため、威力も足りなくなり普段より落下する勢いが無い。 ごいいぃぃん!! ロバート「ああっ!!」 ロバートのシュートはクロスバーに当たり、最後のロングシュートも失敗に終わった。 ゴールを空っぽにしていたシューマッハは思わず胸をなでおろす。 デイビット「これだ!」 バッ!
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0ch BBS 2007-01-24