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【雪村美和の】キャプテンEDIT21【憂鬱】
[240]キャプテンEDIT ◆wM6KXCkaLk :2010/12/23(木) 01:08:20 ID:??? 浪野の11番「ちくしょう……自分のチームの引き一辺倒が恨めしいぜ」 浪野の9番「……未だにシュートが0本だしな。安宅の野郎、大口を叩くならリトリート無しでゴールを守れってんだ」 愚痴を吐きつつ、一向に回って来ないボールに恨めしげな視線を送る浪野FW陣。 だが、鳴紋にも不満を露わにした表情のものがいた。 国岡(雪村にボールを集めろ? 隙あらばシュートを撃たせるだァ? ふざけやがって。 流すと決めたらもっとパスで散らしていった方がいいだろうが。 なにを思いついたか知らねェが、土壇場で決まったことをひっくり返しやがって) 後半開始直前、唐突に雪村にシュートを撃たせると決めた飯地と大前。 その二人に対する憤懣を抱えながら、国岡は飛んできたパスを中央に折り返す。 そこではちょうど、雪村が相手センターハーフのマークを外していたところだった。 雪村「よっと! 来た来た来たっ! 早速チャンスが来たよーっ!」 トラップするやいなや、シュートレンジまで切り込んでいく雪村。 その挙動に、またFW陣が撃ってくるかと浪野中がざわめいた。 浪野の6番「げっ!? また攻めてきた!」 浪野の4番「どういうことだ? ……もう流す気でいたんじゃないのか?」 浪野の2番「そんなことより、壁だ壁っ! 大前と比良山から目を離すな!」 慌ててゴール前に壁を築きだす浪野中守備陣。その様を見て、雪村はほくそ笑む。 雪村「……うんうん、いい感じだ。折角だから邪魔されずに伸び伸びと撃ちたいところだからね。それじゃあ――」 雪村の脚が、高く掲げられる。パスを上げるにしてはキックが強くなりそうな、大振りのフォーム。 シュートに行くつもりなのは、目に明らかだった。
[241]キャプテンEDIT ◆wM6KXCkaLk :2010/12/23(木) 01:09:43 ID:QkYaalSc 安宅「雪村のシュート、だと? 馬鹿め、さっきポストに救われる羽目になったのは油断の所為だ。 初めからパンチで撃ち返すつもりだったなら、あんな無様など晒さんっ!」 拳を固めつつ、雪村を見据える安宅。DFの警戒はツートップに備えてのもの。位置的にブロックには来れない。 今、この局面は、安宅と雪村、二人だけの勝負の時だ。 雪村「――行っくよーっ! これが僕の必殺シュートだ!」 安宅「何のつもりか分からんが、付け焼刃が通用するかーっ!!」 先着2名様1行ずつで以下の文の『!』の後のスペースを消してカードを引いてください。 【攻撃】 ★雪村→スライダーシュート 52+完全フリー補正(+2)+!card=★ 【守備】 ★安宅→パンチング 49+!card=★ 攻撃側 - 守備側の数値の差で分岐します 2≦ 雪村のスライダーシュートがゴールを奪う! 1= 雪村のカードがダイヤ(高)・ハート(低)で大前が、スペード(低)・クラブ(高)で比良山がねじこみに! 0= こぼれ球の奪い合いに ランダム -1= 浪野の5番がフォロー -2≧ 浪野中ボールに 【備考】 安宅のカードがダイヤ・ハートの時、【鋭いパンチング(+3)】が発動します
[242]森崎名無しさん:2010/12/23(木) 01:11:19 ID:??? ★雪村→スライダーシュート 52+完全フリー補正(+2)+ ハート10 =★ 決まって欲しいような、ネタが続いて欲しいような
[243]森崎名無しさん:2010/12/23(木) 01:11:50 ID:??? ★安宅→パンチング 49+ スペードJ =★
[244]森崎名無しさん:2010/12/23(木) 01:12:33 ID:??? 安宅くん体育座りの刑
[245]キャプテンEDIT ◆wM6KXCkaLk :2010/12/23(木) 01:57:48 ID:??? ダイヤのK「貴方がウチのJなら大前さんのチャンスでしたのに」 スペードのJ「そんなこと言われても――」 ★雪村→スライダーシュート 52+完全フリー補正(+2)+ ハート10 =64★ ★安宅→パンチング 49+ スペードJ =60★ 2≦ 雪村のスライダーシュートがゴールを奪う! ----------------------------------------------------------------------------------------------------------------- 研ぎ澄ました集中力で、安宅は雪村の放ったシュートに向けて拳を突き出す。 安宅(なかなかのスピード。そして、利き手の逆の隅を狙った良いシュートだ。……だが、それだけだ!) キーパーとしての経験が、このシュートは弾けると結論付けた。安宅はそれに従って勝利を確信し、 安宅「!? なにィ!」 そして、裏切られた。 ゴールの上部隅を狙って放たれたと思ったシュートは、安宅のパンチングが届く直前、沈むように下へ。 結果、安宅の拳は空を切った。 安宅「あ、ああ……っ!?(う、嘘だっ! 嘘だ嘘だ嘘だっ! こんなことあり得るわけが――)」 絶望に涙さえ浮かべる安宅は、滲む視界に遮られてゴールを決められる瞬間を目にせずに済んだ。 だが、その耳には容赦なく審判のホイッスルの音が叩き込まれる。
[246]キャプテンEDIT ◆wM6KXCkaLk :2010/12/23(木) 01:59:52 ID:??? ピィイイイイイイイイイイイイイイイ! 実況「ゴ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜ルっ! 決まったァ! 雪村くんの放ったシュートは安宅くんの手前で降下! 見事にその剛腕をすり抜けてゴールを奪います! これで点差は5−0! 後半開始数分で早くも追加点です!」 雪村「決ま……った……」 シュートを撃った位置そのままで、呆然と呟く雪村。 念願の、ゴール。必殺技を編み出し、それを繰り出しての見事なゴール。 歓喜の念が大きすぎて、それを表情に出す余裕がない。それが雪村に呆けたような顔をさせていた。 宇津木「きた! 必殺シュートきた! メインシュート技きた! これで勝つる!」 水守「もう勝負付いてるから……はっ!? ぼ、僕は何を!?」 本多「ほう……縦回転をこう使うか。前へ蹴り出す力を強くしたため、シュートがキーパーの手前でストンと落ちる。 これはなかなか有効だぞ(俺も必殺シュートとか欲しいな。縦回転は俺も使えるから、真似できないだろうか?)」 末松「ゆ、雪村がゴールした〜っ!? それも安宅相手に!? 何これ、夢じゃないよね〜っ!?」 やす子「さっき提案された時は『もしや』とは思ったけれど、ここまでの完成度で繰り出せるとはね」 菱野「更に恐ろしいのは、私の見立てですと雪村さんのシュートにはまだまだ基礎的な部分で伸びしろがある点ですわね……。 彼なら、ひょっとしたら本当に小豆沢さん以上の10番に成り得るかも……」 墨田「……雪村さんをFWに上げて、3トップ復活というのは駄目だろうか。俺は左のサイドミッドフィールダーでいい」 園村「国岡さんがの位置が狙い目なんですね、分かります」 観客「決めた! 雪村が、県ナンバーワンの安宅から!」「マジかよ!?」「これで正真正銘の鳴紋の10番だな!」 歓呼の輪が、会場中に広がっていく。
[247]キャプテンEDIT ◆wM6KXCkaLk :2010/12/23(木) 02:01:17 ID:??? 大前「……見事に決まったな」 雪村「大前くん……」 ポン、と大前に方を叩かれ、やっと雪村が忘我から覚める。 大前「ちょこっとアドバイスしたくらいで簡単に新技を編み出しちゃって……俺の立場が無いだろうが、ホントに!」 雪村「へへ、えへへ……っ。ま、これが10番を任される選手の才能だよ!」 大前「調・子・づ・く・なっ!」 エヘンとふんぞり返る雪村のこめかみに、両拳を当ててグリグリと挟み込む。たまらず雪村は悲鳴を上げた。 雪村「い、痛いっ! 痛いよ大前くんっ!?」 大前「うるさい、俺の心はもっと痛いぞ! 俺が自分の必殺技を完成させるまで、どれだけ賭けたと思ってるんだー!」 雪村「うわーっ! 横暴だーっ!」 本多「……止めなくても構わないのか?」 比良山「ふふっ、気にするな。これが去年の春ごろのアイツらさ。 ライバルだの何だのと理由を付けていたが、本当はお互い構いあいたかったのだろう」
[248]キャプテンEDIT ◆wM6KXCkaLk :2010/12/23(木) 02:02:17 ID:??? じゃれあう大前と雪村を、遠い目をして見る比良山。 去年の決裂から大分関係を修繕したとはいえ、以前よりはどこかがぎこちなかった二人の関係。 それがここへきて、大きく元通りになろうとしている。二人との付き合いが長い比良山には感慨が深い出来事だった。 比良山(なんというか、随分と遠まわりをしたが……ようやく昔の関係が戻ってきたな。 だが、今のアイツらは次期キャプテンの座を奪い合うライバル同士。それが今後に響かねば良いのだが――) 雪村「――大前くん」 大前「ん?」 ひとしきり、手荒い祝福が済んだ頃、雪村がポツリと口を開いた。 雪村「なんていうか、その……ありがとっ!」 ※ 大前と雪村の関係が『親友兼ライバル』に変化しました ※ ※ 末松の雪村へのマイナス感情『もうシュート撃つな』が消滅しました ※ ※ 墨田の雪村へのマイナス感情『不安』が消滅しました ※ ※ 雪村が【スライダーシュート】を習得しました。威力:6、消費ガッツ:200の必殺地上シュートです ※
[249]キャプテンEDIT ◆wM6KXCkaLk :2010/12/23(木) 02:03:43 ID:??? 安宅「……これは夢だ」 浪野の4番「現実を見ようぜ、キャプテン。……俺たち、まだ後半のほとんどが残ってる段階で5失点だ」 安宅「……そんなのウソだ」 浪野の4番「マジだって。……決められちゃってんだぜ? 試合前に、アレだけ腐してた比良山と雪村に。 大前にも、取らせないって宣言したハットトリック取られたし。事前の宣言、全部破られたぜ?」 安宅「…………………嘘だ。嘘だ嘘だ嘘だああああああーっ!!」 頭を掻き毟りながら絶叫する安宅。その声は、一瞬会場の全員の動きをピタリと止めた。 大前「だ、大丈夫なのかアイツ? ……何だか気絶一歩手前って表情だけど」 浪野の10番「その原因の一人に言われてもな」 肩を竦める、浪野の10番。 浪野の10番「まあ、安宅には良い薬さ。三年の先輩方が抜けて、自分一人が主力でござい……って顔していたしな」 宇津木「俺が思うにそれは別に間違いではないのではないか? キーパーが良くてもチームが駄目で虐殺されるケースは稀によくあるらしい」 水守「しっ! そう言うこと言わないっ」 浪野の10番「……アイツも、少しすれば落ち着きを取り戻すだろう。それに、これ以上の失点はプライドが許すまい。 試合に支障はないぞ(ていうか、アイツを下げたらGKいないし……)」 大前「そ、そうか。じゃあ続けるか……(どの道、雪村の新技を試したら流すつもりだったしな)」 雪村のゴールを祝福したムードから一転、何となく座りの悪い気持ちのまま試合は再開されるのだった……。
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0ch BBS 2007-01-24