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【反町】幻想のポイズン46【世界へ殴り込み】
[107]森崎名無しさん:2010/12/26(日) 00:26:08 ID:??? 調子悪かったな。タックルだけが救いか
[108]幻想のポイズン ◆0RbUzIT0To :2010/12/26(日) 01:51:54 ID:??? >★反町のタックル練習→( 1 + 4 )=タックル+2★ >★反町のパスカット練習→( 1 + 1 )=パスカット+1★ >★反町のブロック練習→( 2 + 2 )=ブロック+1★ ========================================================== FWであろうとも、ディフェンスは出来なければならないだろうと気合を入れて練習に臨んだ反町。 しかし、今日の練習ではその気合が空回りをしてしてしまったのか……。 思っていたほど、成果を上げることが出来ずに終わってしまう。 反町「(唯一、タックルだけは上がってくれたけど……パスカットとブロックは駄目駄目だなぁ。 まぁ、FWだから使う機会が殆ど無いっていうのが救いか)」 しかし、それでも弱点である事に変わりはなく。 なるべく早めに何とかしなければと反町は考えながら、こうして練習を切り上げるのだった。 その後、練習を終えた反町は同室メンバー達と合流をすると共に夕食を取り……。 しかし、今日はそのまま風呂に直行はせず、ミーティングルームへと向かった。 今日の午前中に現れたステファン=レヴィン率いるスウェーデンJrユース。 外の世界での初めての試合の相手の情報と、その対策について輝夜から話されると、夕食前に予め聞かされていたからである。 反町達がミーティングルームへと入ると、そこには既に反町達を除くメンバー全員が揃っており。 反町は遅れた事を謝罪しながら、適当に空いている席に着席をする。 そして、前面にあるホワイトボードの前に立っていた監督の輝夜は全員が揃っている事を確認すると……。 差し棒をその手に持ち、注目を集めながらその口を開いたのだった。 輝夜「よし、みんなきけ。 それじゃあ早速だけど、いよいよ3日後に迫った外の世界での始めての試合……その相手。 スウェーデンJrユースについて、今から解説をしていくわ。 まずはこのビデオを見て頂戴」 チルノ「秀雄って誰だ!?」 反町「ビデオだよ……いいからあの四角い箱を見ていろ、すぐに映像が流れるから」 にとり「(分解したいなぁ……分解したいなぁ……)」
[109]幻想のポイズン ◆0RbUzIT0To :2010/12/26(日) 01:52:59 ID:??? 未だに文明の利器というものに慣れていない一同はビデオを見せられると聞いても今ひとつピンと来ていなかったようだが……。 パチュリーや早苗、反町のわかりやすい説明を聞き。 そして、実際にビデオが流れスウェーデンJrユースらしきチームがプレイをしている様子が映し出されると理解をしたらしく。 殆どの者達が、その内容をチェックするように視線をテレビの方へと集中させた。 反町「(……上手い。 こいつら、下手すると幻想郷の弱小チーム、中堅チームよりもよっぽど……)」 霊夢「ちょっと、外の世界のサッカーレベルって低いんじゃなかったの?」 輝夜「このスウェーデンって所はちょっと特殊でね。 自国独特のスタイルを作るというよりは、他国に選手を派遣したりスタイルを真似たりして強くなろうとするチームらしいのよ。 それが故に、スウェーデンはこの世代のほかのJrユースチームの情報をかき集め……。 その中で永琳たち、派遣選手の情報を集めて練習に励んでいたらしいわ。 だからこそ、これだけ私達とも実力の差が縮まってきているの」 魔理沙「……つっても、それでも私達と同じくらい強いとは言えんぜ、こいつら」 輝夜「まぁ、直接コーチを受けている訳でもないし……それに、まだまだ私達と外の世界のチームとの間の格差は大きいからね。 ただ、だからといって油断は出来ない。 今日皆が会ったというレヴィン君以外にも警戒が必要な選手が3名。 小粒ながらも、存在感がそれなりにある選手も3名いるわ。 今からその選手達を紹介するから、よく聞いておいて頂戴」 言いながら、輝夜はリモコンをもたもたした手つきで操作すると一時停止させ……。 テレビにはスウェーデン陣内、ゴール前で守備につく大柄な短髪のDF。 そして、なんだか地味な顔つきをしたGKを差し棒で指しつつ口を開く。 輝夜「この2人がスウェーデンの守備の要、CBのブローリン君とGKのガレリ君よ。 ガレリ君は……世界レベルで見れば、決して腕の良い一流キーパーとは言えないわ。 ただ、だからといって二流とも言えない。 一流半……といった程度のキーパーね。 つまり、彼からゴールを奪えるようでなければ国際大会ではお話にならないわよ」 リグル「(ふふふ、エースの私なら絶対に点を取れる! ハットトリックも出来ちゃうかも!)」
[110]幻想のポイズン ◆0RbUzIT0To :2010/12/26(日) 01:54:01 ID:??? 輝夜「そしてブローリン君。 彼は見た目の通り、その大柄な体格を生かしたパワーを駆使したプレイが得意。 特にブロックは一級品だけど……。 逆に言えば、彼を抜ければ世界でも通用がするという事。 それと、あまり機会は無いだろうけど彼にはオーバーラップからの強烈なシュートがあるわ。 万が一の場合に備え、注意はしておいて頂戴。 さて、それじゃあ次は2トップのFW……ラベリ君とリュング君を紹介するわよ」 言いながら、輝夜はピピピとリモコンを操作すると今度はスウェーデンの2トップの長身FWをクローズアップする。 輝夜「この2人の得点力は、実はそんなにないわ。 ただ、FWでありながらこの2人は非常にパス回しが上手い。 一流とは呼べないけれど、それでも隠れた実力者。 長身ゆえにポストプレイも得意だから、場合によっては使ってくるでしょうね。 でも、落ち着いて対処をすればあなた達なら止めることが出来る筈よ」 妖精1「……背、高いなぁ」 にとり「大丈夫だよ、妖精1! お前のジャンプ力なら長身FWにだって競り負けないよ!」 妖精1「……うん」 あまり男と――しかも屈強な体つきの選手とは対戦した経験の無い妖精1……否、幻想郷の面々。 国際大会を戦う上では、やはりそのような相手との対戦経験を積んでおくのも重要なのだろうかと……。 反町は妖精1とにとりの会話を聞きながら考え……輝夜は更に続ける。 輝夜「そして、MF……ここにいるのが、キャプテンのステファン=レヴィン君。 その脇を固めるのが、小柄なテクニシャン――フェデリックス君と、スピードスター――ラーソン君。 たった3人だけだけど、レヴィン君を中心に据えた文句なしに世界トップクラスの中盤よ。 まずはフェデリックス君。 彼は見ての通り小柄だけど、その体躯を生かしたテクニカルで華麗なドリブルが得意。 更にはパスもそつなくこなす、レヴィン君を影から支える縁の下の力持ち的な選手ね」 反町「(なんだかタケシみたいな奴だな……でも、タケシよりもビデオを見る限りではずっと上手いぞ)」 チルノ「眉毛がねぇ! なんだこいつ、化け物か!?」 大妖精「だ、駄目だよチルノちゃん。 人の身体的欠陥を指摘するのは意地悪だよ」
[111]幻想のポイズン ◆0RbUzIT0To :2010/12/26(日) 01:55:41 ID:??? ビデオの中でちょろちょろと走り回りながら、するするとDFをごぼう抜きし……。 更にはパスでゲームも作る、左サイドハーフ――フェデリックス。 そのプレイスタイルは、反町のかつてのチームメイトである沢田タケシに似通っていたが……。 技術の差は圧倒的であり……反町は思わず息を呑む。 そして、チルノを含む殆どの者達はその眉の無い顔面を見て反町とは違う意味で息を呑んだ。 輝夜「次に右サイドハーフのラーソン君。 彼はフェデリックス君ほど多種多様な動きは出来ないけれど……。 ドリブルの上手さだけならば、フェデリックス君を凌ぐほどよ。 俊足でもあるから、油断をしていれば一気にチャンスを作られてしまうこともありうる。 そして、その足の速さを生かして前線から戻って守備に顔を出すことも多いわ。 これはフェデリックス君にも言える事だけれどね……」 反町「? MFなのに、後方での守備に参加をするって事ですか? 中盤での攻防とかじゃなくて?」 輝夜「ええ、しかもフェデリックス君、ラーソン君のそのブロック力は並のMFよりも一段上よ。 生半可なシュートじゃ、GKに届くかどうかも怪しいわね……」 うどんげ「そ、そんなぁ……だって、DFにはブローリンっていう守備の要までいるんでしょ?」 魔理沙「ふん、どんだけ壁がいようが全員吹き飛ばせばいいだけの話だ」 早苗「……フォーメーションは5−3−2なんですよね? それなら、守備よりのチームという事なんでしょうか?」 輝夜「そうね……確かに、スウェーデンは非常に守りが堅いチームよ。 でも、だからといって攻撃が弱いというわけではない。 先ほど言ったフェデリックス君たちだって攻撃には当然参加するし……。 何よりも、CMFの位置には彼――絶対的なエースのステファン=レヴィン君がいるわ。 彼はその攻撃力、守備力も世界トップクラス。 FWの得点力不足も、彼がほぼ1人で解消している」 高速で走りながら、サイドを駆け上がり……時には中央によって切り込もうとするテレビの中のドレッドヘア――ラーソン。 その動きに反町が舌を巻く中、次に輝夜が切り替えた瞬間画面に映し出されたのは……。
[112]幻想のポイズン ◆0RbUzIT0To :2010/12/26(日) 01:57:08 ID:??? ブブブブブブブブブブブ 反町「うげっ……」 早苗「ま、またこれですか……」 ヒューイ「……これ止めなきゃいけないのー?」 咲夜「瀟洒じゃないわ……これは瀟洒じゃない……」 今日の午前、レヴィンが見せた上半身だけを動かして分身を作り出す不思議で気持ち悪い技であった。 しかし、この時のレヴィンはボールを持っており……今日の午前に見せたようなタックル技ではなく。 これはドリブル技なのだと、一同はしばらくしてから気づく。 霊夢「高速で多重フェイントをかけてる……だけよね」 穣子「(原理は単純なのにどうしてここまで気持ち悪くなるんだろ)」 輝夜「そうよ。 これが彼の得意とする技、『オーロラフェイント』。 その突破力は世界でも間違いなくトップクラスね……現時点でも、タックルの得意な奴じゃないと止められる可能性は低いわ。 そして、更に彼にはもう一つ技がある。 それが……これね」 反町「……こ、これは」 早苗「ミラクルシュート……」 霊夢「夢想封印?」 反町「いや、ドライブシュートですって!」 高速で多重フェイントをかけ、相手を煙に巻きながら悠々と突破をするレヴィン。 その突破力は幻想郷Jrユースのドリブラーにも決して劣るものではなく……。 画面の中の敵を次々と抜き去ったレヴィンは、バイタルエリアに入ると同時に右足を振り上げる。 そして、そのシュート体勢から生み出されたシュートは――反町達がよく知るシュート――ドライブシュート。
[113]幻想のポイズン ◆0RbUzIT0To :2010/12/26(日) 01:58:34 ID:??? 妹紅「まるでドライブシュートのバーゲンセールだね。 なんだか国際大会でも打ってくる選手沢山いそうな気がするよ」 輝夜「確かに見慣れてるかもしれないけれど、それでも油断は禁物よ。 それに、まだ何か技を隠し持っている可能性だって多分にあるの。 自信を持つのは結構だけど、慢心はしないように」 早苗「(それでも、私が守る限りは失点は絶対許早苗ですよ)」 輝夜「以上で主要選手の紹介は終わり。 守備にはブローリン君とガレリ君。 中盤にはレヴィン君を筆頭に、フェデリックス君とラーソン君がいる。 前線ではそれらには劣るけど、パス回しの上手いラベリ君とリュング君がいるわ。 それぞれのポジションに、優秀な選手がいる。 ……決して侮れる相手ではないわよ、皆。 この練習試合……私達のチームの門出となる試合は、必ず勝たなければならない。 明日からの練習でも、いつも以上に気合を入れていくように。 以上!」 こうして最後に締めくくると、輝夜はパンと手を叩いて解散を宣言。 それを聞いて一同はちらほらと自室へと戻り始めたのだが……反町は未だ画面に映るレヴィンに、視線を向けていた。 反町「(ステファン=レヴィンか……。 ……ただの馬鹿、じゃないのか、どうなのか)」 画面に映るレヴィンは、綺麗なフォームからドライブシュートを華麗に決め……。 観客席と思しき場所に、投げキッスを送っていた。 多分、そこにカレンがいるのだろうなぁと反町は思った。
[114]幻想のポイズン ◆0RbUzIT0To :2010/12/26(日) 02:00:10 ID:??? 穣子「ったく、あの非常識な色ボケはなんなのかしらねぇ……。 ビデオ見る限りじゃ、結構手強そうだったけど……」 妹紅「うん、あのオーロラフェイントってのは見た目気持ち悪いけど止めにくそうだったよね」 リグル「ハッハァー! 大丈夫大丈夫、このエースのリグルがいる限りどんな相手が来ようと負けないさ!」 穣子「(……私もあんたも、そもそも出れるかどうかが問題なのよ、リグル)」 風呂に入ってから、自室へと戻ってきた反町達一同。 髪をごしゃごしゃとタオルで乱暴に拭きながら、少しだけ悲しそうな視線をリグルに送る穣子に……。 リグルはハッハァーと高笑いをしてそれに気づかず、自信満々に胸を叩いている。 そして、妹紅はいつものようにそんな様子を満面の笑みで見守り、時々絶叫していた。 反町「(技術だけは凄そうだったんだよなぁ……技術だけは……。 ……さて、それはともかく今日はどうしようかな? 練習試合の相手が決まったんだし……。 今の内に、監督に練習試合でのスタメンなんかを提案しておこうか? それとも、このまま部屋で話をするか……どこかの部屋に行くか? おっと、パチュリーさんに課せられた課題のことも忘れちゃならないな。 うーん……)」 A.同室のメンバーに話を振ってみる B.部屋でじっとしている C.施設の中を歩き回ってみる D.他の部屋に遊びに行く E.個人練習をする F.ビデオで勉強する 先に3票入った選択肢で続行します。 age進行でお願いします。sageではカウント出来ません。 ※輝夜にスタメンを提案する場合はDからどうぞ。
[115]森崎名無しさん:2010/12/26(日) 02:00:37 ID:90dsV7jA F
[116]森崎名無しさん:2010/12/26(日) 02:02:34 ID:9YnNyF1I F
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0ch BBS 2007-01-24