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【世はまさに】キャプテン森崎40【大黄金世代】
[271]2 ◆vD5srW.8hU :2011/01/16(日) 15:41:44 ID:0nNYNGOX 森崎「落ちたのは…反町と沢田か。あの二人全然役に立っていなかったからなー。 俺のシンパの反町が落ちたのは痛いが、日向のパシリの沢田が落ちた分良しとするか」 年明けの冬のある日、森崎は既に慣れつつある合宿所に一人で向かっていた。 今回陽子はブラジルで仕事があるとの事で付き添えず、 少なからず胸を高鳴らせていた森崎は落胆したがすぐに気持ちを切り替えていた。 全日本ユースへの召集状に添付されていたメンバーリストを見れば、色恋沙汰など考えている場合ではなかったのだ。 森崎「日向は嫌われ者だし最早手下が若島津しかいないからまず大丈夫だろう。 若林は味方として共に戦った事よりも敵として出てきたイメージの方が強いだろうし、 そもそも2回も俺に負けているから心配はいらない筈だ。となるとやっぱり問題は翼だが…」
[272]2 ◆vD5srW.8hU :2011/01/16(日) 15:41:59 ID:0nNYNGOX 見上の宣言通り、アジア予選では召集を見送られた翼と若林が今回は召集されていた。 この二人が全日本ユースにとって必要不可欠な戦力であるのは間違いなく、 森崎もそれを理解はしていたがそれはそれ、これはこれで自分の地位が脅かされるのは当然嫌だった。 森崎「あいつがもしキャプテン選挙を呼びかけたら、勝てるかどうか微妙なんだよな… あいつが何かする前にネマワシでも出来たら良いんだが…ん?」 中学生時代、及びJrユース時代に行われたキャプテン争奪戦を思い浮かべながら 何か先手の小細工は出来ないかと森崎は苦心する。しかし今回その熟考は徒労に終わった。 森崎「あの野郎…もう来てやがったのか。くそっ」 そんな彼が合宿所に辿り着いた矢先に見たのは誰よりも早く来ていた翼だったからだ。 翼も森崎が到着したのにすぐ気付き、二人の間に不快な沈黙が訪れる。 翼「………」
[273]2 ◆vD5srW.8hU :2011/01/16(日) 15:42:23 ID:0nNYNGOX ほぼ一年ぶりに再会したその姿や顔は何処と無く以前より大人びている様にも見えた。 二人とも既に成人間近な為成長期はほぼ終わっており、お互い外見上は殆ど 変わっている筈が無いのだが森崎の記憶の中のイメージと微妙に印象が違うのだ。 森崎「(なんかこいつ、変わったか?俺もこの1年色々あったが、 こいつも薔薇色のスーパールーキー生活とは行かなかったらしいしな…)」 翼「やあ、久しぶり。相変わらずまた何か企んでいそうな悪人顔だな」 森崎「(…前言撤回。こいつは以前と同じくクソ野郎だ)」 A 「お前こそ昔と同じくサッカーはチームワークだと言いながら内心は自分しかアテにしていなさそうなツラだな」 B 「余計なお世話だ、キャプテンってのは悪人でちょうどいいんだよ。ま、お前にはそれが分からんだろうがな」 C 「重役出勤で来ていきなり喧嘩売るつもりか?これからワールドユースに向けて努力する気はあるのか?」 D 「この世界は善悪じゃない、善悪もひっくるめた実力と実績が大事なんだよ。サンパウロFCのお荷物さん」 E 「ハッハッハ、何を言うんだい翼くん。この清く正しい森崎有三が悪事を企むなんて有り得ないだろ〜☆」 http://capmori.net/test/read.cgi/morosaki/1294094129/l50にて ☆2011/1/16 17:00:00☆ から投票期間を設けます。 そこから 15 票カウントし、一番多く票が入った選択肢で続行します。引き分けの場合は その次の票をタイブレーカーに使います。尚、投票はageた書き込みのみを採用しています。
[274]2 ◆vD5srW.8hU :2011/01/17(月) 08:28:32 ID:iyH6ib23 >E 「ハッハッハ、何を言うんだい翼くん。この清く正しい森崎有三が悪事を企むなんて有り得ないだろ〜☆」 翼「え゛」 恐らく森崎は憎まれ口で返してくるだろうと予想していたらしい翼は 突然胡散臭いにも程がある口上を浴びせられて目を点にした。 森崎「(よしっ、出鼻を挫いたぞ!)何を必殺タックルで吹っ飛ばされたドリブラーみたいな 顔をしているんだい翼くん!これから僕たちはワールドユースで世界一を目指すんじゃあないか!」 翼「く、くん付け!?僕!?」 森崎「そう、僕たちが出会い育ったこの静岡の地で!再び一つのチームで共に戦うんだ!素晴らしい事じゃないか!」 翼「あ、あわわわ…」 あまりにも予想外な対応に翼は恐怖の表情と共に後退り、口をパクパクさせる事しか出来なくなってしまった。 当然奇行で翼のペースを乱すだけが目的の森崎は気を良くし、調子に乗って更に心にも無いおべんちゃらを口走った。
[275]2 ◆vD5srW.8hU :2011/01/17(月) 08:28:50 ID:iyH6ib23 森崎「(うひょひょひょ、これ面白え!)どうしたんだい翼くん!何を恐れているんだ、 僕らの無敵の友情パワーが一つになれば怖いものなんて何もないじゃないか!」 翼「………ひっ」 森崎「さあ戦おう!世界のライバル達と!今まで僕たちを応援してきてくれた人達の為に!」 翼「………」 とうとう翼は異星人を見る様な目で森崎を凝視する事しか出来なくなった。 頓珍漢な事を言って翼を困惑させると言う森崎の思惑は成功したと言えるだろう。 だが調子に乗って退路の事を考えず、しばしば痛い目に会うのもまた森崎である。 中山「も、森崎…?」 森崎「(ん?中山…っつーか南葛勢が勢ぞろいか。同じ静岡なんだから当たり前だが)」 岬「どうしたの、一体…(多分イタズラだとは思うけど)」
[276]2 ◆vD5srW.8hU :2011/01/17(月) 08:29:03 ID:iyH6ib23 森崎「(ようし、もいっちょかますか!)やあ皆、久しぶりだな!また会えて嬉しいよ!」 高杉「な、なんだこれは…」 石崎「気持ちわりぃいいい!!」 からかうのなら翼だけにしておけば良い物を、有頂天になった森崎は 後から来た南葛高校の面々にも胡散臭い芝居を続けてしまった。 森崎「(ぶひゃひゃひゃ、良い反応だ!)酷いじゃないか石崎くん!僕達の友情を気持ち悪いだなんて!」 山森「こ、これは…もしかして…」 新田「もしかして、じゃない!間違いなくそうだ!」 コクッ。コクッ。コクッ。 森崎「(ん?なんだなんだ、急にアイコンタクトして頷きあったぞ?)」
[277]2 ◆vD5srW.8hU :2011/01/17(月) 08:29:20 ID:iyH6ib23 中山「取り押さえるんだーっ!」 森崎「………は?」 ガシイッ! 森崎「ぬがっ!?い、いきなり何を…」 翼「誰か、ガムテープでも布でもなんでも良いから噛ませるんだ!」 中里「では、このタオルを!」 グッ。ガブッ! 森崎「もがーーーっ!?」
[278]2 ◆vD5srW.8hU :2011/01/17(月) 08:29:32 ID:iyH6ib23 来生「お、おい、早く医者呼んだ方が良いんじゃないか?」 滝「いや!それはマズい、下手しなくてもスキャンダルになる!」 井沢「まずはとにかく中に引きずり込んで隠すんだ!」 森崎「(なっ…なんだこの扱いは!ひょっとしてこいつらガチで俺が発狂したと思い込んでるのか!)」 かくして森崎はその後次々とやってきた面々にも散々な扱いを受けた。 日向「事情は分かった。多分必殺シュートで吹っ飛ばされた時打ち所が悪かったとかだろ。 確かに野放しにしてスキャンダルになると面倒だな…若島津、ボディに一発かましとけ」 若島津「はい。フンッ!」 ドゴオッ! 森崎「ぬぐげ!!」
[279]2 ◆vD5srW.8hU :2011/01/17(月) 08:29:43 ID:iyH6ib23 次藤「ふう。これだけガチガチに縛っておけば大丈夫タイ」 三杉「特に頭に外傷は見られないが…素人の生兵法だから何とも言えないな」 政夫「何時かこうなると思っていたんだよなー」 和夫「元々おかしい所ばっかりだったし」 松山「だ、大丈夫だ森崎!きっとすぐに元通りになる!」 葵「ああああ、ワールドユース間近なのになんて事に…」 早田「心配すんな森崎、ちゃんと治してやるからな…」 赤井「(何か皆とんでもない勘違いをしている気がしてならないんだが…)」 森崎「フゴーッ!フゴーッ!フゴーッ!」
[280]2 ◆vD5srW.8hU :2011/01/17(月) 08:29:56 ID:iyH6ib23 約1時間後、完全に拘束された森崎を救出したのは意外な人物であった。 若林「…なんだこれは?」 それは一番遅れて到着した若林だった。事情を説明された彼が発した一言はこうである。 若林「いや、ただの演技だろそれ…」 全日本メンバー『………えっ?』 森崎「フゴーッ!フゴーッ!フゴーッ!」 若林「俺も昔は騙されていたが、こいつはその気になれば忠実な犬だって善人だって演じられるぞ? 説得力があるかどうかは別として。ほら、こうやって口を開けてやれば…」 森崎「プハッ!…てめえらよくもやりやがったな!覚悟しとけよ!」 全日本メンバー「ああっ、何時もの森崎だ!」「良かった〜、発狂したんじゃなかったのか」「人騒がせな奴め」 森崎「ふざけんなコラ!さっさとこのナワを解けーっ!」
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0ch BBS 2007-01-24