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【世はまさに】キャプテン森崎40【大黄金世代】
[385]2 ◆vD5srW.8hU :2011/01/24(月) 18:50:01 ID:NKtvXpDA 翼「………」 翼は暗い部屋の中で一枚の写真をじっと眺めていた。 それは中学時代に撮った物で、彼と早苗が並んで写っている物だ。 正確には並んで写って”いた”物だと表現すべきだろう。 彼は自分が写っている部分だけ黒く塗り潰していたのだから。 翼「さ………」 やがて翼は一瞬だけ早苗の名前を呼びそうになり、ハッとしてから己の頬を殴りつけてから 写真を財布の中に丁寧にしまった。今度こそこれを見るのは最後にしようと己に言い聞かせながら。 翼「色んな、事が、あったな…」 本能的に気を切り替えようとしたのか、彼の脳裏に今まで歩んできた道のりが高速で蘇る。 その中の大部分に、まるで呪縛の様に森崎の姿があった。醜い妬みを糧にして ガムシャラに自分と競い合い、奇妙な事に支持と成功を得ていった森崎が。
[386]2 ◆vD5srW.8hU :2011/01/24(月) 18:50:14 ID:NKtvXpDA そして自分は森崎を完膚無きまでに叩きのめし、勝利を収めた。 だがそれで望んでいた物が得られたのか?何度問いを繰り返しても答えはNOだった。 最近になってようやく分かったのだ。森崎に勝つ事は手段であって 目的ではなかったのに、それを取り違えてしまっていたと。 そして気付くまでに失った物はとても多くとても大きかった。 翼「だけど、ここからが俺の再出発なんだ。俺の夢を叶える為の」 それでも翼は再び歩み始めた。歩まなければいけないからではない。 歩むしかないからでもない。彼自身が歩む事を再び望んでいるのだ。 翼「俺はもう迷わない。一つの試合の勝ち負けよりも、もっと大きな勝負の為に 戦うんだ。今度こそそれが分かった。だから、もうお前を見下したりはしないぞ…!」 彼は今、心底明日の試合を待ち望んでいた。自らの夢を見据え直す為に。
[387]2 ◆vD5srW.8hU :2011/01/24(月) 18:50:26 ID:NKtvXpDA 若林「………ヘッ」 若林は不機嫌だった。彼は少し前まで不愉快な電話に出ていた。 相手は彼の父親と長兄である。若林はこの二人が、否、自分の家族全員が大嫌いだった。 若林「何時になったら、あいつらにおべっかを使わずに済むんだ…」 電話の内容は他愛の無い物だった。少なくとも、相手側からすればそうだったのだろう。 また日本代表に選ばれたな、凄いじゃないか。ドイツでもついにプロになれたんだってな、おめでとう。 ああ、ありがとう。今回も何とかなったよ。でもまだまだこれからさ。 そんな会話の一秒一秒が若林には不快だった。何度お前らに俺の何が分かるんだと叫びたくなった事か。 結局はそうせずに済んだのは、若林自身が彼らに分かられたくないと思っていたからだろう。 地元一の大金持ちの家系の三男坊として生まれ、滅多に会わない親や兄達の代わりに 召使いに囲まれた少年時代。物理的には恵まれていても、全く満たされない毎日。 そんな退屈な毎日から彼を救ったのがサッカーと言うスポーツだった。
[388]2 ◆vD5srW.8hU :2011/01/24(月) 18:50:48 ID:NKtvXpDA スポーツの世界では若林と言う名前も関係ない。彼は一人のGKとして他者と対等に 戦う事が出来、失敗に責任を負う事が出来、そして栄光を自らの物として誇る事が出来たのだ。 「若林家のお坊ちゃん」ではなく「天才少年GK若林源三」になる事が出来たのだ。 若林「おべっかと言えば、森崎も昔は俺におべっかを使っていたんだよな… もしあの時あいつの本性を見抜く事が出来ていたら、今頃どうなっていたんだか」 だがそんな日常は突如崩された。ただの舎弟の一人であった筈の森崎が彼に逆らい、 そしてまさかの勝利を収め彼の居場所を奪ったのだ。 それから数年、彼は翼以上に森崎の存在に苦しめられた。 3年後の再会では実力で追いつかれており、それがケチのつき始めだと言わんばかりに 散々な目に会ってしまった。それを反省し、復讐の牙を研ぎ続けた二度目の対決で彼はまた敗れた。 今度は油断していたと言う言い訳は出来なかった。彼は本気で挑み、敗れたのだ。 若林「…ハッ、やめだやめだ。たらればを考えても仕方ない。明日俺は全力を尽くす。それしかないんだ…」 そのせいか、彼は今不思議な程落ち着いていた。怨敵との戦いを前にして これ程穏やかな心境で居られるのが良い事か悪い事か、今の彼には分からない。 彼は今、心底明日の試合を待ち望んでいた。自らの器を試す為に。
[389]2 ◆vD5srW.8hU :2011/01/24(月) 18:51:01 ID:NKtvXpDA 日向「48…49…50…よし」 日向は寝る前に腕立て伏せに勤しんでいた。これは彼の密かな日課である。 少年時代に一度不摂生から堕落した事がある彼は以後自分の鍛錬に余念が無かった。 日向小次郎とは努力家である。弱肉強食を物事の基本とする彼は その信条を貫くには弛まぬ努力が必要だと良く分かっていた。 獣の群れの頂点に立つには一にも二にも力なのである。 ただし彼は猛虎と言う獣であると同時に人間と言うより危険な獣でもあった。 それもとびきり頭の良い人間である。 日向「しかしまいったもんだな。当分キャプテンの座は狙えなさそうだ」 彼は現状をしっかりと把握していた。反町と沢田が抜けた今 彼の勢力の一員と言えるのは若島津だけであり、 チームメイトの大半は彼に対して好意を抱いていない。 そんな状況ではキャプテン選挙を呼びかけても恥をかくだけである。
[390]2 ◆vD5srW.8hU :2011/01/24(月) 18:51:14 ID:NKtvXpDA 日向のリーダーシップは恐怖政治のそれである。 そして今の彼にはそれを成し遂げるだけの実績が足りないのだ。 日向「当分は森崎がキャプテンで我慢するしかねェか…」 故に彼は長期的なプランに切り替えていた。ユース世代でキャプテンになるのは諦め、 ワールドユース以後に海外のプロリーグで名を成す。その過程で森崎や翼を倒す。 無論それだけでキャプテンになれる訳ではなく、それが最低限のスタートラインだ。 よって今の彼に必要な事はワールドユース本大会で力を見せつけ、 出来る限り強大なクラブチームにスカウトされる事だった。 その準備段階として明日の試合はとても重要な物となる。 日向「フフフ…早く特別扱いされる海外組どもをひねりつぶしたいぜ」 彼は今、心底明日の試合を待ち望んでいた。自らの力を示す為に。
[391]2 ◆vD5srW.8hU :2011/01/24(月) 18:51:46 ID:NKtvXpDA 申し訳ありませんが今日の更新はこれだけになりそうです。 また明日お会いしましょう。
[392]2 ◆vD5srW.8hU :2011/01/25(火) 18:08:52 ID:mu6uhSzP そして夜が明けた。 予定通り午前中に両チームが別々の練習場で連携練習を行った後、 午後の試合直前に両チームが見上に提出したオーダーは以下の様な物だった。 赤チーム 4−4−2 −H−−− H日向 −−−J− J山森 −−−−− G−I−F G井沢 I三杉 F滝 −−E−− E松山 A−D−B A中里 D中山 B赤井 −−C−− C若島津 −−@−− @森崎 白チーム 4−3−3 −J−F− J政夫 F和夫 −−H−− H新田 −−−−− G−I−E G岬 I翼 E葵 −−−−− −−C−− C早田 −ADB− A高杉 D次藤 B石崎 −−@−− @若林
[393]2 ◆vD5srW.8hU :2011/01/25(火) 18:09:34 ID:mu6uhSzP 見上「よし。では5分後に試合開始とする、両陣散りつつアップをしておけ」 全日本メンバー『はい!』 見上はどちら側の布陣にも全くコメントせず速やかな試合開始を促した。 その際多くの者が無言の鍔迫り合いで火花を散らしていたのは言うまでもない。 日向「(翼とやり合うのも久しぶりだ…どちらが上か確認させておかねえとな)」 若林「(無心、無心だ…この試合が俺のこれからの全てになる!)」 三杉「(いよいよだ…いよいよ僕の本当の戦いが始まる!)」 岬「(今日は全力を出して結果を残さないといけない。厄介だな…)」
[394]2 ◆vD5srW.8hU :2011/01/25(火) 18:09:48 ID:mu6uhSzP そしてキャプテンの森崎と翼がセンターサークルに集まり、両雄の視線に込められた闘志がぶつかり合う。 森崎「………」 翼「………」 見上「無駄口を叩くな。裏か表か選べ」 翼「表で」 森崎「昨日と同じく裏で」 見上「では投げるぞ」
[395]2 ◆vD5srW.8hU :2011/01/25(火) 18:10:00 ID:mu6uhSzP 【分岐】http://capmori.net/test/read.cgi/morosaki/1294094129/l50にて !card と書き込むとランダムでトランプの絵柄が出るので、(!は半角)書き込んでみて下さい。 (ageでもsageでも構いませんが、★も含めて一回の判定の全文をコピペされてない場合は無効です) 先着(順番通りじゃない書き込みは無効)で ★コイントス→(!dice + !dice)=★ と書き込んで下さい。カードやダイスの結果で分岐します。 奇数→裏。赤チームのキックオフ。 偶数→表。白チームのキックオフ。
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0ch BBS 2007-01-24