※人気投票開催中※
01/17(日)00:00-01/30(土)23:59
第二回鈴仙奮闘記キャラ人気投票
※新板できました※
ダイス創作物語板
ブログ
現行スレ
投票
最新20
板
1-
前
次
新
レス
【世はまさに】キャプテン森崎40【大黄金世代】
[605]創る名無しに見る名無し:2011/02/19(土) 17:21:20 ID:J2rivDNx 超モリサキ「おらよっ!」 バッ! バコォオオン!! 新田「(くっ…まだスタミナは切れていないみたいだな!)」 中山と若島津によってコースを限定されたファルコンクロウはいともあっさりと超モリサキに弾かれた。 これ自体は新田も半ば覚悟していた事であり、彼の本当の狙いは超モリサキのスタミナを削る事にあった。 それは超モリサキも百の承知の事であり、新田のシュートを防いだからと言って喜べる訳がない。 超モリサキ「(ヤベエな、守勢に追い込まれている。このままじゃ最後までスタミナが…ん?)」 だがこの時超モリサキは妙な違和感を感じた。痛みでも不快感でもない、 どちらかと言えばむしろ心地良いとすら言える、言葉に出来ない感覚が彼の全身を巡っていた。 超モリサキガッツ:500→380
[606]創る名無しに見る名無し:2011/02/19(土) 17:25:39 ID:J2rivDNx ピッ、ピィイイイイイイイイイイイイイイイ!! 見上「ハーフタイムだ。一秒も無駄にしないで体を休めろ!」 ゾロゾロゾロ… 前半の最後の数分間は三杉を中心にした赤チームのボール回しで終わった。 1−2と言う微妙なスコアに負けている赤チームは闘志を沸き立てられ、 白チームは油断を警戒して両陣共に緊迫感を漲らせながらそれぞれに用意されたベンチに引き上げていった。 シュウウウウウウ… 森崎「(やっぱり…なんか変だな?これ位のペースでセービングを繰り返していたら、 そろそろ体が動きが鈍り始める前の兆候を見せてくる筈なのに…それがない)」 そんな中森崎は誰にも気付かれずに自分の体の違和感に首を傾げていた。 疲れていない訳ではない。汗はかいているし息も楽ではない。 だがそれに伴う筈の体の重みが体中に流れる何かにかき消されている様な気がしたのだ。 森崎はまだ知らない。多くの若き選手が無理をしてでも功を急がねばならないこの年代に、 半年と言う期間を丸々肉体改造に使えた事の意義を。その成果を。
[607]創る名無しに見る名無し:2011/02/19(土) 17:31:36 ID:BD3zhqEX *ハーフタイムになり、両チームのガッツが200回復しました。 残り/最大 845/850 J山森 695/700 I三杉 765/900 H日向 700/700 G井沢 650/650 F滝 850/850 E松山 750/750 D中山 800/800 C若島津 700/700 B赤井 750/750 A中里 605/835 @森崎
[608]創る名無しに見る名無し:2011/02/19(土) 17:34:23 ID:BD3zhqEX 森崎は体の違和感について熟考する暇は無かった。赤チームのハーフタイムは開始早々剣呑な雰囲気になったからだ。 日向「…誰が悪い?」 松山「おい、日向!いきなり何を言い出しているんだ!」 日向「勘違いするな。交代要員がいない試合で誰かを殊更に吊るし上げるつもりはねェ」 若島津「ただ前半、誰が何を間違ったのかを分析しそれを後半に向けて修正したいだけだ。無闇に噛み付くな、松山」 三杉「それなら建設的だね。まずはキャプテンの意見を聞こうか?皆」
[609]創る名無しに見る名無し:2011/02/19(土) 17:35:48 ID:BD3zhqEX 森崎「(あん?何だ、面倒な流れになってるな。三杉もあっさり俺に振りやがって…どう答えるべきだ?)」 A 「そりゃあ、早田をかわせない日向。テメーが一番悪いに決まってるだろ」 B 「試合から消えている山森が悪いな。シュート一本撃っただけじゃないか」 C 「翼に手も足も出ていない三杉が悪い。お前の意気込みは何だったんだ?」 D 「サイドの二人の守備力0なのが悪い。何か異論はあるか、井沢と滝?」 E 「中山だ、中山が悪い。今日のお前は丸っきり良い所無しじゃないか!」 F 「唯一の取り柄のクリアが機能しなかった若島津、お前が悪いぜ」 G 「俺だ…1点目はまだしも、2点目は完全に俺の失態だ…」 H 「前半の出来で悪くなかったのなんて、松山と赤井と中里ぐらいのもんだろ」 http://capmori.net/test/read.cgi/morosaki/1294094129/l50にて ☆2011/2/19 19:00:00☆ から投票期間を設けます。 そこから 15 票カウントし、一番多く票が入った選択肢で続行します。引き分けの場合は その次の票をタイブレーカーに使います。尚、投票はageた書き込みのみを採用しています。
[610]創る名無しに見る名無し:2011/02/19(土) 21:03:43.29 ID:IFokOPbo >H 「前半の出来で悪くなかったのなんて、松山と赤井と中里ぐらいのもんだろ」 赤チームメンバー『………』 森崎「2点取られた俺も、早田を抜けない日向も、翼に勝てない三杉も、 シュートを一本撃っただけの山森も、守備力0の滝と井沢も、 今日良い所がない中山も、立花兄弟に競り負けた若島津も…数えていったらキリが無いぜ。 そして目立った失態が無い松山と赤井と中里の3人も、決して好調とは言えない」 森崎は日向の問いに対して「誰もが悪い」と答えた。半ばそれを予想していたのか、 日向は「つまらん答えだ」と言わんばかりに鼻を鳴らし、腕と足を組んで沈黙を保つ。 ぎこちない空気がしばし流れた後、ついに森崎に答えたのは中山だった。 中山「全体の調子が悪いと言うのは同意だ。ただ、それを認識しただけじゃ何の解決にもならないぞ」 森崎「分かってらあ。こっちのやり方を変えるか、もしくは狙い所を見出さなくちゃいけないんだ」 三杉「戦術を変えるか、戦略を練るか。それが問題だね」 松山「森崎、キャプテンはお前だ。俺はお前が決めた事に従うぞ」
[611]創る名無しに見る名無し:2011/02/19(土) 21:04:20.51 ID:IFokOPbo 森崎「そうだな…ちょっと考えさせろ」 森崎は目を瞑り、顎を撫でたり額を指で叩いたりしながら約1分じっくり考えた。そして彼が出した答えは次の様な物だった。 A 「前半よりもっとガンガン攻めろ。それが相手が一番嫌がる事だ!」 B 「ここはあえてカウンターを狙うぞ。向こうを攻め疲れさせる!」 C 「前半と同じ様に戦うしかない。これ以上何かを変えるのは下策だ」 D 「サイクロンだ。サイクロンを止められれば奴らの士気はガタ落ちだ!」 E 「向こうの方がこっちより消耗している。遅くとも終盤には逆転出来る!」 F 「翼だ。翼さえバテさせてしまえば向こうは攻守ともに崩壊するんだ」 http://capmori.net/test/read.cgi/morosaki/1294094129/l50にて ☆2011/2/19 21:30:00☆ から投票期間を設けます。 そこから 15 票カウントし、一番多く票が入った選択肢で続行します。引き分けの場合は その次の票をタイブレーカーに使います。尚、投票はageた書き込みのみを採用しています。
[612]代理:2011/02/20(日) 23:37:22.04 ID:DWQfkNLX >A 「前半よりもっとガンガン攻めろ。それが相手が一番嫌がる事だ!」 山森「攻撃重視…ですか?」 森崎「そうだ。時間が経てば経つ程向こうが有利になっていく。つまり後半奴らは守備主体で来る筈だ。 それならDFラインを極端に高くし、早い段階で同点に追いつく!そうすれば守りに徹していた奴らが不利になる!」 赤井「妥当だと思うッスよ(どっちみち攻めないといけないのは当たり前だけど…)」 三杉「じゃあ、DFラインを上げる事を前提にマークの入れ替えも決めておこうか」 その後短い作戦会議で詳細を詰めた後、残りの数分間は各人思い思いの休憩に費やされた。 森崎も水筒を持つ為に手袋を外し、ふと己の手のひらをじっと見詰めた。 彼の手は然程大きくなかった。背丈同様一般的な日本人の平均を超えてはいるが、 ゴールキーパーとしては決して大きくはなかった。どんなに鍛えても大きさ自体は変わらないのだ。
[613]創る名無しに見る名無し:2011/02/20(日) 23:45:59.49 ID:qdAlTeWe 森崎「(…マジで神様ってのは不公平だぜ。なんで若林にあんな体格がありやがるんだ。 なんで翼はあそこまで大技をホイホイ習得出来るんだ。何時もそうだ。 俺がどれだけ努力を積み重ね、それでも足りなきゃ奇策も小細工も博打もするってのに、 それでも持って生まれた物の差を埋めるだけでヒーコラだ。畜生)」 次第に森崎は愚痴りたい気分になってきた。彼は自分を天才だと信じて疑わなかったが、 一方で翼や若林がサッカーの神から贔屓されているとも感じていたのである。 彼らから言わせればそんな凡人の筈の森崎が彼らよりも華々しい道を歩んでいる事が 逆に神に贔屓されているのかと疑いたくなるのだが、そんな事は思いも寄らないのが森崎である。 森崎「(サイクロン…ブラジルの伝説のストライカーが編み出した幻のシュート、か。 神どころか昔の名選手まで翼に味方しやがるってのか、ああ? そろそろちょっとは俺に力を貸してくれてもいいんじゃないか、ジウマールさんよォ)」 持つ者と持たざる者の戦いは折り返し地点を迎えようとしていた。
[614]創る名無しに見る名無し:2011/02/20(日) 23:46:26.85 ID:qdAlTeWe 一方翼達白チームはどの様なハーフタイムを過ごしていたかと言うと、 それは若林の無遠慮な発言から始まっていた。 若林「FWども、怠慢だぞ」 新田「えっ!?」 政夫「な、何言ってやがるんだ!」 和夫「追加点を奪ったのを見てなかったのかよ!」 若林は藪から棒にFW達を切って捨てたのだ。当然それぞれ手応えを感じていた FW3人は驚きと怒りを示すが、次の若林の指摘にはぐうの音も出なかった。 若林「今のフォーメーションは4−3−3だ。スリートップだ。それが何を意味しているか分かるか?」
[615]創る名無しに見る名無し:2011/02/20(日) 23:46:42.78 ID:qdAlTeWe 新田「………あっ!」 若林「そういう事だ。ワントップかツートップならまだしも、スリートップのフォーメーションで FWがシュートだけに専念しているのは怠慢以外の何者でもない。 優秀なMFに甘え、3人とも得意の突破力を発揮せずにいるじゃないか」 政夫・和夫『ぬぐぐ…』 岬「まあまあ、若林くん。急造メンバーの紅白戦なんだ、全てが噛み合うとは限らないよ」 若林「前半はそれでよくても、後半は修正しないとそのスキを突かれるぞ」 石崎「(なんだ?若林の奴、ヤケに落ち着いているな)」 高杉「(ここ数年間ロクに会っていなかったけど…なんか、変わったな)」
前
次
写
名前
E-mail
0ch BBS 2007-01-24