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【砕け散れ】ファイアーモリブレム25【ガーネフ!】
[463]モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2011/01/16(日) 04:05:11 ID:??? それは空耳だったかもしれない。だが、確かに聞こえたのだ。 彼女がこの世で最も愛し、最も大切だった存在の声が。 リンダ「お…父様…?」 『リンダよ…諦めるな。お前の力はガーネフには負けてはおらぬ』 すでにリンダの視界は光を失っている。ガーネフの形作る闇に完全に飲まれてしまっているのだ。 自分は負けたのだ。スターライトを扱うには自分は未熟すぎたのだ。 大好きな父の声を聞き、彼女は悟る。父はきっと自分を迎えに来てくれたのだと。 リンダ「もう……もういいのよ…お父様……私は……ガーネフには勝てない…とても魔力が及ばない……」 悔しそうに諦めの言葉を吐くリンダ。現にガーネフの魔力の前に自分は屈してしまったのだから。 ミロア「…確かに、お前の魔力はまだ未熟。かのガトー様の直属の弟子の一人だったガーネフ相手では荷が重いだろうな」 リンダ「ガトー様の一番弟子だったお父様が勝てなかったのだもの…私なんて……無理よ」 ミロア「そうだ。お前一人の力ではガーネフには勝てない」 リンダ「だから……それはもう分かってるって」 ミロア「分かっておらんよ。リンダ。私はお前一人の力ではガーネフには勝てぬと言ったまで。 だが……後ろを見てみよ」 リンダ「え…?」 後ろを振り向くリンダの目に飛び込んできたのは、マフーの力により身動きがとれないものの リンダの勝利を固く信じて祈る仲間たちの姿だった。
[464]モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2011/01/16(日) 04:06:54 ID:??? ミディア「(あなたの気高き思いと強さは同じアカネイア人としての誇りよ。リンダ…立ち上がって!)」 ミネルバ「(父親の仇討…私は結局自分の手で果たすことはできなかった。リンダよ、お前には期待しているのだ!)」 ミディアとミネルバ。同じ女性として、二人はリンダに期待と希望を願っていた。 ジュリアン「(お前の力はそんなものじゃねぇだろ…萎縮してんじゃねぇぞリンダ!)」 森崎「(グラで俺たちをふっ飛ばしてた頃の気質を思い出せよ……負けるな!)」 ジュリアンと森崎は応援をやめなかった。なぜなら二人はリンダの怖さ、そして強さをその身で知っていたからだ。 マリア「(リンダさん……傷ついたのなら私がすぐに治しますから……だから、あきらめないで!)」 マリク「(どうしたんだリンダ。君は僕の分まで戦うと誓ったはずだろ?僕の思いを…皆の思いを…無駄にするな!)」 マリアとマリク。二人は絶望的な状況でもリンダの勝利を信じた。 ガーネフとは一人ではなく皆で戦っているのだと、心をひとつにして祈り続ける。 リンダ「(ミディアさん…ミネルバ王女…ジュリアン…森崎君…マリア姫…マリク……!)」 確かに森崎たちはマフーの力で身動きがとれない。だが彼らのリンダを思う強い気持ちまでは ガーネフの魔力といえども抑えきることはかなわなかった。 後にリンダはこう語る。彼らの祈りと思いが、自分を父に会わせてくれたのだと。 リンダ「(そうだ…私一人の力ではガーネフには勝てなくとも……きっと、大丈夫)」 ググッ……ビシィッ! ガーネフ「ぬおっ…!?」
[465]モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2011/01/16(日) 04:08:21 ID:??? リンダ「私には……仲間がいるわ!!」 ドグワアアァァッ!!ギュバアアアアン!! ガーネフ「ば、馬鹿な…魔力が上昇している!?こやつのどこにそんな底力が…!」 リンダは闇の波動に侵食されていた腕を振り払い、再び光をその手に宿らす。 ガーネフの両腕と長い一本のロープで繋がったような魔力の塊を引きちぎる。 リンダ「これで終わりよガーネフ!」 ガーネフ「ぐ…そんなバカな…ありえぬ…この小娘の能力ではどうあがいてもわしにはかなわぬはず… !? ま、まさか……このようなことが……そ、そんな……!」 その時ガーネフが見たものは、リンダの後ろにて掌をこちらに向けている兄弟子ミロアである。 自分が心を闇に落とし、マフーの力に頼らなければ絶対に超えることができなかった憎むべき存在。 どれだけ自分が努力を重ねても、それをあざ笑うかのように常に自分の一歩前に立っていた光の司祭ミロア。 彼が娘のリンダの後ろに立ち、彼女を支えているように見えたのだ。なんとも誇らしげな…ガーネフの最も嫌う表情で。 ガーネフ「(わしは……わしはまだ貴様の呪縛から逃れられぬというのか……ミロア!!)」 リンダ「砕け散れぇぇぇっ!!スターライト・エクスプロージョオオオオオオン!!!」 ズッドオオオオオオオオオオゴオオオオオオオオオオオン!!!! ガーネフ「ぎゃああああああ……か、体が……消える……崩れていく……わ、わしの体が……」 仲間の思いを背負い、ミロアの幻影に支えられたリンダが放った極大の星の煌きは ガーネフの闇の波動を消し、彼の体の中心に伸びていき激しく輝いた後、大爆発を起こした。 ガーネフは青白い光の中、膝を付き血を吐き出して崩れ落ちる。
[466]モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2011/01/16(日) 04:10:01 ID:??? ガーネフ「う……ぐぐ……ぬかったわ……おのれ……ミロアめ…… だ…だが……覚えておくがよい…たとえ、このわしが死のうとも… この程度の力では暗黒地竜メディウスは倒せぬ。 ふふふ……地獄の底でお主らが来るのを…ゆっくりと…待つと……し、よ……う……」 バシュウウウウウゥゥゥゥゥゥゥゥッ!!! ガーネフの断末魔の叫びが、星が砕ける音にかき消される。 暗黒の魔王はついにその身を星と光の力によって浄化されたのだった。 ガーネフが身に纏っていた漆黒のローブの下に、過去にメディウスを打ち破った 神剣ファルシオンが、未だ輝きを残すスターライトの光に包まれながら佇む。 リンダ「(お父様……これで、やっと私は……)」 復讐だけを考えて、暗い道を歩んできた自分にけじめを付け、前を向いて歩いていける。 背中に感じた暖かな感触を思い出すように、リンダはスターライトの魔導書を抱いて、そっと涙をながすのだった。 森崎「やったなリンダ。これで残すはドルーアの親玉メディウスだけだぜ!」 森崎は床に落ちた神剣ファルシオンを抱える。すると突如剣の柄にはめられた宝石から一筋の光が放たれる。 そしてその光は神殿の最奥の壁に当たり、扉を封じていた鍵を瞬く間に開ける。 森崎「な…なんだァ?いきなり剣から光が飛び出て…扉が開いたぞ?」 ミネルバ「おそらくあの奥に囚われたエリス王女がいるはずだ」 マリク「エリス様!」 ダッ!
[467]モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2011/01/16(日) 04:11:17 ID:??? いうが早いか、マリクは扉に向かって走りだした。慌てて森崎たちもマリクの後を追う。 ファルシオンが発した光により、開かれた扉の奥にあった部屋の中には 一目見た印象が『神秘的』と誰もが答えるであろう青髪の女性が横たわっていた。 その女性は自身の身長ほどの長く大きな杖を抱きながら、瞳を閉じている。 森崎「この人が…マルスの姉さんのエリス王女か」 ミディア「姉弟だからか、確かにどこか似ているわね」 マリク「エリス様!しっかり…しっかりしてください!」 リンダ「マリク落ち着いて。急に動かしてはダメよ」 死んだように眠るエリスをゆすり起こそうとするマリクをリンダがたしなめる。 長い間囚われの身になっていたのだ。相当衰弱していてもおかしくはない。 ここは一旦回復の杖で治療するのが適切と、ミネルバはマリアをエリスの前に連れてくる。 ミネルバ「マリア、頼めるか」 マリア「うん。癒しの杖よ……」 エリス「いいえ、その必要はありませんわ」 スッ… マリク「!」 エリスは治療をしようとしたマリアに笑顔を向けると、ゆっくりと上半身を起こす。 そして周囲の状況を確認すると、リンダの方を見て頭を下げた。
[468]モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2011/01/16(日) 04:13:18 ID:??? エリス「あなたが…ガーネフを倒してくださったのですね。 おかげで、ガーネフが私にかけたスリープの呪文も解除されました。ありがとうございます」 リンダ「え?あ、いえ…そんな…どうか頭をおあげくださいエリス様」 エリス「うふふ…恥じることなどひとつもありませんわ、リンダさん」 改めて自分が本当にガーネフを倒したということを実感したことと、 女の自分が見惚れてしまうほどの神秘的な女性から礼を言われたことが恥ずかしくなり、リンダは赤面する。 マリク「エリス様……本当にご無事で…よかったです……うっうっうっ……」 マリクの顔は嬉し涙でぐしゃぐしゃにゆがんでいた。 自分の想い人を魔の手から救い出すことが出来たのだ。これほど嬉しいことはない。 マリク「エリス様。マルス様もまもなくここに訪れるはずです。 どうか元気なお姿を……マルス様にお見せください」 エリス「ありがとうねマリク。あの子を…マルスをここまで守ってくれたのね」 マリク「……いえ。僕だけの力ではマルス様を守り切ることは出来ませんでした。 ここにいる仲間たちみんなの力を合わせて……僕たちはここまで辿りつけることができたんです」 実に誇らしげな口調でそう語ると、マリクは後ろを振り返る。 マリク「特に……森崎。彼の力は大きなものでしたよ。ね?」 エリス「まぁ…」 うっとりするような眼差しを向けられて、森崎も少し気恥ずかしくなりながら前に出る。
[469]モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2011/01/16(日) 04:15:45 ID:??? 森崎「(マルスの姉さんか。さすがに美人だな。…美人過ぎて俺に取っては高嶺の花のように感じる気もするが)」 せっかくマリクの紹介を受けたのだ。なるべく好印象を持たれるために、森崎は…… ☆どうしますか? A「私がアリティア騎士団副隊長の森崎です。エリス王女。ご無事で何よりです(誠実に挨拶) B「俺は森崎有三。この部隊の指揮官だ。どうぞよろしく(無難に挨拶) C「あなたがマリクの話していたエリス王女!話に違わず実にお美しい!(持ち上げる挨拶) D「それより、その大きな杖はいったいなんでしょうか?(エリスの持つ杖を尋ねる) E「このファルシオンを見てくれ。こいつをどう思う?(手に入れたばかりの神剣を見せる) F「ここだ!ここで未来予測の握手だ!(定番の未来予測) 2票集まった時点で確定です。メール欄を空白にしてIDを表示して投票してください。
[470]森崎名無しさん:2011/01/16(日) 04:17:45 ID:kilN4agY D あれ?もうオーム持ってたりする?
[471]森崎名無しさん:2011/01/16(日) 04:18:15 ID:VWVkzdcs B
[472]森崎名無しさん:2011/01/16(日) 04:30:17 ID:bZ6jW+4w B
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0ch BBS 2007-01-24