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【まさかの】Another-C_2【色恋沙汰】
[458]アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/01/22(土) 12:11:24 ID:??? >前半の行方→ >ハート≫シニョーリがもう一点取って終了。 ――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― ダリオ「甘いぜ!!」 サンプMF「くっ、ダメか!?」 パシィッ!! パルマ右サイドの裏を狙って出されたパスは、SHのダリオ・ガリバルディによって阻止された。 いつの間にやら前半も残り少なくなっており、焦れた結果による迂闊なパスだった。 ダリオ「残り時間5分を切った・・・よし!」 ポーーーンッ! タイミングを狙い済ましていたかのように、ダリオは大きくサイドチェンジを放った。 左SHであるシルが若干高めに位置にしていた為、ボールは誰も居ないスペースへと飛んでいく。 「これはパスミスか?」 観客達の大部分はそう判断したが・・・ CBの一人であるトリノが中央を放棄してそこに走りこんでいた。 トリノ「うおおおおおっ!!! いくぜ、TC2だ!」
[459]アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/01/22(土) 12:16:37 ID:??? スパァァァァァァン!! ノートラップで大きくフィード、ボールが再び逆サイド寄りで前線に跳んでいく。 コンティ「TC2…げにまっことおぼこいネーミングぜよ…。」 失点から30分以上、ここまで緩やかな展開が続いていたサンプドリア。 攻撃が上手くいかない事への焦り、シニョーリから目を離せない緊張、時間は刻々と過ぎて言った。 前半も残り少なくなり、その緊張が間もなく中断される、その集中が途切れそうなタイミング… まさに今、ここに来ての急激なペースアップに当然ながら彼らの混乱は最高潮となった。 サンプMF「くっ、カットだカット!!」 サンプDF「シニョーリのマークを外すな!」 混沌と行き交うコーチング、乱れる陣形、当然ながらトリノのフィードはカットされない。 そしてパルマ側でこのボールが向かうスペースを追っていたのはコンティだった。 まるで着地点が判っていたかのように、右サイドの深い位置でこれをトラップ。 サンプLSB「うおぉぉ! 行かせねえ!」 コンティ「行く必要はないぜよ!」
[460]アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/01/22(土) 12:18:02 ID:??? シュッ…! コンティ「たまるか、ごっついええ調子きとう!!」 敵のLSBが迫ってきているにも関わらず、コンティはアーリークロスを放つ。 LSBはこのコース上に立ち塞がろうしたが、彼の頭上を越えてボールはゴール前に上がって行った。 パルマが前半最後に出してきた速攻は、まったくペースダウンする事なくここまで来ていた。 岸田「シニョーリだ! シニョーリを取り囲んで何もさせるな!」」 赤井「はいっ!!」 シニョーリ「全く、数で抑えつけようっての? …ちっちぇえな!」 岸田「言ってろ!! 俺のフカヒレクリアで叩き潰してやる!!」 シニョーリに対して3人がかりの徹底マークにつくサンプ守備陣。 フィニッシュだけは絶対阻止しようと必死である。 しかし… コンティ「甘いじゃき、ワシのパスぁブーメランじゃけえのぉ!!」
[461]アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/01/22(土) 12:20:53 ID:??? グググっ…… 赤井「えっ…ま、曲がった!? し、しかもこんなに激しく…!」 岸田「フィニッシャーはシニョーリじゃない!? まさかタル…あっ!?」 シニョーリ「へへんっ!」 岸田らがフィニッシャーを探してブロックに移行しようと目を離した一瞬の隙。 アッと叫んだ頃にはシニョーリが彼らを振り切って、パスコース上に行っていた。 そして間髪いれずゴールに背を向けたまま跳躍し、そのまま後方に縦回転した。 右足でシュート…と思われたがその足はボールが来るよりも早く振り終えて空振り… だがシニョーリはその足を振り戻しながら、交差するように左の足を振り切った。 シニョーリ「バイシクルシュートだぁぁ!!」 シュパァァァァァァン!!! ザシュッ! まるで全て裏をかかれたようなサンプドリア、このシュートに反応出来る者はいなかった。 残酷に風を切る音、そしてボールがネットに突き刺さる音だけが赤井達の鼓膜を震わせた。 ピィィィィィィィィ!! パルマ 2ー0 サンプ
[462]アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/01/22(土) 12:23:00 ID:??? 実況「決まったあぁぁぁぁ! サンプドリア、絶望的な追加点を許してしまった!! っと…そして今、前半終了のホイッスルも鳴らされました。 しかしそれにしてもパルマ、アッと言う間にゴール前まで攻め込んできました。 そしてフィニッシュを決めたのはやはりシニョーリくん、バイシクルシュートで決めました。」 ザワザワ…ザワ… 長らく展開が停滞していた中での一瞬で起こった速攻、そしてゴール…。 その切れ味は三杉達の背中を冷やすのに十分すぎる鋭さを持っていた。 三杉「今のは…。」 中山「凄いな…正直ゾッとしたぜ。」 三杉「ああ…トリノ、コンティ、シニョーリと、たったこれだけの繋がりで点を取るとはね。 そしてバンビーノの言っていた通り、シニョーリの身体能力、バランス感覚は尋常じゃない。」」 バンビーノ「……」 先着で ★バンビーノさんは言いました→!card と(!とcardの間のスペースを埋めて)書き込んで下さい、カードやダイスによって分岐します。 ダイヤ≫速攻は確かに凄かったが…うーん…。(絵札以上で言及) ハート≫どうにも違和感を感じる。 スペード、クラブ≫シニョーリ…ヤツは危険すぎるな。 JOKER≫なるほど…あの監督、恐ろしいほどのやり手だな。
[463]森崎名無しさん:2011/01/22(土) 12:23:41 ID:??? ★バンビーノさんは言いました→ ダイヤJ
[464]森崎名無しさん:2011/01/22(土) 12:24:19 ID:??? キャーバンビーノサーン
[465]森崎名無しさん:2011/01/22(土) 12:24:42 ID:??? ラッキー!
[466]アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/01/22(土) 15:10:25 ID:??? >バンビーノさんは言いました→ >ダイヤ≫速攻は確かに凄かったが…うーん…。(絵札以上で言及) ――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― バンビーノ「速攻は確かに凄かったが…うーん…。」 ミュラー「どうしました、バンビーノ?」 バンビーノ「…今の攻撃の恐ろしい所は他にある。 …多分な。」 たった2、3本のパスでシュートまで持っていったカウンターアタック… そして3人のマーカーを振り切ってバイシクルシュートを放ったシニョーリ。 他のメンバー達が口々にその事について脅威を口にしていたが、バンビーノは違った。 目に見えた脅威以外にも、今回浮き彫りにならなかった部分を警戒していた。 三杉「…聞かせてくれ、話はそれからだろう。」 バンビーノ「そうだな…オレが脅威に思ったのは他の選手達の動きさ。 右サイドのガリバルディはサイドチェンジ後、そのままスルスルと上がって行った。 他の選手もどうやらそれに呼応してラインをザザっと上げたようだった。 例外はトリノ…それからクスタとカステッリーニもな。 トリノだけはフィードした後、全速で下がって行ったのを確認している。」 中山「DFの3人以外は…全員上がっていたと言う事か。」
[467]アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/01/22(土) 15:11:35 ID:??? レントゥルス「あー、なんか分かったかも…。 前の方が息苦しい感じがしてたんだ。 サンプドリアが途中でボール弾いても、多分ダメな予感がしたような…。」 バンビーノ「そう、コンティとシニョーリが2人だけで決めたように見えていたがな… 途中で妨害されても他の選手のフォローや捻じ込みで押し切れる状態だったと思う。」 三杉「なるほど…パルマの攻撃は基本的に3枚(+α)だと思ったが、 あの瞬間に限っては攻撃の枚数が実に7枚にも及んでいた…と言う事か。」 ここまでの話で三杉の思考の中には一つのキーワードが浮かび上がっていた。 『ダニッシュ・ダイナマイト』 パルマのフォーメーションである3-5-2…それを世界で初めてやったチームがある。 84年 欧州選手権に出場したデンマーク・ナショナルチームである。 最終ラインの守備3人以外を全員攻撃手として、爆発的攻撃力を誇った編成。 人は彼らデンマーク代表を、その絶対的な攻撃編成をダニッシュ・ダイナマイトと呼んだのだ。 三杉(なるほど…伝説のデンマーク代表の攻撃力を再現したと言う事か…。 しかも1試合通じてではなく、必要な時に効果的に使うわけだな。 日本でも確か松山のチームが似たような作戦を持っていたが… 守備に残る選手の質と体勢を考えれば、より強(したた)かな戦術と言えるだろうな。)
[468]アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/01/22(土) 15:12:59 ID:??? 三杉はパルマの隠し持つ実力に背筋が震えるようであった。 選手達の質は当然高い、無闇に攻めず焦らないメンタルも持っている。 そしてシニョーリは単独でも突出した火力を保有している事は明らかだ。 しかし最も恐ろしいのは、もしかしたら戦術構築にあるのかも知れなかった。 三杉(そしてそれを創り出しているのはあの監督か…。 トルシアと言ったかな…やはり食えない男だった。) ・・・・・ この日フィオレンティーナの選手達がパルマの実力を垣間見れたのはここまでだった。 後半もノラリクラリとサンプドリアの攻撃を防ぎ、攻撃についても派手には行なわなかった。 サンプドリアとしてもハーフタイム直前での失点がショックとなり、それを後半も引き摺っていた。 結局、後半15分にシニョーリが再びアクセルスピンシュートで得点する以外の見せ場はなく、 試合は3−0でパルマが貫録の勝利を見せる結果となったのである。 ミュラー「終わりましたね…。」 バンビーノ「もう少し実力を見たかったが…そう甘くはないと言う事か。」 三杉「……。」
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0ch BBS 2007-01-24