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【まさかの】Another-C_2【色恋沙汰】
[513]アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/01/25(火) 14:08:02 ID:??? >サーレーvsカルネバーレ(鈍足)→ >≪スペード≫ 残念、一歩遅かった。 ボールはネットを揺らした。 ――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― ディッテンベルガ(何かを仕掛けてくる事は分かっていた…実際に何なのかは分からなくてもな。 それだけ分かっていれば何重かの備えをする事は可能…。) ディッテンベルガはカルネバーレにPA外から走り込んでくるよう指示していた。 自分が吹き飛ばされるなど、何かしらの理由で競り合えなかった時のためにである。 ここまでは計算通り、あとは間に合うか間に合わないか…だけ。 ディッテンベルガ(賭ける事などしたくなかったが…頼む!) 本当ならば走り込んでくるのは鈍重でない選手に担ってもらうが理想だったが… 残念ながらサーレーのシュートに気圧されていないのはイスラスと彼くらいだった。 そのイスラスについては、イスラスにしか出来ない仕事があったため、 この場面においてはカルネバーレ以外にこの役割を頼む事は出来なかったとも言える。 カルネバーレの鈍足という懸念… ディッテンベルガにとってのたった一つの懸念は、やはりこの場面の結果を左右する事になった。
[514]アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/01/25(火) 14:09:49 ID:??? カルネバーレ「間に合ええぇぇぇっ!!!」 サーレー(驚いた、鈍足!! このタイミングなら奴は追いつかねえ…が! くそ、焦ってバランス崩した! こりゃマジ当てるだけになっちまう!) カルネバーレが迫って来るという予定外の圧力、サーレーは脳内説明通りバランスを崩した。 ボールを当てるだけでも必死…と言う状況、これではGKに捕られると当然思ってしまう。 レッチェGKのブルノの事を知っていれば、そんなに焦る事はなかっただろうが…。 サーレー(クソクソっ、止むを得ねぇ! “クラフトワーク”…GKのスパイクを固定する! 怪しまれるだろうが仕方ねえ…それにスタンドの事を分かるやつなんていない!) バッ…… パシュッ! 気の抜けたようなヘディングになってしまったが、サーレーは何とかボールに合わせた。 あとはGKを無力化していれば何となるという算段である。 相手に怪しまれて対策を立てられても、1点取れればチャラだという判断だ。
[515]アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/01/25(火) 14:13:13 ID:??? 祈るような気持ちでサーレーは自らのシュートの行方を見守るが…。 残念ながらシュートコースはGKの頭上、手を伸ばせば届く距離だった。 ディッテンベルガ(よし、これなら!!) サーレー(なにぃぃぃぃっ! やっちまったぁぁぁぁぁぁ!!!!) サーレーの表情に焦りではなく絶望に似た色が映った。 だがレッチェのGK…ブルノに半端はなかった。 ブルノはその左目を大きく見開き、当然ながらこの(ヘボ)シュートのコースを完全に見切っていた。 ブルノ「ふん、なんだそのヘナチョコなヘッド…! 見せてやるぜ、写輪眼を!!!! オレの右目が真っ赤に燃え…あ、左目だった。 あと燃えるじゃなくてえーと…」 ザシュッ……!! サーレー「あれ?」
[516]アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/01/25(火) 14:14:35 ID:??? ピィイイイイイイイイイイイイイイイイイイイ!! 放送「おっとブルノくん、一歩も動かない! いや、動けなかったのか!? サーレーくんの撃ち損ないが見事レッチェゴールに突き刺さりました!」 ズダァァァァッ!!! 観客席で人々がずっこけたかは謎である。 とにかくボールはブルノの頭上をすり抜けてゴールネットに突き刺さった。 レッチェ 0−1 ナポリ ブルノ「…あ、思い出した! “巡る”だ、万華鏡だもんな! は〜スッキリしたぜ!! よしさあ来い、オレに任せろ!」 ディッテンベルガ「……」
[517]アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/01/25(火) 14:15:53 ID:??? 一旦ここまで〜
[518]森崎名無しさん:2011/01/25(火) 14:21:02 ID:??? ブwwwルwwwノwwww さすが引き締まったレッチェとの試合を一人で粉みじんに粉砕しただけのことはあるwww
[519]森崎名無しさん:2011/01/25(火) 16:31:11 ID:??? 審判の中にスタンド使いはいませんか早く取り締まってください! レッチェの監督はGKを早く交代してくださいw
[520]アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/01/25(火) 18:08:15 ID:??? >>518 ブルノさんは永遠の癒しキャラです。レッチェにとっては腹立たしい事でしょうがw >>519 審判はともかくレッチェの監督は本当に仕事するべき!w =============================================== ブルノ「よしみんな、試合はこれからだ! こんな失点2秒で忘れろ!」 キラーン☆ キラーンっと白い歯を輝かせ、ブルノは無駄にイケメンスマイルを発揮した。 まるで右肩から白い翼の幻が見える様な…心底いい笑顔をしていた。 頑張ってスルーしようと思っていたレッチェメンバーだが、流石に無理な者もいた。 ディッテンベルガ「ジャシント…やって良し。」 ビキビキッ! ジャシント「そーかそーか、いつも2秒で忘れてるから同じ失敗するんだな…」 ビキッ“!?” グリグリグリ…!!! “!” ブルノ「い…痛い痛い! ウメボシ(※)は止めて、痛いのホント! ごめんなさいすみませ……」 (※ウメボシ=両拳でコメカミを左右から挟み込んで力いっぱいグリグリ。)
[521]アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/01/25(火) 18:11:04 ID:??? 一頻(ひとしき)りブルノを折檻すると、メンバーの気は鎮まった。 それを確認し、ディッテンベルガはこれからの事について話を振った。 ディッテンベルガ「みんな、むざむざ点を奪われてしまってすまなかった…。 だが今ので判った事も幾つかある、聞いて頭に入れてくれ。」 マンチーニ「判った事……」 ディッテンベルガ「あのサーレーという男、浮き球に関しては素人レベルだ。 カルネバーレの不意打ち を抜きにしても、ポジショニング争いからしてあまりにお粗末だったしな… しかし、だ…どうやら奴は何か得体の知れないイカサマをしている。」 カルネバーレ「イカサマだと!?」 ディッテンベルガ「さっきオレは跳躍し損ねて奴と競り合えなかった… だが跳躍の直前までオレは地に足が着き、バランスも十分だった。 …動かなかったのはスパイクの方だ、一瞬だけだがな。」 マンチーニ「…と言うと、スパイクが踏まれていたと言っているのか? なぜ審判は奴のファウルを取らなかった!?」
[522]アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/01/25(火) 18:12:16 ID:??? ディッテンベルガ「ほんの一瞬だったからな…当のオレ自身、目視で確認出来なかった。 言いたい事は、奴が高度なマリーシアを使える可能性があるって事だ。 クロスに対してボールと奴を同時にチェックする事は不可能… カルネバーレは届かなかったが、浮き球に対しては走り込んで競り合うのが良い。」 カルネバーレ「なるほどな…面目ねえ話だぜ。」 ディッテンベルガ「何を言っている、お前が居たからこそ判った事だ。 それから当然だが、 半端なクロスボールについては全部オフサイドにしてやるつもりだ。 ただその時も奴に近づきすぎるのはNGだぜ、いいなドメーニコ、チェザーレ。」 チェザーレ「了解だ。」 ドメーニコ「やってやる、やってやるぞ!」 理解の範疇を超えるシュートを放ち、レッチェを混乱に竦みあがらせていたサーレーの存在。 そのサーレーへの対策を、この短時間で構築し始めたディッテンベルガの姿にメンバーは安堵した。 対策すら練れないような相手ではなく、闘う術はあると示された事が大きかったのだ。 ディッテンベルガとしてはあくまで推測であり、絶対の自信があるわけではなかったが、 メンバーのメンタルをイーブンに戻す為に、ここは敢えて力強く言い切る事とした。
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0ch BBS 2007-01-24