※人気投票開催中※
01/17(日)00:00-01/30(土)23:59
第二回鈴仙奮闘記キャラ人気投票
※新板できました※
ダイス創作物語板
ブログ
現行スレ
投票
最新20
板
1-
前
次
新
レス
【まさかの】Another-C_2【色恋沙汰】
[885]アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/02/22(火) 17:53:21 ID:??? >>882 天才現る。 メカ島津に続くメカカノーバ爆誕フラグですね。
[886]森崎名無しさん:2011/02/22(火) 17:53:22 ID:??? マチルダ「ゴールにそびえる鉄の城となれィ!」 とか言われてRU5にシュート滅多打ちされる姿が浮かぶんだがw
[887]アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/02/24(木) 17:33:57 ID:??? Another Campione Episode 0 〜act2〜 《Si Si Chao 》 2-1)ヴァイオリンの街 198X年12月 イタリア クレモナ ここはミラノと同じロンバルディア州に属すクレモナ。 ミラノとヴェネチアの間に位置する、ルネサンスとバロック音楽が有名なこの街… 決して都会とは言えない小さなこの街の外れにて2つ目の物語が始まった。 ゴーーーーン・・・ ゴーーーーーン・・・ 日の出の刻を僅かに過ぎた朝の7時。 今朝もこの小さなサンターガタ教会で定刻を告げる鐘が鳴り響いた。 ジョバンニ「…っしょ、コレで良し。」 ジョバンニは毎朝の仕事を終えると、鐘を鳴らすロープを元のように固定して1階に降りた。 そしてそのまま教会の出口まで急ぎ足で駆け抜けた。
[888]アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/02/24(木) 17:35:32 ID:??? 神父「おはようジョバンニ、今朝もごくろうさん。」 ジョバンニ「あっ、神父様おはようございます!」 教会に住み込んでいる神父に声をかけられ慌てて返事を返すが、その足は止まらない。 外に出て冷たい風を身に受けると、思わず身体がブルっとするが、やはり止まらない。 朝ごはんの時間も定刻なのだ、7時15分までに手を洗って席に着かなければ抜きにされてしまう。 ジョバンニ(いくら近くってもゆっくり歩いてたら間に合わないかもしれないからね…) 食べ盛りのこの年頃、朝ごはんを抜かれるとは悲惨である。 だがそんな時間の無い時でも彼はクレモナの街並みを観回しながら行く。 バイオリンをはじめとした弦楽器の工房の溢れた、このクレモナの街を。 この街の住人になれて良かったと、彼は毎日感謝していた。 ジョバンニ「…っと、間に合ったかな。」 そうこうしている間に彼は目的地に到着した。 建物を囲う鉄製の柵には古ぼけた木のプレートが固定されている。 そこに書かれていたのは『ヴァイオラ孤児院』という文字。 …ここが現在のジョバンニの帰るべき家、ホームであった。
[889]アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/02/24(木) 17:37:39 ID:??? 無事朝ご飯を胃袋に収容したジョバンニは、元気よく学校へと登校した。 教室に入ると友達のバジリコが眠そうに欠伸をしているのが見えた。 ジョバンニ「おはようバジリコ。」 バジリコ「ジョバンニおはよう、毎朝よくやるね。 早起きして鐘を鳴らすなんてオレには無理だ―。」 ジョバンニ「そうかい? 馴れてしまえば早起きは全然つらくないよ? 今の季節だと寒さが堪らないけどね、ハハ。」 バジリコ「そっちはそっちで苦手だ…いやー感心しちゃうぜ。」 寒い朝の風を想像したのか、バジリコは心底ゲンナリした表情をする。 ジョバンニはその顔を笑ったが、正直こんな顔をしたくなる程寒い朝は少なくなかった。 けれども少しでもお金を貰える、しかも安全に…という条件は彼にとって大きかった。 バジリコ「ところでよ、幽霊の噂…知ってるか?」 ジョバンニ「へっ? ゆ、幽霊!?」 バジリコ「ああ、出るらしいぜ。 しかも今話していたサンターガタ教会の近くだ。」
[890]アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/02/24(木) 17:39:30 ID:??? 2-1)弱虫のおこちゃま ジョバンニ「うえ…きょ、教会の近くで幽霊……? ずずずず、随分と怖いもの知らずな幽霊だね…ホントだったらの話だけど……。」 バジリコ「ああ、でも夜な夜な小さな子供が一人で遊ぶ音がしているって話だぞ。 “うしみつ刻”って言って子供が絶対寝てる時間って母ちゃんが話してた。」 ジョバンニ「夜な夜な……。」 つまり頻繁にあるという事だ。 土曜日に夜更かしした子供が遊んでるだけじゃないのかと思ったが、そうではなさそうだ。 学校もあるのに、そんな夜更かしばかりしていられる子供が居るのだろうか… 少なくとも自分には絶対にムリだと思っていた。 にわかに真実味を増してくる幽霊話…ジョバンニは背筋がゾッと冷たくなった。 …と、このタイミングで背中側から大声で話しかけてくる者が居た。 セージ「バジリコー! 今日も放課後サッカーしようぜ!」 ジョバンニ「ひっ…!」
[891]アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/02/24(木) 17:40:58 ID:??? タイミングの悪い声に、思わずジョバンニは驚きの声をあげてしまった。 バジリコ「はは、ビビったなジョバンニ。 かっこ悪りーー。 OKセージ! 放課後と言わず今からやりたいけどな。」 セージ「ハハ、違いないね。」 バジリコ「ジョバンニは今日は来るのか? たまには一緒に遊ぼうぜ?」 ジョバンニ「あ、いいよボクは。 教会の手伝いがあるし… 終わった後も工房で楽器作りを見せて貰う約束があるから。」 セージ「そいつ誘っても無駄だって、なんたってバンビーノ(おこちゃま)だからな。」 ジョバンニ「ば、バンビーノって言うな!」 セージ「やーい、弱虫バンビーノ。」 思わず憤慨するジョバンニだが…セージは気にせずニヤニヤ煽ってくる。 内気で真面目…しかもサッカーの下手なジョバンニが怒っても全く怖くないのだ。 その事が益々ジョバンニを腹立たせた。
[892]アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/02/24(木) 17:42:07 ID:??? ジョバンニ「弱虫なんかじゃない! バンビーノって呼ぶのは許さないぞ!」 バジリコ「セージ、あんま調子に乗んなよ。」 セージ「ヘンっ、いつ誘っても来ないそいつが悪いんだ。」 そう言い捨ててセージは向こうに行ってしまった。 ジョバンニ「ちぇっ、なんだよセージの奴…。」 バジリコ「でもお前も悪いぞ、ジョバンニ。」 ジョバンニ「バジリコ………」 不貞腐れるジョバンニをバジリコがたしなめた。 ジョバンニは否定して怒るが、それを言われても仕方ないと彼は思っているのだ。 バジリコ「顔面にぶつけられてから、誘って誘ってもずっと来ないじゃないか。 弱虫と思われたって仕方ないぞ、それじゃあやっぱりバンビーノだ。」 ジョバンニ「……」 バジリコ「楽器が好きなのが100歩譲って本当だとしても、偶(たま)には一緒に来いよ。 弱虫じゃないって見せつけてやらないと、お前ずっとバンビーノだぞ?」 タイム「そこで肝試しですよ!!!」 バジリコ&ジョバンニ「「ぎゃあ!!」」
[893]アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/02/24(木) 17:43:15 ID:??? 急に目の前に現れ大声を出され、流石にバジリコもビックリした。 悪戯のタイミングだったら天才的なタイムの仕業である。 当然彼は直後にバジリコの鋭いしっぺを喰らい涙目になるが、決して懲りはしない。 タイム「くっはーーー、相変わらず痛ぇぇぇぇですねぇっ!!」 バジリコ「んで……肝試しってなんだよ?」 ジョバンニ「まさかとは思うけど…さっきの幽霊の話?」 タイム「そのまさか、あったりまえじゃないですか! こういう事に首を突っ込むのが子供の仕事って奴でしょ!」 バジリコ「よし、OKやるぞ。 なあジョバンニ? ほら、こいつ教会で手伝いしてるから道とか詳しいし頼りになるぜ。」 ジョバンニ「!!!!!?」 タイム「グーーーーッ!!」 二つ返事でOKするバジリコにジョバンニは仰天した。 しかも勝手に自分の参加も決められているなんて堪った物ではない。
[894]アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/02/24(木) 17:46:49 ID:??? バジリコ「ほら、弱虫を返上するチャンスだぜ。」 笑いながら言うバジリコには悪びれた様子は一切ない、逆に良い事したと実に満足げだ。 またすでにタイムは走り去り、他の子供達に話している。 早くも断れない状況にハマッた事はジョバンニにも判っていた。 先生「ほらーー、悪ガキども座れ!」 教室に先生が入ってきた。 騒いでいたタイムも慌てて席に着く。 これから授業が始まるが1限目はジョバンニの嫌いな生物学。 さっきの話との相乗効果で憂鬱な気分に満たされつつ、ジョバンニは鞄から教科書を取り出すのだった。 <続く>
[895]アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/02/24(木) 17:50:41 ID:??? とゆー訳でこのスレはこれでお終いです。 後はテスト書き込み、一言、感想、意見、ディスカッション、ネタなど 容量が埋まりきるまで何でもおkですので埋め支援を期待したく思います。 一応気付いて頂けるようageる事をお許しください。 このスレもどーもありがとうございました。
前
次
写
名前
E-mail
0ch BBS 2007-01-24