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銀河シュナイダー伝説2 ~青雲篇~
[989]銀河シュナイダー伝説:2011/01/29(土) 20:43:35 ID:jUeIzgiA B.そろそろ和解の時期だろう。同盟を結ぶ。 モリサキ「…ふう」 一息つく。その深呼吸は過去のわだかまりを吐き出すように深く重く…そして沈んだものであったが 同時に過去への決別であり、未来への約束だった。 ~~~ 数万…いや、数十万はあろうかという蔵書数を誇る国防軍士官学校ライブラリルーム。 その中でアッテンボローは誰かと話していた。 アッテンボロー「聞いてくださいよ、ヤン先輩。またあのモリサキの奴が…」 ???「またかいアッテンボロー。最近口を開くと毎回その言葉が出るね」 アッテンボローの話を右から左へ聞き流しているのか、ヤンと呼ばれた青年は蔵書に囲まれて 満足そうに本をあさっていた。 アッテンボロー「俺がですか?トンでもない。なんで俺があんな奴に固執しなきゃ…」 がちゃん。 モリサキ「あんな奴で悪かったな。アッテンボロー」
[990]銀河シュナイダー伝説:2011/01/29(土) 20:44:35 ID:jUeIzgiA その会話を盗み聞きしていたわけではないのだが、ほぼベストなタイミングで乱入するモリサキ。 しかし、その表情はいつもの侮蔑の意味も込められた嘲笑にちかい表情ではなく、どちらかというと 幼い子供が親に対してどう弁解しようか?っといった、彼らしくない表情だった。 アッテンボロー「あ、てめぇ。どうしてここに!?」 モリサキ「うっさい。俺はお前がここにいるからと聞いて……勘違いするなよ。別に仲良くしようと… あ、いや。……ああもう!!」 突然1人百面相をはじめるモリサキ。彼は一度敵対した人物に友好を取り戻すための言葉を知らず、 1人でああでもないこうでもないともだえ始める。 アッテンボロー「ね。いったでしょ、先輩。コイツは変な奴なんですよ」 ???「ん~。これは…きっとアッテンボローと仲良くしたがっているんだと思うよ」 思わず助け舟を出す人物。中肉中背、黒い瞳に黒い髪。温和そうというより頼りなさそうな青年で、 ややくせっ毛のある特徴がないのが特徴ともいうべき青年だった。
[991]外伝~銀河森崎伝説~:2011/01/29(土) 20:45:44 ID:jUeIzgiA モリサキ「だ、誰が仲良く……あ~~、そうだよ。負けたよ。今日は和睦に来たんだ。最低でも 俺の敵はお前じゃねぇ。俺は今、余計な敵は作りたくないんだよ」 その青年の助け舟によってようやく(他のものにはとてもそうとは感じないものの)仲直りの言葉 を口にする。 アッテンボロー「なんだ、今更かよ。そんな風にいわれてはいそうですかといえるほど…」 ???「アッテンボロー」 アッテンボロー「なんですかヤン先輩?突然声を出して」 ???「前に言ったことを覚えているかい?戦争において最も効率的な勝利法は敵を殲滅することでも 講和することでもない。敵を味方につけてしまうことだ。」 アッテンボロー「つまり、過去の事は水に流せというのですか?」 ???「そこまではいわないさ。だけど、相手が歩み寄ってきているのにこちらから突き放すのは 愚策だと思わないか?せめて話だけでも聞くべきさ」
[992]外伝~銀河森崎伝説~:2011/01/29(土) 20:46:44 ID:jUeIzgiA モリサキ「…ありがてえ。誰だか知らないが…ん?いや、どこかで……あ、そういえば去年、 戦史研究科の廃止反対運動をして懲罰を受けた…ということはこの蔵書は戦史科のものか。 確か名前は…ええと。」 ???「あ、そうか。横から口出しすまなかったね。私の名前はヤン・ウェンリー。君たちから見て 2歳年上の4年生ということになるかな」 そういいながら握手を求めるヤン。どこか頼りなさそうだったはずの彼が、あっさりと大岡裁きをみせ 腐るアッテンボローを承服させた。その力は、ただそれだけで彼の実力を思い知るモリサキだった。 ~~~ アッテンボロー「なるほど。ということはモリサキの相手はオオゾラとワカバヤシなんだな。」 モリサキ「ああ。正直そこの先輩の言葉、俺にも当てはまる。敵は少ない方がいい、そして 味方は多い方がいい。だったら今回の事、こうして頭も下げる。だからこれ以上こじれるのは お互いにやめないか?」 ヤン・ウェンリーの仲介もあり、トップ会談はうまくいっていた。
[993]銀河シュナイダー伝説:2011/01/29(土) 20:47:49 ID:jUeIzgiA アッテンボロー「そうか。降りかかる火の粉を3倍返しで大火事にして返すのが俺の主義だがヤン先輩の 言葉もあるし、今回はそれでいいさ。積極的に手助けするほどお人よしじゃないが、まあがんばれよ」 アッテンボローはそう締め括ると、それじゃ用があるからと、巨大な蔵書室から立ち去っていく。 モリサキ(よし!これで後顧の憂いはなくなった!これでツバサもワカバヤシも…) またもやよこしまな笑みを浮かべるモリサキに… ヤン「全く、君は。その2人をどうしても倒したいのかい?」 そう投げかけるのは先ほど仲を取り持ってくれた2年先輩の男。 モリサキ「あたりまえ…です。俺はあの2人を倒すためにこの士官学校に入ったんですから」 使い慣れない敬語で話すモリサキ。 ヤン「まあ、タダで勉強が出来るっという理由だけで入った私のいえる立場ではないが、 どうしても倒したいなら、その2人を合流させないことだよ。戦術の基本は各個撃破。 君があまりに強くなりすぎてその2人が共闘せざるを得ないほど追い詰めてしまえば… 窮鼠が猫を噛んだという歴史上の事例に暇(いとま)はないことをよく覚えておくといい。」
[994]外伝~銀河森崎伝説~:2011/01/29(土) 20:49:22 ID:jUeIzgiA モリサキ(俺は今まで力を望み続けてきた。それが、軋轢を生み、軋轢が誤解を生み、誤解が誤解を生み… そして今の状況になったと、そういいたいのだろうか?だが、だとしたら今までの俺の生き方の全否定 になる。それはいくらこの先輩の言葉とはいえ認めるわけにはいかん!) モリサキはヤンほど人生を俯瞰で見ているわけでなく、世界の歴史に自分を照らし合わせるという 性はなかった。故に、口はヤンの言葉に同意の言葉を示す言葉で飾るが、実際は、更なる力の渇望を 止めることはなかった。 ヤン(やれやれ。どうしてこうも困った後輩ばかり集まるのかねぇ。ラップだったらどうしただろう? キャゼルヌ先輩なら、『これで俺の苦労の1/10でもわかっただろう』と笑うだろうな) そんな事を思ってはいたが、次の瞬間には本の中にある世界の歴史の渦に飲み込まれるのだった。 ~~~
[995]銀河シュナイダー伝説:2011/01/29(土) 20:50:37 ID:jUeIzgiA こうして、モリサキ・ユーゾーは近い将来様々な形で関係するであろう男、ヤン・ウェンリーと 初の対面を果たす。 それが、自由惑星同盟にとって、そして銀河帝国にとって、 ……更にその先、カールハインツ・フォン・シュナイダーにとって、どのような影響を与えるのか… それを知るものはまだ誰もいない。 帝国暦476年度、そして宇宙暦875年度はこうして幕を閉じようとしていた。 銀河の歴史がまた1ページ…
[996]銀シュナ:2011/01/29(土) 20:58:59 ID:jUeIzgiA ということで、先ほど書いたとおり残りは次スレタイ案を募集します。 銀河シュナイダー伝説3 ~○○篇~ の○○を2文字の単語でお願いします。 又、テンプレに追加して欲しいもの、質問なども受け付けます。 (テンプレに関しては非公開なものは要望にこたえられない可能性もありますご容赦くださいませ)
[997]森崎名無しさん:2011/01/29(土) 21:10:33 ID:??? 銀河シュナイダー伝説3 ~疾風篇~
[998]森崎名無しさん:2011/01/29(土) 21:18:40 ID:??? 銀河シュナイダー伝説3 ~立志篇~ 銀河シュナイダー伝説3 ~研鑽篇~ 質問ですが、値段が上がるタイプの消耗品はどのタイミングで値上がりしますか?
[999]森崎名無しさん:2011/01/29(土) 21:33:36 ID:??? 銀河シュナイダー伝説3 ~遠望篇~ 銀河シュナイダー伝説3 ~.愛別篇~
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0ch BBS 2007-01-24