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【´・ω・`】幻想のポイズン47【´・ω・`】
[230]森崎名無しさん:2011/01/11(火) 21:10:45 ID:??? 前スレのスウェーデンの能力見る限り、反町のシュート以外の能力はレヴィンクラスの選手には分が悪いっぽいね
[231]森崎名無しさん:2011/01/11(火) 21:15:11 ID:??? そろそろ反町も練習でスパートかける時期だし 来週あたりにはレヴィンクラスとでもいい勝負できるようになってそうなんですけどね
[232]森崎名無しさん:2011/01/11(火) 21:24:57 ID:??? MFへのコンバートが見え隠れしてるけど、どうなるかな 個人的にはシュート以外の事はあまりしたくないからFWのままがいいんだけど
[233]森崎名無しさん:2011/01/11(火) 21:29:01 ID:??? 例のスキルの内容次第では? 説明だと試合序盤は使えなさそうな感じでしたし最初はMFでリグルかパルスィあたりにでも運んであげる 時期を見てFWに移って大暴れという戦術になるかも あくまでスキルの内容次第ですけどね
[234]幻想のポイズン ◆0RbUzIT0To :2011/01/12(水) 01:19:49 ID:??? 〜 ウルグアイJrユース 合宿所 〜 こうして全日本Jrユースにおいて、凡人が才覚溢れる知識人にコーチを受けていた頃。 一方でウルグアイJrユース合宿所でも、今日も今日とて練習が繰り広げられていた。 しかし、このチームの練習風景は他のチームのそれとは少々異なっていた。 では、何がどう異なっていたのかというと……。 文「(はぁぁぁ……めんどくさい。 どうしてこの私が人間なんかにわざわざサッカーを教えなければいけないのかしら。 そもそもサッカー自体、幻想郷で流行っているからやっているだけなのに……。 本音を言えば、逃げたいところなんだけど……)」 勇儀「コラー、天狗ー!! しっかり教えてやらんか〜!」 文「はっ、はいはい〜っ!」 萃香「うんうん、私達はコーチってぇ奴なんだからね。 ちゃんとやるんだよ、天狗!」 文「(うぅぅぅ……恨みますよ、八雲紫ぃ……!!)」 このウルグアイJrユースに派遣をされた選手は、地底の鬼と地上の鬼――星熊勇儀と伊吹萃香。 そして、妖怪の山に住まう幻想郷最速の烏天狗、射命丸文の3名。 妖怪の山の規律上、鬼である勇儀たちの指示や命令に背けない文は鬼の目を気にしながらコーチングに勤しみ。 一方で派遣をされた勇儀と萃香は、日がな一日酒盛りをしながら……。 気が向いた時に、軽く運動をするかのようにしてコーチをするという図式が成り立っていたのである。 ビクトリーノ「いい加減あんだけ酒飲んで飽きないのかね……?」 カノーバ「まあ、実力は確かなんだ……それに、教えてくれる時はしっかり教えてくれるんだし構わんだろう」 萃香「いや〜、大会が楽しみだねぇ。 どんな奴らと力比べが出来るのかな〜」 勇儀「あたしゃ早くあの早苗って小娘と戦いたいねぇ。 あのレミリア=スカーレットの攻撃を封じる奴だ。 さぞや骨があるだろう。 ……ん? 天狗、動きが止まってるよ!」 文「はっ、はいはいはい〜っ!!(早く幻想郷に帰りたい……!)」 キャプテンであるラモン・ビクトリーノ。そして、現時点では正ゴールキーパーであるカノーバが呆れ混じりに視線を向ける中。 鬼の2人は大会に思いを馳せながら乾杯をし、天狗はビクビクしながら選手たちをコーチングするのだった。 ……こんな調子で大会までに間に合うのか。不安だが、大丈夫だと思うしかない。
[235]幻想のポイズン ◆0RbUzIT0To :2011/01/12(水) 01:21:05 ID:??? 〜 イタリアJrユース 合宿所 〜 ウルグアイJrユースがかなり異色なコーチを派遣選手たちに受けていた頃。 イタリアJrユースでは、割と規則的で、普通な指導が続けられていた。 派遣選手が送られ、大会開催が延期されると聞いた瞬間。 イタリアJrユースの監督パウロ・カルシスもまたフランスJrユースの監督カルボナーラと同様喜んだ。 しかし、後者が大会開催までの間に選手たちを鍛えぬけると喜んだのに対し。 前者――イタリアJrユース監督、パウロが喜んだのは選手が派遣されるという事。 即ち、大技を持った選手が数多くチームに加入してくれるという事に対して歓喜をしたのであった。 パウロ「(ヘルナンデスがいれば、我がチームのゴールネットが揺らされる事は無い。 つまり、負ける事は無い。 だが……サッカーは点を取らなければならないスポーツだ。 不幸な事に、"今"、このイタリアJrユースには前線にタレントが1人もいなかったのだが……)」 とある不幸な事故により、才能溢れる選手たちが軒並み合宿開始前にリタイアしてしまい。 事実上、柱となる選手がキャプテンでありGKであるジノ=ヘルナンデスしかいなかったイタリアJrユース。 そんなイタリアJrユースに、派遣選手が送られてくるというのは……。 監督であるパウロにとって、正に振って沸いた幸運だった。 しかも、一番懸念をしていた前線のタレント不足が――3人派遣された選手の内、2人がFWという事で一気に解消をされたのである。 パウロがスゥ……と遠い目をしながらゴール前へと視線を向けると、そこには大会に向けて練習を繰り返すジノ=ヘルナンデス。 そして……。 諏訪子「それっ、打ちな、悪魔の妹!」 ヘルナンデス「うおおおおおおおおおおおおおおおおっ!!」 フラン「えへへへへっ、壊れちゃえ♪」 ヘルナンデス「うわぎゃーっ!!」 ドッガアアアアアアアアアアアッ!! バギャアゴッ!! ドゴォッ!!
[236]幻想のポイズン ◆0RbUzIT0To :2011/01/12(水) 01:22:08 ID:??? 派遣選手――小柄な体型を生かしたテクニカルな動きが売りであるFW、洩矢諏訪子。 そして、その小さな体に溢れんばかりのパワーを秘めたパワーストライカー、フランドール=スカーレットが。 ゴールを守ろうとしたヘルナンデスの黄金の右手を、跳ね飛ばしつつゴールを奪っていたのだった。 フラン「へへへ、ん〜っ、気持ちいいな〜。 やっぱりドッカーンするのは最高だね」 諏訪子「あーうー……やっぱシュート力じゃ敵わないねぇ。 とと、それよりヘルナンデス君大丈夫? 思いっきり吹き飛ばされてたけど」 姉がいない為か、いつも以上にのびのびとしながらサッカーを楽しんでいる様子のフランドール。 遠慮も何も無い彼女のプレイによって、当初、再びイタリアJrユースは大惨事に見舞われそうになったのだが……。 そこは諏訪子ともう1人の派遣選手によって何とかセーブをされていた。 今回のプレイにおいても、フランドールはヘルナンデスを思い切り吹き飛ばしてゴールを奪い取ったが……。 しかし、ヘルナンデスはその右手を負傷はしておらず。 それでも、諏訪子は心配をした様子でヘルナンデスの顔を覗き込むのだが……。 ヘルナンデス「ははは、この程度は大丈夫さ。 それより、もっと打ってきてくれ。 大会に向けて、もっともっとレベルアップをしたいからね」 諏訪子「あーうー……大丈夫ならいいけど……無茶は駄目だよ?」 フラン「いいじゃない、もっと打って来いって言ってるんだから遠慮したら損だよ! よーし、今度はグラウンダーのシュート打とうっと」 ヘルナンデス「どんどん打ってきてくれ! どんどんだ!!」 諏訪子「(うーん、真面目だなぁ……流石はキャプテン、って事なのかな?)」 ヘルナンデスは諏訪子の顔を見るや否や、ニコリと笑みを浮かべながら即座に立ち上がり。 両手をガッチリと組み合わせながら、もっと打ってきてくれと要求。 これを見て諏訪子は並のキーパーならば精神がおかしくなってもおかしくないのにと思いつつ。 流石はキャプテンを務めるだけはあるなと考え……。 一方でフランドールは容赦なく、次はどうやってヘルナンデスを吹き飛ばそうかと笑みを浮かべながら考えている。
[237]幻想のポイズン ◆0RbUzIT0To :2011/01/12(水) 01:23:08 ID:??? 因みに、ヘルナンデスがこの時、何を考えていたかというと……。 ヘルナンデス「(フランちゃんは元気で活発、お兄ちゃんを起こす時にお布団の上に乗ってきてくれるタイプ。 スワコちゃんは元気なのは同じだけど、ちょっと気遣いが出来るおませな女の子かな。 ああ、かわいい。 やはり女の子の笑顔は素敵だ……どれだけ吹き飛ばされてもアレを見るだけで癒される!)」 その独特の性癖ゆえに、割と不純なことを考えていた。 だが、その心情は顔には出ていなかった為、イタリアJrユースのメンバー達は。 どれだけ吹き飛ばされても諦めずに練習に取り組む者だとヘルナンデスを認識し……。 彼に対する信頼を、確固としたものにしていたのだった。 パウロ「(あの2トップ……フランドールとスワコの2人は大会でもトップクラスの火力を誇る筈。 そして、ヘルナンデスは彼女達を相手にして練習を繰り返す事で一層パワーアップが出来る筈だ。 何より、ヘルナンデスともう1人。 守備の要が出来た以上、我々に敗北はあり得ない!)」 フランドールと諏訪子の力を改めて見て、そう確信を持つパウロ監督。 そして、彼が言うヘルナンデスの他にもう1人。 派遣をされた3人の内、守備を担当する選手へと視線を向けると――。 映姫「素晴らしい向上心ですね。 その調子で、これからも練習に励むよう」 ヘルナンデス「ははは、勿論! 君たちのようなかわいく、素敵な派遣選手が来てくれたんだ。 これで練習に身が入らなければ、嘘ってものさ!」 イタリアJrユースに派遣をされた、最後の1人。 反町一樹が唯一、幻想郷にいた頃にその目にする事が出来なかった重鎮。 鉄壁の守備を誇る幻想郷最高峰のDF――四季映姫=ヤマザナドゥが、ヘルナンデスを相手に説法を説いていたのだった。
[238]幻想のポイズン ◆0RbUzIT0To :2011/01/12(水) 01:24:12 ID:??? 映姫「軽口は結構です。 そう、あなたは少し調子に乗りすぎる……悪い癖ですよ」 ヘルナンデス「(エイキちゃんは真面目な委員長さんタイプの女の子。リーダーシップをすぐ取りたがる。 でも、本当は誰よりもおにいちゃんに甘えたい甘えんぼさんなんだよね)」 映姫「聞いていますか?」 ヘルナンデス「勿論! エイキちゃんの話はちゃんと聞いてるよ」 地獄を取り仕切る閻魔であり、あの八雲紫ですらも恐れるといわれる四季映姫。 長く、平べったい木製の悔悟の棒を両手で持ち。 ちょっとゴツい感じの帽子は、小さな頭には納まりきらないのかややだぶだぶ。 偉い閻魔様でありながらその身長はあまり高くなく、フランドールや諏訪子と変わらず……。 これまた特殊な性癖を持つヘルナンデスのストライクゾーンであった。 それゆえに、ヘルナンデスは映姫の説法を聞き流しながら笑みを浮かべて色々と失礼な事を考えるのだが……。 映姫は小さくため息を吐くと、その悔悟の棒をヘルナンデスの面前に突きつけ、口を開いた。 映姫「私達が何故派遣をされたのか、貴方はわかっていますか?」 ヘルナンデス「へ? それは……勿論、僕達が幻想郷という場所と戦えるレベルを身につける為だろう?」 映姫「その返答では真の目的は勘付いていませんね……あなたは少々過去を振り返らなさ過ぎる」 ヘルナンデス「……どういう意味だい?」 突如として、問答を挑んでくる映姫を前にし……流石のヘルナンデスも絶句をするのだが……。 映姫はヘルナンデスを見やりながら小さく首を振り、更に続けた。 映姫「今のあなたは黒です。 私達が何故派遣をされたのか……その意味を、私達がいる間に必ず見つけなさい。 そして、何をすべきかもです。 それがあなたに出来る善行よ」 ヘルナンデス「(黒……エイキの下着の色かな? 僕は純白の方が好みなんだが)」 威厳たっぷりに言う映姫を前に、しかし、ヘルナンデスはヘルナンデスだった。
[239]幻想のポイズン ◆0RbUzIT0To :2011/01/12(水) 01:25:32 ID:??? 〜 フランス市内 とあるサッカーコート 〜 こうして各地で大会に向けて練習のラストスパートが行われていた頃。 フランス市内のサッカーコートでは、地獄に落ち――しかし、這い上がる事を決意した2人のゴールキーパー。 古明地さとりと若林源三、その2人が今日もまた2人きりで練習を繰り返していた。 それぞれが時間を合わせ、チーム内での練習が終わった後に落ち合い合同練習を行う。 中々のハードなスケジュールであったが……しかし、2人は文句や弱音ははかなかった。 地獄からもう一度光を掴み取るには、並大抵の努力では不可能だと理解をしていたからである。 そして、その練習もこの頃になるとようやく身を結び始めていた。 若林「(悔しいが……今の俺が森崎の代わりに出場出来る機会は、ほぼ無いと見ていい。 ハンブルグ戦での失態、オータムスカイズとの試合での失態。 あれを見て見上さんが俺を出す筈が無いが……それはあくまで、相手が普通のチームなら、だ)」 人一倍プライドが高く、傲慢でもある若林源三だが。 彼は自身を客観的に見る事の出来る知性もまた備えていた。 そんな彼は現状の自分では、森崎の変わりにスタメン出場を果たすことは出来ない。間違いなく不可能だと認識し……。 しかし、それでもチャンスはある筈だと躍起になり練習に励む。 若林「(森崎の奴は体がヒョロっちい、おまけにスタミナなんてもんも無い。 認めよう……シュナイダーのノン・ファイヤーを防いだんだ。 奴のセービング技術は、"現状では"俺の上だ。 だが……途中交代をしたようにあいつはスタミナが無い! 一対一でこられても止めようが無いんだ! その点俺はスタミナは十分ある……後は一対一を磨きぬけば、あの森崎に勝る部分が出来るんだ! 負けん……! 俺は負けん……!! あんな奴に、若林源三が負けていいはずが……ないんだッ!!)」 さとり「(凄まじい執念……ですが、思いだけでは強くなれない。 思いだけでは、凶悪たるシュートにまたも無残にねじ伏せられるのみ) 源三君……いきますよッ!」 若林「来い、さとり!!」
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0ch BBS 2007-01-24