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【甦れ】ファイアーモリブレム26【勇士たち】
[557]モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2011/02/03(木) 00:26:38 ID:??? モロドフ「はい。おそらくメディウスはこちらが少数ずつでしか攻め込めないことを把握しております。 なので、徹底的に我々の戦力を分断させるような策を用意してくるはずです」 ミディア「もしも孤立しそうになった場合でに…相性のいい者が側にいれば、危機を乗り切れる可能性が高い、ということでしょうか」 モロドフ「……おそらくは」 森崎「なんだよー。いつもみたいに盗賊の力で罠を突破したりはできないのか?」 部隊分けを任されている森崎は頭を抱えて文句を垂れる。 最終決戦というだけでも迷う選択なのに、さらに難条件を重ねられては不満も漏れてしまう。 モロドフ「森崎殿に分かりやすく言うのならば、ドルーア城は敵国のまさにホームグラウンド… まずこちらは不利というハンデを抱えるのを前提にして物事を考えなければなるまい」 森崎「う……そ、そうかい」 Jrユース大会でフランス戦の審判の行動を思い出した森崎は、不満を抱えつつ納得する。 マルス「森崎。これまで君の力にたくさん頼ってきたけれど… メディウスと戦う際には、今度は僕の力を頼ってほしい。 この神剣ファルシオン以外の武器では…おそらくまともなダメージは与えられないと思うんだ」 森崎「俺のドラゴンキラーではだめなのか?」 モロドフ「もちろんメディウスとはいえ同じ生物。まったくの無効化とはいきますまい。 しかし、100年前に奴を封じたファルシオンでなくては、 竜の中では最も頑丈と言われる地竜メディウスには相当頑張らなければ傷は与えられますまい。 …とにかく、詳しい作戦建ては明日行いましょう。今夜は早めにお休みください。万全の体制を持てば… 今の王子たちならばメディウス相手とはいえおそるるに足りませんぞ」
[558]モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2011/02/03(木) 00:28:05 ID:??? あのマムクートの大群との戦いでも犠牲者が出なかったことで、 モロドフはなにか手応えのようなものを感じているのだろう。 彼の自身の篭った言葉を最後に、マルス達は一旦作戦会議を打ち切った。 森崎「いよいよ明日で最後か…」 軽めの食事を終え、森崎は砦の一室で一人夜空を見上げていた。 自分がこのアカネイア大陸で暗黒戦争に否応なしに巻き込まれてからはや2年。 始めのうちは自分の奇想天外を超えた運命を呪いもしたが、 実は若林の暴挙から身を守るために、誰かの意図でこの土地に避難させられたのだと知ったときは我が耳を疑った。 森崎「どこの誰かはわからんが、俺の体の中にある『リセット』の力で…… 俺は凡人ながら何度も人生の岐路をやり直すことで サッカーの才能を開花させ、一流の選手たちと肩を並べるに至った。 ……くそっ。気に入らねえ。誰かの掌の上で踊らされてる気分だぜ」 片桐やガトーの説明を聞くうちに、森崎は何故自分がこのような立場に選ばれたのか考えていた。 森崎「(戦うことが目的なら、空手を習ってる若島津や喧嘩の強い次藤の方が適してたはずだ。 俺が…俺じゃなきゃいけない要因ってものがあるのなら、それは一体なんだ?)」 しばらく考えたが、その答えはすぐに浮かび上がってきた。 この環境…多くの仲間と力を合わせなければ、仲間の、下手をすれば自分の命も失いかねない苦境。 この中では自分が今まで選んできた傲慢な考え方は通用しない。 異国の者という立場の弱い人間であり、周囲は見知らぬ人ばかりの中での集団生活。 誰かを屈服させることで従うものを増やし、自分の地位や地盤を固めて 地位のあるライバルを裏工作で蹴落し、その立場を奪うという行動は、おそらく通用しなかっただろう。
[559]モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2011/02/03(木) 00:29:43 ID:??? 森崎「…へっ。なんだ?俺が選ばれた理由は……俺の歪んだ性格の更生ってか?」 もしもそれが自分にリセットを与えたものの思惑ならば―― 弱気な森崎が生み出した凶暴で身勝手な…しかしあくなき野心を抱く向上心の塊であった 『超モリサキ』を捨てさせられたことで、その狙いは間違いなく的中したと言える。 森崎「俺がここで考えに耽っているのも『奴』の思惑通りなのかもな。 気に入らねぇ…気に入らねぇが……少しは感謝したい気分だぜ。 俺がこれまで生きてきた人生の価値観をことごとく覆すような、貴重な体験をさせてもらったんだからな」 人を頼ることを恥とし、自らの力だけでなくては自分を中心へと導くことは出来ない。 誰かに優しくするのは自分を持ち上げてくれる要素につながるから。それ以外の理由など無い。 温情や隙を見せれば自分が食われる、蹴落とされる。二度と表舞台で輝くことが出来なくなる。 16歳の森崎はそうすることでしか、他人と接することの出来ない孤独な少年だった。 森崎「アベルと出会い…マルスと出会い。アリティア騎士団のみんなと出会い。 モロドフさんにシーダ姫、カシムに…オグマとタリスの傭兵団。 ジュリアンにレナさんに…ナバール。マリクにオレルアン騎士団に…リフのじーさん。 ウェンデル司祭、リカード。バヌトゥさんにワーレンの傭兵たち。ロジャー。ミネルバ王女、マリア姫。 リンダにジョルジュさんに…アカネイア騎士団。トーマスとは最初険悪だったっけ。 ペガサス三姉妹に、サムソンさん。おっと、ジェイクやベックなんてのもいたっけな。 数え上げたらきりがないぜ。俺は…この大陸で本当に大勢の人間と出会い…成長してきたんだ」 あれから2年。当時の自分では考えられないくらい、森崎の心は非常に穏やかであった。 これは『超モリサキ』を捨てたからではない。森崎の、自分が選びとってきた意思により培ってきた価値観だ。 あの夜空に輝く数多の星のように。いくつもの可能性の中から自分の意思で選んだ道なのだ。 そこには不安はあっても後悔はない。常に前を向き進み続ける。その本質だけは変わっていないのだ。
[560]モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2011/02/03(木) 00:32:36 ID:??? この果てなき『欲望』……今の森崎では『夢』と呼んだほうが適しているかもしれない。 自分の夢を叶えるべく、これからも森崎は戦い続けることだろう。だが、今の自分には何も怖いものなど無い。 18歳となった森崎は誰かと心から繋がることで生まれる力は無限大の強さに膨れ上がると学んでいたのである。 もう孤独に戦い続けてきたあの森崎はいない。その姿が本当の森崎なのかと言われれば大半の者は首をふるだろう。 だが、いまこのドルーアの夜空を見上げている森崎有三だけは…… 間違いなく、自分を支えてくれる仲間たちと共に一歩を踏み出す勇気を手に入れていた。 森崎「(……なんだか気持ちが高ぶってこのままじゃ眠れん。少し外の空気を吸ってくるか)」 他の仲間達の様子も気になる。森崎は秋の終わりの寒さ対策に上着を一枚羽織ると、自室を出た。 ☆アカネイア同盟軍 マルス シーダ ジェイガン カイン アベル ドーガ リフ オグマ バーツ マジ カシム ジュリアン レナ ナバール マリク ビラク ウェンデル リカード バヌトゥ ミネルバ マリア リンダ ジョルジュ ジェイク ミディア トムス ミシェラン トーマス ボア パオラ カチュア ベック サムソン チェイニー チキ ロレンス エスト エリス モロドフ ニーナ ※上記の中から一緒に行動するメンバーを『最大5人』選んでください。 ※評価を重点的に稼ぐ場合は二人きりでの行動のほうがいいです。 ※逆に多くの仲間を鍛えたい場合は多人数での行動のほうが便利です。仲間同士の仲を取り持つ場合も。 ※一人で行動する場合は『森崎』とだけ記入してください ※ドルーアでの行動回数は『2回』となります。さらにランダムで誰かと一緒になる場合もあります。 ※選択した仲間が完全一致で1票扱いとなります。 2票集まった時点で確定です。メール欄を空白にしてIDを表示して投票してください。
[561]森崎名無しさん:2011/02/03(木) 00:34:22 ID:uGWm2Wfs バヌトゥ チキ ミディア カシム レナ
[562]森崎名無しさん:2011/02/03(木) 00:36:04 ID:dJWpVzXw アベル ミディア パオラ ミネルバ オグマ キーパー候補生+オグマのシュート訓練+姉さまはついでw
[563]森崎名無しさん:2011/02/03(木) 00:38:09 ID:xHYHAm8Q アベル ミディア パオラ ミネルバ オグマ ちと考えてるメンバーと違ったけど 目的が同じようなので乗らせていただきます
[564]モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2011/02/03(木) 00:55:31 ID:??? アベル ミディア パオラ ミネルバ オグマ ============ 森崎が白い息を吐きながら外に出てみると、そこには見覚えのある顔があった。 森崎「おい、お前たち何やってるんだ?明日は早いんだから寝とけよ」 アベル「その台詞をお前が言うかよ」 オグマ「全くだ。自分のことを棚に上げる性格は相変わらずか?」 森崎「…アンタのその意地悪い口も相変わらずで何よりだぜ……おかえり、オグマ」 オグマの復活をミディア隊から聞かされたとき、オグマは声を大にして喜んだ。 銀の大剣を買い与えてしまうほど、森崎は彼に強い信頼を置いていたが、 自分の無茶な判断ミスにより、単騎で突っ込ませてしまい失ってしまった。 そんな彼がこうして戻ってきてくれたのだ。もちろん銀の大剣も健在である。 森崎「それよりこんな時間まで何をやっていたんだ?」 ミディア「何って…それは自分がいちばん分かっているんじゃなくて?」 森崎「へ?」 ミネルバ「…この長い戦いの終幕がもう目の前に迫っているのだ。 心を落ち着かせて眠りにつけるほど…人間の神経というものはできてはいない」 パオラ「つまり、私やこの場にいる方々やミネルバ様は緊張なさっているということです」 ミネルバ「…パオラ!」
[565]モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2011/02/03(木) 00:56:48 ID:??? パオラ「うふふ…失礼いたしました」 森崎「(そっか。緊張しているのは俺だけじゃなかったか……へへっ)」 こうして同じ感情を共有できる嬉しさを知ることが出来たのも、貴重な体験の一つである。 森崎「それじゃあちょっと俺に付き合ってくれないか? せっかくここで集まったメンバーなんだし…決戦前になにかやっておこうぜ」 アベル「それはいいな。さすがにこんな場所には店はないが…」 ミディア「訓練やサッカーなら十分可能なスペースはあるものね」 オグマ「久々にお前の面倒を見てやるとするか、森崎」 森崎「なっ…もうあの時の弱っちい俺とは違うんだぜ!」 オグマの軽口にムキになりつつも、森崎は偶然集まった彼らと何をするのか考える。 ☆どうしますか?(残り2回) A戦闘訓練 Bサッカーの練習 C道具の交換、または使用 D眠くなるまで雑談しよう 2票集まった時点で確定です。メール欄を空白にしてIDを表示して投票してください。
[566]森崎名無しさん:2011/02/03(木) 00:57:08 ID:xHYHAm8Q B
[567]森崎名無しさん:2011/02/03(木) 00:58:23 ID:vCQH7BrU B こういう決戦前夜のノリ、好きだな
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0ch BBS 2007-01-24