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銀河シュナイダー伝説3 〜小星篇〜
[659]銀河シュナイダー伝説:2011/02/19(土) 22:09:01 ID:5JusnkZI >>656 はい。予測どおり、ここはマリーに関するフラグです。 で、むふふは…まあ、パトロンと歌姫の関係なんて……いつの時代でも…ねえ? 皆さんの行動しだいではないこともないこともないこともないかもしれませんよ。 >>658 そういえばむふふの先駆者あだち充せんせは最近何を書いてるんだろ?たまに見るサンデーには 乗ってないですよねぇ… A.マリーの着ていた服の中から選ばせる。 シュナイダー「そういえばマリーの服が残っていただろう。アレの中から着れそうなものを頼む」 メイド長「!!!わ、若旦那…様。よろしいので?」 明らかに驚くメイド長。彼女の中のシュナイダーのイメージでは妹は常に別格、神聖にして不可侵であり、 彼女の着ていたものを他のものに着せるとはありえない…例外はその他のものがマリーに比する 人物である…そのどちらかであるはずだった。
[660]銀河シュナイダー伝説:2011/02/19(土) 22:11:23 ID:5JusnkZI シュナイダー「ああ。年のころは近かったと思う。着れないものをいつまでも残していても仕方ないだろう」 シェリルに対し好感を持つシュナイダーはこともなげに話す。 メイド長「了解しました」 ぺこりと一礼すると頭に?マークをめぐらせているシェリルをつれて大浴場へと向うのだった。 〜〜〜 シェリル「あ、ありがとうございます!」 綺麗な水と上等な石鹸、美しい香りのするシャンプー。足を伸ばしても尚先のある大きな湯船。 それら全てはスラム育ちのシェリル・ノームにとって夢でしか味わう事の出来ないもの。 そして何より上等な絹と可愛らしいレース、それに沢山のフリルがついた淡いピンク色のドレス、 夢でも着る機会のなかったそのドレスは偶然にも痩せぎすなシェリルの体の骨格をカバーするように 纏われ、元から美しい彼女を更に見違えるように美しく飾っていた。
[661]銀河シュナイダー伝説:2011/02/19(土) 22:12:30 ID:5JusnkZI 輝き方によってやや紅みがかった金の長髪はコンディショナーによって綺麗に纏められ優しいウェーブ がかかっており、彼女にとって恐らくそれは生まれて最も豪華な入浴時間だったのだろう。 シュナイダー「気に入ってもらえてよかった。急ごしらえだが料理も出来ている。冷めないうちに どうだ?」 普段使われない広間には2人分の食事が既に用意されており、暖かそうな湯気を立てシェリルを待っていた。 シェリル「え、でもこんなに良くしてもらって…」 次から次へと行われる波状攻撃に戸惑うシェリル。 シュナイダー「これも今後のためだよ。シェリルは流石に痩せすぎている。だから体力も無く 長期間のライブを行う事が出来ない。それに基礎体力が無ければ喉を酷使する発声法を使う他なく、 腹からの通った声はでないだろう。私は育てると決めたからにはシェリルをすぐに潰れる 歌い手にはしたくない」
[662]銀河シュナイダー伝説:2011/02/19(土) 22:13:31 ID:5JusnkZI シュナイダーの予測。彼女が痩せぎすなのは食事も満足に取れない事情によるものであり、 それゆえに弱点が多い。逆に言えば弱点が多くてこれだけの歌唱力を持つのだから、それを克服した時、 その力はきっと本当に宇宙を多い尽くすだけのものになるのではないか?そう思ってしまうのは 流石に楽天すぎだろうか? シェリル「はい。そういうことでしたら」 そういいながら席に着く先ほどまでは後ろ盾の無かった少女。 メイド長「おっほん」 スプーンをとりかちゃんと音を鳴らしスープを飲もうとするシェリルにメイド長の咳払いが襲う。 シュナイダー「…そうだな。ゆっくりでいいから食事の作法もメイド長に聞いておくといい。 近い将来、会食やパーティに出かけることも増えるだろう。だが、まあ今日くらいは好きにしても いいんじゃないか?」 そうメイド長に目配せすると、仕方無しとばかりに彼女は口を閉ざすのだった。 〜〜〜
[663]銀河シュナイダー伝説:2011/02/19(土) 22:14:32 ID:5JusnkZI シェリル「それで、至れり尽くせりついでにも一つお願いがあるんですけど」 食事もほとんど終わり、残りのデザートとなった頃。だんだん落ち着いてきたシェリルは ようやく自分から意見を述べる。 シュナイダー「ああ、なんだ?」 シェリル「私の歌。その方向性は自分で決めたいんです」 それは彼女の意地。彼女が不利であると理解してながら知識街でアップテンポの曲を選曲していた意地。 シュナイダー「オペラの歌手や歌劇であればすぐにでも有名になれるとしても?」 一応念のために尋ねる。貴族というのは貴族のたしなみとして一般的な歌謡曲よりもクラシカルなものを 好む。有名になるのであれば、地位と名誉を得たいのであれば、選択するものは一つであるはずだ。
[664]銀河シュナイダー伝説:2011/02/19(土) 22:15:39 ID:5JusnkZI シェリル「はい。時にバラードを歌うのも良いでしょう。望むのであれば意に沿わない歌を歌うことも 致します。でも、私の本当に歌いたい歌。それを否定するのだけは止めてください。」 その蒼い瞳には強い意志が灯っていた。 シュナイダー「……わかった。私はあくまで出資者だ。君が羽ばたくための止まり木にはなるが、 余計なおせっかいは控えておこう」 あまり歌に詳しくないシュナイダーすら魅了したその歌声。確かにそれは上品な高さと繊細さ、透明さ を兼ねており、一流のソプラノの必要条件を満たしている。もし彼女があの会場でアリアを選曲していれば シュナイダーの目に留まるはるか前に他の貴族によって手折られていただろう。 シェリル「ありがとうございます」 自分の数少ない望み、しかし、決して譲る事の出来ない望みがかなえられた事にほっとした彼女は… シュナイダー「そうだな、今日は色々あって疲れただろう。ベッドの用意も出来ている、眠るなら いつでも…」 っと、ここまで口にしてシェリルの表情が僅かにこわばったのが見て取れる。
[665]銀河シュナイダー伝説:2011/02/19(土) 22:16:51 ID:5JusnkZI シュナイダー「…どうした?」 シェリル「あ、あの…私…あの、初めてですから、あまり上手じゃ…」 先ほどの湯上がりの桜色とは異なり耳まで真っ赤にして俯いている少女。 シュナイダー「……なんの、ことだ?」 いや、本当はわかっているのだがなんだかちょっとした嗜虐心が生まれ…というよりもそれが 勘違いでないか確認したいシュナイダーは知らない振りをする。 シェリル「えっと、聞きました。演芸場のオーナーさんから。出資者様にはどんな要求にも 答えろって…」 まだ14.15の少女になんてことを言うんだという義憤と共に僅かにそういうものなのかという 妙な納得感が得られる。そう考えると… シュナイダー(しまった…入浴で綺麗にさせ、艶やかな着物を着せ体力をつけさせる… どこぞのヒヒ爺か俺は!?) 己の浅ましさを知るシュナイダー。彼としては妹くらいの年齢でしかない彼女に対しそういう嗜好を 持つつもりは無かったのだが、知らず知らずのうちに完全に勘違いをさせてしまったようだ。
[666]銀河シュナイダー伝説:2011/02/19(土) 22:17:52 ID:5JusnkZI シュナイダー「………いや、俺はこれから士官学校に帰らないと行けない。それは、なんだ… 本当にしたい相手が見つかった時までとっておいていいんじゃないか?」 こういう話になるととたんに奥手になる…というわけでもないのだが、妹の服を着る少女に 欲情するのは流石に兄としてのプライドが最後の一線を越えるのを踏み止ませる。 シェリル「えっと、それは…私が魅力的でないと?」 実のところ風呂に入るように謂われた時点で決心していたシェリルにとってそれはそれで なんとなく女としてのプライドが傷つけられたような気がして変な強情を張ってしまう。 シュナイダー「………」 どうする? A.逃げる。 B.逃げる。 C.逃げる。
[667]森崎名無しさん:2011/02/19(土) 22:18:35 ID:??? これは難しい選択だ…。自分はAが良いと思うが、Cも捨てがたい…。
[668]銀河シュナイダー伝説:2011/02/19(土) 22:18:52 ID:5JusnkZI ニアA.逃げる。 シュナイダー「いや、魅力的だ。ただ残念な事に私は士官学校に帰らなくては行けなくてね。」 そくさと立ち上がるシュナイダー。声がややうわずっているのは、彼らしくもない狼狽からだろう。 シェリル「……そうですか。では、次の機会にお待ちしています」 言葉というのは不思議なものだ。本来シェリルにとってそれはラッキーなことなのだが、自分で 誘う言葉を発した事により自身で恋の勘違いを起こしてしまう。故に自分でも知らないうちに とんでもないことを発してしまい、次の瞬間正気に戻った彼女は真っ赤な顔を更にゆでだこのようにして 口を手で押さえるのだった。 シュナイダー「メイド長、とにかく近日中にカリキュラムを組む。出納簿で管理できる割合でいいから …そうだな、父と協議して結果を出してくれ。後父上と兄上には、シェリルは私の客人であるから 絶対に変な気を出さないようにと念押しを頼む」 早口でそうまくし立てると、まともに彼女の方を見ることが出来ずに逃げ出すように自分の館から 退館するのだった。 〜〜〜
[669]銀河シュナイダー伝説:2011/02/19(土) 22:20:03 ID:5JusnkZI シェリル「あの…また来てくださいますか?」 すっかり暗くなった首都星オーディン。帰ろうとランド・カーを呼ぶシュナイダーにそんな声が 聞こえてくる。 シュナイダー「ああ。暇が出来れば必ず!」 力強くそう答え、振り向くと…たった一日でものすごく親しくなってしまった少女の美しい顔が まるで祈るようにこちらを見ているのだった。 〜〜〜 シュナイダー「ええ。父上、申し訳ありませんが頼みます」 自走式のランド・カーの中でシュナイダーは父親と兄に連続して連絡を入れる。 ルディ「わかった。将来の貸しだな。出世払いを期待しているぞ」 笑いながらとりあえずの資金の工面とコネを使った教師の手配に賛同してくれる父。 ベルンハルト「はっはっは。あのシスコンカールが女を囲うか。まあめでたい事だ」 兄、ベルンハルトもそう茶化しながらも同じように当座の資金を約束してくれる。 どういう形であれシュナイダーがマリー以外の女性に興味をもつことが家族全員嬉しいようである。
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0ch BBS 2007-01-24