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銀河シュナイダー伝説3 〜小星篇〜
[663]銀河シュナイダー伝説:2011/02/19(土) 22:14:32 ID:5JusnkZI シェリル「それで、至れり尽くせりついでにも一つお願いがあるんですけど」 食事もほとんど終わり、残りのデザートとなった頃。だんだん落ち着いてきたシェリルは ようやく自分から意見を述べる。 シュナイダー「ああ、なんだ?」 シェリル「私の歌。その方向性は自分で決めたいんです」 それは彼女の意地。彼女が不利であると理解してながら知識街でアップテンポの曲を選曲していた意地。 シュナイダー「オペラの歌手や歌劇であればすぐにでも有名になれるとしても?」 一応念のために尋ねる。貴族というのは貴族のたしなみとして一般的な歌謡曲よりもクラシカルなものを 好む。有名になるのであれば、地位と名誉を得たいのであれば、選択するものは一つであるはずだ。
[664]銀河シュナイダー伝説:2011/02/19(土) 22:15:39 ID:5JusnkZI シェリル「はい。時にバラードを歌うのも良いでしょう。望むのであれば意に沿わない歌を歌うことも 致します。でも、私の本当に歌いたい歌。それを否定するのだけは止めてください。」 その蒼い瞳には強い意志が灯っていた。 シュナイダー「……わかった。私はあくまで出資者だ。君が羽ばたくための止まり木にはなるが、 余計なおせっかいは控えておこう」 あまり歌に詳しくないシュナイダーすら魅了したその歌声。確かにそれは上品な高さと繊細さ、透明さ を兼ねており、一流のソプラノの必要条件を満たしている。もし彼女があの会場でアリアを選曲していれば シュナイダーの目に留まるはるか前に他の貴族によって手折られていただろう。 シェリル「ありがとうございます」 自分の数少ない望み、しかし、決して譲る事の出来ない望みがかなえられた事にほっとした彼女は… シュナイダー「そうだな、今日は色々あって疲れただろう。ベッドの用意も出来ている、眠るなら いつでも…」 っと、ここまで口にしてシェリルの表情が僅かにこわばったのが見て取れる。
[665]銀河シュナイダー伝説:2011/02/19(土) 22:16:51 ID:5JusnkZI シュナイダー「…どうした?」 シェリル「あ、あの…私…あの、初めてですから、あまり上手じゃ…」 先ほどの湯上がりの桜色とは異なり耳まで真っ赤にして俯いている少女。 シュナイダー「……なんの、ことだ?」 いや、本当はわかっているのだがなんだかちょっとした嗜虐心が生まれ…というよりもそれが 勘違いでないか確認したいシュナイダーは知らない振りをする。 シェリル「えっと、聞きました。演芸場のオーナーさんから。出資者様にはどんな要求にも 答えろって…」 まだ14.15の少女になんてことを言うんだという義憤と共に僅かにそういうものなのかという 妙な納得感が得られる。そう考えると… シュナイダー(しまった…入浴で綺麗にさせ、艶やかな着物を着せ体力をつけさせる… どこぞのヒヒ爺か俺は!?) 己の浅ましさを知るシュナイダー。彼としては妹くらいの年齢でしかない彼女に対しそういう嗜好を 持つつもりは無かったのだが、知らず知らずのうちに完全に勘違いをさせてしまったようだ。
[666]銀河シュナイダー伝説:2011/02/19(土) 22:17:52 ID:5JusnkZI シュナイダー「………いや、俺はこれから士官学校に帰らないと行けない。それは、なんだ… 本当にしたい相手が見つかった時までとっておいていいんじゃないか?」 こういう話になるととたんに奥手になる…というわけでもないのだが、妹の服を着る少女に 欲情するのは流石に兄としてのプライドが最後の一線を越えるのを踏み止ませる。 シェリル「えっと、それは…私が魅力的でないと?」 実のところ風呂に入るように謂われた時点で決心していたシェリルにとってそれはそれで なんとなく女としてのプライドが傷つけられたような気がして変な強情を張ってしまう。 シュナイダー「………」 どうする? A.逃げる。 B.逃げる。 C.逃げる。
[667]森崎名無しさん:2011/02/19(土) 22:18:35 ID:??? これは難しい選択だ…。自分はAが良いと思うが、Cも捨てがたい…。
[668]銀河シュナイダー伝説:2011/02/19(土) 22:18:52 ID:5JusnkZI ニアA.逃げる。 シュナイダー「いや、魅力的だ。ただ残念な事に私は士官学校に帰らなくては行けなくてね。」 そくさと立ち上がるシュナイダー。声がややうわずっているのは、彼らしくもない狼狽からだろう。 シェリル「……そうですか。では、次の機会にお待ちしています」 言葉というのは不思議なものだ。本来シェリルにとってそれはラッキーなことなのだが、自分で 誘う言葉を発した事により自身で恋の勘違いを起こしてしまう。故に自分でも知らないうちに とんでもないことを発してしまい、次の瞬間正気に戻った彼女は真っ赤な顔を更にゆでだこのようにして 口を手で押さえるのだった。 シュナイダー「メイド長、とにかく近日中にカリキュラムを組む。出納簿で管理できる割合でいいから …そうだな、父と協議して結果を出してくれ。後父上と兄上には、シェリルは私の客人であるから 絶対に変な気を出さないようにと念押しを頼む」 早口でそうまくし立てると、まともに彼女の方を見ることが出来ずに逃げ出すように自分の館から 退館するのだった。 〜〜〜
[669]銀河シュナイダー伝説:2011/02/19(土) 22:20:03 ID:5JusnkZI シェリル「あの…また来てくださいますか?」 すっかり暗くなった首都星オーディン。帰ろうとランド・カーを呼ぶシュナイダーにそんな声が 聞こえてくる。 シュナイダー「ああ。暇が出来れば必ず!」 力強くそう答え、振り向くと…たった一日でものすごく親しくなってしまった少女の美しい顔が まるで祈るようにこちらを見ているのだった。 〜〜〜 シュナイダー「ええ。父上、申し訳ありませんが頼みます」 自走式のランド・カーの中でシュナイダーは父親と兄に連続して連絡を入れる。 ルディ「わかった。将来の貸しだな。出世払いを期待しているぞ」 笑いながらとりあえずの資金の工面とコネを使った教師の手配に賛同してくれる父。 ベルンハルト「はっはっは。あのシスコンカールが女を囲うか。まあめでたい事だ」 兄、ベルンハルトもそう茶化しながらも同じように当座の資金を約束してくれる。 どういう形であれシュナイダーがマリー以外の女性に興味をもつことが家族全員嬉しいようである。
[670]銀河シュナイダー伝説:2011/02/19(土) 22:21:14 ID:5JusnkZI シュナイダー(後はマリーに連絡をつけたいのだが…流石に無理だな。兄上に何かの時に ついでにお願いしておこう) とりあえずそんなこんなで時間を潰していると静まり返った士官学校が見えてくる。 シュナイダー(さて…どうするかな?) どうしますか? A.正門から正々堂々と入る。 B.脇の壁をよじ登って入る。 C.カルツに連絡して誘導を頼む。 D.メッツァに連絡して誘導を頼む。 E.その他 先にID表示で2票入ったものを選択します。
[671]森崎名無しさん:2011/02/19(土) 22:22:38 ID:tTFqoaaQ C
[672]森崎名無しさん:2011/02/19(土) 22:33:19 ID:7UznZn82 A
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0ch BBS 2007-01-24