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【合宿】幻想のポイズン49【ラストスパート】
[232]幻想のポイズン ◆0RbUzIT0To :2011/02/15(火) 01:10:08 ID:??? 紫「彼女は博麗靈夢……あなた達には、先代の博麗の巫女と言った方が早いでしょうね。 霊夢の実の姉で、幻想郷でサッカーが流行する前にその流れを作った立役者よ」 ヤマメ「先代の? そりゃ知らない訳だ。 地底と地上との交流がされるようになったのも最近の事だし……」 咲夜「……先代の巫女と言うと、スペルカードが普及する前の巫女なのでしょう? なら……スペルカードが普及されてから霊夢と知り合った私も、流石にわからないわね」 妖夢「咲夜がわからないなら誰だってわかりませんよ。 そもそも霊夢が異変解決をし始めるようになったのはスペルカードが普及された後なんですから。 この場にいる殆どの者は知らないんじゃないですか?」 魔理沙「いや……私は知ってるぜ?」 咲夜「……そういえば、魔理沙は霊夢とは昔からの付き合いだったのよね。 知っていて当然か」 早苗「それで、どういうプレイヤーなんですかこの靈夢さんというかたは?」 殆どの者が知らない人物だと口走る中、唯一、霊夢との古い付き合いである魔理沙は。 この靈夢とも交流があったと発言し。 これを聞いて、一同はどのようなプレイヤーなのかと魔理沙に問いかける。 しかし、問われた魔理沙はといえば……どことなく苦虫を噛み潰したかのような表情となり。 言いにくそうに口ごもるのだが……。 霊夢「ただのロートルよ」 うどんげ「ロートル……?」 その魔理沙が口を開く前に、霊夢はやはり何の感情も感じさせない口調でそう呟き。 凍てつくような視線を画面へと向けながら、ただじっと靈夢を見つめる。 霊夢の纏う雰囲気から、どことなく話しかけにくくなった一同もつられるように画面に視線を向ければ……。 画面の中では、霊夢がロートルと揶揄した先代の博麗の巫女が、華麗なドリブルを見せつけ……。 靈夢『……はッ!!』 バシュッ! ギュルルルルルッ!!
[233]幻想のポイズン ◆0RbUzIT0To :2011/02/15(火) 01:11:38 ID:??? 早苗「っ!? わ、私の技だ!!」 反町「いや、早苗さん。 ドライブシュートは別に早苗さんだけの技じゃないですから……。 ……って、またドライブシューター!?」 妹紅「ドライブシュートのバーゲンセールだね……。 でも、このドライブシュート……」 大妖精「わっ、私じゃ取れそうにないですよ……凄く上手いです! 本当に引退された方なんですか!?」 ミドルレンジから放たれたのは、既に幻想郷メンバーも見飽きてきた感のあるドライブシュート。 しかし、その精度、落ちる角度、速度は間違いなく今まで見てきた中でもトップクラスのものであり……。 とてもではないが、引退をした選手のそれには見えない。 誰もが驚愕をする中……しかし、それでも霊夢は無表情のまま言う。 霊夢「……ギャーギャー喚くんじゃないわよ。 ドライブシュートならこっちだって使い手は何人もいるでしょう。 ドリブルだってそっちの佐野ってのにすら負けてるじゃない。 それに見てみなさい、シュート一発撃っただけで肩で息してるしスタミナなんか全然ないのよ。 こいつは穴なの。 こんな奴よりも……私の方が優秀なのよ……」 反町「(っ!? な、なんだ……? 霊夢さんの雰囲気が……いつもと違う……?)」 魔理沙「………………」 表情は、あくまでも無表情。 しかし、その声には――明らかな敵意と憎悪が見え隠れしており。 一同は戦慄をしながら、一歩も動けず……魔理沙だけは複雑な表情をしながら、帽子を深く被って目元を隠す。 こうして、その後は誰も一言も発さぬままビデオがただ流れ続け……。 ビデオの中の試合は、10−0という命蓮寺ナムサンズの圧勝で幕を閉じて終わる。
[234]幻想のポイズン ◆0RbUzIT0To :2011/02/15(火) 01:12:51 ID:??? 輝夜「……コホン。 という訳で、今見てもらったのが次回戦う命蓮寺ナムサンズのメンバーよ。 次の試合は、どのポジションにも精鋭がいる……間違いなく強豪のチーム。 国際大会に向けての最後の練習試合には、正にうってつけの相手だわ。 この試合に勝って、大会に向けて勢いをつける為にも! 明日からまた練習に精を出して頂戴! それじゃあ、解散!」 そして、輝夜が特に当たり障りのない事を言ってから解散と告げると。 一同はざわめきながらも、その場から散り、各々の部屋へと戻っていくのだった。 早苗「(次の試合は流石に一味違いそうですね……これは私の出番もあると考えて間違いありません。 奇跡のGKの実力を見せ付ける時ですね……)」 反町「(ビデオを見る限り、相手は3バック……椛を相手にするのは、ちょっとだけ気が引けるけど……。 ……全力で行こう。 練習試合を全勝で乗り切って、大会に臨むんだ!)」 魔理沙「(靈夢……まさか、またあいつと試合する事になるとはな……。 ……あいつがいるって事は、魅魔様もいるのか? ……魅魔様に、会えるのか?)」 霊夢「(私はあんな糞アマに負けてなんかいない……それを、今度の試合で証明してみせる……! 博麗の巫女になった私が……あんな奴に負ける訳がない……!)」
[235]幻想のポイズン ◆0RbUzIT0To :2011/02/15(火) 01:13:54 ID:??? 〜 魔界 神綺の屋敷 〜 佐野「なにィ!? 大会前に幻想郷の奴らと試合をするだって!?」 魅魔「そうさ。 あっちの八雲紫とか言う胡散臭いのが試合を申し込んできやがってねぇ」 白蓮「しかし、私達はどうしてナムサンズとして戦うのでしょう? 我らも魔界Jrユースとして、総力を決して戦うべきだったのではないですか?」 魅魔「それが、その日は神綺の奴ら……『大会が始まる前に折角アリスちゃんが里帰りをしたんだから。 みんな揃って温泉旅行にでも行きましょう。家族水入らずで』とか言い出して予定が合わなかったんだよ。 だから仕方なしにナムサンズとして練習試合を申し込ませてもらったのさ」 佐野「いいな温泉! 俺もいきてぇ!! そして覗きてぇ!! (大会前に温泉とか行ってる場合かよ! 真剣さが足りねぇな!!)」 魅魔「佐野……本音と建前が逆だよ」 幻想郷Jrユースが次回の練習試合の対戦相手を知らされていた頃。 その対戦相手――命蓮寺ナムサンズの面々もまた、幻想郷Jrユースと対戦をする事を知らされていた。 監督である魅魔の言葉に、佐野が本音と建前を使い分けるのに失敗し。 周囲から軽蔑されるような視線を受ける中……。 それでも、各々はようやくまともな相手と試合が出来る事に喜びつつ、それでも若干不安を抱く。 星「ここに来てから何度か試合はしましたけど……相手は格下ばかりでしたからねぇ」 ナズーリン「幻想郷で人里の酒商店メンバーとやった事もあったが……。 彼らもまた、そこまで強かった訳ではなかったしね」 一輪「ふふふ、雲山! 私達の合体パンチで全ての攻撃を根こそぎ弾き返すわよ!! そして姐さんに勝利を謙譲しましょう!」 ムラサ「ん〜、でも幻想郷Jrユースって……話じゃ2色巫女に白黒がいるんでしょ? GK、MF、FWにめちゃめちゃ強いのいるじゃない。 勝算とかあるの?」 魅魔「あるから引き受けたんだよ。 大丈夫だ、お前らなら勝てる」
[236]幻想のポイズン ◆0RbUzIT0To :2011/02/15(火) 01:15:35 ID:??? 対外試合は何度かこなした事があるものの、公式戦というものを行った事がなく。 また、幻想郷で名を馳せる者達との対戦経験がない者が殆どを占めるナムサンズメンバー。 不安になるところを、魅魔がなんとか宥め、士気を保とうとし……。 これを見た佐野は、失ったキャプテンとしての威厳を取り返す為にとその口を開いた。 佐野「大丈夫だ! 俺がみんなを勝利に導いてやるぜ!! この俺ご自慢のローリングオーバーヘッドでハットトリックだ!!」 ぬえ「うん、それ無理」 ルーミア「キャプテンじゃ無理なのかー」 ナズーリン「君は実にバカだなぁ……」 佐野「なにィ!?」 しかし、失敗した。口を開いた瞬間、フルボッコだった。ちょっとだけ涙が出た。 白蓮だけが優しく佐野の頭を撫でて慰め、他の者達がため息を吐く……。 なんとも間抜けな姿だが、これで一同の緊張も解れた為、或いはこれもまた一つのキャプテンシーなのかもしれない。 ……求心力こそないが、信頼はそこそこあるのだし。 小町「ま、細かいことは試合が始まってから考えりゃいいのさ。 どうせ練習試合。 気楽にやりゃいいさ」 白蓮「勿論、勝ちに行くのは前提ですけどね……ですが、小町さんの仰る通りです。 気負うことはありません。 私達は私達に出来る最大の実力を出せばいいのです」 一輪「姐さんが今、いい事言ったわ! みんな、メモった!?」 佐野「(お、俺がキャプテンなのに白蓮さんの方が支持されてね!? なんかおかしくね!?)」 椛「(……キャプテン。 いや、反町さんのシュートは……今の自分で止められるかはわかんねッス……。 でも……やるからには、全力で行くッス。 自分は……もう、その他大勢役は嫌ッス!!)」 靈夢「(……このメンバーで勝てるかどうかと問われれば。 …………。 まあ結局、私の出来如何ね……)」 ベールに包まれた、命蓮寺ナムサンズの実力。 それが幻想郷Jrユースに知れ渡るのは、あと1週間先の話。
[237]幻想のポイズン ◆0RbUzIT0To :2011/02/15(火) 01:16:39 ID:??? リグル「なんで私の出番が来なかったんだー!! エースを温存しすぎだよ、輝夜は!!」 反町「(ある程度予想はしてたけど……荒れてるなぁ……。 本当に浮き沈みが激しいというかなんというか……いや、今はそれに見合う実力があるんだけどさ)」 穣子「いつまでも過ぎた事言っても仕方ないでしょうに……。 私だって出番無かったけど、そこをグッと堪えてんのよ?」 リグル「うぅー……どうして反町や白黒が出て私が出れないんだよー。 落とすならどっちかでしょ……」 妹紅「そんな事より、今度の試合では椛に会えるんだね! 久しぶりに会うから楽しみだよ!!」 反町「(妹紅さんは妹紅さんでマイペースだ……本当にマイペースだ……)」 輝夜に解散と指示をされた後、反町はそのまま自室へと戻り。 穣子ら同室メンバーと共に、のんべんだらりと自由な時間を過ごしていた。 リグルは今日の輝夜の起用に納得がいかなかったのか、癇癪を起こしたように喚き。 穣子は呆れたようなため息を吐きながらも、必死にリグルを宥めている。 因みに、妹紅はいつも通りマイペースに友情パワーを発揮していた。 反町「(さて……それはそれとして、今日はどうしようかな。 対戦相手はわかったんだし、早めに輝夜さんに来週の練習試合のスタメンについて話しに行こうか? ……それとものんびり部屋にいようか? どうしよう?)」 A.同室のメンバーに話を振ってみる B.部屋でじっとしている C.施設の中を歩き回ってみる D.他の部屋に遊びに行く E.個人練習をする 先に3票入った選択肢で続行します。 age進行でお願いします。sageではカウント出来ません。
[238]幻想のポイズン ◆0RbUzIT0To :2011/02/15(火) 01:17:42 ID:??? 佐野君が久しぶりに出てきたところで本日はひとまずここまで。 続きは明日以降書かせていただきます。 それでは、お疲れ様でしたー。
[239]森崎名無しさん:2011/02/15(火) 01:17:53 ID:MyUceIpU E
[240]森崎名無しさん:2011/02/15(火) 01:18:24 ID:AuFVhLtY E
[241]森崎名無しさん:2011/02/15(火) 01:20:09 ID:6u6GYMeU A
[242]森崎名無しさん:2011/02/15(火) 01:20:40 ID:QsBcvPyE E
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0ch BBS 2007-01-24