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【読み合い競り合い】Another-C_3【騙しあい】
[981]アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/04/04(月) 19:25:58 ID:??? バジリコ(バンビーノってあだ名を返上するチャンスだろうが。)ヒソヒソ ジョバンニ(何がチャンスなもんか、そんなこと言ったってボク無理だよ!)ヒソヒソ セージ「なんだよ、行くならサッサと行けよ? さみぃーんだよ、こっちは。」 …と、その時である。 トーーン…… タイム「ななななななんの音でしょうか…!?」 セージ「びっ、ビビッてんなよタイム…空耳だろ? そうに決まってるぜ。」 突然夜の町に響いた弾くような高い音が子供達の背筋をゾッとさせた。 先程まで威勢の良かったセージも少し声が震えている。 ポーーーーーーーン… バジリコ「どうやら空耳じゃないぞ…」 ジョバンニ「そんなぁ……嘘でしょ…?」 信じたくはなかったが、ここに居る全員がこの音を聞いていた。 それまで静寂しかなかった闇夜に、何某(なにがし)かの音が不気味に響き渡る。 幽霊の噂を聞かされていた彼等は(有り得ない事なのだが)本当に幽霊の息吹なのかと疑ってしまう。
[982]アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/04/04(月) 19:27:07 ID:??? タイム「かかか、帰りましょうか…?」 バジリコ「アホか、お前がオレ達を誘ったんだろ? 行くぜ。」 尤もなバジリコの言葉にタイムはこれ以上なくショボくれた表情を見せる。 時と場所によれば、この様子を見て苦笑を浮かべる場面ではあるが、ジョバンニにもそんな余裕はない。 バジリコが一歩進めた足を追い、ジョバンニも観念して足を動かした。 セージ「えっ、い、行くのかよ!?」 バジリコ「なんだよ、行かねぇってのか? ジョバンニはオレと一緒に行くってのによ。 バンビーノはお前の方って事かよ、笑っちゃうぜ?」 セージ「ば、バカ言え! 誰が行かねえって言った!?」 意地なのか何なのか、セージは2人を押し退けて音の響いた方へ先にズンズン進んで行ってしまった。 バジリコ、ジョバンニ、タイムはいかにも無理して進むセージの後を追った。 そして角を二つほど曲がり、もう目の前に教会前の広場が見えようという時であった。 タイム「ああああれ見て! 教会の鐘楼!!!」
[983]アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/04/04(月) 19:28:16 ID:??? タイムの叫ぶ声に、皆慌てて彼が指を指した方を見た。 スポット的にライトアップされた鐘楼の側に映った者は… 自分達と同じくらいの子供が遥か高く、空中で逆さまになり…落下していく様であった。 バジリコ「子供が頭から落ちた! 誰かに突き落とされたんだ!」 セージ「ウワアアアアア!!!」 タイム「なんまんだぶなんまんだぶ…じゃない、ジーザス! OMG!」 バジリコの叫びを皮切りに、皆パニックになって走り出す。 しかしジョバンニは動かなかった。 落下したと皆が思ったその子供が、空中で体勢を切り替えて猫のように着地するという… その信じ難い光景を、普段から暗い環境に慣れていたバンビーノの目は確(しっか)り捉えていたのだ。 ジョバンニ「みんな違うよ。 あの子はちゃんと立ってる、ホラ見t……」 バジリコ「に、逃げるぞ!」 セージ「あんな高さから落ちて立ってる筈あるか! どけバンビーノ!!!」 タイム「幽霊だあぁぁぁぁぁ!」 ジョバンニは見たままの事実を皆に伝えた筈だったが、これが逆に混乱を呼ぶ。 即ち幽霊の噂をこの3人に思い起こさせてしまったというわけだ。 散り散りに走り去っていく彼らの後姿をジョバンニは呆然と見送った。
[984]アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/04/04(月) 19:29:19 ID:??? ジョバンニ「……」 スタ…スタ… ジョバンニ(足音……!) 騒音が止んで静寂が戻ると、後方から足音が聞こえてきた。 自分が既に1人だと今更気付き、急に不安が押し寄せてきた。 こうなると冷静だった自分の判断が間違いで、やはり幽霊を見たのではという思いが支配的になる。 彼等と一緒に逃げ去るべきだったんじゃ…と、下手に落ち着いてた自身の不覚を今更になって呪った。 ジョバンニ(ううう……) 走って逃げようにももう遅い、身体が硬直して動かなくなっていた。 足音がいよいよ真後ろまで近付いて来て、緊張の極限にあったジョバンニの耳には意外な言葉が届いた。 ???「幽霊って…もしかしてボクのこと?」 ジョバンニ「うわぁ…って、え?」 幽霊のくせに緊張感がないと頭の中で批判しつつ、ジョバンニはようやく身体が動いて振り向いた。 そこに立っていたのはサッカーボールを腕に抱いた少年… ブロンドとブラウンの中間色のような髪を少し長めにフワリとさせた姿は幽霊どころか天使を思わせた。
[985]アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/04/04(月) 19:30:29 ID:??? ???「ねえ、聞いてた?」 ジョバンニ「えっ、ああ…えーと。」 A 幽霊というより…もしかしてキミ、天使? B あ、あんな高い所から落ちて平気なの? C さっきから聞こえていた音はそのボールを蹴る音だったのかー。 D いやいや、それよりもこんな夜中にキミは一体何を? E 祓いたまえ清めたまえ天にまします我等が神よ… F ボ、ボクの名前はジョバンニだ! 名乗ったんだからキミも名を名乗れ! 2票選ばれた選択肢で続行します。(投票はメル欄空白で宜しくお願い致します。)
[986]森崎名無しさん:2011/04/04(月) 19:31:57 ID:qepEM6G2 E
[987]森崎名無しさん:2011/04/04(月) 19:36:13 ID:dvVMSMSI B
[988]森崎名無しさん:2011/04/04(月) 20:01:46 ID:e0hO0bD6 F
[989]森崎名無しさん:2011/04/04(月) 20:39:51 ID:PT8UAjMU F スレタイ採用ありがとうございます
[990]アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/04/05(火) 18:10:47 ID:??? >>989 素晴らしいスレタイありがとうございました、心の中で唸りましたw ============================================= > F ボ、ボクの名前はジョバンニだ。 名乗ったんだからキミも名を名乗れ! ――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― こういう時に弱みを見せてはいけない、ジョバンニはその事を知っていた。 彼は精一杯の虚勢を張り、強気を見せるように相手へ言い放った。 ジョバンニ「ボ、ボクの名前はジョバンニだ。 名乗ったんだからキミも名を名乗れ!」 ???「え……?」 …すると、相手の少年はキョトンとし…それはじきに怪訝そうな目つきへと変わった。 何か不味い事を言ってしまったのかとジョバンニはこの反応に内心戸惑う。 ジョバンニ(いきなり名前言ったのは迂闊だったかなぁ…まさか住所の特定はされないよね… と言うか…この子の質問って何だったっけ!? 全然的外れで怒らせたかも…!) 頭がパンクしそうなくらいに混乱していたが、ジョバンニは何とかそれを表に出さずにいた。 見当外れの応えに、もしかして怒らせたのではないかと徐々に不安が増していくなか… 相手が遂に再び口を開き、ジョバンニを驚愕へと叩き込んだ。
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0ch BBS 2007-01-24