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【読み合い競り合い】Another-C_3【騙しあい】
[985]アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/04/04(月) 19:30:29 ID:??? ???「ねえ、聞いてた?」 ジョバンニ「えっ、ああ…えーと。」 A 幽霊というより…もしかしてキミ、天使? B あ、あんな高い所から落ちて平気なの? C さっきから聞こえていた音はそのボールを蹴る音だったのかー。 D いやいや、それよりもこんな夜中にキミは一体何を? E 祓いたまえ清めたまえ天にまします我等が神よ… F ボ、ボクの名前はジョバンニだ! 名乗ったんだからキミも名を名乗れ! 2票選ばれた選択肢で続行します。(投票はメル欄空白で宜しくお願い致します。)
[986]森崎名無しさん:2011/04/04(月) 19:31:57 ID:qepEM6G2 E
[987]森崎名無しさん:2011/04/04(月) 19:36:13 ID:dvVMSMSI B
[988]森崎名無しさん:2011/04/04(月) 20:01:46 ID:e0hO0bD6 F
[989]森崎名無しさん:2011/04/04(月) 20:39:51 ID:PT8UAjMU F スレタイ採用ありがとうございます
[990]アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/04/05(火) 18:10:47 ID:??? >>989 素晴らしいスレタイありがとうございました、心の中で唸りましたw ============================================= > F ボ、ボクの名前はジョバンニだ。 名乗ったんだからキミも名を名乗れ! ――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― こういう時に弱みを見せてはいけない、ジョバンニはその事を知っていた。 彼は精一杯の虚勢を張り、強気を見せるように相手へ言い放った。 ジョバンニ「ボ、ボクの名前はジョバンニだ。 名乗ったんだからキミも名を名乗れ!」 ???「え……?」 …すると、相手の少年はキョトンとし…それはじきに怪訝そうな目つきへと変わった。 何か不味い事を言ってしまったのかとジョバンニはこの反応に内心戸惑う。 ジョバンニ(いきなり名前言ったのは迂闊だったかなぁ…まさか住所の特定はされないよね… と言うか…この子の質問って何だったっけ!? 全然的外れで怒らせたかも…!) 頭がパンクしそうなくらいに混乱していたが、ジョバンニは何とかそれを表に出さずにいた。 見当外れの応えに、もしかして怒らせたのではないかと徐々に不安が増していくなか… 相手が遂に再び口を開き、ジョバンニを驚愕へと叩き込んだ。
[991]アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/04/05(火) 18:14:14 ID:??? ???「名前、バンビーノじゃないの? さっき他の子に言われてたでしょ。」 ジョバンニ「(怪訝な目つきは)そっちかーい!! って言うかバンビーノ違う、ジョバンニ!」 ???「そうなの? でもバンビーノの方がジョバンニなんかより良い名前じゃないか。」 ジョバンニ「なんでさ!? バンビーノって『おこちゃま』って事だよ!?」 ???「ふぅん、そうなんだ…ボクはあまりイタリア語の事は解らないから。 でもやっぱりバンビーノが良いよ、なんだかスゴく安心する素敵な名前だ。」 ジョバンニ「えっ……(な、なんだコイツ。 って言うか…)」 ジョバンニはいつのまにか目の前の少年と平気で会話をしていた事に気づいて驚いた。 さっきまでは相手は幽霊かもしれないと、ドキドキしていたのがバカバカしく思えるくらい普通に。 気が抜けると、ジョバンニは先程の少年の質問を思い出した。 (???「幽霊って…もしかしてボクのこと?) 話してみると、そんな気は全然しなかった。 気を悪くするような事を言ってしまったとジョバンニ反省し、相手に謝ろうと思った。
[992]アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/04/05(火) 18:15:54 ID:??? ジョバンニ「えっと…ごめんね、この辺りに夜な夜な幽霊が出るって噂があって、 それでてっきりキミがその幽霊じゃないかって勘違いしたんだ。」 ???「そうだったんだ。 でも別に謝らなくてもいいよ…」 似たようなものだから…と相手が呟いたように聞こえてジョバンニはまたドキリとした。 空耳だと思いたくて、ジョバンニは強引に話題を変える事にした。 ジョバンニ「と、ところで……そうだ、キミの名前は? ボクは名乗ったんだから教えよ。」 ???「ボクの名前? うん…えっと……アルシオン。」 ジョバンニ「アルシオンだって!?」 随分格好良い名前だな…とジョバンニは内心嫉妬を覚えていた。 アルシオン「うん、アルシオンだよ。 …宜しくね、バンビーノ。」 ジョバンニ「宜しく。 …て、バンビーノじゃない!」 アルシオン「ハハ、バンビーノだよ。 バンビーノがイイ!」
[993]アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/04/05(火) 18:20:02 ID:??? 冬の夜空に満天の星が輝く下で、2人は誰にも邪魔されずやかましく騒いでいた。 まるでずっと前から友達だったみたいに、2人は気を許しあっていた。 それは本当の孤独を知る者同士、何かを感じあったからなのかも知れない。 こうしてボク達は出会った。 これはボク…ジョバンニがバンビーノになるまでの話。 アルという不思議な少年との出会いによって、サッカーボールと友達になるまでの話なんだ。 2-3)バンビーノとアル ※一旦ここまで
[994]アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/04/10(日) 17:29:30 ID:??? 遅くなりましたが続きを… ************ 2-4)流れ星 それからの数日間、暫くジョバンニはアルシオンと名乗った少年とボールを蹴りながら交流を深めた。 毎晩の深夜に抜けだす事は子供のジョバンニにとっても難しいので… 朝、教会で簡単な仕事(お手伝い)があるジョバンニは、早朝 日が昇る前に起き出して アルシオンと約束のように交流する日々を送っていたのである。 そしてジョバンニはある理由から、このアルシオンに対しては学校の友達とは違って心を開いていた。 ジョバンニはアルシオンのボール捌きのあまりの巧みさに舌を巻く事になったが… アルシオンの方もジョバンニのボールの扱い、コントロールの巧みさに感心を見せていた。 何故これほど巧いのか…ジョバンニには何となく想像がついていた。 あの夜、鐘楼ほどの高さから『飛び降りて』空中で体勢を立て直して着地する様からも、 ジョバンニはアルシオンの境遇と言うものに確信を持っていた。 ジョバンニ(恐らくキミも以前のボクと同じ境遇なんだろうね。 もっと小さいボールでジャグリングとかしてたんだろう?) ブランクはあるものの、ジョバンニは自分の経験からサッカーボールくらい大きな球の扱いはお手の物だった 当然アルシオンも似たような環境ではないかと思いこみ、勝手に仲間意識を持つに至ったのだ。 だがジョバンニにとってもあまり思い出したくない過去であり… その事をわざわざ口に出すのは何となく憚(はばか)られ、心の中でだけ相手に問いかけた。 その相手であるアルシオンはと言えば…本当に楽しそうにボールを蹴っていた。 心底楽しそうに…と云うところがジョバンニとは異なる点と言えばそうと言えた。
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0ch BBS 2007-01-24