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【再び】キャプテン森崎41【世界へ……!】
[264]2 ◆vD5srW.8hU :2011/03/15(火) 07:30:13.88 ID:spcc8grt かくして物語の舞台はブラジルに戻る。世界各国から強豪達が集うこの決戦の舞台に。 〜1991年3月、ブラジルサンパウロ州サンパウロ市グアルーリョス国際空港〜 記者達「まだか?」「さっき飛行機が降り立ったから、もうちょっとだろ」「カメラ用意しとけ!」 4年前、森崎と翼が降り立ったこの空港は今日かなりの数の報道陣で盛り上がっていた。 お目当ては当然、今日ブラジルに到着する複数のユースチームである。 数時間前からスタンバイしていた彼らの苦労は間も無く報われた。 ガラッ… 記者達「おおおおお!来た!」「ドイツユースだ!」「マジで東西両方の選手が混じっている!」 一番手で報道陣を賑わせたのはドイツユースだった。戦力的にも優勝候補の一角として 前評判が高いが、彼らはもう一つ話題性のある特徴を持っていた。 それは勿論、第二次世界大戦以来東西に分かれていた国が悲願の統一を 果たした事を象徴するかの如く、西と東の若手選手達が混合している事である。
[265]2 ◆vD5srW.8hU :2011/03/15(火) 07:30:33.05 ID:spcc8grt 記者達「あれが皇帝シュナイダーか。実物を見るのは初めてだな」「既にバイエルンの一軍でスタメンを確保しているらしい」 「でかっ!ミューラーって、あの2m以上ありそうな奴か?」「何でも機内では一人で二席確保したそうだぜ」 「ポブルセンは…あいつか。なんて悪人面だ」「で、フライハイトは…あそこにいるな。こっちは物静かそうだ」 「カルツ、シェスター、マーガス、カペロマン、メッツァ…主な連中は皆いるな」「紙面の割き方に悩んじゃうな、こりゃ」 記者達が騒ぐのには一目もくれず、ドイツユースの選手達は足早にゲートに向かっていった。 無論記者達も足を止めてインタビューに答えてくれる等とは期待していないので、 ひとしきりフラッシュを焚いたりカメラを向けたりした後は次に登場したオランダユースに注目する。 ザザッ… 記者達「おっ、今度はオランダユースだ!」「こいつらもエールディビジのスタメンクラスばっかりだぜ」 「クライフォートに、クリスマンに、レンセンブリンクに、カイザーに…こっちも注目選手が沢山いるぞ」 「ヨーロッパ予選でも圧倒的な戦果を叩き出したとか」「自慢のトータルフットボールのお手並み拝見と行くか」 スタスタスタ… 記者達「あっちのゲートからイタリアユースが出てきたぞ!」「急げ!カメラ遅れるな!」 「ストラットは…いた!」「今大会でもあいつは点を取りまくるだろうな…」「ミランの10番、アルシオンだ!」 「写真取りまくれ!フィルムを惜しむな!」「キャプテンのヘルナンデスは…特に注目しなくてもいいか?」
[266]2 ◆vD5srW.8hU :2011/03/15(火) 07:30:53.74 ID:spcc8grt その後もイタリアユース、フランスユース、カメルーンユース、アメリカユースなどこの日は 大陸外のユースチームが続々と到着し、既に現地入りしているアルゼンチン、ウルグアイ、エクアドル、 そして勿論開催国のブラジルにやや遅れて現地合宿を始めた。 彼らの多くは合宿の合間にメディアやファン向けのサービスを行い、しばらくはブラジル中の注目の的となるであろう。 森崎「チェッ、俺には一切注目無しかよ。地元なのに」 陽子「しょうがないでしょ。数時間前に取材されたばっかりじゃないの」 そんな中、森崎は陽子と共にひっそりと全日本ユースの到着を待っていた。 まだ公式戦の出番がほとんど無い為森崎はプロとしては無名に近く、「珍しい日本人プロ選手」と言う ブランドが薄れてしまうこの場では殆どの記者は見向きもしてくれないのである。 当然機嫌が良くない森崎を陽子が宥めている内に、やがて全日本ユースは到着した。 来生「ひゃ〜っ、やっとついた〜…」 滝「…ねみぃいい…」 井沢「うぇ〜…酔い止め飲んでなかったらエラい事になっていたな…」
[267]2 ◆vD5srW.8hU :2011/03/15(火) 07:31:05.39 ID:spcc8grt 陽子「あ、皆いたいた!こっちよー!」 森崎「よう。長旅だからって腑抜けてんじゃねえぞ」 全日本メンバー「あ、陽子さんに森崎だ!」「わざわざ出迎えに来てくれたのか」「あれ?翼はどこだ?」 陽子「翼くんはスケジュールの都合でもう合宿上に向かってるわ。ようこそブラジルへ!」 見上「うむ。ところで森崎、その姿はなんだ?」 石崎「あれ、スーツなんか着てやがる。似合わねーな」 ちなみに今日の森崎のいでたちはネクタイ付のスーツ姿だった。およそ森崎のイメージからは 程遠い格好に誰もが首を傾げるが、その理由を聞いた途端場に緊張が走った。 森崎「うるせえ、俺だって好きでこんなの着てるんじゃねえよ。サッカー番組に出演しなきゃいけなかったんだ」
[268]2 ◆vD5srW.8hU :2011/03/15(火) 07:31:35.79 ID:spcc8grt ピキーン… 全日本メンバー「(いきなりヤベえ…)」「(し、失言王森崎が…)」 見上「ば…番組だと!?(まさか、またやらかしていないだろうなこいつ!)」 森崎「ん?何ですか監督、その顔は」 見上「…ゴホン。どんな内容だったのだ?」 森崎「え〜と、日本サッカーの現状とか過去とかについて色々聞かれましたね。 日本にプロリーグが無いのは本当かとか、今まで何回ワールドカップに出た事があるのかとか。 あ、後ワールドユースに向けた意気込みを一言で言い表してくれって聞かれたから…」 A 「当然優勝です。優勝以外眼中にありません、って答えておきましたよ」 B 「日本サッカーは俺達の世代が生まれ変わらせてみせます、って言っておきました」 C 「まずは予選突破。そこから先はそれから考えます、って答えにしました」 D 「ブラジルに大恥かかせてやるぜ!ワハハハ!ってちゃんとやっておきましたよ」 E 「大会MVPは俺の物で決まり、と宣言しておきました」 F 「世界中のサッカーをこの俺が陵辱してやる!と答えました」 http://capmori.net/test/read.cgi/morosaki/1299481162/l50にて ☆2011/3/15 10:00:00☆ から投票期間を設けます。 そこから 15 票カウントし、一番多く票が入った選択肢で続行します。引き分けの場合は その次の票をタイブレーカーに使います。尚、投票はageた書き込みのみを採用しています。
[269]2 ◆vD5srW.8hU :2011/03/15(火) 23:55:03.71 ID:spcc8grt >A 「当然優勝です。優勝以外眼中にありません、って答えておきましたよ」 森崎の答えを聞いた瞬間、全日本ユースの選手たちは深々とため息をついた。 思ったより常識的な回答で良かったと言わんばかりに。しかし見上はしかめっ面だった。 見上「お前らしくはあるが、問題発言の一歩手前だな。随分騒がれただろう」 森崎「まあそうですね。インタビュワーが思わず噴出したし、それを誰も咎めませんでしたよ」 松山「えっ、なんだそりゃ?随分失礼だな」 陽子「こっちの感覚だとむしろ森崎くんが失礼に映ってしまうのよ。普段の森崎くんの 言動もあって笑い話と受け取られたけど、真面目な翼くんが言ったりしたら叩かれていたかもね」 葵「えー。翼さんにはサイク…」 見上「待て、葵!」 葵「ろ…ろろっ?」
[270]2 ◆vD5srW.8hU :2011/03/15(火) 23:55:32.43 ID:spcc8grt 陽子「それはまだ秘密よ。幸か不幸か翼くんはロクに公式戦で出番がないからね。 どうせなら秘密兵器にしちゃおうって事よ」 葵「あー…す、すみませんっ!」 中山「それじゃ、折角注目度が低い内にさっさと合宿所に行きませんか?監督」 見上「そのつもりだ。陽子くん、案内を頼む」 陽子「はーい。皆、バス乗り場まではぐれない様にね〜」 早田「なあ森崎、合宿所って何処にあるんだ?」 森崎「俺たちがいるDグループはエスタジオ・ナシオナル・デ・ブラジリアで試合を行うから、 ブラジリア連邦直轄区まで行くんだ。内陸の方にあるから結構長旅になるぜ」 中里「ブラジリ…なんでゴザルか、それは?」 森崎「簡単に言えばブラジルの首都、ブラジリアの中にある特殊な区域だな」
[271]2 ◆vD5srW.8hU :2011/03/15(火) 23:56:39.36 ID:spcc8grt 軽い挨拶を済ませた一行は貸しきったバスに乗り、森崎の説明に耳を傾けた。 森崎「今回のワールドユースはブラジルにあるサッカースタジアムの内、デカい規模の物を4つ使うんだ。 Aグループはリオ州にあるエスタジオ・ド・マラカナン。Bグループはサンパウロ州のエスタジオ・ド・モルンビー。 Cグループはミナスジェライス州にあるエスタジオ・ゴベルナドール・マガリャンイス・ピント。 そしてDグループはさっき言った通り、ブラジリア連邦直轄区にあるエスタジオ・ナシオナル・デ・ブラジリアだ」 次藤「どれも舌ば噛みそうな名前じゃのう」 森崎「ポルトガル語だからな。んで、俺たちはスタジアムの周辺にホテルと練習場を借りるって手はずだ。 ちなみに決勝トーナメントは準決勝まではマラカナンとモルンビーを使い、決勝戦はマラカナンでやるそうだ」 井出「各グループ間の移動が中々大変なんだな。偵察にも一苦労なんだな…」 賀茂「心配すんな。俺と陽子も手伝ってやるからよ」 陽子「手分けして頑張りましょ。大丈夫、1日に最大でも2試合しか行われないから」 森崎「(こう言う雰囲気だといよいよ大会前だって実感するな。シュナイダーもこんな気分なのかな?)」
[272]2 ◆vD5srW.8hU :2011/03/15(火) 23:57:31.85 ID:spcc8grt ワールドユース開幕まで後2週間足らず。ブラジルは全国規模の盛り上がりを見せ、 それに比例するかの如く各ユースチームの雰囲気も物々しくなっていく。 〜ドイツユース〜 シュナイダー「HA!!」 ミューラー「甘いっ!」 ポブルセン「どけオラァ!」 フライハイト「断る」 シェスター「ニンポー・ホウセンカ!」 カルツ「何じゃそりゃあ!」 ルディ監督「ふむ。全体的な仕上がりは良い様だな」 助手コーチ「コンディションを崩している者は一人もいません。懸念されていた チーム内のまとまりの無さも解消されつつあります。このチームなら行けますよ!」
[273]2 ◆vD5srW.8hU :2011/03/15(火) 23:58:26.13 ID:spcc8grt 〜イタリアユース〜 ヘルナンデス「ジェンティーレ、2m右だ!」 ジェンティーレ「分かっている!」 バンビーノ「行ったぞストラット!」 ストラット「振り切ってみせる!」 アルシオン「…そこだ!」 ランピオン「たりゃぁあああっ!!」 ジョアン監督「(これだ。この支配力と破壊力を兼ね揃えたカティナチオなら無失点優勝も夢ではない!)」
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0ch BBS 2007-01-24