※人気投票開催中※
01/17(日)00:00-01/30(土)23:59
第二回鈴仙奮闘記キャラ人気投票
※新板できました※
ダイス創作物語板
ブログ
現行スレ
投票
最新20
板
1-
前
次
新
レス
【再び】キャプテン森崎41【世界へ……!】
[359]2 ◆vD5srW.8hU :2011/03/26(土) 17:22:26.80 ID:ozhumhXC ヘルナンデス「踏み台、か。身も蓋も無い表現だな」 ディアス「俺は奇麗事は嫌いなんでな。勝てば官軍、負ければ賊軍。それがサッカーの世界だ。 それを弁えた上での友情やライバル関係なら歓迎するけど、そうでない奴は相手にしないんだよ」 ジェンティーレ「その言葉、お前も踏み台にされ返される覚悟があっての物だろうな?」 ディアス「そりゃあな。俺はアルゼンチンの英雄だ。英雄ってのは百の味方が出来る度に 千の敵を作っちまうモンだよ。俺に栄光を奪われた奴も俺のせいで没落した奴も 数え切れない程いる。恨みで首を狙われる事なんか日常茶飯事だぜ」 ヘルナンデス「…良い志だ。それでこそリベンジのし甲斐がある」 ジェンティーレ「今の内に精々ご立派なセリフを思う存分言っておけ。 俺たちにボロ負けした後に同じ事が言えるかどうか確かめてやる!」 ディアス「良いね良いね〜。やっぱり国際規模の大会ってのはこう、敵意に満ち溢れてなくっちゃな!」 堅い表情で挨拶するヘルナンデスと敵意を隠そうとしないジェンティーレに睨まれても ディアスは彼らしい飄々とした傲慢な態度を崩そうとしなかった。 それでも前者の二人も構わずに闘志をぶつけ続けた辺り、精神的な前哨戦は互角だったと言えるだろう。
[360]2 ◆vD5srW.8hU :2011/03/26(土) 17:22:39.66 ID:ozhumhXC ストラット「(あれがディアスか…噂以上にスケールの大きさを感じさせる振る舞いだ。 ヘルナンデスとジェンティーレなら大丈夫だと思うが、少し入れ込みすぎかも知れないな…)」 ヘルナンデスとジェンティーレに限らず、イタリアユースのほぼ全員はディアスを中心とした アルゼンチンユースの面々と言葉や視線で鍔迫り合いを行っていた。 そんな中ストラットだけはその活動に加わらず、バツが悪そうに遠巻きに眺めるだけだった。 最早チームメイトの許しは得たとは言え、イタリアJrユースをメチャクチャにしてしまった 張本人である彼はアルゼンチンに敵意をぶつける気になれなかったのだ。 ストラット「あれ?アルシオン、そんな所で何やっているんだ?」 そしてもう一人、イタリアユースの選手でありながら全くアルゼンチンと接触しようとしない男がいた。 Jrユース大会後にイタリア国籍を得、イタリア人となったアルシオンは リベンジに燃えるチームメイト達の闘志など何処吹く風でワインを啜りながら何か紙を見ていた。 アルシオン「これは参加チーム一覧とトーナメント表だ。どのグループからどのチームが勝ちあがりそうか、 その結果決勝トーナメントがどの様な展開になりそうか、思いを馳せていた」 ストラット「えっ、もうそんな事を考えていたのか?まだ大会は始まってもいないんだぞ?」 アルシオン「油断に見えるか?計画的な考察のつもりだったんだがな」 ストラット「お前の場合は油断じゃないだろうが…まずはグループリーグに集中しないのか? 勿論俺だって1位突破するつもりだが、その為にはきちんと1戦ずつ勝たないといけない。 ガーナとイングランドはどうとでもなるとして、アルゼンチンは一筋縄ではいかない相手だぞ」
[361]2 ◆vD5srW.8hU :2011/03/26(土) 17:22:53.01 ID:ozhumhXC 何とアルシオンは今から決勝トーナメントの事を考えていた。 いくら何でも気が早すぎるんじゃないか、とストラットが呆れてしまうのも無理はない。 しかしアルシオンはワイングラスを空にしてから静かに言い放った。 アルシオン「アルゼンチン等眼中に無い」 ストラット「…そこまで言うのか?」 アルシオン「所詮はディアスによるディアスの為のディアスのチームだ。 俺はディアスを圧倒出来る自信がある。よってアルゼンチン等眼中に無い」 ストラット「…大した奴だよ、お前は」
[362]2 ◆vD5srW.8hU :2011/03/26(土) 17:24:47.68 ID:ozhumhXC いったんここまで。
[363]2 ◆vD5srW.8hU :2011/03/26(土) 23:41:21.16 ID:ozhumhXC ライバル達が数多の挑戦状を交し合ったパーティもやがて終わりを迎えた。 それぞれの宿に戻る選手達はいよいよ間近に迫った大会の予感に武者震いをしつつも、 同時にこう思った者も少なくなかった。 本当にいよいよなのか?まだワールドユースは先の様な気がしてならない。 それは彼らがそれぞれどれ程長い長い道を歩んできたかを語る感情だった。 苦難の度合いに差はあれど、誰もがこの大会の為に切磋琢磨してきたのだ。 今までの自分たちの全てが試される、ユース時代の集大成でもあり 今後のプロ生活の明暗を占う試練でもあるこの大会の為に。 だが時の流れは常に公平であり、現実は常に厳正である。 大会二日前のパーティは終わり、最後の一日は瞬く間に過ぎ、開幕日の朝も 太陽は何事もなく昇った。その下で行われている喧騒など全く気に留めずに。
[364]2 ◆vD5srW.8hU :2011/03/26(土) 23:41:43.76 ID:ozhumhXC 〜1991年 3月21日〜 この日、遂にワールドユースは始まった。 オープニングゲームが行われるグループAのマラカナンスタジアムでは盛大な 開幕セレモニーが行われ、勿論その様子は全国中継されている。 今日は試合が無い森崎達もホテルに用意された巨大テレビに群がって見ていた。 森崎「とうとう始まったぜ…っつってもまだ長ったらしいセレモニーの最中だが」 中山「試合は早くみたいが、こういうのも無ければ無いで何か寂しい気もするな」 三杉「こういう演出や焦らしは商業面で重要なんだよ。大会という物はとにかく金がかかるからね」 日向「どうでもいい、試合以外は見る価値…いや、今日の試合ならそれすらも重要じゃねえな」 岬「グループAではブラジル対アメリカ、グループBではイタリア対イングランドだったね」 翼「後者はまだしも、前者はかなり一方的な展開になりそうだね」
[365]2 ◆vD5srW.8hU :2011/03/26(土) 23:42:36.61 ID:ozhumhXC 眠気に勝てなくなったので今日はここまで。 また明日お会いしましょう。
[366]創る名無しに見る名無し:2011/03/26(土) 23:43:15.69 ID:EnqbhdP9 C組はぶられたーwww乙でしたー
[367]2 ◆vD5srW.8hU :2011/03/27(日) 16:34:43.68 ID:vVrhsuJW 実際以上に長く感じるセレモニーが終わった後、とうとうオープニングゲームのブラジル対アメリカが始まった。 その結果は、ブラジルが世界に名立たるサッカー王国である事を知らない程のサッカー音痴 (少なくない割合のアメリカ人がこの程度のサッカー知識しか持たないとも言われる) でも無い限り、誰も驚かない結果だった。即ち、ブラジルの圧倒的大勝である。 カルロス「いくぜミラージュシュート!」 ザガロ「ぬぉおおおおおおお〜!!」 トニーニョ「ブースターシュートだ!」 ディウセウ「キャー!ノー!ンー!ヘーッ!ドーッ!!」 マウリシオ「もーらい!」 ノーウッド「ぐぎゃぁああああああああああ」
[368]2 ◆vD5srW.8hU :2011/03/27(日) 16:35:09.00 ID:vVrhsuJW ブラジルユースはベストメンバーを惜しみなく投入した。 ホームチームであるが故に万が一の失態も許されない事、そしてブラジルらしく 圧倒的な力を見せないといけなかった彼らは見事その義務を果たしてみせた。 ルーク「ガッデム!ボールが全然回ってこねーじゃねーか!」 ミハエル「オーノー、このワタシでもボールが奪えないとは…」 ジャック「畜生、こんな事があってたま…ぐおわっ!!」 アメリカメンバー「あべしっ!」「ひでぶっ!」「ぐふっ!」 アメリカの武器であるツートップの二人はチャンスらしいチャンスが皆無であり、完全に前線で孤立していた。 頼みの綱のジャックの守備力も嘲笑われるかの様に破られ続け、 その他の選手達に到っては、得意の接触プレイですら負け続けてしまうと言う有様である。 一言で言えば、アメリカユースは手も足も出なかったのだ。 最終スコアは0−8と言う一方的にも程がある物だった。 森崎「おーおー、ブラジルも遠慮なくやったなあこりゃ」 早田「だけどよー、確かに大勝だけど何か全力でもなさそうだったぞ?」 三杉「所詮アメリカでは、ブラジルを本気にさせる事すら出来ないと言う事だろうさ」
前
次
写
名前
E-mail
0ch BBS 2007-01-24