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【ゆかりん】キャプテン松山26【参戦か】
[422]キャプテン松山 ◆RxYivCScyw :2011/04/01(金) 23:21:14 ID:??? >>420-421 | | |友達\/| | ▼ |/ | 皿 / …… | / |⊂ |
[423]忍法名無しの術さん:2011/04/01(金) 23:28:11 ID:??? それはこのスレの松山の友達でしょw
[424]キャプテン松山 ◆RxYivCScyw :2011/04/01(金) 23:42:34 ID:??? ちょっと体調面も悪く続きが難航している為、本日は多分お休みします。 とか言いつつ書き上がるかもしれないらしいよ Σ(゚Д゚;エーッ
[425]森崎名無しさん:2011/04/02(土) 01:38:12 ID:??? フライハイト「トモダチィィィィ
[426]キャプテン松山 ◆RxYivCScyw :2011/04/02(土) 09:20:47 ID:??? D サッカーの楽しさ――個人の活躍もチームの勝利も含めた楽しさを知ってほしい。 チームに入ってくれたら最高だけど、でもサッカーってそれだけじゃないさ。 松山「俺は……勇儀さんにトラウム・アドラーズに加入してもらい、活躍してほしい。 だけど……望むのはそれだけじゃあない」 萃香「んぐっんぐ……っぷへぁ〜〜〜〜! というと?」 話の最中にもぐびぐびいってる萃香の酒癖は段々気にならなくなってきた松山は、素直に先を続けた。 松山「サッカーの……世界中で、って言っても俺のいた外の世界でなんだけどさ。 世界中で愛されて広く普及してるスポーツの楽しさってやつを、勇儀さんに理解してもらいたい。 俺が打ち込んできたスポーツはこんなにも自由で楽しいんだってことを!!! 幻想郷でも、こんな地の底まで流行ってるのは、楽しいって理由が根底にあるから皆やってるんだろう?」 萃香「まぁね。 楽しくなきゃやんないよ。 球技っていうのもやってみたら奥が深い。 みんなで勝った時の宴会の酒の味は格別だしね。 でも……」 酔ってばかりの萃香の口調の中に、真剣味が出てきた。 萃香「光は、この試合の中で、勇儀に解ってもらえると思うのか? 試合残り時間は半分、敗北しかけてるチームの無失点のストライカーが、楽しさを味わえるとでも?」 松山「……それは……だけど!」 萃香「ちょいと意地悪いこと言っちゃったか。 光の言うこと、わからんでもない。 だがね……私は嘘は言わないからはっきり言う。厳しいよ? 勇儀が活躍するということは、このまま光に勝利し、私からハットトリック奪うってことだ。 なぁ……光はそんなつもり? 私にも故意に手を抜いてゴールを許せと言うかい?」
[427]キャプテン松山 ◆RxYivCScyw :2011/04/02(土) 09:22:56 ID:??? とんでもないことを言われ……どこにもそんな気のなかった松山は激しく反論する。 松山「そんなわけないだろ!? 偽って手を抜いた奴が、誰かに楽しさなんて教えられるもんか!」 萃香「あれだけ挑発されて光に、勇儀を受け入れる気がまだあって。 伊吹萃香が見初めた『おもしろい人間』松山光。 その人間のチームと起こした騒動に乗って、勇儀と一緒に大暴れをすることが萃香の地底来訪の目的と明かされる。 最後までその吐露を聞いてから、松山は言質とか責任とかを放り投げてこう言った。 松山「その目的……達成が、望み薄いなんてことはないさ。 俺だって元々、地底に優秀な選手を求めてきたんだ! 俺は……絶対諦めない!」 石にでも砂にでも噛り付いてでも、誰かに何を言われようとも諦めないと、松山は萃香に改めて誓いを立てた。 萃香は一瞬眩しそうな顔を浮かべたが――― すぐにいらだたしい事を思い出した顔になって、ほころびかけた口元をキュッと引き締める。 萃香「ん〜にゃ! あんまり光が言われっぱなしになんのも勘弁してほしいなぁ!? 勇儀の奴じゃなかったら! 旧都の外れまで殴り飛ばしてたかもしんないんだからね!」 ぐるんっと腕を回しながら。 体のサイズと顔立ち的に、豪腕を誇示してるというより愛らしく映る。 だが誇張抜きで山を砕ける腕力。 しかと合わせてる萃香の両目も結構マジに見えた。 松山「……覚えとくよ。ん、そろそろ後半が始まる時間か」 萃香「おっと、もうそんな時間か」
[428]キャプテン松山 ◆RxYivCScyw :2011/04/02(土) 09:24:32 ID:??? 椅子でプラプラさせてた足を床につけ、萃香は松山の横を通り過ぎて……振り向き笑顔で。 萃香「よしっ! それじゃ光は格好いいところ見せとくれ! そしたら勇儀だって目の色変わるさ!」 松山「ああ! 任せてくれ!!! よし行こう行こうぜみんな!!!」 松山の号令で、メンバーがどんどん我先にとピッチに向かって控え室を出ていく。 示し合わせた風に最後まで残っていたのは、お互いとも野良妖怪とは格の違う、大妖怪の二人だった。 萃香「紫〜行かないのかい?」 紫「ちょっと出るタイミングを計ってるのよ。 効果的なタイミングで登場して、さとり妖怪の端整な顔が引きつりまくるの見たくない?」 萃香「はいはい良い趣味なこって。 紫……さっきの話だけど私の心はやっぱり変わんないよ」 紫「そう残念袖にされちゃったわ。 それじゃ45分間だけの呉越同舟、楽しむとしましょうか。 ……松山君が言ったことは、実現可能かしら?」 萃香「少なくとも嘘はないよ。 光は本気で言ってくれてた。 嬉しいけど、難しいね。 意固地になってる奴を、させてる奴が解そうなんて星に祈るみたいなもんだ」 そう返した時には、既に萃香は一人だった。 急に愉快な用事でも出来たか、悪口でもキャッチしたのか、紫は早々に消えていた。 今に始まったことではないので、萃香も意に介さずポツリと呟く。 萃香「だけど、ま……期待するのは勝手だよね。 私を見つけて、人と遊ぶ楽しさをもう一度教えてくれた霊夢の様なことができるんなら……。 光は、主人公に一歩近づくんだからさ」 *萃香の好感度が上がりました。
[429]キャプテン松山 ◆RxYivCScyw :2011/04/02(土) 09:27:33 ID:??? 〜地霊殿・控え室〜 松山チームと同時刻、こちらでは緊迫をはらんだ空気が流れていた。 その源は、無得点に終わった地底最強ストライカーと、地底でも堅固と言わしめながら2失点喫したGKとの間で。 さとり「……」 勇儀「……何か言ったらどうなんだい? 主人のあんたが言わないと傅いてるペット達も納得しない」 さとり「何も。 言われたがってる御仁にそのままを叱責を送る程暇ではありません」 クールな態度を崩さず、さとりは今は勇儀に構うよりすべきことがあると、ボード前に立ち皆の注意を呼び集めた。 さとり「みんな聞いて。 後半はとにかく早い段階で1点差に追いつかないといけないわ」 はーい、とこいしが手を挙げる。 こいし「こっちはそーだけど、あちらさんは時間を使って逃げ切り図ってくるんじゃない? ただでさえ金城鉄壁な鬼さんGKがいるのに、そう都合よくいくかなー?」 さとり「それをこれから説明します。……とにかく先ず攻撃の手札を惜しまず投入すること。 FWはツートップに変更。 勇儀さんとギズモ君でプレッシャーをかけ松山さんの攻め上がりを防ぐ。 ギズモ君は消耗が早いけれどハーフ出場なら保つし、前の試合の事から萃香さんも無視できないでしょう」 お燐「ということは……守備の枚数を減らすの? 大丈夫かなぁ」 交代するならガメゴンということになる。 タレントが揃ってる反面、いざ交代する場合真っ先に上がってしまうのはやはり名無し。 それでも可愛がってるペットに違いなく、さとりはガメゴンの働きを労った。
[430]キャプテン松山 ◆RxYivCScyw :2011/04/02(土) 09:29:16 ID:??? さとり「ガメゴン君よく頑張ってくれました。 DFを減らしても、警戒すべきシューターもドリブラーも封じ込める目処が立ってます。 そこで後は……」 さとりが、ボードに描かれた両チームの中盤の、右ボランチのところをトントンと指先で突付く。 さとり「松山さんのチームの弱点は、前線と中盤と最終ラインの間に脆弱性があることよ。そこを突きます。 具体的に名前を出せば、前線のパルスィ、右ボランチの選手1、萃香さんの前の名無しDF。 ヒー君の突破を抑え、勇儀さんにゴールを許さなかったのは、松山さんと萃香さんの働きあってこそです」 ヒーバード「(シュ……デモキャプテンヤオニニハガタタナカッタ……オレシャマ゙マダマダシュギョーカタリニャイ……)」 さとり「そこで打った布石が生きてくる。 後半からはヒー君は積極性は失わず、???君とワンツーも選択肢に入れてちょうだい。 とにかく優勢ペースに持ち込ませない事。 後半早々から私の奥の手で一点差に詰め寄り……。 キャプテンでボランチの松山さん一人では、対応しきれない状況に落とし込めば必ず綻びも見出せます」 印象付けたサイドアタックに、???の雷光の如きパスを絡めれば、中盤全体に働きかけるのは難しくなる筈。 名無しのボランチなどボールに触れもせず、勇儀の警戒も必要な松山はどんどんと試合から消えていくだろう。 点差を詰め寄られた状況でそうなれば、巫女や天狗も焦れて判断ミスをしやすくなる。 希望的観測を含めた綱渡り的要素はあっても、現時点のさとりには落ちない自信があった。
[431]キャプテン松山 ◆RxYivCScyw :2011/04/02(土) 09:30:17 ID:??? こいし「奥の手? って事は……お姉ちゃんアレ使うの? 体力消耗するから貧弱チェックメイトなお姉ちゃんは使いたくない助けて〜って零してたのに」 さとり「そんな情けない泣き言まで言った覚えはありませんっ! 大丈夫。 一発限りなら撃ったところで、後半セービングのための体力も残せるから。 その後は……」 さとりが言葉を切って、無言で勇儀と視線を絡め合う。 何を望んでるかなど問うまでもなかった。(ペット達はこぞって不信の目だったが) さとり「元々、勇儀さんは地霊殿の選手ではない。 この試合限りの助っ人の立場です。 馴れ合う必要はなく、攻撃判断も自由にして構いませんが……せめて結果を出してください」 かつて自分に徹底的な敗北の烙印を押した以上、無様なまま終わらないでほしいとさとりは言外に語っている。 勇儀「ああやってやるともさ……このまま無得点で終わったら」 さとり「終わったら、その時は何でも言うことを一つ聞いてもらう……いかが?」 勇儀「っ!? ……上等さ! そん時は地霊殿で下働きでも奉仕でも何でもやってやるさ!」 さとり「はぁ……。(度を越して誇り高いというのも考え物ですね……。 ただし私としても、地霊殿を率いる立場として、おめおめと敗北を甘受する訳にはいかない。 例え敗れても一矢報いねば、トラウム・アドラーズ内での発言力は著しく減少するでしょうしね……)」 そのためには、前半の頭から思い切った手段も行使しなくてはならなくなる。 最後に、システムや細かなところの修正指示を出して、さとりも再び後半のフィールドに戻っていった。
[432]キャプテン松山 ◆RxYivCScyw :2011/04/02(土) 09:31:50 ID:??? ワアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアァァァァァァァァ!!!!!!!! 観客「まさかこんな一方的な展開とはな。大穴くるぜ!?」「馬鹿言え! さとり様や星熊がこのまま終わるか!」 実況「選手達が戻ってまいりました……まもなく後半開始です! 失礼ここで情報が入りました……地霊殿チーム、選手の交代のお知らせ……松山チームからもですね」 松山の目の先に、仄暗い赤色の雲状モンスターが漂っている。 自分と一緒に出場した……ヒーバードやマッキーと同じ覚醒組のヒートギズモだ。 攻撃力に関してだけなら、そこらの名有り選手を凌駕する。 松山「あっちは、ギズモを出してきたか。 攻撃をより重視してくるみたいだからボランチとして気を引き締めないとな! (しかし……紫さんが出てくると知ったら……吃驚するだろうな……)」 さとり「(え……? はて……? 松山さんのチームに、この状況で交代させて貢献ができる…… そんな選手がいるなんて松山さんの心からも情報は入ってないし、いると思えませんが……?)」 両キャプテンが、片方はまぁ予測の通り。もう片方がまるで不意打ちとばかりに両極端な反応を示す。 さとりに静かに飢え付けられたパニックの芽。 それに構わず、ただ交代の詳細を読み上げるだけの、実況の声が響き渡る。
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0ch BBS 2007-01-24