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【ゆかりん】キャプテン松山26【参戦か】
[818]森崎名無しさん:2011/04/16(土) 17:00:45 ID:??? そうだっけ? 鬼さんをかなり封じてたしゲームメイカーもそこそこやったような?
[819]キャプテン松山 ◆RxYivCScyw :2011/04/16(土) 23:37:49 ID:??? A勇儀 鋭敏すぎる感覚をもたらすワイルドイーグルを解除し、ほっと息をついた松山。 だが感傷に浸ったり、全力を尽くした試合の余韻を味わうには観客に囲まれたフィールドは騒がしすぎた。 観客「あ〜ちっくしょう! 今日の稼ぎがパァだぁ! 許して母ちゃーん!!」「スッたが良い試合だったぞぉ!」 「流石にこの大差は予想がつかねえよなぁ!」「マジSuicaちゃん鉄壁!すっかりファンになっちったァ〜!」 「誰か引き当てられた奴ぁいねえのか〜いたら名乗り出ろ〜ひっく!」「そいつの奢りで朝まで語ンぞぉ!」 それぞれお互いの話に耳を傾けたりせず、賭けの負け額や唸ったプレー、試合の結果の論評をぶつけあっている。 マナーというものがとくに存在しない無法を感じさせたが、乱闘にはなってないのは統制は取れてるようだった。 松山「(賭け試合か……。ここじゃ当たり前みたいだが、自分が対象になるのはあんまり良い気分じゃないな)」 もっとも、そう言ってられるのはアマチュアの間だけだと、松山も判っている。 森崎や翼が海外に飛び出たことで、松山にも、プロというものに自然と関心は出てきてしまっていた。 松山「さていつまでも突っ立ってるわけに……ん、あれは……」 勇儀「……」 遠めに勇儀の姿を見つけて、同時に松山は、彼女の周囲に地霊殿の誰も集まってないことに気付いた。
[820]キャプテン松山 ◆RxYivCScyw :2011/04/16(土) 23:38:54 ID:??? 松山「(外部から参加して、結果を出せなかったからか? 元から地霊殿のペット達とは折り合い悪かったらしいし) 勇儀さん、その格好のままだと冷えるだろ? そろそろ……」 勇儀「くっ、くっくっあはははっ! いや負けた負けた!!! 綺麗さっぱりぐうの音も出ないほど完敗だよ!」 松山「!?」 突然笑い出す勇儀には、孤立してる陰など微塵もなかった。 閉口する松山に気付くと、穏やかな口調に変わった。 勇儀「坊主にはさ。 怒ったり、呆れたり、腹たてたりで―――きっと私が言ったことで坊主も似た気持ちだったんだろう?」 松山「……」 勇儀「でも、最後まで腐らず、手を抜かず、否定しないで……確かな決着つけてくれて……ありがとう」 豪放であっても気位の高い勇儀が、僅かにだが頭を下げて、詫びの言葉を口にした。 二の句が告げず視線を泳がした松山は、ゴールポストにもたれてこちらの様子を見守る様にしてる萃香に気付く。 勇儀も、松山の視線を追って同じく萃香を見て、呟いた。 勇儀「萃香はこの試合、私よりも強かった。 本当に……強かった。 この試合に賭ける気持ちの差だとしたら……坊主の影響であることは間違いない……見直したよ」 敗北を語りながらも清清しい笑みを浮かべて、更に驚くべきことに、勇儀は自ら右手をさしだし握手を求めてきた。
[821]キャプテン松山 ◆RxYivCScyw :2011/04/16(土) 23:39:59 ID:??? 松山「勇儀……さん!?」 勇儀「ん? あ、ああ……先に言っとくが、これで負けを認めるとか、兜を脱いだわけじゃない!? 言ってみれば……あー、これはその……区切り、気持ちに区切りをつけるみたいなもんなんだ」 松山「区切り……?」 勇儀「萃香の件で片意地張ってさ。こうやって完全な負けくらって……今やっとお前さんと向き合えた気するよ。 この握手は、濁った目を向けて不愉快にさせた詫びと、目を覚ましてくれた感謝の印さ。 それと……」 勇儀は、松山が手を握るまで待つことはしなかった。 ぐいっと乱暴に力技で、松山の腰の辺りを泳いでいた手を掴んでしまう。 思ったよりずっと柔らかいしっとりとした手のひらが、松山の手を包み込んだ。 勇儀「……虫の良い話だが、再戦の誓いだ。 今度は負けない。 坊主……松山と、松山の好きなサッカーを認めて、堂々と戦うことを鬼の誇りにかけて誓う!!」 勇儀の言葉は、前の試合の後で萃香がたてた誓いとよく似ていた。 松山にとっては味方のGKと、敵のFW。 真逆の立ち位置でも、やはり鬼として通じ合うものを感じさせた。 松山「そう、か……(勇儀さんは、もう気持ちを固めてるんだな。 こんな風にすれ違ったこと沢山あった……けど勇儀さんは、好敵手としてなら俺のことを認めてくれてる。 なら、ここで俺からは何を言うべきだろう……)」
[822]キャプテン松山 ◆RxYivCScyw :2011/04/16(土) 23:41:33 ID:??? どうしますか? A またこのフィールドで戦おう! B これから一体どうする気なんだ? C さとりさんは……何て言ってるんだ? D 萃香さんは何て言ってるんだ? E 世界の反逆者! プリンス・オブ・コキュートスが命じる! 勇儀よ我に従え! F 嘘……だよね? そんなこと言って腹の底じゃ俺蔑んでるんだぁー!! こんな不幸な荒鷲なんかライバル認定しなきゃよかったと考えてるんだろ知ってるんだぞコンチキショー!? G その他 *先に「3」票入った選択肢で続行。ageでお願いします。sageではカウントできません。 今日はここまで。 お疲れ様でした。
[823]森崎名無しさん:2011/04/16(土) 23:44:30 ID:SACnmTPU G いつかでいいから一緒のチームで戦いたい、と言って手を握り返す
[824]森崎名無しさん:2011/04/16(土) 23:45:41 ID:zLWpTYqs G>>823 前の試合で勝てなかったのがきつかったなあ……
[825]森崎名無しさん:2011/04/16(土) 23:46:07 ID:WFccQAT2 G アームロックをかける
[826]森崎名無しさん:2011/04/16(土) 23:46:21 ID:2hi7cnek A
[827]森崎名無しさん:2011/04/16(土) 23:46:23 ID:Cu1uS8tA G >>823 お疲れ様ー
[828]キャプテン松山 ◆RxYivCScyw :2011/04/17(日) 01:06:35 ID:??? G いつかでいいから一緒のチームで戦いたい、と言って手を握り返す 松山「そうか……わかった。 勇儀さんがサッカーを続けるんなら、そう遠くない未来でまた試合することになるな。 けど……一つ俺からいいか?」 勇儀「何だい?」 松山「答えもいらないし、欲張りな俺のたわごとと聞き流したっていい。 いつかでいいから俺は――勇儀さんと一緒のチームで戦いたい!」 ガシッ! 勇儀に掴まれるままだった手を力を込めて握り返す。 一緒に本心まで伝わるようにと。 勇儀「っほ、本気で言ってんのかいそりゃあ……」 松山「こんなときに、まして萃香さんや勇儀さん……鬼に嘘吐く筈がないだろ!?」 勇儀「……」 しばらく視線を交わしながら…… 勇儀は、いつの間にか綻んでいた口を空いてた方の手で押さえると、するりと握手を解いた。 勇儀「ほんと万華鏡みたいにわけわかんない坊主だね……その言葉に頷き返すことはできない」 松山「そうか……いや、そうだよな」 勇儀「だけど鬼の好むことや、不文律は知ってるだろう? 機会が巡る日を待つとするさ。 その時までくたばったり辿りつけなかったなんて承知しないからね」 積もった雪が、暖かな日差しに雪解けを迎えるように。 鬱積した気持ちを解消し合った松山と勇儀は、こうして地底での最後の会話を終え、別の道へと進んでいった。 筈だったが――――
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0ch BBS 2007-01-24